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しおりを挟むマサオに抱きつき泣いていた母さんを落ち着かせ、夕食を続ける。
「もう、お前が妙な雰囲気作るから」
『なんだよ、俺のせいって言うのかよ。でも、これで俺はこの家の家族ってことだな』
「……お前、まさかこれを狙ったとか言うなよ」
『さあ、それはどうかな? もう俺は家族だし。俺に何かあればお袋さんが出てくれるみたいだし』
「お前、それは汚くないか?」
『そうか? 俺は風呂に入ったばかりで綺麗なはずだぞ。なあ、風呂に入れてくれた人』
「ぐっこれがお前のやり方か!」
『何それ……いいから、飯をゆっくり食べさせてくれよ。ああ、うまい!』
「くっ今度から全部生肉か、野菜のみにしてやる!」
『あれ? そんなことしていいの? もし、少しでも悪意を感じたらお袋さんに言い付けるからな』
「拾うんじゃなかった……」
『拾われてはいないがな』
「なら、さっさと出ていけよ」
『あれ? そう言うこと言う? いいの? 泣いちゃうよ?』
「お前、そういう脅し方はよくないぞ」
「ケイン、いじめちゃダメよ」
「母さん、そんなことはしてないから」
「そう? ならいいけど、優しくしてあげて」
「そうだね、優しくしてあげないとね……」
『ケイン、いいか。優しくだぞ、優しく』
「ああ、『優しく』するから。ただ、その基準は人それぞれだよな」
『平均値でお願いします』
皆んなが、ほぼ夕食を食べ終わったところで、皆んなに明日王都に行くと告げる。
「また、急だな。どうした?」
父さんに聞かれたので、デューク様の馬車とか持ちきれなかった大荷物を別途届けることを約束したことを話す。
父さんには以前に王都に行った時に倉庫を契約したことを話しているので説明は簡単だったんだけど、違うところに父さん達が食いついてきた。
「なあ、親父のところには行くのか?」
「多分、行くよ。どうして?」
「いや、どうしてって、まだ父さん達の経緯を話していないだろう」
「ああ、それ? そういえば落ち着いたら話してくれるって約束だったね。でも多分こうなんだろうな~ってのはあるよ」
「そうか、まあある程度は予想が付くよな。なあ、その予想ってのを話してもらえるか」
「いいよ、間違っていたら言ってね」
「ああ、分かった。母さんもいいよな」
「ええ、いいわよ。話して」
「じゃあ、あくまでも予想ってことで」
「「ああ」」
「え~と、父さんは酒屋の息子、母さんは服飾屋の娘で結婚の約束もしていたのに母さんの家の方が『酒屋になんて嫁がせない!』って言い出したもんだから、父さんの家の方も『上等じゃねえか!』って売り言葉に買い言葉で、ぶつかり合って険悪な雰囲気になったから、父さん達二人は耐えきれないってことになって駆け落ちでここに来て、小さいながらも商店を始めたって感じだけど、どう?」
「お前、誰から聞いた?」
「そうよ! 私の実家が服飾屋なんて誰にも言ってないのに!」
「へ? 誰にも聞いてないけど?」
「「なら、どうして!」」
「まあ、父さんの実家が酒屋ってのは、この前分かった話だよね」
「そうだな。だが、母さんの実家が服飾屋ってのは、どうして分かった?」
「え? 本気で言ってる?」
「ああ、誰にも言ってないしな」
「だって、そんなの母さんの服飾スキルを見ると分かるでしょ。逆に分かんない方がおかしいでしょ」
「見る人が見れば分かるってことか。まさか、それが自分の息子とはな」
「その反応だと、ほぼ当たりなの?」
「ああ、ほぼどころか、完璧な答えだ」
「「「「「「「『ええ~』」」」」」」」
「まさかの当てずっぽうが満点なんて」
「ケイン、お前すごいな!」
「ケイン、その推理力を僕にも教えてよ!」
「ケイン、私は店主殿がここに来てから、ずっと見ているが。その私にも分からなかったぞ」
「ケイン、すごいね。お姉ちゃんに飽きたら私でもいいよ」
「ケインお兄ちゃん、すごいね。それでどんな魔道具使ったらそこまで分かるの?」
「ほ~ほっほっ、ケインやったな! さすがはワシの自慢の婿殿じゃ!」
『俺にはさっぱり分からない……』
いくつか不穏な感想が寄せられたけど、父さん達のことに関しては完璧な回答だったみたいだ。
「それで、話を戻すんだけど、酒屋に寄って話すのは問題ない?」
「ああ、いいぞ。父さんから改めてお願いする」
「じゃあさ、ここに連れて来ることになっても問題ない?」
「ああ、気にするな。もちろん歓迎するさ」
「なら、よかった」
「だが、お前がわざわざ王都に行くと宣言したんだ。話はそれだけじゃないんだろ」
「そうなんだけど」
チラリとヘレンさん、メアリー、デイヴを見る。
「なんじゃ難しい話か? なら、ワシはいないほうがいいみたいじゃの。ほれ、嬢ちゃん達も興味があるのは分かるが、ここは避けた方がいいぞ」
「ごめんね、ヘレンさん」
「いいってことさね。こういう力を持っているんじゃ。どこで変な貴族に目を付けられんとも限らん。ちゃんとデュークの坊やを上手に使うんじゃな。さあ、送っておくれ」
「うん、おやすみなさい」
ゲートをヘレンさんの家の中へと繋ぎ、ヘレンさんが潜っていくのを見送る。
「ケイン、ごめんなさい」
「ケインお兄ちゃん、僕には分からないけど、聞いちゃいけないってのは分かった」
「メアリー、デイヴごめんね。ちゃんと話せる時が来たら話すから。リーサさんが」
「ケイン、そこは自分で言うんじゃないのか」
「まあ、そういうことだから」
リーサさんの部屋の中へとゲートを繋いでメアリー達を潜らせる。
「リーサさん、行かないの?」
「私にも聞く権利がある」
「何言ってんの。リーサさんには関係ない話でしょ」
「だが、私はすでにケインの婚約者という立場だ。しっかり関係者だと思うが」
その場でしゃがんで視線を合わせて、俺の両手を握りこちらを真っ直ぐに見詰めてくるリーサさん。
普段綺麗な人が真っ直ぐな目をこちらに向けるだけで数倍綺麗に見えるなんて、これも一つのチートだよな。
「分かった。分かりました。ちゃんと話します。そういう訳でメアリー達は留守番よろしくね」
ゲートの向こうに声をかける。
「「分かりました~お姉ちゃんをよろしくね~」」
普段通りの明るい声が返されたのを聞いて、ゲートを閉じる。
「リーサさんも物好きだね」
「ケインを好きになった時点で分かったことだと思うがな」
「リーサさん……」
「ケイン……」
「あ~いいか、そういうのは後にしてだな」
「父さん! また邪魔して」
「母さん、そうは言うがな」
「はいはい、ごめんなさい。さっきのは俺達が悪い。じゃあ明日のことを話すけど準備はいい? サム兄さんもひょっとしたらモニカさんに会えなくなるかもしれないけどいい? クリス兄さんは……いいか」
「おい、俺とクリスで温度差がひどくないか?」
「サム、後にしなさい。まずは話を聞いてからだ」
「ちぇ分かったよ」
「じゃあ話すね。デューク様と話した内容は……」
デューク様に渡した車やバイクが狙われること、またそれを狙った輩がいた場合には呪いが付与されること、その呪いは当事者だけでなく命令執行者を遡って感染していくこと、それを解呪するには現時点では方法はなく、ただ心からの謝罪と改心することだけだと言うことを伝える。
「お前、本当に自分の家族以外にはエゲツないことを思いつくな」
『俺、家族になれてよかった~』
「実際はこれだけじゃないけどね」
「まだあるのか」
「命令を出した人まで遡るってのは言ったよね」
「ああ、聞いた。それが?」
「もし、その人が真人間ならいいんだけど、少しでも邪な考えを持つ人だと……」
「だと?」
「また、そこから感染しちゃうんだ」
「お前、自分のやっていることが分かっているのか」
父さんが優しく言うが、これは俺達家族が生き残るためには必要なことだと思うので、ちゃんと向き合って理解してもらう。
「分かっている。今回のことに関係なく苦しんだり悲しんだりする人もいると思う」
「そこまで分かっていながらなぜ……」
「でも、そういう目に合うってことは、過去か現在進行形でそういう行為を繰り返している人だと思う。そして、そういう人達を放っておくと、その先には傷付けられている未来の俺達家族がいるんだ。だから、俺はもし、そうなっても反省はしない。ただ、俺達家族か、別の家族かの違いだけだから」
「そうか、そうだよな。俺達が直接的な被害を受けなくても、そういう呪いを受けるってことはそういう行いをして来たってことになるんだよな。分かった、責めるようなことを言って悪かった」
「本当は俺だって、こういうことをやりたい訳じゃないよ。でも、ここでちゃんと、そういう連中に手を出したらダメだって範囲を明確にしておかないと気が休まることがないから。双子の妹には、そんな気苦労をさせたくないから……俺が好き勝手に色んな物を作ったせいで皆んなに迷惑を掛けたくないから……」
「ケイン、いいから。もうケインの気持ちは皆んな分かってくれたから。ほら、涙を拭こうか」
リーサさんにそう言われ、涙が頬を伝う感覚で初めて泣いていたことに気付く。
「もう、お前が妙な雰囲気作るから」
『なんだよ、俺のせいって言うのかよ。でも、これで俺はこの家の家族ってことだな』
「……お前、まさかこれを狙ったとか言うなよ」
『さあ、それはどうかな? もう俺は家族だし。俺に何かあればお袋さんが出てくれるみたいだし』
「お前、それは汚くないか?」
『そうか? 俺は風呂に入ったばかりで綺麗なはずだぞ。なあ、風呂に入れてくれた人』
「ぐっこれがお前のやり方か!」
『何それ……いいから、飯をゆっくり食べさせてくれよ。ああ、うまい!』
「くっ今度から全部生肉か、野菜のみにしてやる!」
『あれ? そんなことしていいの? もし、少しでも悪意を感じたらお袋さんに言い付けるからな』
「拾うんじゃなかった……」
『拾われてはいないがな』
「なら、さっさと出ていけよ」
『あれ? そう言うこと言う? いいの? 泣いちゃうよ?』
「お前、そういう脅し方はよくないぞ」
「ケイン、いじめちゃダメよ」
「母さん、そんなことはしてないから」
「そう? ならいいけど、優しくしてあげて」
「そうだね、優しくしてあげないとね……」
『ケイン、いいか。優しくだぞ、優しく』
「ああ、『優しく』するから。ただ、その基準は人それぞれだよな」
『平均値でお願いします』
皆んなが、ほぼ夕食を食べ終わったところで、皆んなに明日王都に行くと告げる。
「また、急だな。どうした?」
父さんに聞かれたので、デューク様の馬車とか持ちきれなかった大荷物を別途届けることを約束したことを話す。
父さんには以前に王都に行った時に倉庫を契約したことを話しているので説明は簡単だったんだけど、違うところに父さん達が食いついてきた。
「なあ、親父のところには行くのか?」
「多分、行くよ。どうして?」
「いや、どうしてって、まだ父さん達の経緯を話していないだろう」
「ああ、それ? そういえば落ち着いたら話してくれるって約束だったね。でも多分こうなんだろうな~ってのはあるよ」
「そうか、まあある程度は予想が付くよな。なあ、その予想ってのを話してもらえるか」
「いいよ、間違っていたら言ってね」
「ああ、分かった。母さんもいいよな」
「ええ、いいわよ。話して」
「じゃあ、あくまでも予想ってことで」
「「ああ」」
「え~と、父さんは酒屋の息子、母さんは服飾屋の娘で結婚の約束もしていたのに母さんの家の方が『酒屋になんて嫁がせない!』って言い出したもんだから、父さんの家の方も『上等じゃねえか!』って売り言葉に買い言葉で、ぶつかり合って険悪な雰囲気になったから、父さん達二人は耐えきれないってことになって駆け落ちでここに来て、小さいながらも商店を始めたって感じだけど、どう?」
「お前、誰から聞いた?」
「そうよ! 私の実家が服飾屋なんて誰にも言ってないのに!」
「へ? 誰にも聞いてないけど?」
「「なら、どうして!」」
「まあ、父さんの実家が酒屋ってのは、この前分かった話だよね」
「そうだな。だが、母さんの実家が服飾屋ってのは、どうして分かった?」
「え? 本気で言ってる?」
「ああ、誰にも言ってないしな」
「だって、そんなの母さんの服飾スキルを見ると分かるでしょ。逆に分かんない方がおかしいでしょ」
「見る人が見れば分かるってことか。まさか、それが自分の息子とはな」
「その反応だと、ほぼ当たりなの?」
「ああ、ほぼどころか、完璧な答えだ」
「「「「「「「『ええ~』」」」」」」」
「まさかの当てずっぽうが満点なんて」
「ケイン、お前すごいな!」
「ケイン、その推理力を僕にも教えてよ!」
「ケイン、私は店主殿がここに来てから、ずっと見ているが。その私にも分からなかったぞ」
「ケイン、すごいね。お姉ちゃんに飽きたら私でもいいよ」
「ケインお兄ちゃん、すごいね。それでどんな魔道具使ったらそこまで分かるの?」
「ほ~ほっほっ、ケインやったな! さすがはワシの自慢の婿殿じゃ!」
『俺にはさっぱり分からない……』
いくつか不穏な感想が寄せられたけど、父さん達のことに関しては完璧な回答だったみたいだ。
「それで、話を戻すんだけど、酒屋に寄って話すのは問題ない?」
「ああ、いいぞ。父さんから改めてお願いする」
「じゃあさ、ここに連れて来ることになっても問題ない?」
「ああ、気にするな。もちろん歓迎するさ」
「なら、よかった」
「だが、お前がわざわざ王都に行くと宣言したんだ。話はそれだけじゃないんだろ」
「そうなんだけど」
チラリとヘレンさん、メアリー、デイヴを見る。
「なんじゃ難しい話か? なら、ワシはいないほうがいいみたいじゃの。ほれ、嬢ちゃん達も興味があるのは分かるが、ここは避けた方がいいぞ」
「ごめんね、ヘレンさん」
「いいってことさね。こういう力を持っているんじゃ。どこで変な貴族に目を付けられんとも限らん。ちゃんとデュークの坊やを上手に使うんじゃな。さあ、送っておくれ」
「うん、おやすみなさい」
ゲートをヘレンさんの家の中へと繋ぎ、ヘレンさんが潜っていくのを見送る。
「ケイン、ごめんなさい」
「ケインお兄ちゃん、僕には分からないけど、聞いちゃいけないってのは分かった」
「メアリー、デイヴごめんね。ちゃんと話せる時が来たら話すから。リーサさんが」
「ケイン、そこは自分で言うんじゃないのか」
「まあ、そういうことだから」
リーサさんの部屋の中へとゲートを繋いでメアリー達を潜らせる。
「リーサさん、行かないの?」
「私にも聞く権利がある」
「何言ってんの。リーサさんには関係ない話でしょ」
「だが、私はすでにケインの婚約者という立場だ。しっかり関係者だと思うが」
その場でしゃがんで視線を合わせて、俺の両手を握りこちらを真っ直ぐに見詰めてくるリーサさん。
普段綺麗な人が真っ直ぐな目をこちらに向けるだけで数倍綺麗に見えるなんて、これも一つのチートだよな。
「分かった。分かりました。ちゃんと話します。そういう訳でメアリー達は留守番よろしくね」
ゲートの向こうに声をかける。
「「分かりました~お姉ちゃんをよろしくね~」」
普段通りの明るい声が返されたのを聞いて、ゲートを閉じる。
「リーサさんも物好きだね」
「ケインを好きになった時点で分かったことだと思うがな」
「リーサさん……」
「ケイン……」
「あ~いいか、そういうのは後にしてだな」
「父さん! また邪魔して」
「母さん、そうは言うがな」
「はいはい、ごめんなさい。さっきのは俺達が悪い。じゃあ明日のことを話すけど準備はいい? サム兄さんもひょっとしたらモニカさんに会えなくなるかもしれないけどいい? クリス兄さんは……いいか」
「おい、俺とクリスで温度差がひどくないか?」
「サム、後にしなさい。まずは話を聞いてからだ」
「ちぇ分かったよ」
「じゃあ話すね。デューク様と話した内容は……」
デューク様に渡した車やバイクが狙われること、またそれを狙った輩がいた場合には呪いが付与されること、その呪いは当事者だけでなく命令執行者を遡って感染していくこと、それを解呪するには現時点では方法はなく、ただ心からの謝罪と改心することだけだと言うことを伝える。
「お前、本当に自分の家族以外にはエゲツないことを思いつくな」
『俺、家族になれてよかった~』
「実際はこれだけじゃないけどね」
「まだあるのか」
「命令を出した人まで遡るってのは言ったよね」
「ああ、聞いた。それが?」
「もし、その人が真人間ならいいんだけど、少しでも邪な考えを持つ人だと……」
「だと?」
「また、そこから感染しちゃうんだ」
「お前、自分のやっていることが分かっているのか」
父さんが優しく言うが、これは俺達家族が生き残るためには必要なことだと思うので、ちゃんと向き合って理解してもらう。
「分かっている。今回のことに関係なく苦しんだり悲しんだりする人もいると思う」
「そこまで分かっていながらなぜ……」
「でも、そういう目に合うってことは、過去か現在進行形でそういう行為を繰り返している人だと思う。そして、そういう人達を放っておくと、その先には傷付けられている未来の俺達家族がいるんだ。だから、俺はもし、そうなっても反省はしない。ただ、俺達家族か、別の家族かの違いだけだから」
「そうか、そうだよな。俺達が直接的な被害を受けなくても、そういう呪いを受けるってことはそういう行いをして来たってことになるんだよな。分かった、責めるようなことを言って悪かった」
「本当は俺だって、こういうことをやりたい訳じゃないよ。でも、ここでちゃんと、そういう連中に手を出したらダメだって範囲を明確にしておかないと気が休まることがないから。双子の妹には、そんな気苦労をさせたくないから……俺が好き勝手に色んな物を作ったせいで皆んなに迷惑を掛けたくないから……」
「ケイン、いいから。もうケインの気持ちは皆んな分かってくれたから。ほら、涙を拭こうか」
リーサさんにそう言われ、涙が頬を伝う感覚で初めて泣いていたことに気付く。
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