83 / 113
ノ83 闘気
しおりを挟む
不愉快そうに羅賦麻が老仙人の二人を睨む。
「おい!老いぼれ仙人ども!可笑しそうに何をコソコソと話してやがる。この羅賦麻を前にして結構な余裕ぶりじゃないか?」
「...カッカッカッ。そうかい、お主には儂らが愉快気に見えたのかい。カッカッカッそうかいそうかいカッカッカッ」
羅賦麻から逃げず、戦う腹を決めた府刹那が吹っ切れて気が軽くなったかおかしくなったのか、府刹那はさも嬉しそうに高笑いしたものだ。
羅賦麻が亜孔雀を手招きし耳打ちする。
「...おい息子。奴らのことはオレに任せろ。お前は今すぐ人間の姿に戻り、例の任務を急ぎ達成できるよう知恵を絞って行動するんだ。いいな?」
「しょ、承知しました。父上、必ず、必ずや任務は果たしてご覧にいれます。そ、その暁には例の件を...」
「ん、あぁあれか...ふん、分かっておるわ。それよりウダウダしておれば仙人達が集まるやも知れん。とっとと此処を立ち去れ」
「...では」
悪魔の父と子のやり取りが済むと、亜孔雀は場を去り、羅賦麻は仁王立ちして老仙人の二人を見据えた。
「さぁて老いぼれ仙人ども!派手に殺し合いを始めようじゃないか!と言っても時間は与えてやらんぞ!」
羅賦麻が言い終えるや否や、身体全身から黒く禍々しい闘気が溢れ出した。
「おい!老いぼれ仙人ども!可笑しそうに何をコソコソと話してやがる。この羅賦麻を前にして結構な余裕ぶりじゃないか?」
「...カッカッカッ。そうかい、お主には儂らが愉快気に見えたのかい。カッカッカッそうかいそうかいカッカッカッ」
羅賦麻から逃げず、戦う腹を決めた府刹那が吹っ切れて気が軽くなったかおかしくなったのか、府刹那はさも嬉しそうに高笑いしたものだ。
羅賦麻が亜孔雀を手招きし耳打ちする。
「...おい息子。奴らのことはオレに任せろ。お前は今すぐ人間の姿に戻り、例の任務を急ぎ達成できるよう知恵を絞って行動するんだ。いいな?」
「しょ、承知しました。父上、必ず、必ずや任務は果たしてご覧にいれます。そ、その暁には例の件を...」
「ん、あぁあれか...ふん、分かっておるわ。それよりウダウダしておれば仙人達が集まるやも知れん。とっとと此処を立ち去れ」
「...では」
悪魔の父と子のやり取りが済むと、亜孔雀は場を去り、羅賦麻は仁王立ちして老仙人の二人を見据えた。
「さぁて老いぼれ仙人ども!派手に殺し合いを始めようじゃないか!と言っても時間は与えてやらんぞ!」
羅賦麻が言い終えるや否や、身体全身から黒く禍々しい闘気が溢れ出した。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
愚者による愚行と愚策の結果……《完結》
アーエル
ファンタジー
その愚者は無知だった。
それが転落の始まり……ではなかった。
本当の愚者は誰だったのか。
誰を相手にしていたのか。
後悔は……してもし足りない。
全13話
☆他社でも公開します
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
地獄の業火に焚べるのは……
緑谷めい
恋愛
伯爵家令嬢アネットは、17歳の時に2つ年上のボルテール侯爵家の長男ジェルマンに嫁いだ。親の決めた政略結婚ではあったが、小さい頃から婚約者だった二人は仲の良い幼馴染だった。表面上は何の問題もなく穏やかな結婚生活が始まる――けれど、ジェルマンには秘密の愛人がいた。学生時代からの平民の恋人サラとの関係が続いていたのである。
やがてアネットは男女の双子を出産した。「ディオン」と名付けられた男児はジェルマンそっくりで、「マドレーヌ」と名付けられた女児はアネットによく似ていた。
※ 全5話完結予定
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
だいたい全部、聖女のせい。
荒瀬ヤヒロ
恋愛
「どうして、こんなことに……」
異世界よりやってきた聖女と出会い、王太子は変わってしまった。
いや、王太子の側近の令息達まで、変わってしまったのだ。
すでに彼らには、婚約者である令嬢達の声も届かない。
これはとある王国に降り立った聖女との出会いで見る影もなく変わってしまった男達に苦しめられる少女達の、嘆きの物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる