家の猫がポーションとってきた。

熊ごろう

文字の大きさ
176 / 304

「176話」

しおりを挟む
その後はケーキを追加で食べてコーヒー飲んで、薪が燃え尽きたところで解散となった。

家に戻ったは良いけどまだ寝るには早いので、お茶を飲みながらテレビを見ているとダンジョンに関連したニュースが流れ始めた。
まあ、毎日大体何かしらダンジョン関連のニュースは流れてるんだけどね。

「……この様に以前は満員だったこの施設も、今では半分以下に入居者が減っています」

「こちらの病院では以前は寝たきりの患者で埋まっていたベッドも……ご覧ください、今ではこの様に空きが半分以上となっています」

「もう結構な数配布してるんかなー」

ポーションが徐々に行きわたって、寝たきりだった人が徐々に回復していってるってニュースだった。
あと介護関係の人がお仕事減りつつある……と言うお話もあったね。

職を失った人を優先し、ダンジョンへのトライアルを……と言う話もあるとかなんとか。

やっぱダンジョン……と言うかポーション出てきた事で色々と影響出てきてるんだなあ。
お偉いさん方がどうにかすると思うけど……俺たちはダンジョンの攻略進めないとね。


「……んん?」

そのままお茶飲みながらニュースを眺めていたのだけど……なんか、なんかね。体格とか髪型とかどうも見覚えある人物がテレビに映ってたのよ。

「モザイク掛かってるけど、これ……中村じゃん。何しとんのだ」

クリスマス、一人で寂しく鍋をやっているはずの中村が、なぜかテレビのインタビュー受けてた。
内容はダンジョンの攻略状況とかそんなのだった。

てかモザイク掛かってるのが受ける。


まあ、映ってたってだけで特に何かがあった訳ではない。
……ちょっとだけお鍋の内容を豪勢にしてあげようなんて思ったぐらいだ。


そんな感じで今年のクリスマスは終わったのであった。




クリスマスから二日後の早朝。
たまにはカフェルームで朝食でもと思ったら、都丸さんが一人で茶をしばいていたのでご一緒する事になった。

トーストにオムレツとウィンナー、サラダにスープとデザートもついて……と中々豪勢な朝食を頂いていると、ふいに都丸さんが話し始める。

「来月から俺たちのチームに犬が加わる事になった」

「あ、やっと決まったんですね。おめでとうございます」

やっとかーって感じだ。
隊員さんの負担を考えるともっと早くと思わなくもないが、色々あったし仕方ないか。
ともあれこれで隊員さんもだいぶ楽できるはず。カード集めも捗る事だろう。

「ああ、ありがとう……これでだいぶ楽になると思うが」

「なると良いですねー。ところで何の犬になったんです?」

気になるよね。
俺たちと一緒に潜ることも考えると相性とかもあるし、あまり吠えないと良いけど。

「それは……見るまでのお楽しみにしておこう」

そう視線を横にそらして呟く都丸さん。
……いや、それだとお楽しみとか言われても不安しかないのですがそれは。

まじでどんな犬になったんだ……。

その後少し粘ったけど、結局分かったのは大型犬とだけだった。
まあ、そりゃ大型犬でしょうよ……一体どんなのがくるのやら。
秋田犬とか?確か熊狩りとかやってたような気がするけど……ううむ、気になる。

気になるが、教えて貰えない以上は待つしかない。
導入されたら合わせてくれるそうだから、その日を楽しみにしておくとしようか。



そしてついに餅つきの日がやってきた。
俺とクロは朝から慌ただしく荷物の準備をしていた……まあ、慌ただしいのはクロだけど。
ちゅーるの試作品が届いちゃったんだよね。

予想よりも大分早い到着だ。
こんなあっさり作れてしまうもんなのかねー?

まあ届いてしまったものは仕方がない。
クロはじいちゃんばあちゃんの家にちゅーるを持って行って、そこで味見をするつもりのようである。
さっきからどれを持っていくか、箱をゴソゴソと漁っているのだ。

「クロー準備できたー?」

「そんなに持ってって食えるの……まあ良いけど」

……結局全部もっていくつもりのようだ。
一日何本食うつもりなのだろうか……ご飯が食えなくなっちゃうぞ。

まあ、とりあえず準備は終わった。
荷物を車に詰め込んで、あとは北上さんに声を掛けるだけである。

ちなみにまだダンジョンに引き籠り継続中である。
さっき準備できたら声かけてーとメッセージきていたので、もう準備は出来てるだろうね。

「北上さんどうですかー?っと」

メッセージは送った。
たぶんすぐ来るだろう……って思ったら、もう足音が聞こえてきた。


「おまたせー、準備できたのかなー?」

扉を開けて、姿を現した北上さんを見て……思わず固まった。

「どったの?」

「かわい……あ、いえ私服みたの初めてだったなーと……」

私服だったんだけど、いつもとイメージが違う。
いつも迷彩服のイメージだったから私服が新鮮……もこもこした白い上着と、下は短めのパンツに黒いタイツと雪道仕様のちょいごつめのブーツ。

若干寒そうな気はするけど、たぶん北上さんも俺と同じでダンジョンの影響もあってあまり寒くないのだろう。
お化粧もしてるんだろうなー。こうしてみると俺と同年代ぐらいに……ん?北上さんってこんな童顔だったっけ……あれえ?


あ、そういう事か。

「……なるほど。北上さんポーション飲んだんですね、なんか前と雰囲気変わったよなーと思って」

若返りのポーション飲んだって事だね。
個人差はあるだろうけど、人によっては20台前半とか10台後半ぐらいまで若返るかも知れないし。
北上さんもそんな感じなのだろう。

「今気づいたのっ?結構前から飲んでたけどなー」

「えっ……すんません、ちょいちょい顔見てたんで……」

やっちまったゾ。
週に何度も見てたら変化に気付かなかったんだよう……、

……このちょいちょい顔見てたって言葉もちょっとアレな気がしなくもない。いろいろあかん。

「冗談冗談、気にしなくていいよー。1年若返るのに1週間掛かるしねー」

北上さんは笑ってそういってくれだけど、今後は気を付けよう……。



ちょっとトラブルあったけど、車は無事目的に到着した。

車を降りると、もうじいちゃんが外に出てて俺たちを出迎えてくれた。

「あ、じいちゃんおひさー」

「おう、康平ようきた……そちらのお嬢さんが同僚さんだったかな?」

「北上です。今日はお願い聞いて頂いてありがとうございます」

じいちゃんに話を振られて、ぺこりと頭を下げて挨拶する北上さん。
じいちゃんばあちゃんには北上さんは同僚だとだけ伝えてある。
あと餅つきみたことがないから見せてあげたいと、ついでに突き立ての餅をご馳走したいとも。

「なんのなんの。ただの餅つきだが楽しんどってくれ」

米が蒸しあがるタイミングに合わせてきてるので、間もなく餅つきが始まるだろう。
あとでBBQ広場で焼いて食べたりもしたいし、多めに作る様お願いもしてある。

さてさて、頑張って餅つきますかね。
しおりを挟む
感想 61

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

勇者パーティーに追放された支援術士、実はとんでもない回復能力を持っていた~極めて幅広い回復術を生かしてなんでも屋で成り上がる~

名無し
ファンタジー
 突如、幼馴染の【勇者】から追放処分を言い渡される【支援術士】のグレイス。確かになんでもできるが、中途半端で物足りないという理不尽な理由だった。  自分はパーティーの要として頑張ってきたから納得できないと食い下がるグレイスに対し、【勇者】はその代わりに【治癒術士】と【補助術士】を入れたのでもうお前は一切必要ないと宣言する。  もう一人の幼馴染である【魔術士】の少女を頼むと言い残し、グレイスはパーティーから立ち去ることに。  だが、グレイスの【支援術士】としての腕は【勇者】の想像を遥かに超えるものであり、ありとあらゆるものを回復する能力を秘めていた。  グレイスがその卓越した技術を生かし、【なんでも屋】で生計を立てて評判を高めていく一方、勇者パーティーはグレイスが去った影響で歯車が狂い始め、何をやっても上手くいかなくなる。  人脈を広げていったグレイスの周りにはいつしか賞賛する人々で溢れ、落ちぶれていく【勇者】とは対照的に地位や名声をどんどん高めていくのだった。

ダンジョン学園サブカル同好会の日常

くずもち
ファンタジー
ダンジョンを攻略する人材を育成する学校、竜桜学園に入学した主人公綿貫 鐘太郎(ワタヌキ カネタロウ)はサブカル同好会に所属し、気の合う仲間達とまったりと平和な日常を過ごしていた。しかしそんな心地のいい時間は長くは続かなかった。 まったく貢献度のない同好会が部室を持っているのはどうなのか?と生徒会から同好会解散を打診されたのだ。 しかしそれは困るワタヌキ達は部室と同好会を守るため、ある条件を持ちかけた。 一週間以内に学園のため、学園に貢献できる成果を提出することになったワタヌキは秘策として同好会のメンバーに彼の秘密を打ちあけることにした。

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

処理中です...