兄たちが弟を可愛がりすぎです

クロユキ

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王様と妃達⑤

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「王様も座って下さい」
ニコッと笑顔を見せるエリーゼ妃に王様は今夜は妃達の中で今は救われた気分でいた。
「王様わたくし達の真ん中で座って下さい」
「あっ、ずる~い、わたくし達の方に来て下さい王様」
メイド達の王様の取り合いで今夜の出来事が嘘のように王様は今この場所が癒やされる思いで今まで疲れていた顔が笑顔を取り戻していた。
「ハハハ、最初は君達の所へ座り、後から向かいの君達の所へ座るよ」
「ええっ、わたくし達の所が後なのですか?」
「ふふん、妬かない、妬かない」
王様はメイド達のやり取りでいつもの王様に戻り王様はメイド二人が座る長椅子の真ん中に座り両手に華で、メイドは王様にグラスを渡しワインは透明な色の少し辛口のワインを王様に注いだ。
「はい、近衛騎士の貴方も王様の向かいの椅子に座ってね」
「……は、はぁ……」
エリーゼ妃から長椅子に座るように言われ近衛騎士も両手に華でメイド達二人が座る長椅子の真ん中に座る事に成り、目の前には王様がメイド達と笑顔で話しをしている姿を見て、今まで通った道は何だったのだろうかとメイド達に挟まれ固まった近衛騎士は王様の顔を見て(あのまま王様が「部屋に戻る」と言われそのまま何も言わず部屋に戻れば良かった……)と、近衛騎士は自分で言ってしまった事に後悔していた。
「騎士様もワインを飲みますか?」
近衛騎士の隣で座っているメイドがワインのグラスを近衛騎士に渡そうとしていた。
「あっ、いえ……わたくしは飲めませんので…」
「お嫌いですか?」
「ええっ、まあ、苦手な物で……」
近衛騎士はペコッとメイドに頭を下げ、その隣にいるメイドが「甘い物は大丈夫ですの?」と声を掛けていた。
「えっ、あっ、少しなら大丈夫です」
メイドはお皿の上にあるクッキーを両手でお皿を持ち近衛騎士に取るように進めていた。
「はい、どうぞ!このクッキーはそんなに甘く無いですよ」
ニコッと近衛騎士に笑顔を見せるメイドに「頂きます」と言った後クッキーを一枚取りサクッと食べた近衛騎士の姿を見ていたメイドは「ね、甘くないでしょう?」と笑顔を見せていた。
「あっ、ずる~い、私も騎士様にクッキーを進めようとしたのに」
「ふふっ、早い者勝ちよ」
近衛騎士はクッキーをモゴモゴと食べ(これも仕事に入るのか?)と気まずい感じでクッキーを食べていた。
「ん?何だワインが飲めなかったのか?」
王様はグラスを手に持ち目の前に座っている近衛騎士に声を掛けていた。
「……はい、王様…」
「苦手とは勿体無いなワインは良いぞ、嫌な事等忘れてくれる」
王様はグラスに注がれたワインを見て近衛騎士に話しをしていた
「……王様何かあったのですか?」
少し離れた場所にある二人ようの長椅子にメイド一人とその隣に座っているエリーゼ妃が王様に問いかけていた。
「……この部屋に来る前に側室達の部屋に行ったが、食卓での疲れか彼女達は就寝してしまい、王妃の元へ行ったが部屋に入る事が出来ず追い出され、ジャンヌの部屋では息子のカイザックが居たため私がジャンヌとカイザックとの事で勘違いでジャンヌ妃を怒らせ王妃に話しをすると言い出し、このまま部屋へ戻ろうかと思ったがいつの間にかそなたの部屋まで来ていたのだ」
「……まあ、大変でしたわね王様、わたくしの部屋に来る前はそんな事があったのですか…」
王様は普段はワインを飲み酔うことは無いが、エリーゼ妃の部屋までの道のりが色々在りすぎてつい、声に出してしまった。
近衛騎士はペラペラと話してしまう王様を見て顔が真っ青になりメイド達も騒いでいた声がピタッと止んでしまった。
「どうしたのだ?急に静かに成ってしまったが、エリーゼいつもメイド達と集まりこの様なパーティーのような事をしているのか?」
「いつもでは在りませんわ今夜はお疲れ様パーティーをしておりましたの」
「お疲れ様パーティー?」
「王様がジルちゃんとウィルちゃんに変わったお出掛けで庭園に行ったでしょう、その支度をメイドちゃん達にも手伝ってくれてとても楽しい庭園のパーティーをする事が出来たの…今回の事でジルちゃんが何か吹っ切れた感じで穏やかな表情を見せる事が出来たの……これもウィルちゃんのお蔭と思って感謝しているの」
「ウィル王子のお蔭か……危篤状態で危ない中から目が覚めたウィル王子はまるで別人のように人が変わったな…久しぶりにウィル王子に会いに行ったが私の息子なのに息子で無い者と話しを
している感じだったな」
「あら、王様は息子と思えないウィルちゃんに女の子の姿にしたのですか?」
「えっ、いや、今のウィル王子の反応が可愛くてな、つい出来心と言うか…今度私と庭園に一緒に行くつもりで居るのだ。
ウィル王子がまたその姿で一緒に庭園を過ごせたらと思っているが……」
「王様、ウィルちゃんはもう女の子の姿は嫌ですと言っていましたわよ!?」
「何!?それはまことか?」
「ふふっ、残念でしたわね」
座る椅子は離れていたが、王様とエリーゼ妃はジル王子とウィル王子の話しで今まで沈んでいた王様の顔がまた明るくなり、これもウィル王子のお蔭なのか?と近衛騎士は笑顔でエリーゼ妃の顔を見て会話を楽しむ王様にホッとした表情を見せていた。





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