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学園生活
やばいです(悪夢)※
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ガチャガチャと金属の擦れる音がする。
これはいったい…
目の前に鎖で繋がれた裸体の自分の姿が見えた。
どうなっているんだ…これは…
「本当に素晴らしいね。良いのかね本当に?」
「えぇ、これは私のもの。妻ですから。私のために役立つのなら、よろしいのですよ。存分に」
何を言っているんだ?
すると、視界が少し高い位置になった。
首輪につけられた鎖を持ち上げるようにされ、無理やり顔をあげられる。
あれは…僕??
「本当に可愛らしい。さぁ、口を開けて舌を出しなさい」
鎖を手にした見たことのない男がそう命じる。
おずおずと口を開き、震えるように命じられるまま舌を伸ばし、相手の男の舌に絡まされる。
やがて、相手の男の舌が口腔内に入り、暴れ出す。
「ん…はぁ…ん」
吐息の合間にお互いの唾液が混ざり合い、口角から流れ出た。
それが気に入らないのか、グッと舌を差し込まれ、無理やり嚥下させられる。
「ふふふっ、それで良いのですよ。おや?こちらの方も可愛らしく反応してきてますね」
そう言うと、両手、両足を拘束している鎖の長さを調節され、胸の頂を弾かれた。
「可愛らしく主張している。これはどうしたものか」
そう言うと、片方を摘み上げ、片方には軽く歯を立てしごいてきた。
「いっ…ん…やめ…」
「やめて欲しいのですか?ここはそうは言っていませんよ。そうだ、可愛い君に似合うと思ってこれを持ってきたんだ。この子にこれを着けても良いだろうか?きっと似合いますよ。ふふふっ」
そう言って、僕の前に腰掛けこちらを楽しそうに見ている男に伺いを立てていた。
この男はあの時の…
えっ、僕はこの男に捕らえられたのか?
それに、『妻』とも言われてる。嘘だ!!
「よろしいですよ。きっと我が妻の翔に似合うことでしょう。妻はオメガでやや淫乱なところもありますから、それを可愛らしい胸の尖に挟んでやってください。きっともっと可愛いらしい顔になり、もっと刺激を欲するでしょう。可愛らしい鳴き声と、宝石と金属の奏でる音もマッチするでしょう」
そう言うと、側に控える男にグラスにワインを注がせ飲み干しながら、楽しく鑑賞を再開した。
僕を撫で回し、舐め回している男は、僕の胸に宝石と金の鎖が付いた装飾品を胸の頂にクリップのような留め金を挟むようにしてつけてきた。
「痛い…ヤダ…あぁ…」
頬に涙が伝うのをまた楽しそうに見下される。
「良いですね。ここも美味しそうだ」
手を下に這わせていき、立ち上がり、先走りが光って見えるのをまた楽しみながら突き、扱き、握りしめてきた。
「おっと。勿体ない」
そう言うと、口を開けてむしゃぶりつかれる。
『やめろ!やめて!誰か助けて!!』
声にならないが、必死で叫びながら目の前の自分を抱きしめて庇おうとするも、上手くいかない。
こんな…
「これが、貴方の運命なんですよ」
そう言って、椅子に座っているあの男がニヤッと笑いながらこちらを見てきた。
嫌だ嫌だ嫌だ……
誰か、助けて…雅貴さん!!
助けを求めて手を伸ばす…
「翔、翔、夢です。起きてください!!」
伸ばした手を、大きな手で包まれるように握られ、温かいものに包まれ……
バッと目を覚ます。
腕の中に包み込まれるように抱きしめられ、背中を摩り、頬に伝う涙を唇で吸い取ってくれていた。
「翔。怖い夢を見たのですね。大丈夫ですよ。私が側にいますから」
「夢…よかった…怖かった…」
雅貴さんのシャツを握りしめて、嗚咽を漏らす。
そんな僕を労わるように抱きしめ、あやし続けてくれた。
これはいったい…
目の前に鎖で繋がれた裸体の自分の姿が見えた。
どうなっているんだ…これは…
「本当に素晴らしいね。良いのかね本当に?」
「えぇ、これは私のもの。妻ですから。私のために役立つのなら、よろしいのですよ。存分に」
何を言っているんだ?
すると、視界が少し高い位置になった。
首輪につけられた鎖を持ち上げるようにされ、無理やり顔をあげられる。
あれは…僕??
「本当に可愛らしい。さぁ、口を開けて舌を出しなさい」
鎖を手にした見たことのない男がそう命じる。
おずおずと口を開き、震えるように命じられるまま舌を伸ばし、相手の男の舌に絡まされる。
やがて、相手の男の舌が口腔内に入り、暴れ出す。
「ん…はぁ…ん」
吐息の合間にお互いの唾液が混ざり合い、口角から流れ出た。
それが気に入らないのか、グッと舌を差し込まれ、無理やり嚥下させられる。
「ふふふっ、それで良いのですよ。おや?こちらの方も可愛らしく反応してきてますね」
そう言うと、両手、両足を拘束している鎖の長さを調節され、胸の頂を弾かれた。
「可愛らしく主張している。これはどうしたものか」
そう言うと、片方を摘み上げ、片方には軽く歯を立てしごいてきた。
「いっ…ん…やめ…」
「やめて欲しいのですか?ここはそうは言っていませんよ。そうだ、可愛い君に似合うと思ってこれを持ってきたんだ。この子にこれを着けても良いだろうか?きっと似合いますよ。ふふふっ」
そう言って、僕の前に腰掛けこちらを楽しそうに見ている男に伺いを立てていた。
この男はあの時の…
えっ、僕はこの男に捕らえられたのか?
それに、『妻』とも言われてる。嘘だ!!
「よろしいですよ。きっと我が妻の翔に似合うことでしょう。妻はオメガでやや淫乱なところもありますから、それを可愛らしい胸の尖に挟んでやってください。きっともっと可愛いらしい顔になり、もっと刺激を欲するでしょう。可愛らしい鳴き声と、宝石と金属の奏でる音もマッチするでしょう」
そう言うと、側に控える男にグラスにワインを注がせ飲み干しながら、楽しく鑑賞を再開した。
僕を撫で回し、舐め回している男は、僕の胸に宝石と金の鎖が付いた装飾品を胸の頂にクリップのような留め金を挟むようにしてつけてきた。
「痛い…ヤダ…あぁ…」
頬に涙が伝うのをまた楽しそうに見下される。
「良いですね。ここも美味しそうだ」
手を下に這わせていき、立ち上がり、先走りが光って見えるのをまた楽しみながら突き、扱き、握りしめてきた。
「おっと。勿体ない」
そう言うと、口を開けてむしゃぶりつかれる。
『やめろ!やめて!誰か助けて!!』
声にならないが、必死で叫びながら目の前の自分を抱きしめて庇おうとするも、上手くいかない。
こんな…
「これが、貴方の運命なんですよ」
そう言って、椅子に座っているあの男がニヤッと笑いながらこちらを見てきた。
嫌だ嫌だ嫌だ……
誰か、助けて…雅貴さん!!
助けを求めて手を伸ばす…
「翔、翔、夢です。起きてください!!」
伸ばした手を、大きな手で包まれるように握られ、温かいものに包まれ……
バッと目を覚ます。
腕の中に包み込まれるように抱きしめられ、背中を摩り、頬に伝う涙を唇で吸い取ってくれていた。
「翔。怖い夢を見たのですね。大丈夫ですよ。私が側にいますから」
「夢…よかった…怖かった…」
雅貴さんのシャツを握りしめて、嗚咽を漏らす。
そんな僕を労わるように抱きしめ、あやし続けてくれた。
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