大魔法使いは二度目の人生を〝普通〟に楽しみたい

 かつて【冷酷無慈悲な悪魔】とされていた大魔法使いのエルド・クリスティアが死んだ。

 隣国との争いで隣国を戦闘不能まで追い込み、勝利に導いた立役者。

 彼が亡くなって、国民は悲しむと共にホッとしていた。
 自由奔放で誰も彼に逆らえなかった。
 味方であれば心強く、敵になれば厄介。
 エルドは憧れと恐怖の対象だった。

 〝普通〟に生きたかった。
 そう願っていた事を知っているのはエルド本人だけ。

 リンゼイは、そんな彼のそばにいようとした唯一の友人だった。
 彼の死を一番悲しんでいたのはリンゼイの他にいない。
 それでも前を向いて生きようとしたリンゼイが出会ったのは、ディノ・バスカルディという青年だった。

 ディノは〝普通〟の魔法使いになる為に魔法学院で学び始める。


※R18ですが、しばらくない予定です。R18シーンには*します。微妙なのは付けないと思います。
※暴力的表現、残酷な表現があります。予告はしないのでご注意を。
※二度目の人生ですが、同一人物の二度目ではありません。別人になった二度目です。
※主人公はいい子……ではないです。
※主人公が死んだ時の表現があるので、苦手な方はご注意下さい。
24h.ポイント 42pt
1,633
小説 19,208 位 / 193,043件 BL 5,379 位 / 25,530件

あなたにおすすめの小説

「その想いは愛だった」騎士×元貴族騎士

倉くらの
BL
知らなかったんだ、君に嫌われていたなんて―――。 フェリクスは自分の屋敷に仕えていたシドの背中を追いかけて黒狼騎士団までやって来た。シドは幼い頃魔獣から助けてもらった時よりずっと憧れ続けていた相手。絶対に離れたくないと思ったからだ。 しかしそれと引き換えにフェリクスは家から勘当されて追い出されてしまう。 そんな最中にシドの口から「もうこれ以上俺に関わるな」という言葉を聞かされ、ずっと嫌われていたということを知る。 ショックを受けるフェリクスだったが、そのまま黒狼騎士団に残る決意をする。 夢とシドを想うことを諦められないフェリクスが奮闘し、シドに愛されて正式な騎士団員になるまでの物語。 一人称。 完結しました!

身代わりオメガの純情

夕夏
BL
 宿無しの少年エレインは、靴磨きで生計を立てている。彼はある日、死んでしまったレドフォード伯爵家の次男アルフレッドに成り代わり嫁ぐことを伯爵家の執事トーマスに提案され、困惑する。しかし知り合いの死を機に、「アルフレッド」に成り代わることを承諾する。 バース性がわからないまま、オメガのふりをしてバーレント伯爵エドワードと婚約したエレイン。オメガであることを偽装するために、媚薬を飲み、香水を使うも、エドワードにはあっさりと看破されてしまう。はじめは自分に興味を示さないかと思われていたエドワードから思いもよらない贈り物を渡され、エレインは喜ぶと同時に自分がアルフレッドに成り代わっていることを恥じる。エレインは良心の呵責と幸せの板挟みにあいながら、夜会や春祭りでエドワードと心を通わせていく。

【完結】王子の本命~姫の護衛騎士は逃げ出したい~

オレンジペコ
BL
ある日ミラルカ皇国の姫、アルメリアが大国ブルーグレイ王国へと嫁ぐことが決まった。 ブルーグレイ王国の王子は大層見目麗しいと聞くが、性格は残忍で気に入らない者はすぐさま殺されるのだと噂される人物だった。 そんな彼の元へ政略結婚とはいえ嫁がなければならなくなったアルメリアは、初夜の日護衛騎士である俺───アルフレッドへと告げた。 「私の代わりに初夜に行ってきてちょうだい」 「…………は?」 「護衛騎士は私を守るためにいるのでしょう?行ってきて」 正直言われている意味が分からなかった。 そんなもの、どう考えても無理に決まっている。 何故なら俺は女ではなく男なんだから。 それなのに────どうしてこうなったんだろう? 「初夜に来たのは他の誰でもないお前だろう?アル。だからお前が俺の花嫁だ」 王子はニッコリ笑って俺が嫁だと言うけれど、そんなわけあるかーーーーー!! これはおかしな夫婦に挟まれて翻弄される護衛騎士の物語。 ※R-18多めです。 ※最初は短編でしたが、なんだかんだ長くなったので長編に変更しました。

僕はただの平民なのに、やたら敵視されています

カシナシ
BL
僕はド田舎出身の定食屋の息子。貴族の学園に特待生枠で通っている。ちょっと光属性の魔法が使えるだけの平凡で善良な平民だ。 平民の肩身は狭いけれど、だんだん周りにも馴染んできた所。 真面目に勉強をしているだけなのに、何故か公爵令嬢に目をつけられてしまったようでーー?

【完結】運命の相手は報われない恋に恋してる

grotta
BL
オメガの僕には交際中の「運命の番」がいる。僕は彼に夢中だけど、彼は運命に逆らうようにいつも新しい恋を探している。 ◆ アルファの俺には愛してやまない「運命の番」がいる。ただ愛するだけでは不安で、彼の気持ちを確かめたくて、他の誰かに気があるふりをするのをやめられない。 【溺愛拗らせ攻め×自信がない平凡受け】 未熟で多感な時期に運命の番に出会ってしまった二人の歪んだ相思相愛の話。 久藤冬樹(21歳)…平凡なオメガ 神林豪(21歳)…絵に描いたようなアルファ(中身はメンヘラ) ※番外編も完結しました。ゼミの後輩が頑張るおまけのifルートとなります

偏頭痛持ちの宰相と近衛兵

のらねことすていぬ
BL
偏頭痛持ちの宰相、セノウには恋人がいる。近衛騎士のウィラードだ。だが、彼は留学してきている王女が気になるようで……。身を引こうかと悩む宰相のすれ違いのお話。騎士×宰相。

毒親育ちで余り物だった俺が、高校で出会った強面彼氏の唯一になった話 (浮気相手にされて〜スピンオフ)

Q.➽
BL
仁藤 余、16歳。 5人兄弟の末っ子で、兄弟唯一のΩに生まれた彼は、両親からのネグレクトに遭っていた。すっかりひねくれた余はグれ、似たような境遇の仲間達と荒れた中学時代を過ごした。 『余り物』と呼ばれ、理不尽な扱いを受けながら育った少年が、誰かのかけがえの無いたった一人になるまで。 序盤は重め。 ★高校での出会い当初 仁藤 余 16歳 170cm 綾城学園2年 西谷 遼一 17歳 181cm 綾城学園3年 ※一部当初の設定と変更部分があります。 ※この作品は『浮気相手にされて別れたら、ノーマークだった男が『俺の子供産みません?』と、プロポーズしてきた。 』のスピンオフ作品です。

三度目の人生は冷酷な獣人王子と結婚することになりましたが、なぜか溺愛されています

倉本縞
BL
エルガー王国の王子アンスフェルムは、これまで二回、獣人族の王子ラーディンに殺されかかっていた。そのたびに時をさかのぼって生き延びたが、三回目を最後に、その魔術も使えなくなってしまう。 今度こそ、ラーディンに殺されない平穏な人生を歩みたい。 そう思ったアンスフェルムは、いっそラーディンの伴侶になろうと、ラーディンの婚約者候補に名乗りを上げる。 ラーディンは野蛮で冷酷な獣人の王子と噂されていたが、婚約者候補となったアンスフェルムを大事にし、不器用な優しさを示してくれる。その姿に、アンスフェルムも徐々に警戒心を解いてゆく。 エルガー王国がラーディンたち獣人族を裏切る未来を知っているアンスフェルムは、なんとかそれを防ごうと努力するが……。