星天師〜星空の湊〜

下村美世

文字の大きさ
9 / 12
宇宙へやってきた

太陽の宮⑥〜星天師って何ぞその1〜

しおりを挟む
「やっと信じてくれたか。この私のオーラの前に、頑なに認めようとしない人間は、久しぶりだ」

アポロンは苦笑する。

「星天師とは何です?そして、私はなぜここにいるのですか?私は死んだと思うのですけど」

「そなたは死んではおらぬ」

信じられない事を言われた。
は?そんなわけないじゃない。

嫌でも思い出すあの感覚。
体が一瞬にして使い物にならなくなったあの衝撃。
そして、由梨の様子。

どう考えても私死んでると思うんだけど。
助かったとしても体が無傷だし。

「どういうこと?」

「正確には、瀕死だな」

瀕死?
確かにその通りだ。
私はあの時、死にかけだった。
完全に死んではいなかった。

「説明するにはまず星天師とは何か。そして、星天師はどうしたら成れるのかを説明した方が早い」

「お願いします」

「ああ。とりあえず反応や意見は後から聞くから私の話に耳を傾けてくれ」


それからアポロンは以下のように語り出した。 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー






【星天師】とは、いわゆる太陽系惑星を支配する神の秘書のことだ。

神の業務を手伝ったり客をもてなしたりなど、星によって業務内容は異なるが、神の1番の側近であることに変わりはあるまい。

太陽系の恒星と惑星で組織されたものである。
それぞれの星には役割がある。
また、惑星恒星ではなく、月などの天体の神の秘書は【大臣】と呼ばれる。

【星天師】、【大臣】の業務内容はほぼ同じだが、権威的には星天師の方が格段に高い。


今から約4000年前に施行された制度で、これは地球人から選ぶ規則になっており、国籍や身分は問わないし様々な境遇の者がいる。




星天師を所有する神は全員で9柱。



まずは太陽系の中心である【太陽神】である私、アポロン。太陽は太陽系全体の統制などを主な仕事としている。私の星天師は最高位星天師と呼ばれ、星天師のリーダーをしている。
千鶴も星天師となったら基本的には彼のいう事を聞きなさい。
彼には主に、書類整理や接待などをしてもらっている。


太陽から1番近い惑星の水星を支配するのは【水星神】マーキュリー。マーキュリーは商売の神でもある。
奴は男なんだが女になることも可能だ。
基本的にはいい奴だが若干女口調だ。
…変わったやつだが本当にいい奴なんだ。
彼の星天師は男で、太陽系に流通している商品管理を軸に仕事をしている。
郵送などもこの星の役割だ。



次に金星を支配する【金星神】アフロディーテ。
彼女はお前も名前くらい聞いた事あるんじゃないか?愛と美を司る女神だ。
ものすごい美人だが浮気性な困った女だよ。
彼女の星天師の仕事の主な内容はアフロディーテの身の回りの世話だ。
金星は女の星。星天師も女しか認められていない。
この星の役割は火星の男にお嫁に行く事、あとは化粧品のプロデュースなどもしている。




戦の星・火星は太陽系において生命線のような存在だ。火星の神マースは戦を司る神で、星は太陽系の治安を守る軍事星だ。
国民は男だけで、金星からお嫁をもらうケースが多い。
軍としての統制は取れているが、脱退や裏切る者もいて治安は最悪だ。
そんな星が太陽系の星々を守るのは皮肉だがな。
ここの星天師は代々数十年で戦死しているが、今の星天師がものすごい優秀な女でな、400年ほど勤めている。
とにかく火星は重要な星であるから把握しておいてほしい。





しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

いまさら謝罪など

あかね
ファンタジー
殿下。謝罪したところでもう遅いのです。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました

ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

処理中です...