【不定期更新】ラッキースケベに憧れて 〜明るく楽しい異世界生活〜

香月ミツほ

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記憶喪失……?

2-13 おかずはあった方がいい(続・擦りっこ※)

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大人しく順番を待っていたダーが瞳を輝かせて手洗い用の水を用意してくれていた。洗面器サイズの竹製の桶と皮袋に入った水だ。なかなか気が効く!

皮袋から水をチョロチョロ出してもらって手を洗い、タオルの代わりにもふもふで手を拭く。植物の繊維かな? 少しごわごわしてるけど吸水性がいい。

桶と水袋を押しやり、期待と股間を膨らませているダーの前に座る。胡座をかくダーのそそり立つペニスは他の2人よりほんの少し大きい気がする。身体も大きいしね。

油を手に塗って……、ドキドキ。

にぎにぎ。

にゅるん。

亀頭部分をぬるりと擦ると声は出ないものの、ぴくりと反応する。遅漏って言ってたけど自慰の刺激が強すぎて射精障害を起こしているタイプかな? それともおかずがないから?

『ダーはどんな時に興奮する?』
『え?』
『自分がされる時? 誰かにしてあげる時?』
『えっと……』

お?
反応が良くなったぞ。

『こことか、ここ、どんな感じ?』
『う……』

舐める代わりに、油でぬめる指で顎の下や首、鎖骨、胸、腋、背中、腰、戻ってきて腹斜筋から下腹部へ。そしてまた上に戻って上腕、脇腹を通って太腿、鼠蹊部。

軽く膝立ちになり、下から顔を覗き込みながらエロティックなマッサージのように撫で回すと、ダーの陰茎はひと回り大きくなった。

にんまり笑顔で陰嚢を揉み、竿を握る。

少し焦らしてからゆっくり扱き始め、徐々に強く速く扱いてやると、それほど時間もかからずに爆ぜた。

『すげぇ!!』
『ダーがこんなに早いなんて~』

2人が驚いている。
そして当の本人はよほど気持ち良かったのかぼんやりしている。なかなかの色気だ。

みんなでスッキリした後は世間話や思い出話で盛り上がった。中でもオレが興味を惹かれたのはこの島の生物だ。

『蛇や大蜥蜴は毒があって危ないけど、咬まれなければ大丈夫!』
『虫は木の上から落ちてきて咬むから、虫除けを塗っておかないと危ないよ~』
『ジュガオウ、危ない』

説明を聞くかぎり、ジュガオウはジャガーっぽい。体の模様は虎っぽくて、色は緑と黒だって。ファンシー?

『ジュガオウは強いから縄張りが広くて、どこで出くわすか分からないんだよなー』
『音もなく忍び寄ってくるし、樹の上から飛び降りてくることもあるし、攻撃的だし~』
『会ったら最後』

森には必ず複数で入り、ジュガオウに会ってしまったらバラバラに逃げる。人間を食べることはないので殺される前に逃げれば助かることもある、って怖っ!!

ジュガオウが嫌がる匂いの蔓草もあるけど、他の獲物も嫌がるので狩の時には持っていけないらしい。ジュガオウが出てきた時だけ匂いが出せれば良いんだろうけどね。

魚の浮き袋とか動物の膀胱とかで密閉容器作れないかな?



*******



床に寝るのかと思ったらちゃんと寝具があった。竹を裂いて編んだ大きな浅いザル(?)に植物の繊維を詰めたマットレスと樹皮を叩いて延ばした肌掛けだって。なかなか快適で面白い体験だ。

この集会所は他の人も使う場所だって聞いてたのに誰も来なかった。理由は朝、表に出て理解した。建物の前でみんな寝てる。

スコールは昼にしか降らないし、夜でも寒くないからそのまま地べたに寝てしまう人が多いらしい。

って、危なくない!?

あぁ、集落の周りに虫除けや獣除けの草木を植えてあるのか。それでもオレは嫌だけど。

朝食は魚介のスープと昨夜の残り物の肉と野菜? 野草? 集落の囲いに生えている草の若芽、蒸した謎の芋、木の実。ココナッツもあって生まれて初めて生のココナッツジュースを飲んだ。……味は微妙。

でもここの食事は1日2食なのでしっかり食べておかないと腹が減るぞ、と脅され(?)た。

「おぉい、タカラ。帰りは明後日の早朝だ。気に入った奴がいたら捕まえとけよ」
「残念ながら好みの人はいないかな」

船長が出港予定以外になんか言ってる。
この島の人たち体つきは好みだけど顔立ちは少し童顔でオレの好みから外れるんです。30代大柄で赤髪短髪の彫りの深いイケオジを紹介してください。

ウィシェールさんみたいな♡

あれ?
ここに来るときに会ったこの島の船長さんはかなり好みのイケオジだったよな。ああいう顔立ちの人もいるのかな。

でも無理して探さなくてもそのうち見つかるんじゃないかな? いやそれより記憶にない旦那様はどんな人なんだろう。イケオジなら復縁してもいいけど、そうでないなら逃げなくちゃ!

……オレの旦那様の手がかりってないのかな。

「ねぇ船長。オレの旦那様とやらの手がかりはなかった?」
「手がかり?」
「うん。服とか装飾品に家名書いてあったりしなかった?」
「いや、気づかなかったが」

そっか。
後でオレが着ていたという服を見てみよう。

『タカラー! 海行かない?』

ガンが誘いにきた。
船長は船に残った船員と交代するため船に戻る。オレは安全に気を配れるなら好きにしろって。うん、船員じゃないからね。

船長と別れてガンと共に海に行く。
大きくない島だけど入江もあり、砂浜もある。ただし、入江は浅くて船長の船は入れず、外海に停泊している。入江以外には岩場や崖もあって変化に富んでいる。

誘われたのは入江の先端で、波の荒い磯だ。

『あ~、タカラ来たね~』
『わっ! ルバ、ダー潜ってたの?』

少し離れたところにある岩の横からルバとダーが顔を出した。海に降りるには決まったルートがあるらしく、ガンに誘導されながら海に入る。暖流なのか海水がぬるくて入りやすい。

うおっ! 波に揺さぶられる!!

ガンは裸足でスタスタ歩いて行く。オレは足を切りそうなのでショートブーツを履いている。でこぼこな足場を探り探り、へっぴり腰で進んでいると、脚にぬるりと何かが掠めた。

「うわぁっ!」
『あははははっ! その辺りに危険なヤツは来ないから大丈夫だ』

怖がってない!
びっくりしただけ!!

……オレの脚を掠めたものは漂う海藻だった。

ゴツゴツとした岩にはフジツボ、亀の手、牡蠣、トコブシが見える。隙間にはカニやイソギンチャク。そしてそこかしこに色とりどりの海藻。岩は黒いのに海底は白く、煌めく小魚の群れが行き交うのが見えた。

『どう?』
『めちゃくちゃきれい!! すごい!』
『え……?』

あれ?

『タカラ~、これ食べられるんだよ~? 知らないの~?』

あぁそうか。美味しそうって言うと思ってたのか。でも全部小さいよ?

『まぁ、ここのは適当に放り込んでスープの具だからな』
『大きいのは少し沖』

言われてみればいい出汁が出そうだ。
ダーが指差した方はいくつかの岩が点々と顔を出すその先。その岩を手がかりに沖に行って潜ると手のひらサイズの貝やウニ、カニ、大きなタコが獲れるって。

初潜り!!

3人はオレに気を遣って潮の流れが穏やかな場所に連れてきてくれたらしい。それでも波はある。腰の深さになったらすぐ肩まで浸かって無理に波に逆らわず、受け流すようにしながら手がかりになる岩に捕まって伝い歩いた。

透明度が高くて浅く見えるけど岩がないところはかなり深い。

よし!!

気合を入れて海に潜ろうとしたけど潜れない。あれ? どうやって潜るの?

「ぶはっ!!」
『あはははは。それじゃダメだよ~』
『真下に向かって潜る』
『真下に?』

いや、やってるつもりなんだけど。

まず海面にうつ伏せに浮かび、身体をくの字に曲げる。そして足を逆立ちの要領で振り上げると身体の重さで沈んでいく、らしいのだけど難しい。ジタバタしてたら3人にめちゃくちゃ笑われた。

『なんで潜れないんだよ!』
『沈まないね~』
『?』

しばらく頑張ってみて一応は爪先までちゃんと水に入れるようになった。それなのに水面から30cmくらいしか沈めない。浮力か? まさか脂肪!? ふっ、太ってないし!!

体力のないオレはすぐに疲れてしまい、岩伝いに潜って適当な隙間にモリを刺し、偶然獲れた小さなタコだけを持って陸に上がった。

3人は中くらいの色鮮やかな魚や大きな貝、お手頃サイズのタコ、顔の怖いウツボっぽい魚を獲っていた。羨ましい……。


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