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私は一体何?
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「ねぇっ! 私、そろそろ仕事に行くから出てってくれない!?」
声を荒げて叫んだのは私、水瀬(みなせ)かえで。
壁に掛かった時計は、とうに出発予定の時間を過ぎている。
焦りで胸がざわつくのに、この男――岩本翔太(いわもと しょうた)は一向に動こうとしなかった。
「いーじゃん、今日くらい休んじゃえば?」
二人掛けのソファにどっかり腰を下ろしたまま、気だるそうに放たれる無責任な一言。
「そんなわけにいかないでしょ? さっさと出て」
「ちっ……仕方ねーな」
しぶしぶと立ち上がった翔太は、上着を肩にかけ、大きなあくびをしながら玄関へと歩いていく。
「なぁ、今日は何時に帰ってくる?」
「夕方には終わるけど、ドリップの練習したいから……20時くらいかな。あと、毎日うちに来なくてもいいよ? 翔太も仕事あるでしょ?」
私たちは同棲しているわけではなかった。
なのに、翔太は毎日のように私の部屋に泊まっていく。
夜、私が帰宅する時間にアパートの前で待ち構えていて――疲れた私が夕飯を作る。
翔太は手伝うでもなく当たり前のようにくつろぎ、狭いベッドを占領。
そして朝になると、何事もなかったように帰っていくのだ。
(……正直、一人の時間も欲しい)
付き合って1年。
早くも倦怠期に突入している気がするのは、気のせいじゃないかもしれない。
「――あー、仕事辞めた」
靴を履きながら、まるで大したことじゃないみたいに告げた翔太。
「……はぁ!?」
「だから、お前が帰ってくる頃に戻ってくるわ」
「えっ、いや、ちょっ、は!?」
「早く帰ってこいよ」
にやついた顔のまま玄関を閉め、翔太は去っていってしまった。
「う、嘘でしょ……!?」
玄関にひとり取り残され、私の声だけがむなしく響く。
「はぁー……」
落ち込むような気持ちのまま職場についた私は、更衣室で制服に着替えながら深い溜息をこぼした。
(仕事辞めたって……これで何回目? もう二25歳なのに)
翔太は私よりふたつ年上だ。
付き合い始めた頃は『今月の成績トップ取ってやる!』なんて意気込んでいたのに――。
『向いてない』
『合ってない』
そう言っては仕事を辞め、転職しても数か月も続かない状態が続いている。
私が知っているだけでも、もう4度目の転職だろう。
「もーうっ!」
ロッカーを乱暴に閉め、その勢いで更衣室を飛び出す。
「……どうしたの? 機嫌悪そうだけど」
フロアで声をかけてきたのは、うちの店長だ。
私情は仕事に持ち込めない。
「……なんでもないですよ」
「ならいいけど。もうすぐオープンだからね」
「はーい」
気持ちを切り替え、私はカウンターに立った。
レジのお金を確認し、冷蔵庫の在庫もチェック。
「ミルクに、シロップ、チョコ……うん、十分足りそう」
ひとつひとつ指さし確認し、次にカウンターに並ぶ豆の種類も見る。
「キリマンジャロに、ブルーマウンテン、コナに……」
私の職場は、テイクアウト専門のコーヒーショップだ。
店長と私、あと数人のバイトで回している。
「休憩のときにコロンビアでも買おうかな。甘いの飲みたい……」
まだ開店前なのに、すでに疲れているのは――もちろん翔太のせい。
「でも、お金ももったいないしなぁ……」
そんなことを考えているうちにオープンの時間を迎え、私は店の扉に視線を向けた。
今の時間は午前7時50分。
会社に向かう人たちがどっと押し寄せ、店が一気に慌ただしくなる時間だ。
「ブルーマウンテンください」
「かしこまりました」
「コロンビア」
「少々お待ちください」
「モカください」
「はーい」
雪崩のように押し寄せるお客さんを、私と店長で次々とさばいていく。
「お待たせいたしました。行ってらっしゃいませ!」
「コロンビアです、750円です」
「モカのお会計、こちらでお願いします」
忙しいのは朝の一時間だけ。
ここを乗り切れば、しばらくは小休止できる。
そしてその一時間はあっという間に過ぎ、私と店長は深く息を吐いた。
「ふー……なんとかピーク過ぎたわね」
器具を洗いながらこぼした店長の言葉に、私も豆を補充しながら頷く。
「次はお昼休みですねー」
朝は出勤前の会社員、お昼は休憩時間のお客さん。
この店のピークは、1日に2度やってくるのだ。
「で? 朝のため息は何? 私でよければ聞くよ?」
店長は今年46歳。
スタイルもよく、まさに『美魔女』と呼ぶにふさわしい体型を持っている。
倍近い人生経験を持つ彼女に相談してみるのも悪くないと思った私は、俯きながら話し始めた。
「彼氏がいるんですけど……」
「うん」
「就職してもすぐ辞めちゃう人で……」
「あー……」
店長は『残念ね』という顔をしながら話を聞いてくれた。
「仕事終わって帰って、ご飯作って、洗い物して……。なんか、私って何なんだろうって思っちゃう時があって」
「そうだねぇ……」
「ご飯作るのは好きなんですよ? ただ……」
「『彼は収入ないのに、全部自分が背負ってる』」
「!! ……まぁ、そうなんです」
家賃はもちろん私が払っているし、翔太は食費を一度も入れたことがない。
「くれ」と言えるはずもなく、少しは気にかけてほしいといつも思っていた。
ふたり分の食費は、地味に重くのしかかるのだ。
「給料上げようか?」
「それはうれしいですけど……根本的には解決しないので」
「まぁね。さっさと別れたほうがいいんじゃない? なんで別れないの?」
「なんでって……うーん……」
翔太は私にとって初めての彼氏だ。
一緒に出かけたり、ご飯を食べたりする時間が楽しくて――いつの間にか、好きになっていた。
告白のきっかけも曖昧なまま、自然と付き合いが始まったのだ。
「ずるずる同棲になってヒモになるのがオチよ? 別れて新しい男探しなさい」
「ちょっと……考えます」
店長の言葉が胸に刺さる。
『ヒモ』――すでにその状態なのかもしれないけど、きっぱり言えない自分に情けなさを感じてしまっていた。
(小遣いが欲しいって言われてないだけで……『まだ』なだけかも)
そう思うと、胃のあたりがずしりと重くなる。
「それとも……夜がすごいとか?」
店長がからかうように笑う。
「いやぁ……どうでしょうねぇ」
そう、とぼけるように返したそのとき、カランカランとドアベルが鳴り新しいお客さんが入ってきた。
声を荒げて叫んだのは私、水瀬(みなせ)かえで。
壁に掛かった時計は、とうに出発予定の時間を過ぎている。
焦りで胸がざわつくのに、この男――岩本翔太(いわもと しょうた)は一向に動こうとしなかった。
「いーじゃん、今日くらい休んじゃえば?」
二人掛けのソファにどっかり腰を下ろしたまま、気だるそうに放たれる無責任な一言。
「そんなわけにいかないでしょ? さっさと出て」
「ちっ……仕方ねーな」
しぶしぶと立ち上がった翔太は、上着を肩にかけ、大きなあくびをしながら玄関へと歩いていく。
「なぁ、今日は何時に帰ってくる?」
「夕方には終わるけど、ドリップの練習したいから……20時くらいかな。あと、毎日うちに来なくてもいいよ? 翔太も仕事あるでしょ?」
私たちは同棲しているわけではなかった。
なのに、翔太は毎日のように私の部屋に泊まっていく。
夜、私が帰宅する時間にアパートの前で待ち構えていて――疲れた私が夕飯を作る。
翔太は手伝うでもなく当たり前のようにくつろぎ、狭いベッドを占領。
そして朝になると、何事もなかったように帰っていくのだ。
(……正直、一人の時間も欲しい)
付き合って1年。
早くも倦怠期に突入している気がするのは、気のせいじゃないかもしれない。
「――あー、仕事辞めた」
靴を履きながら、まるで大したことじゃないみたいに告げた翔太。
「……はぁ!?」
「だから、お前が帰ってくる頃に戻ってくるわ」
「えっ、いや、ちょっ、は!?」
「早く帰ってこいよ」
にやついた顔のまま玄関を閉め、翔太は去っていってしまった。
「う、嘘でしょ……!?」
玄関にひとり取り残され、私の声だけがむなしく響く。
「はぁー……」
落ち込むような気持ちのまま職場についた私は、更衣室で制服に着替えながら深い溜息をこぼした。
(仕事辞めたって……これで何回目? もう二25歳なのに)
翔太は私よりふたつ年上だ。
付き合い始めた頃は『今月の成績トップ取ってやる!』なんて意気込んでいたのに――。
『向いてない』
『合ってない』
そう言っては仕事を辞め、転職しても数か月も続かない状態が続いている。
私が知っているだけでも、もう4度目の転職だろう。
「もーうっ!」
ロッカーを乱暴に閉め、その勢いで更衣室を飛び出す。
「……どうしたの? 機嫌悪そうだけど」
フロアで声をかけてきたのは、うちの店長だ。
私情は仕事に持ち込めない。
「……なんでもないですよ」
「ならいいけど。もうすぐオープンだからね」
「はーい」
気持ちを切り替え、私はカウンターに立った。
レジのお金を確認し、冷蔵庫の在庫もチェック。
「ミルクに、シロップ、チョコ……うん、十分足りそう」
ひとつひとつ指さし確認し、次にカウンターに並ぶ豆の種類も見る。
「キリマンジャロに、ブルーマウンテン、コナに……」
私の職場は、テイクアウト専門のコーヒーショップだ。
店長と私、あと数人のバイトで回している。
「休憩のときにコロンビアでも買おうかな。甘いの飲みたい……」
まだ開店前なのに、すでに疲れているのは――もちろん翔太のせい。
「でも、お金ももったいないしなぁ……」
そんなことを考えているうちにオープンの時間を迎え、私は店の扉に視線を向けた。
今の時間は午前7時50分。
会社に向かう人たちがどっと押し寄せ、店が一気に慌ただしくなる時間だ。
「ブルーマウンテンください」
「かしこまりました」
「コロンビア」
「少々お待ちください」
「モカください」
「はーい」
雪崩のように押し寄せるお客さんを、私と店長で次々とさばいていく。
「お待たせいたしました。行ってらっしゃいませ!」
「コロンビアです、750円です」
「モカのお会計、こちらでお願いします」
忙しいのは朝の一時間だけ。
ここを乗り切れば、しばらくは小休止できる。
そしてその一時間はあっという間に過ぎ、私と店長は深く息を吐いた。
「ふー……なんとかピーク過ぎたわね」
器具を洗いながらこぼした店長の言葉に、私も豆を補充しながら頷く。
「次はお昼休みですねー」
朝は出勤前の会社員、お昼は休憩時間のお客さん。
この店のピークは、1日に2度やってくるのだ。
「で? 朝のため息は何? 私でよければ聞くよ?」
店長は今年46歳。
スタイルもよく、まさに『美魔女』と呼ぶにふさわしい体型を持っている。
倍近い人生経験を持つ彼女に相談してみるのも悪くないと思った私は、俯きながら話し始めた。
「彼氏がいるんですけど……」
「うん」
「就職してもすぐ辞めちゃう人で……」
「あー……」
店長は『残念ね』という顔をしながら話を聞いてくれた。
「仕事終わって帰って、ご飯作って、洗い物して……。なんか、私って何なんだろうって思っちゃう時があって」
「そうだねぇ……」
「ご飯作るのは好きなんですよ? ただ……」
「『彼は収入ないのに、全部自分が背負ってる』」
「!! ……まぁ、そうなんです」
家賃はもちろん私が払っているし、翔太は食費を一度も入れたことがない。
「くれ」と言えるはずもなく、少しは気にかけてほしいといつも思っていた。
ふたり分の食費は、地味に重くのしかかるのだ。
「給料上げようか?」
「それはうれしいですけど……根本的には解決しないので」
「まぁね。さっさと別れたほうがいいんじゃない? なんで別れないの?」
「なんでって……うーん……」
翔太は私にとって初めての彼氏だ。
一緒に出かけたり、ご飯を食べたりする時間が楽しくて――いつの間にか、好きになっていた。
告白のきっかけも曖昧なまま、自然と付き合いが始まったのだ。
「ずるずる同棲になってヒモになるのがオチよ? 別れて新しい男探しなさい」
「ちょっと……考えます」
店長の言葉が胸に刺さる。
『ヒモ』――すでにその状態なのかもしれないけど、きっぱり言えない自分に情けなさを感じてしまっていた。
(小遣いが欲しいって言われてないだけで……『まだ』なだけかも)
そう思うと、胃のあたりがずしりと重くなる。
「それとも……夜がすごいとか?」
店長がからかうように笑う。
「いやぁ……どうでしょうねぇ」
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