明日はない~手柄~

夏の地蔵

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もう一つの穏やかな終焉

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あの古尾に似た楠本の件があってから

私は辞表を出した

ちょうど楠本が復帰する頃にはいない

もうここに来る必要はない

最後に優しかった先輩のお墓参りに行く

「先輩さよならです」

「私もあの会社から卒業です先輩と一緒に」

涙を流す

あの日言われた言葉を思い出しながら

「ありがとう。いつも懐いてくれて嬉しかった。
そう復讐は終わったのね・・・きっと私は地獄に落ちる。あなたは幸せでいてね。さようなら」

あの会社は人の心を殺す会社だ

贔屓の塊

似たような人しか残らない


彼女はすっきりした顔で一ヶ月後会社を去った

彼女が辞めたのを皮切りに次々と人が辞めていった

有能な人材から

残されたのはーーー
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