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7.普通とは

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フェルディナントは目覚めたら、閨の実践をした部屋ではなく自分の寝室の寝台に横たわっていた。

「フェル!目が覚めたんだね!よかった!」
「ヨハン…ううっ…」

フェルディナントは、起きると同時に閨の実践でやらされたことを思い出して気持ち悪くなった。でも寝ていたフェルディナントは何も食べていなかったので、吐いても胃液が出てくるだけだった。

「ぐうぇっ!おぇっ!…ゲホゲホッ」
「フェル!大丈夫か?!ドミニク先生を呼んでくる!」
「ま、待って!ド、ドミニクの顔を見ると…閨のこと…思い出すから…呼ばないで」

フェルディナントはドミニクの顔を見たら閨でやらされたことを思い出してしまってもっと気持ち悪くなりそうだった。

ヨハンは、汚れてしまったフェルディナントの顔を布巾で拭いて背中をさすった。フェルディナントの側付きになって以来、主人の熱が出たりして体調を崩すとヨハンはいつもこんな風に看病していた。

フェルディナントは着替えて新しい掛け布団をもらい、水を飲むと落ち着いた。

「いつもありがとう…閨の実践は一応合格したみたいなんだけど、結構無理矢理で…気持ち悪かったんだ。あの女が股間を見せてきて…うぷっ…」
「無理に話さなくていいよ」
「ヨハンに相談したいんだ。僕がおかしいのか…父上に聞くときっと怒るだろうから聞けないんだ」
「わかった。聞くよ」
「男のモノを入れるところ…うぇっ…アレが気持ち悪く見えたんだ。胸を揉まされた時もなんでこれがいいのかわからなかった。クラウスは巨乳に顔を突っ込みたいとか言ってたんだけど…ヨハンもそんなことしたい?」
「ぶはっ!ゲホゲホッ!し、したくないよっ!」
「じゃあ、ヨハンおかしいのかな?」
「フェル…俺を見て。俺は異常か?違うだろう?俺は俺だよ。フェルもそう」
「うん……でも僕、2年後にはティーナと結婚してティーナにあんなことしなきゃいけないの?!…でもできないよっ!どうしよう?!」
「なぁ、ティーナと結婚したら彼女を抱かなきゃいけないのか?」
「どういう意味?」
「白い結婚じゃいけないのか?」
「駄目だよ。子供作らなきゃいけないんだ」
「そっか…でも抱かなくても子供作る方法あるぞ」
「えっ?!どうやって?」
「フェルの精液を注射器に入れてティーナの女性器に入れるんだ」
「一度も抱かれたことのない男の子供を産めってティーナに言うの?!…ティーナが子供を産む機械かなんかみたいじゃないか。そんなの駄目だよ…僕はティーナを抱けそうもないけど、彼女のことは大切なんだ。僕達3人、子供の頃からずっと一緒だっただろう?かわいいティーナにそんな雑な扱いはしたくない」
「かわいいティーナ?じゃあ、彼女を抱けるだろっ?!」
「ティーナはかわいいけど、そういう対象じゃないんだよな…なんていうか、妹みたいっていうか…実際は幼馴染で婚約者候補なんだけど」
「そういう対象じゃないって言うなら、注射器使って妊娠させるしかないだろ?」
「でもティーナを傷つけたくないよ」
「じゃあ、お前のおっ勃てたチンポをティーナのマンコに突っ込んで射精するしかないだろっ!」
「なっ?!おい、ヨハンっ!」

ヨハンはフェルディナントの寝室の扉を乱暴に開閉して出て行った。フェルディナントはしばらくの間、扉を茫然として見ていた。
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