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36初夜***
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何故だか悲しくて涙が止まらない。結局あの老婆の本当の名前すら聞けなかった。
「ルミエール。お前が泣く必要はないんだ」
部屋に戻ってきてイスベルクはオレを抱き込んでずっと背中をさすってくれている。
「わかってるよ。わかってるけど……」
オレが気になるって言ったんだ。どんな風に裁かれるのか聞いてみたかった。何故そんなことをしたのか知りたかった。
こうして小説の世界に入り込んで気づいたことはお話には裏があるという事。表向きのお話とその裏に隠されている事実や詳細がある。
「もし、もしも、今いるこの世界が小説の中の世界だったらイスベルクはどうする?」
「どうもしない。俺はただルミエールと共に居られればそれでいいんだ」
「え?……じゃあもしも小説の中でオレとイスベルクが……」
「ルミエール。どの世界にいたとしても俺はお前を探し出すし離してやれそうにない」
なんだよそれ。グッと来た。カッコいいじゃんか。そうか、悩んでも仕方がないや。
「イスベルクはカッコいい」
「お前に褒められるとすこぶる気分が良い」
「ふふふ。たまには甘えても良いよ」
イスベルクは小さい頃から母様と離れていたらしいから甘えたこともないのかもしれない。
「甘える?どうしたらいいのだ?」
「ん~っとね。こうするの。抱っこして!頭ナデナデして!」
オレはイスベルクにしがみついてグリグリと頭をすりつけた。
「くくく。よしよし。こうか?」
「うん。頭撫でられると気持ち良いよ」
「ふふ。お前は可愛いな。可愛くて俺はもう手放すことが出来ない」
ちゅっと軽くキスを交わす。
「だからこそ言っておきたい。俺は龍に変わるとヒトとしての感情が抜け落ちるようだ。いままで冷酷と言われることがあったのはこれが影響しているのではと思っている。龍のチカラを使っているときはヒトの感情は失くしてるのかもしれない」
「そうなの?性格とかも変わっちゃうの?」
「いや。それはないと思うがルミエール以外は必要なくなるのだ」
「オレのことはわかるの?」
「ああ。むしろルミエールの事だけしかわからなくなる」
うわああ。嬉しいけど。恥ずかしい。
「こうして傍に居るだけでも安心する。この腕の中から出したくなくなる……こんな俺でもいいのか?」
「ふふ。いいよ。イスベルクこそ、本当にオレでいいの?」
「当たり前だ。俺はルミエールがいいのだ。悪いがもう諦めてくれ。俺はお前から離れるつもりはない」
ぎゅっと抱きしめられた。イスベルクの身体が強張っている。オレも緊張してきた。
「優しくしてくれる?しょ、初夜だから」
「わかっている。今日こそは……下手でも笑うなよ」
「笑わないよ。大好きだから」
ちゅっとオレからイスベルクの唇にキスをした。すぐさま息が上がるようなキスになる。口内を探るような舌の動き。舌で顎上から歯列をなぞられ頭がぼーっとする。イスベルクの手が下がって俺の臀部を掴んで強く揉む。押し付けられた股間は硬く盛り上がっててその大きさを誇示してくる。
デカイ!余裕がない様に押し付けられてゴリゴリとオレの下半身に擦りつけてくる。
「んぁ……」
「絶対傷つけない。だから俺を受け入れてくれ」
懇願するように言われ胸がきゅんとなる。
今日はベットに上がる前に自分から身に着けているものは全部脱ぎ捨てた。一糸まとわぬ姿となりシーツの上に転がった。イスベルクはすでに臨戦態勢だ。りっぱな雄は凶器のごとくそそり勃っている。
「ルミエール」
切なく名前を呼ばれ口づけされると腰の辺りがゾクゾクする。大きな手のひらで胸を撫でまわされ突起をつままれるとじんっとした甘い痛みが広がる。
「ん……ぁ……」
「ルミエール。うつぶせになって」
身体を反転させられ腰を高くあげさせられる。
「ぁあ、こんな場所さえ可愛らしい」
ねっとりと後蕾を舐められ舌を抜き差ししだす。
「んぁっ……やっ……そんな場所……なめちゃ」
濡れた音と共に指が一本二本と増えていく。
「そうだ。上手いぞ。もっと息を吐いて」
「んんっ……っぅう」
何度も慣らされた行為だ。最初の頃よりもかなりスムーズに進む様になってきた。オレはひたすら枕に顔をうずめ喘ぐだけになっていく。
「イスベルク……もぉ……」
オレの体のどこを触ればどう反応するかなんて全部わかっているのだろう。何をされてもどこを触られても気持ちが良すぎて仕方がない。もうどうにかなりそうだと後ろにいるイスベルクを振り返る。
「っ……そんな顔をして煽らないでくれ」
「煽ってなんか……」
「挿れるぞ」
ぬちゅっと濡れた音がして熱く存在感のある雄が挿ってきた。
「っ!……ぁっ……ああ」
大きい。圧迫感が凄い。苦しい。
「っ……く……ゆっくり、そうだゆっくり……」
イスベルクが自分に言い聞かすように腰を一度引いてはまたゆっくりと挿れてくる。壊さない様にと気遣ってくれるのが分かる。だけど浅い場所で出し入れを繰り返されると堪らなくなる。だってその場所は感じる場所で……。
「あっ!……ああっ……イイ。そこ……」
「イイのか?ここが?じゃあこれは?」
ぬちゅぬちゅぬちゅとイスベルクの腰の動きが速くなる。徐々に奥へ奥へと挿入が進んで行く。
「ぁあ……番の中がこれほど良いとは……これは堪らぬ」
イスベルクのかすれた声にドキドキする。どんな顔をしてオレを抱いてるのだろう。
「んん……顔が……みた……い」
「わかった」
そっと後ろから抱きかかえるようにして繋がったままゆっくりと身体を反転させられる。
「んんっ……」
粘膜が擦れあい、当たる箇所が変わって新たな刺激が生み出される。足首を掴まれ膝を折り曲げられ股を広げられた。そのままイスベルクが腰を擦り付ける様な動作をとってきた。
「ぁああっ……あんあんんっ!」
深くつながるとイスベルクの形がよくわかる。熱くて硬い雄が段々と荒々しくなる。
「はっ……ルミエール……ああっルミエールっ」
目を開けると獲物を見据えるような瞳をしたイスベルクが居た。ぞくぞくするほど美しい。鍛え上げられた肉体に乱れた銀髪が艶っぽい。まるで美術館で見た彫刻のようだ。
「ルミエール。お前が泣く必要はないんだ」
部屋に戻ってきてイスベルクはオレを抱き込んでずっと背中をさすってくれている。
「わかってるよ。わかってるけど……」
オレが気になるって言ったんだ。どんな風に裁かれるのか聞いてみたかった。何故そんなことをしたのか知りたかった。
こうして小説の世界に入り込んで気づいたことはお話には裏があるという事。表向きのお話とその裏に隠されている事実や詳細がある。
「もし、もしも、今いるこの世界が小説の中の世界だったらイスベルクはどうする?」
「どうもしない。俺はただルミエールと共に居られればそれでいいんだ」
「え?……じゃあもしも小説の中でオレとイスベルクが……」
「ルミエール。どの世界にいたとしても俺はお前を探し出すし離してやれそうにない」
なんだよそれ。グッと来た。カッコいいじゃんか。そうか、悩んでも仕方がないや。
「イスベルクはカッコいい」
「お前に褒められるとすこぶる気分が良い」
「ふふふ。たまには甘えても良いよ」
イスベルクは小さい頃から母様と離れていたらしいから甘えたこともないのかもしれない。
「甘える?どうしたらいいのだ?」
「ん~っとね。こうするの。抱っこして!頭ナデナデして!」
オレはイスベルクにしがみついてグリグリと頭をすりつけた。
「くくく。よしよし。こうか?」
「うん。頭撫でられると気持ち良いよ」
「ふふ。お前は可愛いな。可愛くて俺はもう手放すことが出来ない」
ちゅっと軽くキスを交わす。
「だからこそ言っておきたい。俺は龍に変わるとヒトとしての感情が抜け落ちるようだ。いままで冷酷と言われることがあったのはこれが影響しているのではと思っている。龍のチカラを使っているときはヒトの感情は失くしてるのかもしれない」
「そうなの?性格とかも変わっちゃうの?」
「いや。それはないと思うがルミエール以外は必要なくなるのだ」
「オレのことはわかるの?」
「ああ。むしろルミエールの事だけしかわからなくなる」
うわああ。嬉しいけど。恥ずかしい。
「こうして傍に居るだけでも安心する。この腕の中から出したくなくなる……こんな俺でもいいのか?」
「ふふ。いいよ。イスベルクこそ、本当にオレでいいの?」
「当たり前だ。俺はルミエールがいいのだ。悪いがもう諦めてくれ。俺はお前から離れるつもりはない」
ぎゅっと抱きしめられた。イスベルクの身体が強張っている。オレも緊張してきた。
「優しくしてくれる?しょ、初夜だから」
「わかっている。今日こそは……下手でも笑うなよ」
「笑わないよ。大好きだから」
ちゅっとオレからイスベルクの唇にキスをした。すぐさま息が上がるようなキスになる。口内を探るような舌の動き。舌で顎上から歯列をなぞられ頭がぼーっとする。イスベルクの手が下がって俺の臀部を掴んで強く揉む。押し付けられた股間は硬く盛り上がっててその大きさを誇示してくる。
デカイ!余裕がない様に押し付けられてゴリゴリとオレの下半身に擦りつけてくる。
「んぁ……」
「絶対傷つけない。だから俺を受け入れてくれ」
懇願するように言われ胸がきゅんとなる。
今日はベットに上がる前に自分から身に着けているものは全部脱ぎ捨てた。一糸まとわぬ姿となりシーツの上に転がった。イスベルクはすでに臨戦態勢だ。りっぱな雄は凶器のごとくそそり勃っている。
「ルミエール」
切なく名前を呼ばれ口づけされると腰の辺りがゾクゾクする。大きな手のひらで胸を撫でまわされ突起をつままれるとじんっとした甘い痛みが広がる。
「ん……ぁ……」
「ルミエール。うつぶせになって」
身体を反転させられ腰を高くあげさせられる。
「ぁあ、こんな場所さえ可愛らしい」
ねっとりと後蕾を舐められ舌を抜き差ししだす。
「んぁっ……やっ……そんな場所……なめちゃ」
濡れた音と共に指が一本二本と増えていく。
「そうだ。上手いぞ。もっと息を吐いて」
「んんっ……っぅう」
何度も慣らされた行為だ。最初の頃よりもかなりスムーズに進む様になってきた。オレはひたすら枕に顔をうずめ喘ぐだけになっていく。
「イスベルク……もぉ……」
オレの体のどこを触ればどう反応するかなんて全部わかっているのだろう。何をされてもどこを触られても気持ちが良すぎて仕方がない。もうどうにかなりそうだと後ろにいるイスベルクを振り返る。
「っ……そんな顔をして煽らないでくれ」
「煽ってなんか……」
「挿れるぞ」
ぬちゅっと濡れた音がして熱く存在感のある雄が挿ってきた。
「っ!……ぁっ……ああ」
大きい。圧迫感が凄い。苦しい。
「っ……く……ゆっくり、そうだゆっくり……」
イスベルクが自分に言い聞かすように腰を一度引いてはまたゆっくりと挿れてくる。壊さない様にと気遣ってくれるのが分かる。だけど浅い場所で出し入れを繰り返されると堪らなくなる。だってその場所は感じる場所で……。
「あっ!……ああっ……イイ。そこ……」
「イイのか?ここが?じゃあこれは?」
ぬちゅぬちゅぬちゅとイスベルクの腰の動きが速くなる。徐々に奥へ奥へと挿入が進んで行く。
「ぁあ……番の中がこれほど良いとは……これは堪らぬ」
イスベルクのかすれた声にドキドキする。どんな顔をしてオレを抱いてるのだろう。
「んん……顔が……みた……い」
「わかった」
そっと後ろから抱きかかえるようにして繋がったままゆっくりと身体を反転させられる。
「んんっ……」
粘膜が擦れあい、当たる箇所が変わって新たな刺激が生み出される。足首を掴まれ膝を折り曲げられ股を広げられた。そのままイスベルクが腰を擦り付ける様な動作をとってきた。
「ぁああっ……あんあんんっ!」
深くつながるとイスベルクの形がよくわかる。熱くて硬い雄が段々と荒々しくなる。
「はっ……ルミエール……ああっルミエールっ」
目を開けると獲物を見据えるような瞳をしたイスベルクが居た。ぞくぞくするほど美しい。鍛え上げられた肉体に乱れた銀髪が艶っぽい。まるで美術館で見た彫刻のようだ。
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