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閑話.ある騎士の不運
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「シーラさん、シーラさん、ふんふふーん」
とある日の課業後、俺は鼻歌交じりに女子寮へと向かっていた。
砦の女子寮には娼婦がいて、お金を払えばあんな事からこんな事までして貰える。
街にある娼館よりもおねーさん達のレベルもサービスも上、その上料金も明瞭会計ぼったくり無しといい事尽くしだ。
ただ、人気すぎてなかなか予約が取れないのが難点ではある。
特に俺のお気に入りのシーラさんは、エロい身体に緩い性格、そしてなにより積極的なサービスでいつも三ヶ月待ちだ。
階級が上がると予約も取りやすくなるそうだけど、まだ下っ端の俺はただひたすら順番を待つしかない。
そして今日、ついに俺は待ちに待った予約の日を迎えたのだった。
「やーん、まだイッちゃだめー。もっといっぱい、しよ?」
速まる腰の動きを止めるように、ガッシリと足でホールドして、耳元で囁き自ら小さく腰を揺らすシーラさんを思い出す。
「あーん、気持ちいー……そこぉ、いいのー」
いやー、エロいわシーラさん。
「いっぱい……いっぱい出してー」
いやー、堪んないわシーラさん。
ほんと今日まで長かったなー。
予約中は女子寮を利用出来ないから、三ヶ月の禁欲生活は辛かったなー。
とまあ、そんな事を考えながら廊下を歩いていた俺は、向こうから凄い勢いで走ってくる業務隊長を見て、呑気に声をかけてしまった。
肩に何か担いでいるなとは思ったけど、浮かれた俺はそれが何かに注意を払わなかった。
「あ、業務隊長、お疲れさ……」
肩に担ぐそれが裸の人間だと言う事に気が付き、俺はしまったと思う。これは声をかけてはいけないやつだ。
「おいっ!」
すぐに逃げ出したくなったけど、業務隊長は真っ直ぐ俺に近寄って来た。険しいその顔は足がすくむほど恐ろしかった。
業務隊長が近づけば、担がれているのがどうやら男だと言う事が分かった。そして俺は思い出してしまった。
業務隊長は何年も女子寮に行く事もなく、女っ気の全くない日々を送っているそうだ。だから男色家なんじゃないかと言う噂がある。
そんな業務隊長が裸の男を担いでいる。
「誰にも言いません!」
無理やりなのかプレイなのか、いたってノーマルな俺にはこれがどんな状況なのかよく分からない。それでも見てはいけないものを見てしまったと言う事は分かる。
「副隊長を懲罰房に入れてきてくれ。収容事由は癒やしの巫女への暴行未遂。いや、後から手続きに行くから、お前は取り敢えずぶち込んでおいてくれればいい」
業務隊長は俺の言葉には耳を貸さず、肩に担ぐ裸の男を床に転がしながらそれだけ言うと、すぐに来た道を戻っていった。
なんだこれ。
全裸の男が床に転がされている。
だから、なんだこれ。
「おいっ!」
呆然としていると、いつの間にか業務隊長は戻って来て俺を見下ろしていた。
「先生の名誉を傷つけるような事を言いふらすなよ」
「は、はいぃっ!」
低い声で言い聞かせられて、俺はすくみ上がった。
「頼んだぞ」
直立不動で返事をする俺に満足そうに頷くと、業務隊長は物凄い速さで走り去っていった。
「えー……ええー?」
全裸の男を前に俺は途方に暮れる。
「懲罰房って……」
女子寮とは完全に反対方向だ。
何?副隊長が癒やしの巫女を襲ったって?
確かにちらりと見かけた癒やしの巫女は、小柄でかわいいのに妙に色っぽくて、そそるタイプではあった。
でも、癒やしの巫女に不埒な真似をした者は業務隊長自ら厳罰に処すとあちこちに張り紙がされている。あれを見てよく襲おう思ったな。
そんな事を考えながらよっこらしょと副隊長を持ち上げて、やはり俺は途方に暮れた。
全裸の男をどうやって運べばいいんだ。
抱きかかえたくはない。
背負いたくもない。
……やはり肩に担ぐしかないか。
仕方なく俺は裸の副隊長を抱きしめるように持つと、脇の下に頭を差し入れて肩に担ぎ上げた。
本当だったら今頃は裸のシーラさんと密着していたはずなのに、なぜ裸の副隊長と密着しないといけないんだ。
俺は泣きそうになりながら副隊長を懲罰房に運んだ。
「残念だけど、シーラならもう他の客を取ってるよ」
副隊長を懲罰房に入れた後、走って女子寮に向かうと、受付の婆さんが残酷な事実を告げた。
「そんな、ただの遅刻じゃないんです。やむを得ない事情があったんです。だからなんとか頼みます!」
三ヶ月も待ったんだ。簡単に引き下がる訳にはいかない。
「そうは言っても、順番があるからねえ」
「業務隊長から副隊長を押し付けられて、懲罰房に入れてたんです。大変だったんですよおぉ」
やる気なく帳面を捲る婆さんに俺は泣きついた。
「穏やかじゃないね。何があったんだい?」
婆さんが食いついてきたので、ここぞとばかりに気合いを入れて話す。
「業務隊の副隊長が癒やしの巫女を襲ったみたいで、裸の副隊長を業務隊長が運んでいたんです。俺はそれを押し付けられて、代わりに懲罰房に入れに行ったんです。副隊長は裸だし気絶してるし、運ぶの大変だったんですよ」
「ユイは大丈夫だったのかい?」
「ユイ?」
「癒やしの巫女だよ」
心配そうな婆さんに、業務隊長から名誉を傷つけるような事を言うなと言われていた事を思い出した。
「未遂!未遂です!無傷です!」
正直無傷かどうかは分からない。未遂と言っても挿れられていないだけで結構な事をされている可能性もある。でも憶測でそんな事を言ったら業務隊長に殺される。
「そうか、良かった……」
「そうです!良かったんです!」
「でも残念だけど、あんたの順番は過ぎててどうにもならない」
「そんなあ……次も濃いのいっぱい出してねーって言われたから、一週間抜かずに我慢したのに……」
「そんな事、知ったこっちゃないよ」
がっくりと肩を落としていると、楽しげな話し声が聞こえてきた。
「うふふ、凄く良かったわー。また来てねー」
チュッと男の唇にキスをしてから、ひらひらと手を振ったのはシーラさんだ。
本当ならキスをされていたのは俺なのにと思うと悔しくて泣きそうだった。
「ああ、シーラ。今日もう一人客を取れないか?」
婆さんがシーラさんに声をかける。ひょっとして俺の事だろうか。
「えー、なんでー?」
「この時間予約してたのはこの子でね。副隊長を懲罰房に入れていて遅れたそうだよ」
「なにそれー」
シーラさんが興味深そうに俺を見つめている。これはイケるかもしれない。
「ふーん。大変だったのねー」
俺の必死の説明をシーラさんは熱心に聞いてくれた。
副隊長を運ぶくだりはかなり愚痴っぽくなってしまったけど仕方ないだろう。誰だって裸の男なんて担ぎたくない。
「ちなみに未遂です!無傷です!」
隊長の低い声を思い出しながら、そこだけは強調しておく。
「かわいそうではあるから、今日の客が終わってから相手してやったらどうだい?」
婆さんの言葉に、俺は期待の眼差しをシーラさんに向ける。
「んー、そうねー」
シーラさんは顎に指をかけてそう言うと、ニコリと笑った。これはイケるんじゃないか?
「疲れた時にヤッても気持ちよくないから、やめとくー」
「え……」
「次来た時に、いっぱい出してねー」
シーラさんはじゃあねーと言うと手をひらひら振りながら去っていった。
「予約していくかい?」
婆さんの声に俺は魂が抜けたように、ただはいとだけ答えた。
こうして、俺の三ヶ月の禁欲生活がまた始まった。
とある日の課業後、俺は鼻歌交じりに女子寮へと向かっていた。
砦の女子寮には娼婦がいて、お金を払えばあんな事からこんな事までして貰える。
街にある娼館よりもおねーさん達のレベルもサービスも上、その上料金も明瞭会計ぼったくり無しといい事尽くしだ。
ただ、人気すぎてなかなか予約が取れないのが難点ではある。
特に俺のお気に入りのシーラさんは、エロい身体に緩い性格、そしてなにより積極的なサービスでいつも三ヶ月待ちだ。
階級が上がると予約も取りやすくなるそうだけど、まだ下っ端の俺はただひたすら順番を待つしかない。
そして今日、ついに俺は待ちに待った予約の日を迎えたのだった。
「やーん、まだイッちゃだめー。もっといっぱい、しよ?」
速まる腰の動きを止めるように、ガッシリと足でホールドして、耳元で囁き自ら小さく腰を揺らすシーラさんを思い出す。
「あーん、気持ちいー……そこぉ、いいのー」
いやー、エロいわシーラさん。
「いっぱい……いっぱい出してー」
いやー、堪んないわシーラさん。
ほんと今日まで長かったなー。
予約中は女子寮を利用出来ないから、三ヶ月の禁欲生活は辛かったなー。
とまあ、そんな事を考えながら廊下を歩いていた俺は、向こうから凄い勢いで走ってくる業務隊長を見て、呑気に声をかけてしまった。
肩に何か担いでいるなとは思ったけど、浮かれた俺はそれが何かに注意を払わなかった。
「あ、業務隊長、お疲れさ……」
肩に担ぐそれが裸の人間だと言う事に気が付き、俺はしまったと思う。これは声をかけてはいけないやつだ。
「おいっ!」
すぐに逃げ出したくなったけど、業務隊長は真っ直ぐ俺に近寄って来た。険しいその顔は足がすくむほど恐ろしかった。
業務隊長が近づけば、担がれているのがどうやら男だと言う事が分かった。そして俺は思い出してしまった。
業務隊長は何年も女子寮に行く事もなく、女っ気の全くない日々を送っているそうだ。だから男色家なんじゃないかと言う噂がある。
そんな業務隊長が裸の男を担いでいる。
「誰にも言いません!」
無理やりなのかプレイなのか、いたってノーマルな俺にはこれがどんな状況なのかよく分からない。それでも見てはいけないものを見てしまったと言う事は分かる。
「副隊長を懲罰房に入れてきてくれ。収容事由は癒やしの巫女への暴行未遂。いや、後から手続きに行くから、お前は取り敢えずぶち込んでおいてくれればいい」
業務隊長は俺の言葉には耳を貸さず、肩に担ぐ裸の男を床に転がしながらそれだけ言うと、すぐに来た道を戻っていった。
なんだこれ。
全裸の男が床に転がされている。
だから、なんだこれ。
「おいっ!」
呆然としていると、いつの間にか業務隊長は戻って来て俺を見下ろしていた。
「先生の名誉を傷つけるような事を言いふらすなよ」
「は、はいぃっ!」
低い声で言い聞かせられて、俺はすくみ上がった。
「頼んだぞ」
直立不動で返事をする俺に満足そうに頷くと、業務隊長は物凄い速さで走り去っていった。
「えー……ええー?」
全裸の男を前に俺は途方に暮れる。
「懲罰房って……」
女子寮とは完全に反対方向だ。
何?副隊長が癒やしの巫女を襲ったって?
確かにちらりと見かけた癒やしの巫女は、小柄でかわいいのに妙に色っぽくて、そそるタイプではあった。
でも、癒やしの巫女に不埒な真似をした者は業務隊長自ら厳罰に処すとあちこちに張り紙がされている。あれを見てよく襲おう思ったな。
そんな事を考えながらよっこらしょと副隊長を持ち上げて、やはり俺は途方に暮れた。
全裸の男をどうやって運べばいいんだ。
抱きかかえたくはない。
背負いたくもない。
……やはり肩に担ぐしかないか。
仕方なく俺は裸の副隊長を抱きしめるように持つと、脇の下に頭を差し入れて肩に担ぎ上げた。
本当だったら今頃は裸のシーラさんと密着していたはずなのに、なぜ裸の副隊長と密着しないといけないんだ。
俺は泣きそうになりながら副隊長を懲罰房に運んだ。
「残念だけど、シーラならもう他の客を取ってるよ」
副隊長を懲罰房に入れた後、走って女子寮に向かうと、受付の婆さんが残酷な事実を告げた。
「そんな、ただの遅刻じゃないんです。やむを得ない事情があったんです。だからなんとか頼みます!」
三ヶ月も待ったんだ。簡単に引き下がる訳にはいかない。
「そうは言っても、順番があるからねえ」
「業務隊長から副隊長を押し付けられて、懲罰房に入れてたんです。大変だったんですよおぉ」
やる気なく帳面を捲る婆さんに俺は泣きついた。
「穏やかじゃないね。何があったんだい?」
婆さんが食いついてきたので、ここぞとばかりに気合いを入れて話す。
「業務隊の副隊長が癒やしの巫女を襲ったみたいで、裸の副隊長を業務隊長が運んでいたんです。俺はそれを押し付けられて、代わりに懲罰房に入れに行ったんです。副隊長は裸だし気絶してるし、運ぶの大変だったんですよ」
「ユイは大丈夫だったのかい?」
「ユイ?」
「癒やしの巫女だよ」
心配そうな婆さんに、業務隊長から名誉を傷つけるような事を言うなと言われていた事を思い出した。
「未遂!未遂です!無傷です!」
正直無傷かどうかは分からない。未遂と言っても挿れられていないだけで結構な事をされている可能性もある。でも憶測でそんな事を言ったら業務隊長に殺される。
「そうか、良かった……」
「そうです!良かったんです!」
「でも残念だけど、あんたの順番は過ぎててどうにもならない」
「そんなあ……次も濃いのいっぱい出してねーって言われたから、一週間抜かずに我慢したのに……」
「そんな事、知ったこっちゃないよ」
がっくりと肩を落としていると、楽しげな話し声が聞こえてきた。
「うふふ、凄く良かったわー。また来てねー」
チュッと男の唇にキスをしてから、ひらひらと手を振ったのはシーラさんだ。
本当ならキスをされていたのは俺なのにと思うと悔しくて泣きそうだった。
「ああ、シーラ。今日もう一人客を取れないか?」
婆さんがシーラさんに声をかける。ひょっとして俺の事だろうか。
「えー、なんでー?」
「この時間予約してたのはこの子でね。副隊長を懲罰房に入れていて遅れたそうだよ」
「なにそれー」
シーラさんが興味深そうに俺を見つめている。これはイケるかもしれない。
「ふーん。大変だったのねー」
俺の必死の説明をシーラさんは熱心に聞いてくれた。
副隊長を運ぶくだりはかなり愚痴っぽくなってしまったけど仕方ないだろう。誰だって裸の男なんて担ぎたくない。
「ちなみに未遂です!無傷です!」
隊長の低い声を思い出しながら、そこだけは強調しておく。
「かわいそうではあるから、今日の客が終わってから相手してやったらどうだい?」
婆さんの言葉に、俺は期待の眼差しをシーラさんに向ける。
「んー、そうねー」
シーラさんは顎に指をかけてそう言うと、ニコリと笑った。これはイケるんじゃないか?
「疲れた時にヤッても気持ちよくないから、やめとくー」
「え……」
「次来た時に、いっぱい出してねー」
シーラさんはじゃあねーと言うと手をひらひら振りながら去っていった。
「予約していくかい?」
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