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2015年
「猿丸幻視行」、「逆説の日本史」の井沢元彦氏、持統天皇と瀬織津姫と「ホツマツタヱ」の謎
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井沢元彦の書斎
http://www.gyakusetsu-j.com/
「猿丸幻視行」、「逆説の日本史」は井沢元彦氏の著作なのですが、デビュー作の江戸川乱歩賞受賞作の「猿丸幻視行」をようやく読了しました。
伝奇歴史ミステリーの傑作ですが、「安倍晴明と安東総理のやり直し転生譚」を書く上でも、万葉集や歌人柿本人麻呂の謎は非常に参考になるし、良い作品に出合ったなあと思いました。
「猿丸幻視行」はある意味、転生小説の原点でもあるのですが、なろうの小説から本格歴史ミステリー作品が書きたいという方は必読です。
ひとひねりすると、普通の歴史小説が書けるかもしれませんし、「逆説の日本史」(累計430万部の連載歴史エッセイ)では日本の歴史の問題点、謎が解るのでこれも必読です。
この本は歴史小説を書くためのアイデアノートの宝庫で、このシリーズ読むだけで歴史小説のネタには困らないと思います。特に1~3の最初の巻において日本史の基本法則が出ているので、推理ミステリーなどにも味付けとして応用できると思います。
柿本人麻呂殺人事件とか、本質はただのミステリーなのに、何故か歴史ロマンが前半で出て来るという構造の作品が書けます。この方法は多くのミステリー作家が使っていて、舞台が無人島だとか、雪山だとか(密室トリックに多用される)、呪いの村(本当は呪いは関係ないというオチで雰囲気として)とか、堤幸彦さんのドラマとかには必ずでてきます(笑)
こういう常套手段だけど、必ず面白くなるテンプレがミステリーの小説の世界にもあります。そこに新しい要素をどう入れていくかとかですね。
最近、ツイッターでLINEの巨大グループについてツイートしたら、本人からリツイートされたりして、こういうのも結構、舞台の雰囲気作りにはいいかもしれませんね。
同時期に図書館で借りてきた、半村良の歴史破壊小説「裏太平記」も吉田兼好と下剋上の謎(信長の時代)が分かって面白かったです。あまり知られてない作品ですが、天皇関係の話も分かっていい作品でした。
作家のデビュー作にはその後の全ての資質が現れるという話があるのですが、「猿丸幻視行」にはその後の「逆説の日本史」に繋がる全ての要素が入っていました。
万葉集の歌人である柿本人麻呂の謎について書かれていたのですが、その内容については著書を読んでもらうことにして、今日は持統天皇の謎について書いてみたいと思います。
柿本人麻呂
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%BF%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E9%BA%BB%E5%91%82
柿本人麻呂は万葉集の歌人として有名で、持統天皇の夫の天武天皇の時代から宮廷歌人として活躍してらしいです。
僕は白川静氏の万葉集の研究から持統天皇が柿本人麻呂を伴って吉野に行幸するんだけど、そこで詠んだ歌の解析すると、実は亡くなった天皇霊を自分の息子とかに継承するための呪術的儀式が出て来たりする。
つまり、和歌というのはどうも呪歌的要素があって、万葉集というのは魔法、魔導書なんじゃないかという解釈が白川静氏によって浮かび上がってくる。
偽書だと言われてるけど、古事記以前の歴史書だと言われている「ホツマツタヱ」によれば、アマテラスは男性で瀬織津姫(別名ムカツ姫)という奥さん(富士王朝)がいて、アマテラスのお姉さん(後に即位したアマテラスに敬意を表して妹になる。別名シタテル姫)にワカ姫という人がいて、この人がワカの起源となった人だったりする。
ワカ姫の恋、和歌(ワカ)初め(ホツマツタヱ)
http://www.hotsuma.gr.jp/aya/aya01.html
非日常的な日常系エッセイ~古代日本の呪術的世界~(ホツマツタヱにつてはこちらにも書いています)
http://ncode.syosetu.com/n8874cg/
ワカ姫は瀬織津姫と一緒に、紀州の国の田んぼでイナゴが発生した時に、イナゴ払いの和歌を詠んだりして被害を防いでいたりする。
ワカ姫は和歌の秘伝をオグラ姫(二代目シタテル姫を襲名)に伝承して、その後、「小倉百人一首」とかでてくるけど、オグラ姫と関係あるのかどうかは不明です。ミッシングリングになってしまってるようです。
それで結論を言ってしまうと、持統天皇が夫の天武天皇の皇子が沢山いたのに関わらず、幼い自分の孫の軽皇子(13歳ぐらい)を天皇にしようとして、古事記の中の日本神話自体を歪めてしまったようなのです。
天孫降臨、つまり孫に天皇を継承することを正当化するために、どうも、男神のアマテラスが女神になり、奥さんの瀬織津姫(別名ムカツ姫)は抹殺されて、瀬織津姫を祀っていた神社をどんどん迫害して行ったわけです。数千年に渡って。全国100~500ヶ所に祀られている女神であって、名前を弁天様とか、他の女神に変えられていったけど、今でも瀬織津姫を祀る神社は100ヶ所はあると言われています。
日本には歴史の闇に【愛する人と共に葬り去られた女神】がいた。それは…
http://matome.naver.jp/odai/2136963776710777401
アマテラスのお姉さんのワカ姫(後に即位したアマテラスに敬意を表して妹になる。別名シタテル姫、ヒルコとも呼ばれる)に至っては「ヒルコ」になって川に流されたようです。
ただ、この「ヒルコ」伝承には根拠があって、アマテラスの両親はイザナミ、イザナギで、長女はワカ姫、二男がツクヨミ、三男がスサノオ、おじいさんがトヨウケ(伊勢神宮の外宮に祀られている豊受大神)だったりするわけです。
「しかしながらヒルコが生まれた年は、父イサナギ40歳、母イサナミは31歳で、2年後には男42歳、女33歳の天の節で大厄に当たります。 運悪くこの節目に悪霊(あくりょう)が宿れば、女の子は父の汚(けが)れに当たり、男の子は母の災いとなるといいます。
ヒルコは両神の慈しみを一身に受けて育てられ、まだ三年にも満たないというのに、親の元から引き離されて岩樟船(イワクスフネ)に乗せ捨てられました。下流でカナサキ(住吉神)が拾い上げて、妻のエシナズの乳を得て何不自由なく我が子同様に育てられました。」(ワカ姫の恋、和歌(ワカ)初め(ホツマツタヱ)よりhttp://www.hotsuma.gr.jp/aya/aya01.html)
これと同じエピソードが、讃岐の田村神社の祭神であるモモソ姫(卑弥呼だとも言われている箸墓の埋葬者)にもあって、三歳の時に讃岐の田村神社に流されて、その後、都に戻ったと思ったら、三輪山の蛇神と神婚させられて(まあ、巫女として祀ったんだろうね)、ほとを箸で突いて亡くなったりする伝承があります。
まあ、縄文から続く王朝の風習で、その後の天皇家にも引き継がれていますね。
つまり、各地の神社伝承を調べていったら、ホツマツタヱと話が一致してきて、どういう神話の改竄が行われているか浮かび上がってきます。
「古事記」はその神話部分(実は縄文王朝の実話)の編集が酷すぎて情報が欠落しすぎていて、どうも説得力がないし、「ホツマツタヱ」の方が話に無理がないと思います。
「ホツマツタヱ」が偽書とされるのは、持統天皇が神話を歪め、伊勢神宮の祭祀も変えてしまって、それを維持していくしかないことになってしまったので仕方ないことだと思いますね。
伊勢神宮は内宮に女神アマテラスを祀ったので、外宮にトヨケ(伊勢神宮の外宮に祀られている豊受大神)とアマテラスの荒魂として瀬織津姫を祀られています。
岡山県、吉備の国の吉備津神社でも同じようなエピソードがあって、本来、吉備の国を統治していた温羅(うら、鬼とも百済の皇子ともいわれている)が吉備津神社の本殿の外陣の鬼門の丑寅の方向に祀られていて、内陣には温羅を討伐した吉備津彦(孝霊天皇の皇子)や孝霊天皇、モモソ姫(吉備津彦のお姉さん)などがが祀られています。
国が征服された場合、こういう風に古い神が排除されて祭神が変更されてしまうパターンは多くて、でも、祟ったらいけないので、ちゃんと祀ることはするのです。
出雲大社なんて酷くて、本殿を参拝するとオオク二ヌシは横(西側)を向いてて、実は大和朝廷の神様が正面向いてるのでこれを拝むようになる仕掛けがあります。
「逆説の日本史」の井沢説ではオオク二ヌシは大和朝廷の神様によって、祟らないように牢獄に閉じ込められてるような配置になってるそうです。
アマテラスと瀬織津姫――抹殺された女神――
http://ashera.blog105.fc2.com/blog-entry-30.html
エミシの国の女神 早池峰─遠野郷の母神=瀬織津姫の物語 菊池展明
http://furindo.webcrow.jp/emishi.html
瀬織津姫は神職の中臣氏の祝詞にも、最重要の祓いの神として登場していて、中臣鎌足(後の藤原氏、神職であったのに)はそれを熟知してるのに「古事記」の編集、神話などの改竄をやってしまってますね。
あと、瀬織津姫は柳田國男の遠野物語にも登場していて、縄文時代の女神なんで当たり前ですが、縄文時代の天皇家以前の王朝は、最初に近江(滋賀県高島市安曇川町)辺りに本拠があってそこから広がっていったようです。
イザナギは北陸(ネの国)と山陰地方(出雲)の治めていた国の皇子タカヒトで、イザナミは近江王朝の葦原の中つ国を治めた豊受神(トヨウケ)の娘イサコで、二人がハラミ山(富士山)で結婚して富士王朝を開きます。
ワカ姫、アマテラス(アマテル)、ツクヨミ、スサノオが生まれて、伊勢志摩、近江の方に遷都も行われたようです。
「淡海(オウミ)の安曇(アツミ)川の中州に国の中柱(なかはしら)を建て、ここを沖壺と名付けて起点とし、東方は日高見(ヒタカミ)国から、西は月隅葦原(ツキスミアシハラ)国、南に転じて阿波(アワ)から素佐(ソサ・紀州)へと歩みを進めて、北は北(ネ)国(北陸)から山本細矛千足(ヤマトホソホコチタル・山陰地方)国まで開発と平和維持に尽くしました。しかし最後まで嗣子に恵まれなかったばかりに、せっかく統一なった豊かな国も次第に乱れ秩序を失っていきました。
(中略)
天神四代目のウビチニが生んだ子のアメヨロズ神はタカミムスビを継いで素阿佐(ソアサ・四国地方)国を治めて、アワナギとサクナギの二子を儲けました。アワナギは北陸(ネ)の白山本(シラヤマト)国から細矛千足(サホコチタル)国(山陰地方)までを、法をもって治めました。アワナギの長男の真名(イミナ)をタカヒトと言い、幼名はカムロギと言います。
タカミムスビ家の五代目を継いだ真名(イミナ)タマキネは豊受神(トヨウケ)とも言い、六代目にして滅びた天神の皇統を何とか復活したいと願い、娘のイサコとアワナギの子のタカヒトとを結ばせて七代目を継がせようと考えます。最初ハヤタマノオが二人の間にウキハシ(仲人役)を渡そうと試みますが失敗します。次にコトサカノオが慎重に国の危機を二人に説いて聞かせて橋渡しに成功しました。
両神は方壷(ケタツボ・仙台多賀城市付近)から西南の方向のツクバ山の麓を流れるイサ川から少し離れたイサ宮でお互い縁結びをして、イサ宮に因んでイサナギとイサナミを名乗り即位しました。」(イサナギ・イサナミの御子誕生 http://www.hotsuma.gr.jp/aya/aya03.html)
アマテル神、中宮セオリツ姫と十二后
http://www.hotsuma.gr.jp/aya/aya06.html
伊那谷の小町谷家は、現存する日本最古の家系。(アマテルの家系図あり)
http://utukusinom.exblog.jp/21164439
アマテル(アマテラス)の正妃がセオリツ姫で十二人の妃を地方豪族から娶ったりして、国が栄えていく。
古い神社では「アマテラス」ではなく「アマテル」を祀ってる神社がありまして、古事記は改竄できても、神社まではなかなか改竄できなくて嘘がばれちゃう訳ですね。どうも対馬あたりが源流らしい。
その土地、土地の地元の伝承、神社伝承を足で稼いで集めて、歴史の真実を解き明かしてる人もいます。
僕と意見、結論は違いますけど、その姿勢には、自然に頭が下がります。
古代史の復元
http://www.geocities.jp/mb1527/index.htm
>ところで「アマテラス」のように尊敬語的表現で呼ばれないが、「アマテル」という名をもつ神社がいくつかある。
(神社の名称と祀神が列記されているのですが、中略)
「アマテル」系の神社が太陽神をまつることは認めてよく、さらに「火明命(ホアカリノミコト)」という神の名前が重ねて出てくる。
また、対馬の「阿麻低留(アマテル)神社」だけが、「天照」ではなく、仮名文字表記になっている。
これは、「アマテル」という本来の音だけが今日まで伝えられたということで、「アマテル」系の信仰の源流がこのあたり、対馬あたりに求め得るという仮説が成り立つ。
神話学的には、もともとあった「アマテル神」が、その格が上げられて、皇祖神である「アマテラス」の神となったと考えられる。
「アマテルとアマテラス(1)・・日の神アマテルと、月の神」より引用
http://blog.goo.ne.jp/blue77341/e/6cab841c399746a18681d4a792f3e377
アマテルの家系図
神武天皇もアマテラスの子孫が九州統治に行幸した時に、妃を何人娶って、その血脈の中から生まれるのですが、ある日、中央の近江王朝でナガスネコ
話が逸れたというか、もう語り終ってしまったのですが、柿本人麻呂の話に戻ります。
いろんな説があるのですが、ちょっとネタバレですいませんが、井沢説(元ネタは梅原猛著『水底の歌-柿本人麻呂論』)によると、正史に記載のある柿本|「猨(さる)」または「|佐留(サル)」(「猨(さる)」「|佐留(サル)」は別人で親戚、親族説も有る)というのが、柿本人麻呂の本名で、人麻呂というのが諡(非業の死を遂げた人の恨みを鎮めるために死後に贈られる名前)ではないかと言っています。
例えば、聖徳太子なども幼少期には「厩戸皇子」と呼ばれていたし、蘇我氏の一族なので、本名は何というのかちょっと分からないのですが、「厩戸王」だとして、死後に贈られた諡が「聖徳太子」になります。
聖徳太子
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%96%E5%BE%B3%E5%A4%AA%E5%AD%90
聖徳太子については、僕は法隆寺の木像がモンゴル系の顔で馬と縁がある人で、どうも騎馬民族系の人だと思ってるのですが、つまり、東国の鹿島神宮を信仰した蘇我氏そのものが騎馬民族系の人で、後に武士の起源になる人々だったと思っています。日本の馬の起源はほとんど大陸からの輸入のようです。
北から西に20度ずれた聖方位のシリウス信仰などについても栗本慎一郎氏の「シリウスの都 飛鳥」にも書かれていますが、蘇我氏の渡来ルートは日本海を渡って越の国(扶桑国、北陸あたり?)に来て、その後、故郷の草原と地形が似ている鹿島辺りに落ち着いたようです。
そこから中央に進出していって王家と結びついて、天皇のシステムと国家の基盤を作ります。
天皇制は騎馬遊牧民族の双分制、つまり、祭祀と権力を分離した二重支配システムが出来上がります。
このシナリオを取ると、蘇我氏本家が|乙巳(いっし)の変(大化の改新)で滅亡した後、継体天皇が大和に入るまで何十年もかかった謎が解けます。
継体天皇は蘇我氏の越の国(扶桑国)と関係する近江の遊牧民なので、蘇我氏を滅ぼした藤原氏系列の豪族などは嫌うでしょうね。
関東地方に突如、馬に乗って現れた武士が登場する謎も解けてくる。
あと、飛鳥時代から整備された馬用の直線高速道路(駅路)の謎も解ける。
つまり、馬の運用をしたかったんでしょうね。
日本列島の改造論の田中角栄(新潟、越の国の末裔)の高速道路構想がこの駅路と全く同じというのが興味深い。本当、今の高速道路と同じぐらいの規模だったようです。
飛鳥には醍醐味の語源になった古代チーズ「醍醐」というのもあるらしいし。
どうも遊牧文化臭いんだよね。
駅路(道幅も広いんだけど、とにかく直線にこだわって作られている)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A7%85%E8%B7%AF
七道駅路(駅路)
律令制下において、中央と地方諸国を結んだ7本の幹線道路
東海道・東山道(とうさんどう)・北陸道・山陰道・山陽道・南海道・西海道(さいかいどう)を指す
原型は大化前代に形成されていたが、天智・天武期(668~686年)頃に本格的な整備が進む
http://www.mlit.go.jp/road/michi-re/1-1.htm
蘇我氏はどこからやってきた?飛鳥の権力者・蘇我氏のルーツを探る
http://fushigi-chikara.jp/sonota/5352/
シリウス 蘇我氏
http://plaza.rakuten.co.jp/phoenix3/diary/200801260001/
話が大幅に逸れたので元に戻すと、井沢説(元ネタは梅原猛著「隠された十字架-法隆寺論」)によると、聖徳太子の一族も同族の蘇我氏との内紛で一族が滅ぼされて、その後、|乙巳(いっし)の変(大化の改新)で蘇我本家も滅亡しましたが、名前を変えて生き残ってはいます。
「聖徳」太子と山背大兄王の謎
http://www.ten-f.com/yamashiro-ooe.htm
壬生部について 其の一
http://blog.goo.ne.jp/katodesuryoheidesu/e/3d43bc1f73b9d4a3fcc8104906a33413
それで歴史の教科書では有名な|乙巳(いっし)の変(645年7月10日)ですが、その前に蘇我入鹿が太子の子息の山背大兄王一家を襲撃しまして一族を滅ぼしたということになっています。
それを理由に、蘇我入鹿が中大兄皇子(天智天皇)と中臣鎌足(藤原鎌足)に殺害されるのが|乙巳(いっし)の変です。天皇の御前で。
これ、織田信長が本能寺に呼び出されたパターンと同じなんですね。
天皇もグルっぽいですね。というか、中大兄皇子(天智天皇)が仲間なのだからこれは明らか。
この時点でもう話がおかしい訳ですが、中臣鎌足の愛読書が「六韜」でして、これは陰謀の教科書のような兵法書(井沢説)なんですよね。息子の不比等がそう書いてく記録が見つかっている。
どうも、山背大兄王殺害も裏で中臣鎌足が絡んでる感じがしますね。
結論としては、持統天皇、中臣鎌足、藤原不比等の陰謀で、日本神話も歴史も歪んでしまったのですが、「古事記」、「日本書紀」の方が偽書だということになってくる。
「書いてることは嘘ではない」のですが、改竄と編集が絶妙で情報が欠落し過ぎです。
都合の悪い記事を削りすぎて意味が繋がらなくなっていて、起こったことは同じですが、その事情とか解釈を見事に変えてるんですね。これは関心するばかりです。
これ編集した人は天才というか、神武以前(弥生時代)の縄文王朝を全部、神様に祀り上げてなかったことにしたのが凄いです。そうすることによって、神武王朝を始祖とした歴史に改竄できるからです。
神武以後の歴史は比較的いいというか、神話部分の解釈がかなり変わってしまってるので、そのあたりは古史古伝である「ホツマツタヱ」で補完して、様様な地形や地理、火山の噴火なども含めた科学的知見で考察していくしかない。
丹波国と天火明命(アメノホアカリノミコト)・籠神社(アマテルから神武へ至る家系図あり)
http://sakezo.web.fc2.com/yamato6.html
「大化の改新の真実、そして現代も日本を支配する藤原氏の正体は?」
http://otisdury.blog.fc2.com/blog-entry-213.html
この藤原氏の問題は現代社会の問題とか、イエズス会とかにも繋がって来ちゃうんでかなり重要です。
イエズス会の現在の姿は国連、アメリカの背後にいる軍産複合体だったりしますからね。
信長に鉄砲や弾薬を売りつけていたイエズス会は坂本竜馬を代理にして長州(今の政府の起源)に鉄砲を売りつけ、明治維新を成功させ、今では沖縄の米軍基地にオスプレイが配備されてます。
歴史は名前を変えて繋がっています。
日本史で起こったクーデターとか変、内乱の謎は結構、重要だったりします。
本能寺の変もイエズス会絡みよ。細川幽斎が黒幕というか、諸勢力のパイプ役だったし。
逆に「竹内文書」「東日流外三郡誌」「ホツマツタヱ」の三大偽書?の方が日本の歴史を見る上では重要です。
縄文時代は桜島沖の海底火山「鬼界カルデラ」(硫黄島の付近)の大噴火で西日本は火山灰で覆われて、一時、人が住めないような土地になって、東日本中心に文明が栄えていきます。
その空白になった土地に中国の長江の人々(倭人)が流入して定住して弥生時代の文化が生まれていきます。
巨大噴火に埋もれていた幻の縄文文化
http://bunarinn.lolipop.jp/bunarinn.lolipop/bunarintokodaisi/minamikiyusilyuA/minamikilyusilyuuA-html.html
「東日流外三郡誌」は三内円山遺跡のある青森県辺りの東国の歴史書、「竹内文書」は富士王朝の話で、「ホツマツタヱ」によると、アマテラス(アマテル)は瀬織津姫と結婚した時に、富士王朝にいたし、その後、伊勢志摩、近江王朝などに遷都していきます。
「ホツマツタヱ」では基本、近江王朝の葦原の中つ国を中心に書かれていますが、日高見国(青森県~北海道まで。日本という国名の元になった国)、多賀の国(宮城県、仙台、多賀城市)、越の国(北陸、新潟県)、根の国(北陸)と出雲の国(根の国と一体化していた)東国中心の縄文時代の国の分布と一致します。
あと、アマテラスの家族構成が「竹内文書」「ホツマツタヱ」で一致してるというのも興味深いですね。
「竹内文書」は宗教書的なので、変な誤情報も混じってるので、「ホツマツタヱ」をベースにしていろいろと検証しないといけないですね。
ヲシテ文字が消されたわけ その1 物部氏(縄文時代の国の配置と名称など)
http://julian.way-nifty.com/woshite/2013/12/post-80ce.html
日本(東日本中心の縄文王朝)
出雲、根の国(北陸、山陰)→朝鮮半島からの渡来が多い。今でも日本最高の製鉄技術あり。
越の国→大陸から騎馬民族が渡来の可能性高い。古墳から黄金の馬具なども出土する。蘇我氏のルーツで後に鹿島神宮(聖方位である)関東地方にも広がっていく。武士のルーツ。
日高見国→アイヌなど縄文時代にに栄えた国。青森から北海道、東北地方に及ぶ大国。
多賀の国→同じく縄文時代にに栄えた国。仙台あたりにあった国で平泉とか、金属加工に優れ、騎馬も使う。馬上で使う湾曲した蕨手刀(わらびでとう)をつくり日本刀誕生(それまでは直刀)に影響を与えた。
富士王朝(この国がヤマトの起源っぽい)→アマテラス(アマテル)と瀬織津姫と結婚した時、ここに都があった。
近江の国→葦原の中つ国。近江、奈良など。一時衰退したが、アマテル誕生で復活した。天皇家以前のイザナギーアマテラスのような日本の王家の中心国。継体天皇がここからでてきた。兄弟国の出雲、根の国(北陸、山陰)がバックについた。
倭国(九州中心の弥生王朝)
吉備の国→朝鮮半島からの渡来民と九州隼人などの海人の連合国家。たたら製鉄も含め高度な製鉄技術あり、備前長船の日本刀鍛冶などもある。再生する中国山脈の豊富な森林資源のお蔭である。朝鮮半島では製鉄が盛んだったけど、あっというまに禿山になった。
日向の国→中国の長江付近から来た海人稲作民。隼人、熊襲など。今の天皇家はここ出身?で「ホツマツタヱ」ではアマテラスの子孫の家系から神武天皇が出てきている。天皇家はアマテラスの正当な子孫である。
筑紫の国→中国の長江付近から来た海人稲作民。日向、筑紫が邪馬台国ぽいけど、卑弥呼の国には入れ墨の風習があったので、明らかに倭人の国で、中国の長江付近から来た漁労稲作民の可能性が高い。西日本、九州が怪しい。
倭人の行動範囲は中国の江南から今のベトナム辺りまで行っていて非常に広いので、中国との国交も可能。
この辺りの日本史の神話の謎についてはSF作家の半村良氏の作品群を読むと面白いです。
天皇家に先行する「ヒ一族」とか出て来るけど、そういう日本の古族や地名の謎とか、かなりいろんな謎について考察されてます。
娯楽のための伝奇SF小説でありながら、東日本の古族についての造詣も深いです。
あと、江戸川乱歩賞作家の高橋克彦氏も東北出身なので、東北の歴史小説を多数、書いてます。大河ドラマにもなってるし。「炎立つ」とか。
歴史エッセイなども書いてますし。
ということで、日本の歴史は謎が多いけど、それは歴史小説のネタにもなるし、現代社会の謎も解けちゃうよという話でした。
次回に続きます。
(あとがき)
「ラスト・シャーマン」クラウドファウンディング、小説家デビュー後の出版ラッシュ現象、電子書籍レーベル「イーデスブック」の活躍/小説家になるための戦略ノート 作者:坂崎文明
https://ncode.syosetu.com/n4163bx/309/
「ラスト・シャーマン」クラウドファウンディング
卑弥呼の弟が倭国統一を目指す。弥生時代を舞台にした自費出版プロジェクト。(残り8日)
https://www.makuake.com/project/nagaokinasa/
今日は暑い。
ちょっと外にでたけど、バテるので家に帰ってきました。
http://www.gyakusetsu-j.com/
「猿丸幻視行」、「逆説の日本史」は井沢元彦氏の著作なのですが、デビュー作の江戸川乱歩賞受賞作の「猿丸幻視行」をようやく読了しました。
伝奇歴史ミステリーの傑作ですが、「安倍晴明と安東総理のやり直し転生譚」を書く上でも、万葉集や歌人柿本人麻呂の謎は非常に参考になるし、良い作品に出合ったなあと思いました。
「猿丸幻視行」はある意味、転生小説の原点でもあるのですが、なろうの小説から本格歴史ミステリー作品が書きたいという方は必読です。
ひとひねりすると、普通の歴史小説が書けるかもしれませんし、「逆説の日本史」(累計430万部の連載歴史エッセイ)では日本の歴史の問題点、謎が解るのでこれも必読です。
この本は歴史小説を書くためのアイデアノートの宝庫で、このシリーズ読むだけで歴史小説のネタには困らないと思います。特に1~3の最初の巻において日本史の基本法則が出ているので、推理ミステリーなどにも味付けとして応用できると思います。
柿本人麻呂殺人事件とか、本質はただのミステリーなのに、何故か歴史ロマンが前半で出て来るという構造の作品が書けます。この方法は多くのミステリー作家が使っていて、舞台が無人島だとか、雪山だとか(密室トリックに多用される)、呪いの村(本当は呪いは関係ないというオチで雰囲気として)とか、堤幸彦さんのドラマとかには必ずでてきます(笑)
こういう常套手段だけど、必ず面白くなるテンプレがミステリーの小説の世界にもあります。そこに新しい要素をどう入れていくかとかですね。
最近、ツイッターでLINEの巨大グループについてツイートしたら、本人からリツイートされたりして、こういうのも結構、舞台の雰囲気作りにはいいかもしれませんね。
同時期に図書館で借りてきた、半村良の歴史破壊小説「裏太平記」も吉田兼好と下剋上の謎(信長の時代)が分かって面白かったです。あまり知られてない作品ですが、天皇関係の話も分かっていい作品でした。
作家のデビュー作にはその後の全ての資質が現れるという話があるのですが、「猿丸幻視行」にはその後の「逆説の日本史」に繋がる全ての要素が入っていました。
万葉集の歌人である柿本人麻呂の謎について書かれていたのですが、その内容については著書を読んでもらうことにして、今日は持統天皇の謎について書いてみたいと思います。
柿本人麻呂
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%BF%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E9%BA%BB%E5%91%82
柿本人麻呂は万葉集の歌人として有名で、持統天皇の夫の天武天皇の時代から宮廷歌人として活躍してらしいです。
僕は白川静氏の万葉集の研究から持統天皇が柿本人麻呂を伴って吉野に行幸するんだけど、そこで詠んだ歌の解析すると、実は亡くなった天皇霊を自分の息子とかに継承するための呪術的儀式が出て来たりする。
つまり、和歌というのはどうも呪歌的要素があって、万葉集というのは魔法、魔導書なんじゃないかという解釈が白川静氏によって浮かび上がってくる。
偽書だと言われてるけど、古事記以前の歴史書だと言われている「ホツマツタヱ」によれば、アマテラスは男性で瀬織津姫(別名ムカツ姫)という奥さん(富士王朝)がいて、アマテラスのお姉さん(後に即位したアマテラスに敬意を表して妹になる。別名シタテル姫)にワカ姫という人がいて、この人がワカの起源となった人だったりする。
ワカ姫の恋、和歌(ワカ)初め(ホツマツタヱ)
http://www.hotsuma.gr.jp/aya/aya01.html
非日常的な日常系エッセイ~古代日本の呪術的世界~(ホツマツタヱにつてはこちらにも書いています)
http://ncode.syosetu.com/n8874cg/
ワカ姫は瀬織津姫と一緒に、紀州の国の田んぼでイナゴが発生した時に、イナゴ払いの和歌を詠んだりして被害を防いでいたりする。
ワカ姫は和歌の秘伝をオグラ姫(二代目シタテル姫を襲名)に伝承して、その後、「小倉百人一首」とかでてくるけど、オグラ姫と関係あるのかどうかは不明です。ミッシングリングになってしまってるようです。
それで結論を言ってしまうと、持統天皇が夫の天武天皇の皇子が沢山いたのに関わらず、幼い自分の孫の軽皇子(13歳ぐらい)を天皇にしようとして、古事記の中の日本神話自体を歪めてしまったようなのです。
天孫降臨、つまり孫に天皇を継承することを正当化するために、どうも、男神のアマテラスが女神になり、奥さんの瀬織津姫(別名ムカツ姫)は抹殺されて、瀬織津姫を祀っていた神社をどんどん迫害して行ったわけです。数千年に渡って。全国100~500ヶ所に祀られている女神であって、名前を弁天様とか、他の女神に変えられていったけど、今でも瀬織津姫を祀る神社は100ヶ所はあると言われています。
日本には歴史の闇に【愛する人と共に葬り去られた女神】がいた。それは…
http://matome.naver.jp/odai/2136963776710777401
アマテラスのお姉さんのワカ姫(後に即位したアマテラスに敬意を表して妹になる。別名シタテル姫、ヒルコとも呼ばれる)に至っては「ヒルコ」になって川に流されたようです。
ただ、この「ヒルコ」伝承には根拠があって、アマテラスの両親はイザナミ、イザナギで、長女はワカ姫、二男がツクヨミ、三男がスサノオ、おじいさんがトヨウケ(伊勢神宮の外宮に祀られている豊受大神)だったりするわけです。
「しかしながらヒルコが生まれた年は、父イサナギ40歳、母イサナミは31歳で、2年後には男42歳、女33歳の天の節で大厄に当たります。 運悪くこの節目に悪霊(あくりょう)が宿れば、女の子は父の汚(けが)れに当たり、男の子は母の災いとなるといいます。
ヒルコは両神の慈しみを一身に受けて育てられ、まだ三年にも満たないというのに、親の元から引き離されて岩樟船(イワクスフネ)に乗せ捨てられました。下流でカナサキ(住吉神)が拾い上げて、妻のエシナズの乳を得て何不自由なく我が子同様に育てられました。」(ワカ姫の恋、和歌(ワカ)初め(ホツマツタヱ)よりhttp://www.hotsuma.gr.jp/aya/aya01.html)
これと同じエピソードが、讃岐の田村神社の祭神であるモモソ姫(卑弥呼だとも言われている箸墓の埋葬者)にもあって、三歳の時に讃岐の田村神社に流されて、その後、都に戻ったと思ったら、三輪山の蛇神と神婚させられて(まあ、巫女として祀ったんだろうね)、ほとを箸で突いて亡くなったりする伝承があります。
まあ、縄文から続く王朝の風習で、その後の天皇家にも引き継がれていますね。
つまり、各地の神社伝承を調べていったら、ホツマツタヱと話が一致してきて、どういう神話の改竄が行われているか浮かび上がってきます。
「古事記」はその神話部分(実は縄文王朝の実話)の編集が酷すぎて情報が欠落しすぎていて、どうも説得力がないし、「ホツマツタヱ」の方が話に無理がないと思います。
「ホツマツタヱ」が偽書とされるのは、持統天皇が神話を歪め、伊勢神宮の祭祀も変えてしまって、それを維持していくしかないことになってしまったので仕方ないことだと思いますね。
伊勢神宮は内宮に女神アマテラスを祀ったので、外宮にトヨケ(伊勢神宮の外宮に祀られている豊受大神)とアマテラスの荒魂として瀬織津姫を祀られています。
岡山県、吉備の国の吉備津神社でも同じようなエピソードがあって、本来、吉備の国を統治していた温羅(うら、鬼とも百済の皇子ともいわれている)が吉備津神社の本殿の外陣の鬼門の丑寅の方向に祀られていて、内陣には温羅を討伐した吉備津彦(孝霊天皇の皇子)や孝霊天皇、モモソ姫(吉備津彦のお姉さん)などがが祀られています。
国が征服された場合、こういう風に古い神が排除されて祭神が変更されてしまうパターンは多くて、でも、祟ったらいけないので、ちゃんと祀ることはするのです。
出雲大社なんて酷くて、本殿を参拝するとオオク二ヌシは横(西側)を向いてて、実は大和朝廷の神様が正面向いてるのでこれを拝むようになる仕掛けがあります。
「逆説の日本史」の井沢説ではオオク二ヌシは大和朝廷の神様によって、祟らないように牢獄に閉じ込められてるような配置になってるそうです。
アマテラスと瀬織津姫――抹殺された女神――
http://ashera.blog105.fc2.com/blog-entry-30.html
エミシの国の女神 早池峰─遠野郷の母神=瀬織津姫の物語 菊池展明
http://furindo.webcrow.jp/emishi.html
瀬織津姫は神職の中臣氏の祝詞にも、最重要の祓いの神として登場していて、中臣鎌足(後の藤原氏、神職であったのに)はそれを熟知してるのに「古事記」の編集、神話などの改竄をやってしまってますね。
あと、瀬織津姫は柳田國男の遠野物語にも登場していて、縄文時代の女神なんで当たり前ですが、縄文時代の天皇家以前の王朝は、最初に近江(滋賀県高島市安曇川町)辺りに本拠があってそこから広がっていったようです。
イザナギは北陸(ネの国)と山陰地方(出雲)の治めていた国の皇子タカヒトで、イザナミは近江王朝の葦原の中つ国を治めた豊受神(トヨウケ)の娘イサコで、二人がハラミ山(富士山)で結婚して富士王朝を開きます。
ワカ姫、アマテラス(アマテル)、ツクヨミ、スサノオが生まれて、伊勢志摩、近江の方に遷都も行われたようです。
「淡海(オウミ)の安曇(アツミ)川の中州に国の中柱(なかはしら)を建て、ここを沖壺と名付けて起点とし、東方は日高見(ヒタカミ)国から、西は月隅葦原(ツキスミアシハラ)国、南に転じて阿波(アワ)から素佐(ソサ・紀州)へと歩みを進めて、北は北(ネ)国(北陸)から山本細矛千足(ヤマトホソホコチタル・山陰地方)国まで開発と平和維持に尽くしました。しかし最後まで嗣子に恵まれなかったばかりに、せっかく統一なった豊かな国も次第に乱れ秩序を失っていきました。
(中略)
天神四代目のウビチニが生んだ子のアメヨロズ神はタカミムスビを継いで素阿佐(ソアサ・四国地方)国を治めて、アワナギとサクナギの二子を儲けました。アワナギは北陸(ネ)の白山本(シラヤマト)国から細矛千足(サホコチタル)国(山陰地方)までを、法をもって治めました。アワナギの長男の真名(イミナ)をタカヒトと言い、幼名はカムロギと言います。
タカミムスビ家の五代目を継いだ真名(イミナ)タマキネは豊受神(トヨウケ)とも言い、六代目にして滅びた天神の皇統を何とか復活したいと願い、娘のイサコとアワナギの子のタカヒトとを結ばせて七代目を継がせようと考えます。最初ハヤタマノオが二人の間にウキハシ(仲人役)を渡そうと試みますが失敗します。次にコトサカノオが慎重に国の危機を二人に説いて聞かせて橋渡しに成功しました。
両神は方壷(ケタツボ・仙台多賀城市付近)から西南の方向のツクバ山の麓を流れるイサ川から少し離れたイサ宮でお互い縁結びをして、イサ宮に因んでイサナギとイサナミを名乗り即位しました。」(イサナギ・イサナミの御子誕生 http://www.hotsuma.gr.jp/aya/aya03.html)
アマテル神、中宮セオリツ姫と十二后
http://www.hotsuma.gr.jp/aya/aya06.html
伊那谷の小町谷家は、現存する日本最古の家系。(アマテルの家系図あり)
http://utukusinom.exblog.jp/21164439
アマテル(アマテラス)の正妃がセオリツ姫で十二人の妃を地方豪族から娶ったりして、国が栄えていく。
古い神社では「アマテラス」ではなく「アマテル」を祀ってる神社がありまして、古事記は改竄できても、神社まではなかなか改竄できなくて嘘がばれちゃう訳ですね。どうも対馬あたりが源流らしい。
その土地、土地の地元の伝承、神社伝承を足で稼いで集めて、歴史の真実を解き明かしてる人もいます。
僕と意見、結論は違いますけど、その姿勢には、自然に頭が下がります。
古代史の復元
http://www.geocities.jp/mb1527/index.htm
>ところで「アマテラス」のように尊敬語的表現で呼ばれないが、「アマテル」という名をもつ神社がいくつかある。
(神社の名称と祀神が列記されているのですが、中略)
「アマテル」系の神社が太陽神をまつることは認めてよく、さらに「火明命(ホアカリノミコト)」という神の名前が重ねて出てくる。
また、対馬の「阿麻低留(アマテル)神社」だけが、「天照」ではなく、仮名文字表記になっている。
これは、「アマテル」という本来の音だけが今日まで伝えられたということで、「アマテル」系の信仰の源流がこのあたり、対馬あたりに求め得るという仮説が成り立つ。
神話学的には、もともとあった「アマテル神」が、その格が上げられて、皇祖神である「アマテラス」の神となったと考えられる。
「アマテルとアマテラス(1)・・日の神アマテルと、月の神」より引用
http://blog.goo.ne.jp/blue77341/e/6cab841c399746a18681d4a792f3e377
アマテルの家系図
神武天皇もアマテラスの子孫が九州統治に行幸した時に、妃を何人娶って、その血脈の中から生まれるのですが、ある日、中央の近江王朝でナガスネコ
話が逸れたというか、もう語り終ってしまったのですが、柿本人麻呂の話に戻ります。
いろんな説があるのですが、ちょっとネタバレですいませんが、井沢説(元ネタは梅原猛著『水底の歌-柿本人麻呂論』)によると、正史に記載のある柿本|「猨(さる)」または「|佐留(サル)」(「猨(さる)」「|佐留(サル)」は別人で親戚、親族説も有る)というのが、柿本人麻呂の本名で、人麻呂というのが諡(非業の死を遂げた人の恨みを鎮めるために死後に贈られる名前)ではないかと言っています。
例えば、聖徳太子なども幼少期には「厩戸皇子」と呼ばれていたし、蘇我氏の一族なので、本名は何というのかちょっと分からないのですが、「厩戸王」だとして、死後に贈られた諡が「聖徳太子」になります。
聖徳太子
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%96%E5%BE%B3%E5%A4%AA%E5%AD%90
聖徳太子については、僕は法隆寺の木像がモンゴル系の顔で馬と縁がある人で、どうも騎馬民族系の人だと思ってるのですが、つまり、東国の鹿島神宮を信仰した蘇我氏そのものが騎馬民族系の人で、後に武士の起源になる人々だったと思っています。日本の馬の起源はほとんど大陸からの輸入のようです。
北から西に20度ずれた聖方位のシリウス信仰などについても栗本慎一郎氏の「シリウスの都 飛鳥」にも書かれていますが、蘇我氏の渡来ルートは日本海を渡って越の国(扶桑国、北陸あたり?)に来て、その後、故郷の草原と地形が似ている鹿島辺りに落ち着いたようです。
そこから中央に進出していって王家と結びついて、天皇のシステムと国家の基盤を作ります。
天皇制は騎馬遊牧民族の双分制、つまり、祭祀と権力を分離した二重支配システムが出来上がります。
このシナリオを取ると、蘇我氏本家が|乙巳(いっし)の変(大化の改新)で滅亡した後、継体天皇が大和に入るまで何十年もかかった謎が解けます。
継体天皇は蘇我氏の越の国(扶桑国)と関係する近江の遊牧民なので、蘇我氏を滅ぼした藤原氏系列の豪族などは嫌うでしょうね。
関東地方に突如、馬に乗って現れた武士が登場する謎も解けてくる。
あと、飛鳥時代から整備された馬用の直線高速道路(駅路)の謎も解ける。
つまり、馬の運用をしたかったんでしょうね。
日本列島の改造論の田中角栄(新潟、越の国の末裔)の高速道路構想がこの駅路と全く同じというのが興味深い。本当、今の高速道路と同じぐらいの規模だったようです。
飛鳥には醍醐味の語源になった古代チーズ「醍醐」というのもあるらしいし。
どうも遊牧文化臭いんだよね。
駅路(道幅も広いんだけど、とにかく直線にこだわって作られている)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A7%85%E8%B7%AF
七道駅路(駅路)
律令制下において、中央と地方諸国を結んだ7本の幹線道路
東海道・東山道(とうさんどう)・北陸道・山陰道・山陽道・南海道・西海道(さいかいどう)を指す
原型は大化前代に形成されていたが、天智・天武期(668~686年)頃に本格的な整備が進む
http://www.mlit.go.jp/road/michi-re/1-1.htm
蘇我氏はどこからやってきた?飛鳥の権力者・蘇我氏のルーツを探る
http://fushigi-chikara.jp/sonota/5352/
シリウス 蘇我氏
http://plaza.rakuten.co.jp/phoenix3/diary/200801260001/
話が大幅に逸れたので元に戻すと、井沢説(元ネタは梅原猛著「隠された十字架-法隆寺論」)によると、聖徳太子の一族も同族の蘇我氏との内紛で一族が滅ぼされて、その後、|乙巳(いっし)の変(大化の改新)で蘇我本家も滅亡しましたが、名前を変えて生き残ってはいます。
「聖徳」太子と山背大兄王の謎
http://www.ten-f.com/yamashiro-ooe.htm
壬生部について 其の一
http://blog.goo.ne.jp/katodesuryoheidesu/e/3d43bc1f73b9d4a3fcc8104906a33413
それで歴史の教科書では有名な|乙巳(いっし)の変(645年7月10日)ですが、その前に蘇我入鹿が太子の子息の山背大兄王一家を襲撃しまして一族を滅ぼしたということになっています。
それを理由に、蘇我入鹿が中大兄皇子(天智天皇)と中臣鎌足(藤原鎌足)に殺害されるのが|乙巳(いっし)の変です。天皇の御前で。
これ、織田信長が本能寺に呼び出されたパターンと同じなんですね。
天皇もグルっぽいですね。というか、中大兄皇子(天智天皇)が仲間なのだからこれは明らか。
この時点でもう話がおかしい訳ですが、中臣鎌足の愛読書が「六韜」でして、これは陰謀の教科書のような兵法書(井沢説)なんですよね。息子の不比等がそう書いてく記録が見つかっている。
どうも、山背大兄王殺害も裏で中臣鎌足が絡んでる感じがしますね。
結論としては、持統天皇、中臣鎌足、藤原不比等の陰謀で、日本神話も歴史も歪んでしまったのですが、「古事記」、「日本書紀」の方が偽書だということになってくる。
「書いてることは嘘ではない」のですが、改竄と編集が絶妙で情報が欠落し過ぎです。
都合の悪い記事を削りすぎて意味が繋がらなくなっていて、起こったことは同じですが、その事情とか解釈を見事に変えてるんですね。これは関心するばかりです。
これ編集した人は天才というか、神武以前(弥生時代)の縄文王朝を全部、神様に祀り上げてなかったことにしたのが凄いです。そうすることによって、神武王朝を始祖とした歴史に改竄できるからです。
神武以後の歴史は比較的いいというか、神話部分の解釈がかなり変わってしまってるので、そのあたりは古史古伝である「ホツマツタヱ」で補完して、様様な地形や地理、火山の噴火なども含めた科学的知見で考察していくしかない。
丹波国と天火明命(アメノホアカリノミコト)・籠神社(アマテルから神武へ至る家系図あり)
http://sakezo.web.fc2.com/yamato6.html
「大化の改新の真実、そして現代も日本を支配する藤原氏の正体は?」
http://otisdury.blog.fc2.com/blog-entry-213.html
この藤原氏の問題は現代社会の問題とか、イエズス会とかにも繋がって来ちゃうんでかなり重要です。
イエズス会の現在の姿は国連、アメリカの背後にいる軍産複合体だったりしますからね。
信長に鉄砲や弾薬を売りつけていたイエズス会は坂本竜馬を代理にして長州(今の政府の起源)に鉄砲を売りつけ、明治維新を成功させ、今では沖縄の米軍基地にオスプレイが配備されてます。
歴史は名前を変えて繋がっています。
日本史で起こったクーデターとか変、内乱の謎は結構、重要だったりします。
本能寺の変もイエズス会絡みよ。細川幽斎が黒幕というか、諸勢力のパイプ役だったし。
逆に「竹内文書」「東日流外三郡誌」「ホツマツタヱ」の三大偽書?の方が日本の歴史を見る上では重要です。
縄文時代は桜島沖の海底火山「鬼界カルデラ」(硫黄島の付近)の大噴火で西日本は火山灰で覆われて、一時、人が住めないような土地になって、東日本中心に文明が栄えていきます。
その空白になった土地に中国の長江の人々(倭人)が流入して定住して弥生時代の文化が生まれていきます。
巨大噴火に埋もれていた幻の縄文文化
http://bunarinn.lolipop.jp/bunarinn.lolipop/bunarintokodaisi/minamikiyusilyuA/minamikilyusilyuuA-html.html
「東日流外三郡誌」は三内円山遺跡のある青森県辺りの東国の歴史書、「竹内文書」は富士王朝の話で、「ホツマツタヱ」によると、アマテラス(アマテル)は瀬織津姫と結婚した時に、富士王朝にいたし、その後、伊勢志摩、近江王朝などに遷都していきます。
「ホツマツタヱ」では基本、近江王朝の葦原の中つ国を中心に書かれていますが、日高見国(青森県~北海道まで。日本という国名の元になった国)、多賀の国(宮城県、仙台、多賀城市)、越の国(北陸、新潟県)、根の国(北陸)と出雲の国(根の国と一体化していた)東国中心の縄文時代の国の分布と一致します。
あと、アマテラスの家族構成が「竹内文書」「ホツマツタヱ」で一致してるというのも興味深いですね。
「竹内文書」は宗教書的なので、変な誤情報も混じってるので、「ホツマツタヱ」をベースにしていろいろと検証しないといけないですね。
ヲシテ文字が消されたわけ その1 物部氏(縄文時代の国の配置と名称など)
http://julian.way-nifty.com/woshite/2013/12/post-80ce.html
日本(東日本中心の縄文王朝)
出雲、根の国(北陸、山陰)→朝鮮半島からの渡来が多い。今でも日本最高の製鉄技術あり。
越の国→大陸から騎馬民族が渡来の可能性高い。古墳から黄金の馬具なども出土する。蘇我氏のルーツで後に鹿島神宮(聖方位である)関東地方にも広がっていく。武士のルーツ。
日高見国→アイヌなど縄文時代にに栄えた国。青森から北海道、東北地方に及ぶ大国。
多賀の国→同じく縄文時代にに栄えた国。仙台あたりにあった国で平泉とか、金属加工に優れ、騎馬も使う。馬上で使う湾曲した蕨手刀(わらびでとう)をつくり日本刀誕生(それまでは直刀)に影響を与えた。
富士王朝(この国がヤマトの起源っぽい)→アマテラス(アマテル)と瀬織津姫と結婚した時、ここに都があった。
近江の国→葦原の中つ国。近江、奈良など。一時衰退したが、アマテル誕生で復活した。天皇家以前のイザナギーアマテラスのような日本の王家の中心国。継体天皇がここからでてきた。兄弟国の出雲、根の国(北陸、山陰)がバックについた。
倭国(九州中心の弥生王朝)
吉備の国→朝鮮半島からの渡来民と九州隼人などの海人の連合国家。たたら製鉄も含め高度な製鉄技術あり、備前長船の日本刀鍛冶などもある。再生する中国山脈の豊富な森林資源のお蔭である。朝鮮半島では製鉄が盛んだったけど、あっというまに禿山になった。
日向の国→中国の長江付近から来た海人稲作民。隼人、熊襲など。今の天皇家はここ出身?で「ホツマツタヱ」ではアマテラスの子孫の家系から神武天皇が出てきている。天皇家はアマテラスの正当な子孫である。
筑紫の国→中国の長江付近から来た海人稲作民。日向、筑紫が邪馬台国ぽいけど、卑弥呼の国には入れ墨の風習があったので、明らかに倭人の国で、中国の長江付近から来た漁労稲作民の可能性が高い。西日本、九州が怪しい。
倭人の行動範囲は中国の江南から今のベトナム辺りまで行っていて非常に広いので、中国との国交も可能。
この辺りの日本史の神話の謎についてはSF作家の半村良氏の作品群を読むと面白いです。
天皇家に先行する「ヒ一族」とか出て来るけど、そういう日本の古族や地名の謎とか、かなりいろんな謎について考察されてます。
娯楽のための伝奇SF小説でありながら、東日本の古族についての造詣も深いです。
あと、江戸川乱歩賞作家の高橋克彦氏も東北出身なので、東北の歴史小説を多数、書いてます。大河ドラマにもなってるし。「炎立つ」とか。
歴史エッセイなども書いてますし。
ということで、日本の歴史は謎が多いけど、それは歴史小説のネタにもなるし、現代社会の謎も解けちゃうよという話でした。
次回に続きます。
(あとがき)
「ラスト・シャーマン」クラウドファウンディング、小説家デビュー後の出版ラッシュ現象、電子書籍レーベル「イーデスブック」の活躍/小説家になるための戦略ノート 作者:坂崎文明
https://ncode.syosetu.com/n4163bx/309/
「ラスト・シャーマン」クラウドファウンディング
卑弥呼の弟が倭国統一を目指す。弥生時代を舞台にした自費出版プロジェクト。(残り8日)
https://www.makuake.com/project/nagaokinasa/
今日は暑い。
ちょっと外にでたけど、バテるので家に帰ってきました。
応援ありがとうございます!
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