婚約者の家に行ったら幼馴染がいた。彼と親密すぎて婚約破棄したい。

佐藤 美奈

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第38話

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「オープンしたカフェで朝食を食べよう」
「ジャックと二人きりで?」
「そうだよ」
「やったー!」

家から程近いところに、新しいレストランが開店したそうなのでジャックはエリザベスと二人で行った。その店は感じのいいカフェレストラン。

朝なので二人でモーニングを食べてコーヒーを飲んでいると、美しい女性の店員を見つけた。なんで?って思うくらい、本当にものすごく綺麗な女性だった。

人生の中でジャックも綺麗な人は結構見てきたと思うけど、その子はもう桁が違った。品が良くて清楚で、スラッとしてて適度に身長が高く透明感があって、小顔で柔らかく安心できる笑顔をしていた。

エリザベスは特に気がつかないでマイペースに好物のデザートを頬張っていた。ジャックはエリザベスと会話をしながら、意識は当然その女性が向いていた。

「ジャックどこ見てるの?」
「いや、別に……」
「さっきの綺麗な人を目で追ってたでしょ?」
「えっ!?」
「ジャックのことなら何でも分かるもん!」

本当にジャックの好みの女性のタイプのドンピシャ以上だった。そんなにジッと見てるわけにもいかないだろうから、チラ見してたくらいだったと思う。

だがそいうことに鋭いエリザベスには全て気づかれていた。ジャックは気づいていないだろうと考えていたが、突然やましい思いを突っ込まれて冷や汗が流れていく感触を覚える。

「ごめん」

妻とデートの最中に、他の女性に目移りするという最低な行動をしてしまったジャックは、素直に反省して謝りました。

「許す!あの人綺麗だったから仕方ないよね」

エリザベスは露骨に不機嫌な顔をしながらも許す気になり、先ほどの女性は美しすぎたからしょうがないとジャックの気持ちを汲み取る。彼女は外見と違い以外に精神年齢が高いのだ。

しかしジャックはその後も一人でその店に通い続けて常連客になる。それでも、その綺麗な店員がいるのは、行った日の半分くらいでアテが外れてばっかりだった。

あんなに綺麗な子だから彼氏とデートでもしてるのかな?あの綺麗さだからそうに違いないと、既婚者であり一人娘がいるジャックは首をかしげながら考える。この男は結婚しているのに何を呆れた行動をしているのだろうか?

「あ、いた!」

その女性店員を一目見れれば、ジャックの顔は喜びに輝いてそれだけで一日とても嬉しかった。
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