133 / 304
「133話」
しおりを挟む
機会があったら良いなーと考えていたけど、その機会が向こうからやってきた。
翌朝、大塚さんが家に尋ねに来たのである。
昨日のニュースの件で、俺が気にしているだろうと説明しに来てくれたと言うわけだ。
俺の内容は知りたいと思っていたので、早速大塚さんを家に上げ、話を聞くことにした。
「以前島津さんにちょっかい掛けた奴を覚えてますか?リークしたのはあれの仲間ですね」
「あー……ってことはわざと漏らした訳じゃなかったんですね」
あのむかつき野郎だね。覚えてますとも。
あれのお仲間と言うことは、わざと流したって訳じゃ無かったのか。
と、俺が微妙な表情を浮かべていると、それに気付いた大塚さんがイヤイヤと手を振り、話を続ける。
「いえ、事前に止めることも出来ましたが……ちょうど良いタイミングでしたので、いっそ利用してしまおうかと言う話になりまして」
「なるほど。そう言うことなら良かったです」
わざとか。
事前に止めることも出来たってことは、きっちり監視なりしてたって事だし……まあ、一安心?だね。
わざと漏らしたとなると、あのコメンテーターの人とかも……あれかな、仕込んでたとか?
それに調べて見た感じ荒れてなかったし、他にも色々とやってそうな気もする。
怖い怖い。
「てことは次の会見で色々とぶっちゃけてしまう訳ですか?」
あれがわざと漏らしたのであれば、次の会見で色々と話すってことかなー。
世論もそんなに悪くない感じだし、一般開放についても話しちゃうかもね。
なんて期待した目で大塚さんを見てみる。
「ええ、その予定です」
「おお……」
ちょっと苦笑しながらもそう答えてくれた。
これは色々と期待できるんじゃなかろうか?
ポーションに世間の興味が向いているし、勢いに任せて一気に一般開放……とまでは行かなくとも、先行で選抜メンバーだけでダンジョン潜ったりとか……うん、それぐらいなら行けそうな気がするぞ。
いやー、次の会見楽しみだね!
なんか気合い入ってきたぞ。
会見までに次の階層いっちゃうかな?あカードを一枚ゲットして、ちょいちょい戦闘こなせば行けると思うんだよね。
トロールの再生能力は本当にやっかいだけど、最近は安定して仕留められる様になっているし、あとは数がもっと増えても大丈夫な様にするだけだ。
そして次の階層ってか、セーフルームに行けば新しいポーション手に入るはずだし。
たぶん会見で使うことになるんでないかな?
実際に治療する映像とかあればインパクトでっかいからね。
使う相手は……言い方悪いけど、大怪我している人っていっぱい居るから困らないだろうし。
……自分が使われる側になるのは御免被るけど。
そういや自衛隊さんの方はどんな調子なのかな?
発表前に大量のポーションを確保出来るかは、彼らがどんだけ進んでいるかに掛かっているんだけど。
発表しましたー、ポーションの在庫まったくありませーん。
これだとポーション求めて一部で騒ぎが起きそうな気がする。
うん、明日でも……いや、別にまだ午前中だし、午後にでも聞けば良いか。ささっとトロール狩って、ご飯食べたら聞いてみよー。
トロールをひたすらしばいて休憩所に戻ると、そこには先客がいた。
「およ。今上がりですか?」
「ああ……島津さんを見習って午前中だけ頑張ることにしたんだ」
隊員さん達である。
まあ、隊員さんかお偉いさんかの二択なんですけどね。
……ぱっと見今日はこれで終わりっぽい?装備とかメンテ終わってるし、シャワーの浴びた後かな。
隊員さんは一日中狩ってるイメージだったけど、変えたんだろうか?と思ったら、実際そうだったらしい。
一日ずっとよりそっちの方が良いと思う。
精神的な負担が大分違うだろうからね。
「そっちの方が良いと思いますよー……ところでご飯まだでしたらご一緒にどうです?」
ちょうど良いタイミングなのでご飯に誘ってお話聞くとしよう。
とりあえず肉かな……そろそろ次のお肉が出て来ても良いと思うんだけどね。次の階層に期待だなー。
「今は4匹同時ですか。次の階層もそう遠くはないですねー」
「かなり安定してきたしな」
話を聞く限り割と順調らしい。
以前よりも次の階層に行くまで時間掛かっているが、これは俺が前に北上さんに話した……適正レベルのことから、レベルをある程度上げてから先に進む方針に切り替えたためだ。
最初は時間が掛かるだとうけど、その分安定するので……最終的にはレベルをしっかり上げた方が攻略早くなるんじゃないかな?たぶんだけど。
強くなるには装備とかはもちろん、しっかりレベル上げないとだからねー……あれ、そういやもう一つ強くなる方法あったな。
見た感じ隊員さん達はやってなさそうだし……話してみるか。
「……そう言えば皆さんって若返りのポーション使ってます?」
「いや、使ってないな」
あ、やっぱまだ使ってないのな。
隊員さん達の年齢は平均すると30ちょいって感じかな?
それなら若返れば劇的にではなくても身体能力上がるはずだ。
「なら使ったほうが良いですよ。レベルアップほどじゃ無いにしても身体能力上がりますし……これ7年ものです。5年まではもう入手出来ますよね?合わせて15年若返るんで大分違うはずです。あ、貰うのがまずいんであれば、そのうち返してくれればOKですよ」
とりあえずポーション渡しておこう。
貰うの不味けりゃあとで返してくれればええのです。
「確かに少しでも身体能力は上げておきたい……すまん、いずれ返す」
うんむ。
しっかり使ってがっちり攻略するのです。
15年も若返ったら、周りにばれるだろうけど、その時にはポーションもある程度出回ってるんじゃないかなー。だと良いなーって話だけどさ。
「15年て、島津くん私たちのこといくつだと思ってるのかなー」
んんんんん!!
不意打ちやめて……どうしよ。別に北上さんがそんな年齢だとは思ってないんだけど、せいぜい20代半ばから……もしかすると30とか?……うん微妙な年頃だったかも知れない、やばい。
ここは素直に謝って……いや、それだと俺が北上さんの年齢をそうだと思っていたと、そう勘違いされてしまう。
別に俺は北上さんの年齢はそんな気にした事は無くて、あくまで対象は全員で渡した訳で、別に使わなくても良いし、別にいっぱい使ったとしても赤ちゃんになるとかそう言う訳じゃ無いし、俺に他意はないし。
……よし、それでいこう。
ちなみにこの間わずかコンマ3秒である。
やばいね。
「へ?ああ、いえ。単に飲みすぎても一番身体能力の高い年に合わせて調整してくれるんで……他意はないですよ」
……どうだ!?
表情も態度もごく自然に振る舞ったはず……。
「ふーん。じゃあ、貰っちゃおうかなー……ありがとね」
許された!
……かも知れない。
目がちょっと笑ってなかった気がする。気のせい、気のせいよね?
それから何事もなく時は流れ……いや、たまに北上さんに若返りのポーションのことで脇腹突かれたりしたけど、何事もなく時は流れた。
「来週会見かー。楽しみだね?」
例の会見も来週と……いよいよダンジョン一般開放が近付いている。
俺は勿論のことクロもどこか機嫌が良さそうだ。
……まあ、チュールを食べているからかもだけどね。
最初は色々と不安もあったけど、ついにここまできたかーって感じだ。
このまま何事もなく進めば良いんだけど……なんて考えたのが悪かったのか。
その日俺のスマホに一本の電話が掛かってきた。
「はい、島津ですー」
相手は宇佐美さんだった。
「……えっ!?」
内容を聞いた俺は、ポーションを大量に手にしクロと共に病院へと向かった。
翌朝、大塚さんが家に尋ねに来たのである。
昨日のニュースの件で、俺が気にしているだろうと説明しに来てくれたと言うわけだ。
俺の内容は知りたいと思っていたので、早速大塚さんを家に上げ、話を聞くことにした。
「以前島津さんにちょっかい掛けた奴を覚えてますか?リークしたのはあれの仲間ですね」
「あー……ってことはわざと漏らした訳じゃなかったんですね」
あのむかつき野郎だね。覚えてますとも。
あれのお仲間と言うことは、わざと流したって訳じゃ無かったのか。
と、俺が微妙な表情を浮かべていると、それに気付いた大塚さんがイヤイヤと手を振り、話を続ける。
「いえ、事前に止めることも出来ましたが……ちょうど良いタイミングでしたので、いっそ利用してしまおうかと言う話になりまして」
「なるほど。そう言うことなら良かったです」
わざとか。
事前に止めることも出来たってことは、きっちり監視なりしてたって事だし……まあ、一安心?だね。
わざと漏らしたとなると、あのコメンテーターの人とかも……あれかな、仕込んでたとか?
それに調べて見た感じ荒れてなかったし、他にも色々とやってそうな気もする。
怖い怖い。
「てことは次の会見で色々とぶっちゃけてしまう訳ですか?」
あれがわざと漏らしたのであれば、次の会見で色々と話すってことかなー。
世論もそんなに悪くない感じだし、一般開放についても話しちゃうかもね。
なんて期待した目で大塚さんを見てみる。
「ええ、その予定です」
「おお……」
ちょっと苦笑しながらもそう答えてくれた。
これは色々と期待できるんじゃなかろうか?
ポーションに世間の興味が向いているし、勢いに任せて一気に一般開放……とまでは行かなくとも、先行で選抜メンバーだけでダンジョン潜ったりとか……うん、それぐらいなら行けそうな気がするぞ。
いやー、次の会見楽しみだね!
なんか気合い入ってきたぞ。
会見までに次の階層いっちゃうかな?あカードを一枚ゲットして、ちょいちょい戦闘こなせば行けると思うんだよね。
トロールの再生能力は本当にやっかいだけど、最近は安定して仕留められる様になっているし、あとは数がもっと増えても大丈夫な様にするだけだ。
そして次の階層ってか、セーフルームに行けば新しいポーション手に入るはずだし。
たぶん会見で使うことになるんでないかな?
実際に治療する映像とかあればインパクトでっかいからね。
使う相手は……言い方悪いけど、大怪我している人っていっぱい居るから困らないだろうし。
……自分が使われる側になるのは御免被るけど。
そういや自衛隊さんの方はどんな調子なのかな?
発表前に大量のポーションを確保出来るかは、彼らがどんだけ進んでいるかに掛かっているんだけど。
発表しましたー、ポーションの在庫まったくありませーん。
これだとポーション求めて一部で騒ぎが起きそうな気がする。
うん、明日でも……いや、別にまだ午前中だし、午後にでも聞けば良いか。ささっとトロール狩って、ご飯食べたら聞いてみよー。
トロールをひたすらしばいて休憩所に戻ると、そこには先客がいた。
「およ。今上がりですか?」
「ああ……島津さんを見習って午前中だけ頑張ることにしたんだ」
隊員さん達である。
まあ、隊員さんかお偉いさんかの二択なんですけどね。
……ぱっと見今日はこれで終わりっぽい?装備とかメンテ終わってるし、シャワーの浴びた後かな。
隊員さんは一日中狩ってるイメージだったけど、変えたんだろうか?と思ったら、実際そうだったらしい。
一日ずっとよりそっちの方が良いと思う。
精神的な負担が大分違うだろうからね。
「そっちの方が良いと思いますよー……ところでご飯まだでしたらご一緒にどうです?」
ちょうど良いタイミングなのでご飯に誘ってお話聞くとしよう。
とりあえず肉かな……そろそろ次のお肉が出て来ても良いと思うんだけどね。次の階層に期待だなー。
「今は4匹同時ですか。次の階層もそう遠くはないですねー」
「かなり安定してきたしな」
話を聞く限り割と順調らしい。
以前よりも次の階層に行くまで時間掛かっているが、これは俺が前に北上さんに話した……適正レベルのことから、レベルをある程度上げてから先に進む方針に切り替えたためだ。
最初は時間が掛かるだとうけど、その分安定するので……最終的にはレベルをしっかり上げた方が攻略早くなるんじゃないかな?たぶんだけど。
強くなるには装備とかはもちろん、しっかりレベル上げないとだからねー……あれ、そういやもう一つ強くなる方法あったな。
見た感じ隊員さん達はやってなさそうだし……話してみるか。
「……そう言えば皆さんって若返りのポーション使ってます?」
「いや、使ってないな」
あ、やっぱまだ使ってないのな。
隊員さん達の年齢は平均すると30ちょいって感じかな?
それなら若返れば劇的にではなくても身体能力上がるはずだ。
「なら使ったほうが良いですよ。レベルアップほどじゃ無いにしても身体能力上がりますし……これ7年ものです。5年まではもう入手出来ますよね?合わせて15年若返るんで大分違うはずです。あ、貰うのがまずいんであれば、そのうち返してくれればOKですよ」
とりあえずポーション渡しておこう。
貰うの不味けりゃあとで返してくれればええのです。
「確かに少しでも身体能力は上げておきたい……すまん、いずれ返す」
うんむ。
しっかり使ってがっちり攻略するのです。
15年も若返ったら、周りにばれるだろうけど、その時にはポーションもある程度出回ってるんじゃないかなー。だと良いなーって話だけどさ。
「15年て、島津くん私たちのこといくつだと思ってるのかなー」
んんんんん!!
不意打ちやめて……どうしよ。別に北上さんがそんな年齢だとは思ってないんだけど、せいぜい20代半ばから……もしかすると30とか?……うん微妙な年頃だったかも知れない、やばい。
ここは素直に謝って……いや、それだと俺が北上さんの年齢をそうだと思っていたと、そう勘違いされてしまう。
別に俺は北上さんの年齢はそんな気にした事は無くて、あくまで対象は全員で渡した訳で、別に使わなくても良いし、別にいっぱい使ったとしても赤ちゃんになるとかそう言う訳じゃ無いし、俺に他意はないし。
……よし、それでいこう。
ちなみにこの間わずかコンマ3秒である。
やばいね。
「へ?ああ、いえ。単に飲みすぎても一番身体能力の高い年に合わせて調整してくれるんで……他意はないですよ」
……どうだ!?
表情も態度もごく自然に振る舞ったはず……。
「ふーん。じゃあ、貰っちゃおうかなー……ありがとね」
許された!
……かも知れない。
目がちょっと笑ってなかった気がする。気のせい、気のせいよね?
それから何事もなく時は流れ……いや、たまに北上さんに若返りのポーションのことで脇腹突かれたりしたけど、何事もなく時は流れた。
「来週会見かー。楽しみだね?」
例の会見も来週と……いよいよダンジョン一般開放が近付いている。
俺は勿論のことクロもどこか機嫌が良さそうだ。
……まあ、チュールを食べているからかもだけどね。
最初は色々と不安もあったけど、ついにここまできたかーって感じだ。
このまま何事もなく進めば良いんだけど……なんて考えたのが悪かったのか。
その日俺のスマホに一本の電話が掛かってきた。
「はい、島津ですー」
相手は宇佐美さんだった。
「……えっ!?」
内容を聞いた俺は、ポーションを大量に手にしクロと共に病院へと向かった。
0
お気に入りに追加
932
あなたにおすすめの小説

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

異世界転生!俺はここで生きていく
おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。
同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。
今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。
だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。
意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった!
魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。
俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。
それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ!
小説家になろうでも投稿しています。
メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。
宜しくお願いします。
ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり
柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日――
東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。
中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。
彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。
無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。
政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。
「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」
ただ、一人を除いて――
これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、
たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。

最強の職業は付与魔術師かもしれない
カタナヅキ
ファンタジー
現実世界から異世界に召喚された5人の勇者。彼等は同じ高校のクラスメイト同士であり、彼等を召喚したのはバルトロス帝国の3代目の国王だった。彼の話によると現在こちらの世界では魔王軍と呼ばれる組織が世界各地に出現し、数多くの人々に被害を与えている事を伝える。そんな魔王軍に対抗するために帝国に代々伝わる召喚魔法によって異世界から勇者になれる素質を持つ人間を呼びだしたらしいが、たった一人だけ巻き込まれて召喚された人間がいた。
召喚された勇者の中でも小柄であり、他の4人には存在するはずの「女神の加護」と呼ばれる恩恵が存在しなかった。他の勇者に巻き込まれて召喚された「一般人」と判断された彼は魔王軍に対抗できないと見下され、召喚を実行したはずの帝国の人間から追い出される。彼は普通の魔術師ではなく、攻撃魔法は覚えられない「付与魔術師」の職業だったため、この職業の人間は他者を支援するような魔法しか覚えられず、強力な魔法を扱えないため、最初から戦力外と判断されてしまった。
しかし、彼は付与魔術師の本当の力を見抜き、付与魔法を極めて独自の戦闘方法を見出す。後に「聖天魔導士」と名付けられる「霧崎レナ」の物語が始まる――
※今月は毎日10時に投稿します。

子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…

「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――

孤児院で育った俺、ある日目覚めたスキル、万物を見通す目と共に最強へと成りあがる
シア07
ファンタジー
主人公、ファクトは親の顔も知らない孤児だった。
そんな彼は孤児院で育って10年が経った頃、突如として能力が目覚める。
なんでも見通せるという万物を見通す目だった。
目で見れば材料や相手の能力がわかるというものだった。
これは、この――能力は一体……なんなんだぁぁぁぁぁぁぁ!?
その能力に振り回されながらも孤児院が魔獣の到来によってなくなり、同じ孤児院育ちで幼馴染であるミクと共に旅に出ることにした。
魔法、スキルなんでもあるこの世界で今、孤児院で育った彼が個性豊かな仲間と共に最強へと成りあがる物語が今、幕を開ける。
※他サイトでも連載しています。
大体21:30分ごろに更新してます。

なんか黄金とかいう馬鹿みたいなスキルを得たのでダラダラ欲望のままに金稼いで人生を楽しもうと思う
ちょす氏
ファンタジー
今の時代においてもっとも平凡な大学生の一人の俺。
卒業を間近に控え、周りの学生たちは冒険者としてのキャリアを選ぶ中、俺の夢はただひとつ、「悠々自適な生活」を送ること。
金も欲しいし、時間も欲しい。
程々に働いて程々に寝る……そんな生活だ。
しかし、それも容易ではなかった。100年前の事件によって。
そのせいで現代の世界は冒険者が主役の時代となっていた。
ある日、半ば興味本位で冒険者登録をしてみた俺は、予想外のスキル「黄金」を手に入れる。
「はぁ?」
俺が望んだのは平和な日常を送るためだが!?
悠々自適な生活とは程遠い、忙しない日々を送ることになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる