あのDVDのように

くねひと

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#9 あのDVDのように その1

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 あのDVDがデスクトップパソコンのモニター画面から流れている………。風呂からあがったマモルは何もまとわずに、そのまま裸でベッドの縁に腰掛けた。そう、DVDのS役のように……。

 相変わらず僕は両手を厳しく後ろ手に縛り上げられたままだが、僕を悩ましていたバイブレーターは菊花から抜かれ、顔に被らされていたマモルのパンツ、股縄、急所縄も今は外されている。

 そして柱から縄尻を解かれた僕も又、DVDのM役と同じように彼の前に正座していた。DVDでは既に後ろ手に縛り上げられたMがSの股間に顔を埋めて口舌奉仕を始めている。

「タツヤの口と舌でマモル様の宝物をおしゃぶりさせていただきます」
 膝立ちのまま、彼の股間に顔を寄せていく。今まで何度もご奉仕したせいか、いとしささえ感じる彼の肉筒………。それはわずかに砲身を下に向けていた。僕はそっと顔を近づけると下を向いた筒先に舌先をあてがうと、絡めすくいとるように舐め上げる。犬のように大きく舌を出して………。

 やがて徐々に砲身が隆起すると、今度は裏筋を唇でくすぐるように愛撫していく。マモルはため息を漏らし、上半身をベッドに倒した。
 さらに僕は彼の玉袋を吸い、そして彼の菊花に舌先を突きつける。僕の顔面は完全に彼の股間に密着していた。ボディソープの香りに混じって、彼の汗と牡の匂いが催淫剤のように僕のM性を燃え上がらせていく………。

 完全に勃起した彼の肉筒を口に咥え、僕は大きく顔を前後させた。深く咥え込む度に彼のくさむらが僕の鼻をくすぐる……………。
「くっ……」
 口舌奉仕の快美感にたまらず、マモルが声を漏らす。僕は無心に奉仕を続けた………

 ………初めての夜、二人の立場は逆転した。物静かなマモルを僕の扱いやすいようにSMプレイに誘い込もうという目論見は大きく狂った。僕の誘いがきっかけとなって今まで彼の心の奥深くに眠っていたS性が突如呼び覚まされたのだ。でもそれは僕にとっては嬉しい誤算だったのかもしれない…………。

 彼の手によって噴き上げさせられた後、二人はもう一度DVDを初めから観た。そしてこのDVDの通りにしろと彼が僕に命じたのだ。

 これまで夢想することはあっても初めて試みる口舌奉仕を何とかこなし、最後に彼を菊花に迎え入れたとき………、その痛みに僕は悲鳴を上げ結合は中断された。
 以来、彼の家で何度か僕の菊花を拡げる為の厳しい調教が行われた。調教の度に彼の縛りのテクニックは向上し、僕は彼の掛ける縄目に悶えた………。
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