壁穴屋

番外・マルスケスの街

番外・マルスケスの街 ９

「あっ、そこっ、そこ、ひぁ、ぁあっ、らめっ、らめぇっ」

深く埋めた指先を、秘蕾の中で見つけたしこりに向けて、くいくいと折り曲げる。
先生の秘蕾の中は、とても熱くて気持ちよく、指が蕩けてしまいそうだった。
口や喉とも違う、うねっている肉襞は指を歓迎してくれているように、きゅうきゅうと締め付けてくる。

「ここなんですね。先生の良いところは」

「ひ、あっ、あっ、あ、らめっ、いいっ、は、ぁ、ああっ、んああっ」

「どのくらいで、次の指を足したらいいですか？　結構、やわらかくなってきたとは思うんですけれど」

「んひィッ、あっ、あひっ、ん、んふ、ふぁ、あ、ああっ」

しこりをかりかりと引っ掻きながら、指を咥えた秘蕾をちろちろと舌でくすぐった。
乾かないようしっかりと舐め濡らしてやれば、ひくひくと震えた秘蕾はさらに指を喰い締めてくる。

「どうですか、先生？　二本にしても大丈夫でしょうか？　それとも、まだ一本で続けますか？」

「ふひっ、はひっ、ひぅ、んんっ、ら、らいっ、じょ、う、ぶぅ、うンッ」

「大丈夫というのは？　増やしていいということですか？」

「んひィッ、ふやひれっ、あっ、あひっ、んああっ、ちょうらいっ、も、もっと、ひろえてぇっ」

「はい。では、増やしましょうね」

一旦、指を引き抜いた。
長く秘蕾の中を埋めていた指は、蜜でしっかりと濡れていた。
先生の秘蕾は、指を離したくないとでもいうように、指にねっとりと絡み付いてくる。

「……ぁ、なん……れぇ」

「先生、次はどの指にしましょうか？　二本目に入れるべき指は、どれですか？」

ジョシュアが、指を取り上げられてもなお快楽に蕩けたままの先生に手を見せつける。
濡れた指に頬を赤らめながらも、熱に潤んだ瞳はゆらゆら視線を彷徨わせるがすぐに薬指へと向けられた。

「薬指、ですね。さあ、先生、口を開けて。先生を解してくれる指ですよ。しっかり濡らしてくださいね」

「あぅ……あ……ふぁ、い。ぁ……むぅ、んっ」

今まで入れていた中指と一緒に、薬指を口の中に入れる。
先生は、自分の秘蕾から出た蜜まみれの指を、ちゅぷちゅぷと美味しそうに舐めた。
たっぷりと舐め濡らしてもらい、唾液まみれになった指を、ひくついている秘蕾に押し当てると、大して力を入れていないうちから、ぬぷぷと指先が飲み込まれていく。

「あっ、はいるっ、んひっ、くるっ、んっ、は……ぁ、きてるぅ」

「指二本に増やしたばかりなのに、すぐ入りましたね。どうしてですか？」

「んひっ、ど、どうひて……？」

「ええ……どうして、先生のお尻の穴は、こんなに指を食べるのが上手なんでしょう」

「んっ、あっ、しょ、しょこ、は……ぁっ、ああっ、んっ、ンンッ、こりこり、らめぇっ、んひっ、お、んっ、ふぁ、んんっ」

「先生、どうしてですか？」

「あっ、あひっ、ん、ンンッ、ぁ……ううっ、なんでぇ、ぐちゅぐちゅ、してぇ」

「答えないと、おあずけですよ？　どうして、先生のお尻の穴は、こんなに簡単に指が入るんです？」

「ぁ……、あう……ぅ……っ、お、おれのぉ、け、けちゅ、まんこ、ぁっ、んっ、いっ、いんらんっ、らからぁ、はいりゅの、いっ、いっぱい、ちんぽれ……ずぶずぶ、され、てぇっ、ゆるゆる、らからぁ、ゆび、もねぇ、しゅぐ、はいりゅっ、ンッ、らよぉ……ねぇ、こたえたからぁ、も、はやく、ぐちゅぐちゅ、してぇ」

「……ええ。いっぱいしてあげますね。もう僕を忘れたりしないように、このゆるゆるな淫乱まんこにしっかり覚えさせましょうね」

その時、ジョシュアの胸にあったのは、過去にこの体を味わった者たちへの嫉妬だったのだが、指を咥えてとろとろに蕩けた先生にも、それを抱えているジョシュア自身でさえ、それには気付いていなかった。
前者は快感のことしか頭になく、後者は愛を知らなすぎた。
ジョシュアは、卵から孵った雛が、最初に見たものを親だと思うように、初めて優しくしてくれた先生に心を寄せていた。

ジョシュアの優秀な指は、的確に先生を解しながらも、高みへと追い上げていく。

「んひぃいいいっ、お、おふっ、あ、ふンッ、んああっ、ぐちゅぐちゅ、ひてぇっ、もっとぉ、けちゅまんこ、ひろげてっ、あひっ、ンッ、ほ、ぉ、おおん」

ジョシュアは、最初から手加減なく、しこりを思いきり引っ掻いて捏ねまくった。
人間とはただの排泄器官でこれほど快感を得られるものなのかと驚くくらい、先生は簡単に乱れる。
それでいて、ジョシュアの増やしていいかという問いには、なかなかよしと言ってくれなかった。
だから、指二本に至るまでにかなりの時間を要しており、はっきりいえばジョシュアの限界が近い。
すぐにでも雄槍を突き込みたいのを、なんとか堪えている状態だ。
三本というノルマさえクリアすれば、もう先生ですらジョシュアを止められなくなる、そう思えばこの苦行のような時間に耐えられた。
しかし、その三本目も、もはやすぐ目の前だ。
一本目は恥じらいがないかのように大きく足を開いた先生の秘蕾に、「俺の淫乱なケツまんこに、ジョシュの指ちんぽ喰わせて」とねだられながら挿入した。
初心者のジョシュアに対して、先生は経験者の余裕を見せようとしたのかもしれない。
淫らな言葉でジョシュアを煽り、艶かしく腰を揺らして挑発してきた。
しかし、実際に指を入れ、すぐに見つけたしこりを中心にいじめてあげれば、驚くほど簡単に先生の体は蕩けてしまった。