プロメテウスの神託

流川おるたな

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序章

23話目 女同士

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「じゃあ、お服を脱ぎまっしょい!せいやっ!!」

 浴室の脱衣スペースに入るや否や、環奈がプロメテウスの服と下着を速技で脱がし、少女の若く透き通った白い肌があらわになる。
 と言っても現状のプロメテウスは、人前で裸になったときの乙女の恥じらいなどという概念はほとんどなく、何一つ隠そうとしないその姿は、どこかのお姫様のように堂々たるものであった。
 まだ成長期で身体が発達しきっていないことは別として...

 環奈もいつの間にやら素っ裸になり、プロメテウスの背中の素肌を軽く叩く。

「さぁて、お姉さんもプロメと一緒にもう一回シャワーを浴びちゃうよぉ♪女同士仲良くしようじゃないかぁ♪」

「ふ、不束者ですがどうぞよろしくお願い致します」

「なんだそれ~wんじゃ手取り足取り教えてあげるぅ」

 年齢差はあれど女同士が一緒にシャワーを浴びる...短い間で二度もシャワーシーンが挿入されようとは!?環奈がプロメテウスにシャワーの浴び方をどのように教えたのか!?は、今回もみなさんのご想像にお任せしてしまうのであった。

 二人がシャワーを浴び終え、環奈はTシャツに短パン。プロメテウスはピンク色の可愛いパジャマ姿となり、黒川が料理を作るキッチンへと足を運ぶ。

 すると、嗅げば必ずわかる香辛料の効いた香りに環奈が気づいた。

「ん~この香りはカレーだねぇ♪プロメもお腹ペコペコでしょ?」

「ペコペコという言葉がお腹の空いている状態を表す言葉だとすれば...恐らくわたしのお腹はペコペコになっている状態だと思われます」

「そっか~、プロメは人間になったばかりだから3次元世界の全てが初体験ってことになるんだよねぇ...ある意味羨ましいなぁ...」

「羨ましい、ですか?」

「うん、羨ましすぎるぅ!だってわたしなんてこの歳で結構いろんなこと体験しちゃってるからぁ、初体験することの喜びってものがだんだん減ってきちゃって感動も薄れてくんだよねぇ...」

 二人が歩きながら会話をしているとキッチンに着き、二人の姿が視界に入った黒川がテーブルに皿を置きながら環奈に言う。

「おやおや、この人生の大ベテランである私を前にしてそのような話しをするとは...しかしまぁ環奈さんのおっしゃる通り、私の人生において実体験する事象に関して言えば、感動がかなり希薄になっているのは拭えない事実でしょうな」

「おっ!宗ちゃんが言うと同じ言葉でも重みマシマシって感じに聞こえちゃうね...おっと、そんなことより今夜の料理はカレーで間違いないでしょ?良い香りがプンプンするもの」

















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