君に逢えてよかった

えっと

仕分けして

次の日の朝、仕分けしておいた書類を見て驚いていた。

「これは良い。誰のがやった？」

そう言って、補佐官や、侍従達に聞いていたみたいだけど、該当者が見つからず、少し困った顔をしていた。
それを横目に見ながら、ソファーでくつろぐ。
今は黒猫の姿だからな。

執務室にも防御結界が張られているらしく、無闇に人は入ってこれないらしい。
俺の場合は関係ないけどな…

でも、そこからバレたりするのかなぁ…
少し自重が必要か？？？

何やら考え事をしているようだが、放っておこう。

そうこうすると、いつもよりスムーズに仕事が進むのか、早い時間に休憩が取れるようだ。
執事のような男がお茶の準備をしている。

ついついその姿を眺めている。
美味しいお茶の淹れ方には、実は興味があったんだ。

元の世界のように、ティーバッグなんて物はないだろう。
あれって　便利だったけどな。
本格的に入れるのに、茶葉の量やお湯の温度。量や蒸らす時間なども考慮してるから凄いよな。

俺も、上手に淹れれたら……
なんて考えていたら、いきなりひょいと抱かれ、撫でられる。

「な～お。」

気持ちよくて、思わず目を細める。
完璧に猫だ……
これで、元の人間に24時間と言わず戻れるか心配だ……

そうこうしていたら、以前付けられたアクセサリーを撫でられた。
抱いている男と同じ魔力を感じる。嫌じゃないが…少し気になる。

やっぱり何だこれ？ただの飾りじゃないよね。
もう少し様子見が必要？？？