愛理の場合 〜レズビアンサークルの掟〜

本庄こだま

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7.檻に眠る愛奴(ペット)

オンナを喰うオンナ

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 ガシィッ!

 「くぉぉぉッ!!」

 「ふんぅぅぅッ!!」

 試合開始を告げる銅鑼どらの響きが未だフロアの空気を揺らす中、愛理と夏樹はほぼ同時に相手に向かって一直線に駆け寄ると、示し合わせたように額を合わせてガッチリとを組んだ。

 だが、単純な腕力では華奢な夏樹よりも体重で勝る愛理の方が強く、夏樹は上体を反らせるようにして押し戻された。

 「うぐッ!?クッソ……!」

 「うぉぉッ!!」

 愛理は前進する勢いそのままに夏樹を3歩ほど後退させると、握り合った両手を解いて素早く夏樹の胴体に腕を回す。

 ガシッ!

 「ふーッ、ふーッ……」

 「てめッ……放せよッ!!」

 組まれた両腕を振り解こうと暴れる夏樹に対し、愛理は顔と胸を密着させてその脱出を全力で阻む。

 そして夏樹の慎まやかな胸元に顔を埋めながら、ナイロン生地のレオタードの下からもはっきりと浮かび上がる〝小さな突起〟を唇で探り当てると、それを力一杯に吸い上げた。

 「んむぅぅぅッ!」

 ジュルルルルッ!❤︎

 「んはァァッ!?❤︎」

 夏樹の細い身体が電撃に打たれたようにビクンと跳ねると、夏樹の抵抗が一瞬ゆるむ。

 (今よッ!)

 「やぁぁッ!!」

 「あぅ!?」

 ドォッ……

 好機と見た愛理はすかさず夏樹の脚に自らの脚を引っ掛けると、そのまま夏樹を浴びせ倒した。

 「うぐぅッ!」

 「はァッ、はァッ……ふふッ❤︎」

 仰向けに倒れた夏樹の上にまたがる愛理。乱れた髪を掻き分けながら夏樹を見下ろす。

 「さぁ、どうやって可愛がってやろうかしら?さっきの唾のもしなきゃね❤︎」



 ギュッ……!

 「はぅぅッ!?❤︎乳首ィィッ❤︎」
 
 愛理は夏樹の両乳首をレオタードの上から摘んでコリコリと指で遊ぶ。
 強めにしごいてやる度に夏樹の身体はピクンと跳ね、唇からは甘い吐息が漏れ出す。

 「あァンッ❤︎くゥゥ……んッ❤︎」

 「ふぅん、随分とカワイイ声で鳴くじゃない?メスになっちゃってるわね❤︎さっきまでの威勢はどうしたの?」

 巧みな指使いで乳首をもてあそびながら、愛理は夏樹の肉体をコントロールする。

 言葉で夏樹をあざけりながらも、愛理の心理は極めて冷静だった。

 (焦っちゃダメ、このまま私のペースで……!)

 責めを急ぐ事なく、愛理は夏樹の乳首を刺激しながらゆっくりと体重を移動させて上体から夏樹に覆い被さる。

 ギュウウ……

 「むぐッ……うぐゥゥ~……!?」

 「ほぉら❤︎逃げないとおっぱいで死んじゃうわよ?ふふッ❤︎」

 夏樹の顔面を、愛理の豊かな乳房が包み込む。
 確かな質量を感じる卑猥な肉塊に、夏樹の小さな顔はすっぽりと埋もれてしまった。

 (これで夏樹の体力を徐々に奪う!するのはそのあとで充分よ……)



 愛理は過去の2試合から自らの弱点を「責め急いだことによる体力の消耗」であると分析していた。

 (可奈子もハルミも、私より遥かにスタミナに優れていた……その結果、私は後半ほとんど何もできない状態になってしまったわ)

 過去の反省から愛理が導き出した戦略が、「先に相手の体力を消耗させる事」だった。

 胸の中でうめき声をあげながらもがく夏樹の姿に、愛理の口元がニヤリと笑う。

 (ギリギリまで夏樹を封じ込めてやる!そのうち抵抗する体力すら無くなるはずよ)

 その予想通り、次第に夏樹からは反発する抵抗の動作が弱まってゆく。

 「フッ、フッ、フゥゥ~……」

 荒々しい呼吸だけが胸の谷間から漏れ聞こえ、手足は力なく床に伸びていた。

 「アハハッ!ピクピクしちゃって、まるでゴキブリみたい!」

 愛理は目論もくろみが功を奏した事を確信し、高笑いをステージに響かせた。

 だが、その時。

 ギリッ

 「ぁッ!?」

 高笑いよりも鋭く響いた愛理の悲鳴。

 突如、瞬間的に右の胸にはしった強烈な痛みに、愛理は思わず反射的に夏樹の身体から飛び退いた。

 「くぅッ……痛ッたぁ……うッ!?」

 ジンジンと痛む右胸の谷間付近に目を落とした愛理は、そのに絶句する。

 (血ッ……?)

 チャイナドレスの胸元には、小さく血の滲んだ跡があった。



 「ぶはッ!ハァ……ハァ……くっそ……!」

 肩で息をしながら、夏樹がフラフラと上体を起こして愛理を睨んだ。

 愛理の〝乳圧責め〟は狙い通りに夏樹の呼吸を乱し、体力を削られた夏樹は早くも肩で大きく息をしている。

 だが、それ以上にショックを受けたのは愛理の方だ。

 胸元でひりつく激しい痛み。その痛みの箇所に滲む小さな血痕。

 (噛まれた……!?そんな……)

 夏樹の〝反撃の一手〟は予想だにしない凶暴性を孕んだものだった。

 同時にそれは、夏樹がだという事実を改めて愛理に認識させた。

 「うぉらァァッ!!」

 「……はッ」

 しゃがみ込んだまま噛まれた胸を呆然と見つめていた愛理だが、突然の怒鳴り声に顔を上げる。

 そこには夏樹の憤怒の顔が、目と鼻の先まで迫っていた。



 ドンッ!!

 「きゃッ!?」

 (しまった!)

 ドォ……

 愛理の正面から、夏樹が身体ごと飛び込んできた。

 いくら夏樹が細身とはいえ、不意を突かれた状況で体重を浴びせたタックルをされてはひとたまりもない。

 愛理は飛び込んできた夏樹もろとも背面に勢いよく倒れ込んだ。

 「テメェ調子乗ってんじゃねーよッ!!」

 「ひぃッ!」

 夏樹は覆い被さりながら、力任せに愛理の髪を掴んでマットに頭を押さえつける。

 「嫌ァッ!!離してッ!痛いッ!!」

 フロアに響く悲痛な叫び。

 耐えられない激痛に、愛理は必死に夏樹の腕を振り解こうとする。

 だが、体勢で優位な夏樹は掴んだ髪を巧みに操りながら、愛理の抵抗を難なく制御していた。

 「キャハハッ!オラ泣けよ!弱っちいマゾメスらしくピーピー泣いて命乞いしてみろよッ!!」

 「ひぎッ!?痛いッ!うわァァァッ!!」

 夏樹はますます激しく愛理の頭を揺さぶり、泣きじゃくる愛理を罵倒する。

 パニックに陥った愛理はただ痛みに耐え続ける事しかできない。

 「愛理ッ!落ち着いてッ!夏樹の身体にしがみつけッ!!」

 「!?」

 その時、観客席の後方からげきが飛ぶ。

 「ふぐッ!むぅぅッ!!」

 「あッ!?くッ……」
 
 愛理はその言葉を受け、言われた通りに夏樹の腰に両腕を回して下から密着する。
 
 「フーッ……フーッ……!!」

 必死にしがみつく愛理に上体を固定され、夏樹は攻撃の自由を奪われた。

 「クソッ……!」

 夏樹は観客席を見渡す。

 愛理にアドバイスを掛けた声の主を、無意識に目で探し求めていた。

 (そんな、まさか)

 夏樹の心がにわかにざわつく。

 信じたくないが、そのあまりにも聞き慣れた声。

 「そう!愛理、それでいい!絶対離しちゃダメだ!」

 「……は?恭子?」

 夏樹にとって誰よりもこの闘いを見てほしかったひとは、自分ではなくその相手の〝憎き敵〟を見ていた──。



 フロアの声援が遠くに聞こえる。目の前の景色が揺らぐ。

 叫びたい、何もかもめちゃくちゃにしてやりたい衝動が、急激に醒めてゆく。

 この闘いの意味すらも、もはや夏樹にとっては至極どうでもよいものにすら思えた。

 「……ふーん、そっか」

 夏樹は乾いた唇を舌で舐めて濡らすと、ひと呼吸置いて上体を勢いよく反らせた。

 「フンッ!」

 ガバッ

 「あッ!?」

 ありったけの力で繋ぎ止めていた愛理の両腕のクラッチが、いとも簡単に外された。

 馬乗りになった夏樹は、先程までの激昂がまるで嘘のように冷たい眼で愛理を見下ろす。

 「愛理ちゃん、愛されててよかったね。こんな弱々な雑魚マゾメスでも、可愛かったらみーんな許されちゃうんだ?へぇー」

 「はァッ、はァ……な、何言って……」

 突然投げかけられた夏樹の言葉に愛理は戸惑うが、夏樹のただならぬ様子は敏感に感じ取っていた。

 愛理は震える声で、しかし精一杯の矜持を込めて夏樹に言い返す。

 「……私が弱いかどうかは、今からあなたに教えてあげるわ。それとも、恭子に応援されなきゃ勝てる気がしないのかしら?」

 「!?……このブタ……!!」

 夏樹の顔色がみるみる内に変貌する。

 「ここはEl Doradoエルドラードのステージよ……私が憎いなら、恭子に認めてほしいなら、あなたの〝本気のセックス〟をぶつけてきたらどう!?」

 「……ブッ壊してやる、愛理ッ!!」



 「んむッ!!ジュルッ❤︎」

 「うぅンッ、チュパッ❤︎ジュルル……❤︎」

 馬乗りのまま夏樹が愛理の唇を奪うと、それに愛理が舌を絡めて応戦する。

 互いに〝愛の強さ〟を誇示するように、舌と舌、唾液と唾液を往来させ合って相手の口内を〝自分の味〟に上書きしてゆく。

 「ふゥッ、うゥン❤︎んぱァァ……❤︎」

 離れた唇から唾液の糸がねっとりと繋がって、仰向けになる愛理の顔にポタポタと垂れ落ちるが、愛理もそんなことはお構いなしに、やられた分のお返しとばかりに濃厚なキスで反撃する。

 憎しみ合う2人の女が魅せる〝極上の愛撫〟──。

 一見矛盾するような愛の行為は、憎むからこそ相手より丁寧に、大胆に、互いが持てる最大限の情念をぶつける。

 チュパッ❤︎ジュルッ❤︎ジュ……ゴクッ❤︎

 「んふゥゥッ❤︎うゥンッ❤︎おォ……❤︎」

 先に変化が訪れたのは愛理だった。

 気丈に夏樹を下から睨みつけていた大きな瞳が薄っすらと閉じ掛けられ、肉厚な舌をベロンと出したまま夏樹のキスを受け続ける。

 愛理の肉体が、夏樹を受け入れ始めた。

 (夏樹……キス巧い……!)

 「アタシ、ナンパ師だかんね?でどんだけの女オトしたと思ってんの?」

 夏樹はまるで愛理の心を見透かしたようにニヤリとほくそ笑むと、手のひらに持て余すほどの愛理の乳房をチャイナドレスの上から揉みしだく。

 「うぁぁ……❤︎あぅ❤︎」

 愛理はトロンとした眼差しで、されるがままに夏樹に身を委ねている。

 「どんだけイキがってもマゾはマゾ……気持ちイイのを食らわせてやれば、恥も捨てて勝手に股開いちゃうんだよね❤︎こーいうのなんて言うんだっけ?パブロフの犬?」



 「愛理ッ!防戦一方じゃダメだ!愛理も責めてッ!」

 観客席から試合を眺める恭子は歯痒く感じていた。

 (愛理は夏樹がナンパ師だって事を知らない……正攻法でやり合っても、性技のでは夏樹が上……!)

 愛理の天性の「被虐体質」と、夏樹の「女殺しの秘術」がピッタリと噛み合い、愛理の肉体は加速度的に快楽の沼へと堕ちてゆく。

 「ほら、こっちは?」

 クチュ……

 「はァァッ!?❤︎いいッ❤︎」

 チャイナドレスの短い裾に手を伸ばし、愛理の〝恥部〟を掻きむしるように弄る夏樹。

 薄いショーツ越しにも分かるほどに大粒の陰核は肥大し、プリプリとした肉芽の手触りを夏樹の指先に伝えていた。

 「アンタのカラダ、イジってほしいトコばっかだね……❤︎ホントのあるオンナ❤︎」

 じっとりと愛液に濡れた指を愛理に見せつけ、それを愛理の唇にあてがう夏樹。

 愛理はそれを自ずから口に含むと、音を立ててしゃぶりついた。

 「ジュポッ❤︎はむッ❤︎うゥンッ❤︎チュパ……❤︎」

 「アハハッ❤︎美味しい?自分のマンコ汁❤︎ほら、こっち向いて……」

 チュッ❤︎ジュルル……❤︎

 夏樹は笑いながら、愛理に再びディープキスをする。

 それはあたかも芸をした犬を褒めてやるかのようで、もはや主従関係すら思わせるやり取りだ。

 「愛理さぁ、こんだけ濡れてんなら……もうイケるっしょ?」

 「うッ……ぅ……❤︎」



 夏樹は愛理の下腹部を優しく撫でてやりながら問い掛ける。

 「もう欲しいんでしょ?ホラ、ヤるかヤらないか決めていいよ❤︎」

 「そッ、そんなッ❤︎これ……勝負の最中なんだからッ❤︎」

 愛理は否定したが、その裏側にある〝肉体の渇望〟を夏樹は目敏めざとく見抜いていた。

 「あっそ!ならアタシもヤらない」

 そう言うと夏樹はおもむろに股間のハイレッグをずらして怒張しきったペニスを露出させ、愛理の眼前に見せつけるように立ちはだかった。

 「、マンコに欲しくないんだ?だったらせいぜいクチで気持ちよくしてよ❤︎」

 ムワァァ……❤︎

 「うッ……くぅッ❤︎」

 窮屈なハイレッグのレオタードから解き放たれた夏樹のペニスは汗とカウパー液に蒸れて淫猥すぎる臭気を纏う。

 その淫臭にあてられ、愛理は思わず生唾を飲み込む。

 (うォォ臭ッさ……❤︎コレ……今にも発射しそうなくらいギトギトに煮詰まった……濃ゆゥいキンタマ汁の匂い……❤︎)

 カウパー液中に微量に混在する精液ザーメンの臭気を敏感に感じ取る〝天性の淫乱〟……。

 本来ならば当然回避しなければならないそんな危険なペニスの兆候も、正常な判断を失いかけた今の愛理には強力な〝媚薬〟となった。

 「いッ……いいわッ❤︎クチでシてあげるッ❤︎セックスなんかする前にッ❤︎キンタマ空っぽにヌいてやるんだからッ❤︎」

 這うように夏樹の足元に近付き、ペニスに手を伸ばす愛理。

 だが、伸ばした手を夏樹がはたいて打ち落とす。

 「ただフェラさせるんじゃ面白くないし、シックスナインで我慢比べしよっか❤︎」

10

 2人の闘いを見守っていた観客らも、次第にこのに気付き始めていた。

 「愛理……責めないよね?」

 「なんか、夏樹の指示に全部従っちゃってるっていうか……」

 「夏樹も責めるというよりは……愛理を泳がせてる?」

 「仕留めるチャンスいくらでもあるのにね」

 「これって……闘いというより……」

 そう、〝調教〟──。

 夏樹は愛理の肉体に掛けられた理性という施錠を、ナンパ師の経験と技術を駆使して次々と開け放ってゆく。

 そして、マゾヒストとしての覚醒を間近に秘めた愛理の精神と肉体は、〝オトす事〟を至上命題に掲げて挑んだ夏樹にとって、あまりに脆い牙城であった。

 肉欲の快楽を求める愛理は、もはや自らでは気付けぬ程に客観的視点を持たなかった。

 些末な羞恥心や稚拙なプライドを、性的な快楽のために自ら破壊して捨て去る悦びを知ってしまった。

 そしてそれらは崇高に、尊厳を持って大仰に抱えるほど、その落差によって破壊した時の快楽は大きい。

 愛理はいつからか、居丈高に振る舞う事を〝堕ちる悦び〟を味わうための玩具にしていた。

 美貌を醜く歪ませる苦痛と性的快感、プライドを粉々に砕かれガラクタのように捨てられる喪失感と無力感。

 愛理が体験した中での〝至上の快楽〟が、その倒錯した被虐の世界にこそあったのだ。

 (晒してやるよ、アンタの全部❤︎)

 「じゃあ……よーいドン❤︎」

11

ジュルルッ❤︎クポッ、クポッ❤︎ズルルル……❤︎

 仰向けになる夏樹の身体の上で、愛理は夏樹のペニスに一心不乱にむしゃぶりつく。

 「んンッ❤︎ジュルルッ❤︎フーッ、フーッ……ンフフフッ❤︎」

 髪を振り乱しながら頭を上下させ、夏樹のペニスを根元まで頬張っては先端へと舌を這わせて丹念にする。

 (ふふッ❤︎私のフェラチオッ❤︎秒殺必至の大蛇口淫アナコンダ・フェラッ❤︎はッ、早くッ❤︎早くザーメンッ❤︎ブッ放しなさいッ❤︎)

 ギュポッ❤︎ギュポッ❤︎ジュルルッ❤︎

 「おォッ❤︎ヤッベッ❤︎愛理の舌ッ❤︎舌使いヤバすぎッ…ひッ……❤︎」

 夏樹は歯を食いしばって愛理の猛攻に耐えるが、顔を上げ自らも負けじと眼前にある愛理の陰核に舌を這わせた。

 レロォ……❤︎チュッ❤︎チュッ❤︎チュッ❤︎

 「ブホッ!?❤︎ひッ❤︎ひィィィッ!?❤︎それダメッ❤︎クリイクッ❤︎クリ吸われてイクぅぅぅ❤︎」

 急襲的な夏樹の責めに反射的に仰け反った愛理は、咥え込んだペニスを咄嗟に吐き出して絶叫する。

 一度スイッチの入った愛理の肉体は、すでに性的絶頂へ向けて勢いよく駆け昇り始めていた。

 だがその叫びを聞いた夏樹は責めをやめ、愛理の尻を平手で叩く。

 パシィンッ

 「あぅッ!?❤︎」

 「まだイクなよ?バカマンコ❤︎勝手にしゃぶるのやめてんじゃねーよ……アタシのチンポに媚び続けろマゾ豚❤︎」

 「はァッ、あッ❤︎当たり前でしょッ❤︎先にイカせてやるからッ❤︎こんな、無節操なチンポ……❤︎」

 ジュルルルルッ!❤︎コポッ❤︎コポッ❤︎

 「おォうッ❤︎そうッ❤︎本気でしゃぶれッ❤︎全身全霊でッ❤︎射精させにこいよッ❤︎あァッ❤︎」

 夏樹の叱咤に促され、愛理は再び夏樹のペニスを咥え込む。

 すっぽりと包んだペニスの根元を分厚い唇でキュウッと締め付けながら、パンパンに膨張したカリ首をしごき上げるように舌で激しくねぶる。

 ズルル……❤︎プチュッ❤︎クッポクッポクッポ❤︎

 「フーッ❤︎フーッ❤︎ふゥゥゥン……❤︎」

 下品で卑しすぎるバキューム音と唾液の啜りをフロアに響かせながら、愛理は万来の観客席を悠々と得意げに目線で見渡す。

 (みんな見てるッ❤︎私の本気フェラッ❤︎)

 憎くて大嫌いな女のペニスに、持てる性技と愛情のすべてをぶつけて本気の性奉仕をする愛理。

 想像以上のフェラチオ・テクニックに、夏樹の射精感も急速に高まってゆく。

 (くぅッ……❤︎コイツ、前にヤッた時とは比べ物にならないくらいスゲェ上達してる……❤︎ヤバぁぁ……❤︎)

 堪らず夏樹も、陰核への口技で応戦する。

 陰唇を押し分けて固く勃起した愛理の陰核を、夏樹は高速の舌技で擦りまくる。

 ジュッ❤︎ジュルッ❤︎チュルルルッ❤︎

 「ん"ァァァァッ!?❤︎またクリぃぃぃぃッ❤︎❤︎」

 再び、電流に打たれたような快感の刺激に、愛理はまたもやペニスを吐き出してしまう。

 「だッ❤︎あ"ァ"ン"ッ❤︎くぅぅ……❤︎はむッ❤︎ジュルルルルッ❤︎」

 だが、快感に身悶えながらもすぐさまフェラチオを再開する愛理。

 追い詰めては突き放される……そんな夏樹の巧みな試合運びに対抗するには、もはや死に物狂いで食らい付いてゆくしか方法はなかった。

 「ジュポッ❤︎ジュポッ❤︎くぅンッ❤︎おォォッ❤︎ほォォォンッ❤︎」

 「チュルッ❤︎チュパッ❤︎あゥッ❤︎あァッ、それキくッ❤︎くォォヤバッ❤︎」

 たかまり合う女同士の、繊細にして強烈な愛撫の応酬。

 快楽の沼の淵でしのぎを削る両者。

 その堕ちゆく運命に抗えない女たちは、ならば憎き敵も諸共にと、丁寧に、そして強固につくろった〝快感の鎖〟でガッチリと互いの肉体を繋ぎ止めていた。

 そして、その時はあっけなくやってきた。

12

 愛理も夏樹も、互いの表情すら分からぬまま、ただひたすらに相手の性器にむしゃぶりつく。

 「ジュルッ❤︎むッ……はァァッ❤︎あッ❤︎くっそッ❤︎イクッ❤︎イクッ❤︎」

 愛理の口内で、夏樹のペニスがグンッと硬度を増してゆく。

 鈴口から渾々こんこんと滲み出るカウパー液には、睾丸で醸成されたの濃厚でせ返るような淫臭が溶けて混じり、この後に待つ射精の凄まじさを早くも予感させる。

 (うぉ……❤︎すっごい濃い味ッ❤︎こんなのクチに射精されたらッ……ましてやだなんてッ……❤︎)

 ペニバンやディルドではない、生殖機能を備えた「正真正銘のペニス」の味。

 その興奮と恐怖に、愛理は鳥肌を立てて打ち震える。

 「おッ❤︎お前もイけッ❤︎無様にイキ顔晒せッ❤︎」

 クチュクチュクチュクチュクチュッ!❤︎

 「あォォォォォッ!?❤︎❤︎ひぁぁぁダメダメダメダメ❤︎んォォォッ❤︎その責めキッツいィィィィィィッ!!❤︎❤︎❤︎」

 愛理の判断が一瞬鈍ったその刹那、夏樹が指で愛理の陰核を荒々しくねくり倒す。

 舌での柔らかいタッチとは違う、さねを押し潰されるような激しい刺激に、愛理の腰が大きく跳ね上がった。

 (イクッ❤︎イキそうッ❤︎クリ限界ッ❤︎でも責めなきゃッ❤︎責めなきゃダメよッ❤︎)

 「んむゥゥゥゥゥゥッ!!❤︎ジュルゥゥゥゥゥゥッ!!❤︎」

 ジュッポジュッポジュッポジュッポ❤︎

 「くァァァァッ!?❤︎チンポッ❤︎チンポ食われるッ❤︎キンタマッ❤︎ブッコ抜かれるゥゥゥッ❤︎」

 退くことを知らない女たちの、ノーガードのせめぎ合い。

 とっくに迎えているはずの限界点は快楽への大きな助走となり、その〝焦らし過ぎた肉体〟を決して助からない高さまで一直線に放り投げた。

 「うァァァァイクッ❤︎イクイクイクイクッ❤︎ザーメン上がるッ❤︎上がるッ❤︎出る出る出るゥゥゥッ❤︎❤︎❤︎」

 「ふゥゥゥンッ❤︎お"ッ❤︎お"ッ❤︎お"ッ❤︎マンコッ❤︎マンコイグッ❤︎ふォォッ❤︎トぶッ❤︎んァァダメイグイグイグイグぅぅぅぅぅッ❤︎❤︎❤︎」

 「「イ グ ッ !? ❤︎❤︎❤︎」」

 恐怖し、軽蔑し、憎しみ合った、絶対に交わらない2人の女。

 その女たちが、まったく同時に性的絶頂オルガズムへと到達した。

13

 ドプッ❤︎ブピュ……ビュルッ❤︎

 「~~~~~~~ッッッ❤︎❤︎❤︎」

 愛理の口腔に白い濁流が流れ込む。

 夏樹のペニスが力強く脈打つたび、何度でもその白濁液は力強く発射された。

 (おッ❤︎無理ッ❤︎臭いッ❤︎頭おかしくなるッ❤︎)

 酷い臭気を放つ、おびただしい量の精液。

 絶頂の衝撃と口内射精の苦痛の狭間で、愛理は前後不覚の快楽に溺れていた。

 だが、咥えた唇をペニスからは決して離そうとしない。

 堰を切ったように射出される〝夏樹の子種汁〟を、一滴たりとも漏らすまいとピッタリと唇をすぼめて耐え忍ぶ。

 「ズッ❤︎ズルッ❤︎フーッ❤︎フーッ❤︎……ぅ……❤︎」

 「ほォうッ!?❤︎バカッ❤︎……吸う……な……❤︎」

 チュポンッ❤︎

 尿道やカリ首に残る僅かな精液にさえ執着する精液中毒女ザーメン・ジャンキー……。

 クチュッ……クチュッ……

 鼻息荒く、大事そうに頬いっぱいに含んだ精液を、愛理は舌の上で転がす。

 プリプリとしたゼラチン質な食感と、凄まじく苦くて青臭い刺激臭が、鼻腔に沁み込んで直接脳を揺さぶるような衝撃をもたらす。

 「フーッ❤︎フーッ❤︎フーッ❤︎」

 愛理は虚ろな眼でクラクラと中空を見つめながら、その〝淫らな麻薬〟による陶酔トリップを存分に愉しんでいる。

 そしていよいよ口を真一文字に固く結ぶと、意を決したように目を瞑り〝憎くき女の精液ザーメン〟を、喉を鳴らして一気に飲み下した。
 
 「ゴキュッ……❤︎ぷはァッ❤︎はァッ❤︎んべェェ……❤︎」

 愛理は観客席に向かって大きく口を開け、ベロンと舌を出して口腔を晒す。

 もったりとネバつくクラッシュゼリーのような夏樹の精液は、一滴残らず愛理の胃袋に飲み込まれたのだ。

 『残り時間、10分ッ!』

 「はァ……はァ……ここからが……勝負よ……❤︎」

 「はッ、はッ……こっちのセリフ……ド変態マゾ愛理……❤︎」

 濃密で倒錯的な10分を過ぎ、残るはあと半分。

 愛憎入り交じる女同士の闘い。

 限界を超えた性欲の解放の先に、待っているものは……。
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