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トリップしたみたいです。

奴隷買いに行きます。

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美味しくいただいて、少しだけ休憩。
その間、支払い方法は……と…

他のお客さん達が、レジのような所に行っているのを確認。
水晶の様な置物に、腕輪やネックレス、カードな様な物をかざしてる。
透明だった水晶(もう、水晶でいいよね)が、水色に変色した。
それを確認して、「ごちそうさま~」と言いながら出て行っていた。

なるほど、あれにかざすんだ。で、私の場合は、このスマホかなぁ…

何時迄もここに居るわけにもいかないし、席を立ち、その場に行き、スマホをかざす。
マナーモードにしてるから、バイブが反応して、支払い完了を示す。
勿論、水晶も水色に変わった。

よしよし…
さて、次の目的地に…

再度ナビにして歩いていく。
すると、一見高級ホテルの様な建物に案内された。

「ここ?」

一瞬尻込みする。
こんな格好で入っていいのだろうか?

悩んでいても仕方ない。
携帯で、もう一度検索をかけてみる。
店の名前であろう文字と、店名が書かれているであろう壁の文字を確認する。
うん、一緒だ。

ならばと気合を入れて、建物の中に入った。
入ると、綺麗なロビーと、フロントが見え、フロントに取り敢えず向かう。

「ようこそ、ルーズベルト商会へ。どのような御用件ですか?」
「すみません。えっと…」
「ご予約はされてますか?」
「予約はしてないんですけど、奴隷を買いたくて…」
「奴隷をお求めですね。予約無しでも大丈夫ですよ」

良かった。予約って言われても、困るしね…
思いっきりホッとする。

「お客様。身分証を確認してもよろしいですか?」

身分証?そんなもの無いけど…もしかしたら…

スマホを取り出し、受付の人が提示する黒い石板の上に置くと、石板に文字が浮き出てきた。
何だこれ?でも、平静を装わないと、変に思われる。

「確認が取れました。レイナ様。係のものが参りますので、しばらくお待ちください。」

近くのソファーに案内され、腰掛けると、別の人がお茶を出してくれた。
紅茶だ。この世界にもあるんだ。

少し香りを楽しんで美味しくいただく。
そうこうすると、シルバーグレイの紳士的な男性が近づいてきた。

「お待たせいたしました。レイナ様でよろしかったですか?」
「はい」
「この度は、当商会ご利用ありがとうございます。本日担当させていただきます、アレクセイでございます。よろしくお願いいたします。フロントの者から、奴隷をご希望と伺っておりますが、どのような奴隷をご希望でしょうか?当商会は、リーズナブルな者から、高級奴隷まで多数揃っておりますので、お客様の御要望に答えれると思いますが。」
「えっと、高級奴隷を希望しています。」
「人数は?」
「1人?いや、2、3人です。」
「かしこまりました。では、別室となりますので、ご案内します。」

そう言うと、フロントの方に合図を送りあい、『こちらです』と案内してくれた。

案内された部屋は、スィートルームの様に、広々とし、高級家具が上品に置かれていた。
中に案内され、座り心地の良さそうなソファーに腰を下ろす。

ソファーの前にはテーブルが置かれており、メイド様な格好の女性が紅茶と、クッキーを準備し、『どうぞ』当流された。

何だか場違いの様にも思ったけど、奴隷を手に入れる様に指示されていたから…うん、頑張ろう…

アレクセイさんは、ぱんぱんと手を叩くと、ドアの向こうから10名の男女が現れた。

この世界、顔つきが外国人のようだなぁ~~と思っていたら、ここで現れた者達も、美男美女で、背も高く、眩しく感じた。御幸がさして見えそうだ…

「現在ご用意させていただけます高級奴隷でございます。こちらのプロフィール表と確認しながらご覧ください」

そう言うと、アレクセイさんから高級そうなファイルにとじられた物を渡され、一人一人を丁寧に説明してくれた。
ハイエルフや、翼のある獣人。獣耳のある者など色々だ。

ハイエルフ…めちゃくちゃ綺麗。あの翼、触ってみたいな。一緒に飛んでくれないかなぁ…
あの耳と尻尾。もふりたい……
でも、めちゃくちゃ綺麗すぎると…どうなんだろう…
あっ、あの人、すごく優しそうに微笑んでる。
思わず胸を射抜かれた感が半端ない…
あの人も、何だか親しくしてくれそう。あの子可愛い…






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