上 下
300 / 392
2018年

小説家になるための量稽古→量質転換の時、物語る者の集合的無意識の一部になる

しおりを挟む
 最近、「ビブリア古書堂の事件手帖」の第一話を読んだり、映画「氷菓」を観たり、西尾維新の「非終伝」を読んでいました。

 小説家になるために、何度も作品を書き上げる必要があるという話はしたと思うが、やっぱり、何らかの質的向上というか、張り巡らせた伏線を見事に回収するような技術が必要なようです。

 そのために、何度も物語を書き続けて、物語の意外性、面白い展開を書けるようになることが必要です。
 何度も書いていると、もしくは傑作を読むことで、その面白い展開の書き方が徐々に分かってきます。

 何度も書いていると、書きなれてくるというか、自分の作品と傑作の間の差が見てくるというか、徐々にそれらの作品の要素を自分の作品に取り込めるようになってきます。

 リゼロじゃないけど、タイムリープを繰り返していれば、同じ事を繰り返していけば、必ず技術的に向上していくし、量稽古→量質転換の時を迎えるのじゃないかと思います。

 だから、小説家のデビュー作品というのは何かの作品に似ている。
 どこかで訊いたような話になる。
 実はそれが物語を物語る者の資格を得たことになる。
 物語というのは過去の物語の再生、焼き直しであり、作品はその物語の歴史の一部になる。
 小説家になるということは、物語る者の集合的無意識の一部になるということなんでしょうね。

 映画「氷菓」など観て凄いと思うのは、全ての伏線が最後に全て回収されて、意外な真相が明かされます。
 そんなに突飛な物語ではないけど、そこがいいというか、王道というマンネリというか、そういう物語を語る型のようなもの修得することが小説家への道だろうね。

 よくある物語を意外な切り口で語る、新鮮な口調で語ることが重要なんだろうなと思いました。
 僕の言ってることが理解できたら、小説家の道に一歩、近づくと思います。

 確か、この号が「小説家になるための戦略ノート」の300号になると思うけど、ようやく道半ばという気がします。
 未だに十万字の作品を二作品しか書いてないし、先は長そうです。 
 






(あとがき)

岡田斗司夫ゼミ10月21日号「もののけ姫その1~知ったら見方が変わる3つの秘密。1. 腕の呪いの正体、2. 隠れたエロ描写と一夫多妻制、3. なぜあんなに美しいんだろう?」
https://youtu.be/7Npqxf4q0e0


 アシタカの腕の呪いの秘密のが面白いですね。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

申し訳ありませんが、貴方様との子供は欲しくありません。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:28pt お気に入り:126

【完結】前世の因縁は断ち切ります~二度目の人生は幸せに~

恋愛 / 完結 24h.ポイント:85,263pt お気に入り:4,613

わたしは妹にとっても嫌われています

恋愛 / 完結 24h.ポイント:198pt お気に入り:5,347

ある男の後悔

恋愛 / 完結 24h.ポイント:113pt お気に入り:932

もふもふで始めるVRMMO生活 ~寄り道しながらマイペースに楽しみます~

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:22,786pt お気に入り:1,133

オレはスキル【殺虫スプレー】で虫系モンスターを相手に無双する

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:3,267pt お気に入り:642

冷徹だと噂の公爵様は、妹君を溺愛してる

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:4,920pt お気に入り:207

処理中です...