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記憶を無くしたレジィリアンス
男の事情
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デルデはため息を吐くと、指を引き抜く。
「…張り型使うテもあるけど…。
でも男の一物で抉られるのとでは、まるで違うと思うし…。
こんなんじゃレジィの気持ちは全然分からないと思うから…。
ムダな気がする」
エリューンはじっ…と、デルデを見る。
「…それ、私に挿入したい言い訳でなくて?」
デルデはチラ…と、背を向けつつも振り向くエリューンを見て言い諭す。
「だから私も強姦体験あるって、レジィがバラしたろう?
ナマナマしてんだ。
ともかく、やたら。
生き物が中で蠢いてる感じ。
意思を持って。
つまり君はそれを指で再現しろと言ってる訳で…。
かなり、難易度高い」
「…ああつまり…流石のテク持ちの貴方でも、指では再現できないとの。
敗北宣言ですね?」
デルデはその通りなので、素直に頷いた。
「つまりどうしても。
貴方が突っ込まないと、体現できないと」
エリューンの言葉に、デルデは顔下げる。
「いや、私では再現できないよ。
だって強姦、された事はあっても、した事ナイから」
とうとうエリューンは振り向いた。
「…凄く、乱暴?」
デルデは頷く。
「…ただの暴力じゃナイ?」
「まあ…飢えた男がヤル気満々で、可愛い子を舐め回すように見る。
あんな感じで、それで止まらず実際好きにされる感じ?
…私の場合は…相手の数が多かったから。
取り押さえられ、愛撫もナシでいきなり突っ込まれたから。
いやらしいと言うより、ひたすら暴力的だったけど」
エリューンは顔下げる。
「…レジィは、違う?」
「君はナイだろうけど。
エルデリオンがしたのは、相手の女の子が強姦に感じるくらい、強引に抱いたっぽいから。
実際君、女の子扱いされて抱かれたこと、ナイだろう?」
「それ…知る必要、あります?」
「私は強姦されるって事が、どういう事か。
分かってるからレジィも気を許すんだ」
エリューンはじっ…と、デルデを見た。
「つまり貴方に強姦されないと、レジィの気持ちは分からないと」
デルデは焦った。
「聞いてないでしょ?
今までの私の言葉。
私は強姦、出来ない体質だ。
相手が虐められるプレイが好きで。
望まれてした事はあるけど。
遊びだ。
本気で強姦しようと思ったら、よほど真剣にそいつに思い知らせよう、な位腹が立ってないと、まず無理」
エリューンは真顔で聞いた。
「…つまり貴方は私に、思い知らせたいくらい、腹立ててないから。
私が“遊びで強姦してくれ”と言わない限り、成立しない?」
デルデは顔下げた。
「遊び…って………。
そういう色気も願望も、君はまるでナイのに?」
「色気は確かに、ありませんね」
デルデは無言で頷いた。
その後、言った。
「君も男だから、分かると思うけど。
強姦するにはまず、その気にならないと。
つまり…」
「勃たないと出来ない」
デルデはまた、無言で頷いた。
エリューンはあっさり言った。
「手でしたこと、ありますけど。
怪我人の看病で。
自分で出来ないから、手でしてくれって」
デルデは顔下げたまま、怖々言った。
「…つまり君が私…を手で勃たさせて…挿入れる?」
「挿入れないと、全然レジィの気持ちが分からないんでしょう?」
「…エウロペに殺される…」
「そこまでしませんよ」
「どこまでならする?」
「胸ぐら掴んで、怒鳴る程度でしょう」
「(…それでも十分怖い気がする…)」
「とっとと脱いで下さい。
それとも私が、脱がせましょうか?」
デルデは顔下げたまま暫く沈黙した後。
エリューンが業を煮やして動き出そうとする気配を感じ、自主的にガウンを肩から、滑り落とした。
エリューンは膝立ちしたまま向かい合うと、さっとデルデの一物を握り、言った。
「思った程、大きくはナイですね…。
長さはあるけど」
「…君よりは大きいと思うんだけど」
「エウロペのサイズが規格外に大きいので、つい…」
デルデはエリューンに握られ、擦られながらも目を見開く。
「…エウロペって…大きいの?」
エリューンは頷く。
「…レジィが小さかった時。
珍しがられ、更に面白がられ、やたら触られて以来。
エウロペは絶対レジィと裸で一緒に、風呂には浸かりません」
ぷっっっ!
デルデが吹き出すので、エリューンは怒った。
「色気ナイの、そっちでしょう?
私は真面目にやってるのに」
「ああすまない…。
けど君だって、男だから分かると思うけど。
色っぽいな。と思った途端、手で触られなくても一気に上向くだろう?」
「…確かに、それはありますね…」
そこでエリューンが諦めたように一物から手を離すので、デルデロッテはため息を吐いた。
「正直、上手い下手以前に。
君の手ってまるっと看護師。
気持ち良くさせようとかの配慮とか、全然無くて。
凄く…事務的だからどうしても…」
「…言わなくていいです。
結果を見れば分かりますから」
と、少しも変化無いデルデの股間にチラと視線を送った。
エリューンが白けたように、寝台に横たわり、肘を付いて手で頭を支え、見上げるので。
デルデもエリューンの横に、仰向けに横たわり、両肘付いて上体起こしてエリューンを見、尋ねた。
「テリュスのって、どんな?」
「結構立派ですよ?
そんな…美少女に見えます?
…まあ…あの髭面からあれじゃ、そう思っても仕方無いかもだけど。
あれで私が出会った頃よりは、かなり男っぽくなったのに」
「………………その頃、知らないから」
デルデの言葉に、エリューンは頷く。
その時、ノックの音が聞こえ、デルデはガウンを引き寄せようか迷った。
が、エリューンはそのまま動かず
「どうぞ」
と言うので仕方無くデルデロッテは、そのままの姿勢で扉に振り向く。
「………………どうして二人とも裸?」
扉を開けた途端、ラステルが呆けてそう聞く。
エリューンが頬杖付いたままもう片手を振り上げ、説明しようと口開き…。
その後、デルデを見る。
デルデはエリューンの視線を感じ、呟いた。
「私に説明しろと?」
「だって私より、うんと口が上手い」
それでデルデは、戸口のラステルに視線を向けた。
が、背後からエウロペの声がして
「私は見当付く。
で、絡み合ってる?」
問われたラステルは背後に振り向き
「ご自身でご覧になれば?」
と引っ込み、次にエウロペが顔を出す。
見た途端、エウロペは目をまん丸にして問うた。
「…もう終わった後?」
エリューンは即座に言葉を返す。
「始まってもいませんよ。
試してみたけど…私が全然色っぽくないのでデルデは勃たないんです」
ぷっ…。
エウロペに吹き出され、デルデはぼやいた。
「それじゃまるで、私が役立たずみたいに聞こえるじゃ無いか」
「役立たずなんて言いました?
単なる事実でしょう?」
ぷぷぷっ…。
背後からラステルの笑い声も聞こえ、二人はノックした用事も告げず、笑いながら扉を閉めた。
エリューンは思わずデルデを見、デルデもエリューンも見つめ返した。
「笑って、忘れる程度の用事だったんだな」
デルデの言葉に、エリューンも無言で頷いた。
「…張り型使うテもあるけど…。
でも男の一物で抉られるのとでは、まるで違うと思うし…。
こんなんじゃレジィの気持ちは全然分からないと思うから…。
ムダな気がする」
エリューンはじっ…と、デルデを見る。
「…それ、私に挿入したい言い訳でなくて?」
デルデはチラ…と、背を向けつつも振り向くエリューンを見て言い諭す。
「だから私も強姦体験あるって、レジィがバラしたろう?
ナマナマしてんだ。
ともかく、やたら。
生き物が中で蠢いてる感じ。
意思を持って。
つまり君はそれを指で再現しろと言ってる訳で…。
かなり、難易度高い」
「…ああつまり…流石のテク持ちの貴方でも、指では再現できないとの。
敗北宣言ですね?」
デルデはその通りなので、素直に頷いた。
「つまりどうしても。
貴方が突っ込まないと、体現できないと」
エリューンの言葉に、デルデは顔下げる。
「いや、私では再現できないよ。
だって強姦、された事はあっても、した事ナイから」
とうとうエリューンは振り向いた。
「…凄く、乱暴?」
デルデは頷く。
「…ただの暴力じゃナイ?」
「まあ…飢えた男がヤル気満々で、可愛い子を舐め回すように見る。
あんな感じで、それで止まらず実際好きにされる感じ?
…私の場合は…相手の数が多かったから。
取り押さえられ、愛撫もナシでいきなり突っ込まれたから。
いやらしいと言うより、ひたすら暴力的だったけど」
エリューンは顔下げる。
「…レジィは、違う?」
「君はナイだろうけど。
エルデリオンがしたのは、相手の女の子が強姦に感じるくらい、強引に抱いたっぽいから。
実際君、女の子扱いされて抱かれたこと、ナイだろう?」
「それ…知る必要、あります?」
「私は強姦されるって事が、どういう事か。
分かってるからレジィも気を許すんだ」
エリューンはじっ…と、デルデを見た。
「つまり貴方に強姦されないと、レジィの気持ちは分からないと」
デルデは焦った。
「聞いてないでしょ?
今までの私の言葉。
私は強姦、出来ない体質だ。
相手が虐められるプレイが好きで。
望まれてした事はあるけど。
遊びだ。
本気で強姦しようと思ったら、よほど真剣にそいつに思い知らせよう、な位腹が立ってないと、まず無理」
エリューンは真顔で聞いた。
「…つまり貴方は私に、思い知らせたいくらい、腹立ててないから。
私が“遊びで強姦してくれ”と言わない限り、成立しない?」
デルデは顔下げた。
「遊び…って………。
そういう色気も願望も、君はまるでナイのに?」
「色気は確かに、ありませんね」
デルデは無言で頷いた。
その後、言った。
「君も男だから、分かると思うけど。
強姦するにはまず、その気にならないと。
つまり…」
「勃たないと出来ない」
デルデはまた、無言で頷いた。
エリューンはあっさり言った。
「手でしたこと、ありますけど。
怪我人の看病で。
自分で出来ないから、手でしてくれって」
デルデは顔下げたまま、怖々言った。
「…つまり君が私…を手で勃たさせて…挿入れる?」
「挿入れないと、全然レジィの気持ちが分からないんでしょう?」
「…エウロペに殺される…」
「そこまでしませんよ」
「どこまでならする?」
「胸ぐら掴んで、怒鳴る程度でしょう」
「(…それでも十分怖い気がする…)」
「とっとと脱いで下さい。
それとも私が、脱がせましょうか?」
デルデは顔下げたまま暫く沈黙した後。
エリューンが業を煮やして動き出そうとする気配を感じ、自主的にガウンを肩から、滑り落とした。
エリューンは膝立ちしたまま向かい合うと、さっとデルデの一物を握り、言った。
「思った程、大きくはナイですね…。
長さはあるけど」
「…君よりは大きいと思うんだけど」
「エウロペのサイズが規格外に大きいので、つい…」
デルデはエリューンに握られ、擦られながらも目を見開く。
「…エウロペって…大きいの?」
エリューンは頷く。
「…レジィが小さかった時。
珍しがられ、更に面白がられ、やたら触られて以来。
エウロペは絶対レジィと裸で一緒に、風呂には浸かりません」
ぷっっっ!
デルデが吹き出すので、エリューンは怒った。
「色気ナイの、そっちでしょう?
私は真面目にやってるのに」
「ああすまない…。
けど君だって、男だから分かると思うけど。
色っぽいな。と思った途端、手で触られなくても一気に上向くだろう?」
「…確かに、それはありますね…」
そこでエリューンが諦めたように一物から手を離すので、デルデロッテはため息を吐いた。
「正直、上手い下手以前に。
君の手ってまるっと看護師。
気持ち良くさせようとかの配慮とか、全然無くて。
凄く…事務的だからどうしても…」
「…言わなくていいです。
結果を見れば分かりますから」
と、少しも変化無いデルデの股間にチラと視線を送った。
エリューンが白けたように、寝台に横たわり、肘を付いて手で頭を支え、見上げるので。
デルデもエリューンの横に、仰向けに横たわり、両肘付いて上体起こしてエリューンを見、尋ねた。
「テリュスのって、どんな?」
「結構立派ですよ?
そんな…美少女に見えます?
…まあ…あの髭面からあれじゃ、そう思っても仕方無いかもだけど。
あれで私が出会った頃よりは、かなり男っぽくなったのに」
「………………その頃、知らないから」
デルデの言葉に、エリューンは頷く。
その時、ノックの音が聞こえ、デルデはガウンを引き寄せようか迷った。
が、エリューンはそのまま動かず
「どうぞ」
と言うので仕方無くデルデロッテは、そのままの姿勢で扉に振り向く。
「………………どうして二人とも裸?」
扉を開けた途端、ラステルが呆けてそう聞く。
エリューンが頬杖付いたままもう片手を振り上げ、説明しようと口開き…。
その後、デルデを見る。
デルデはエリューンの視線を感じ、呟いた。
「私に説明しろと?」
「だって私より、うんと口が上手い」
それでデルデは、戸口のラステルに視線を向けた。
が、背後からエウロペの声がして
「私は見当付く。
で、絡み合ってる?」
問われたラステルは背後に振り向き
「ご自身でご覧になれば?」
と引っ込み、次にエウロペが顔を出す。
見た途端、エウロペは目をまん丸にして問うた。
「…もう終わった後?」
エリューンは即座に言葉を返す。
「始まってもいませんよ。
試してみたけど…私が全然色っぽくないのでデルデは勃たないんです」
ぷっ…。
エウロペに吹き出され、デルデはぼやいた。
「それじゃまるで、私が役立たずみたいに聞こえるじゃ無いか」
「役立たずなんて言いました?
単なる事実でしょう?」
ぷぷぷっ…。
背後からラステルの笑い声も聞こえ、二人はノックした用事も告げず、笑いながら扉を閉めた。
エリューンは思わずデルデを見、デルデもエリューンも見つめ返した。
「笑って、忘れる程度の用事だったんだな」
デルデの言葉に、エリューンも無言で頷いた。
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