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ウィル王子とわかれた後のジル王子④
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食事の部屋から出たジル王子は「ふうっ……」と扉の前で息を吐きその様子を見ていた護衛騎士の三人組はジル王子が珍しく息を吐く為訪ねていた。
「ジル様お疲れのようですが…明日までお休みを頂いてはどうですか?」
「わたくしもその方が宜しいかと、今日は庭園まで足を運ばれたのですウィル王子とご一緒でも気疲れをなさったのでは……」
「まだ御体が万全では御座いません御休みを頂いた方が宜しいかと……」
護衛騎士三人達の意見は同じくジル王子の体調を気にしていた。
「心配を掛けて済まない、庭園へウィルと出掛けた事は私にとっても楽しい一日だった。もっとウィルと一緒に居る事が出来たらと思うほど仕事の事を忘れ弟と過ごせた事が私にとって良い薬と成った」
「ジル様…」
ジル王子は廊下を歩き今日ウィル王子と過ごせた事を騎士達に話しをしている時、反対側から歩いて来るシェル王子とカイザック王子の姿を見掛け、ジル王子はシェル王子に頭を下げシェル王子は側に来ると立ち止まり声を掛けていた。
「ジル、食事からの帰りですか?遅い帰りですが私達を待って居たのですか?」
「ジル兄、何か疲れて見えるが大丈夫なのか?」
「私なら大丈夫だカイザック、兄上聞きたい事があるのだが…ウィルに護衛騎士をまた選ぶ事に成ったと聞いたが……」
「……情報が早いですね…選ぶと言いましても一週間の護衛騎士を選ぶだけです。ウィルに付いて居ました護衛騎士のニック・ライナスは護衛の他の仕事も知って貰う為一週間巡回の仕事を任せる事にしたのです。先々ウィルが自分の足で歩き城下町へ行く日が来ると思います。護衛騎士として任されましたニック・ライナスがウィルにも城下町の様子等を教える事が出来ればと思い巡回の仕事を任せたのです。」
「……」
ジル王子はシェル王子の話しを聞き何故急にウィル王子の護衛騎士を巡回の方へ向かわせるのだ?とジル王子は時々何を考えているのか分からないシェル王子に、あの闘技場で見たシェル王子の姿がジル王子は何故か思い出していた。
「シェル兄早く食事部屋へ行こう」
「そうですね、メイド達に迷惑が掛かりますね…ジル父上達はまだ食事の部屋に居るのですか?」
「……兄上達が来れば父上も助かるだろう…」
「何の事だ?ジル兄」
「部屋に行けば分かる……それでは兄上失礼する」
「……はい、ジルも今日はお疲れ様でした」
「……」
シェル王子とカイザック王子はジル王子に別れを告げた後食事の部屋へと二人は向かった。
「ジル様、今はシェル様方は御部屋には向かわれ無い方が宜しいかと……」
「いや、御二人が行けば空気が変わるかも知れない…」
「でも王様も大変ですよね王妃様方に側室様方の御相手もされて羨ましいと言いますか…」
「おいっ!」
「あっ!……申し訳ありませんジル様」
「フッ、気にするな今夜は私の護衛はしなくても大丈夫だ御前達も今夜だけでも身体を休めてくれ」
「ですが、ジル様……」
「心配するな、入浴が終われば私も休む」
「分かりましたジル様、わたくし達も御休みを頂きます」
「御用が御座いましたら御知らせ下さい」
「ジル様もお早い休息を……」
護衛騎士三人組はジル王子を部屋に送り届けると自分達も休息を取る事にした。
一人部屋に戻ったジル王子はベッドの上で仰向けに成り大の字で身体を寝かせ一人で居る時は素のジル王子に成っていた。
「……ウィルは今は何をしているのだろうか…」
ジル王子は部屋の天井を見て数時間前のウィル王子と唇を重ねた事を思い出していた。
馬車の中で笑顔を見せるウィル王子に「欲しい」と心の中で想いウィル王子の顔を見ると唇に触れたいと思い口付けをしてしまった…
(何度も私の名を呼ぶ声が聞こえたが、柔かな小さな唇が離れられずいつまでも唇を重ねていたいと思ってしまった。今度ウィルに会う時私はウィルの顔を見る事が出来るのだろうか……ウィルは私に会ってくれるだろうか…口付けをした事で私を意識してくれるのなら……)
コンコン!と、扉を叩く音がしてジル王子はベッドの上で横に成っていた身体を起こし部屋に入るように声を掛けた。
「ジル様入浴の御時間で御座いますが…」
「ああっ、有り難う着替えは脱衣室へ置いてくれ」
「はい、分かりました」
ジル王子もまたメイド達に身体を洗う事を嫌い一人でこなしていた。
シェル王子と違いジル王子はウィルの母親が亡くなりその時から一人で何でもするように成りメイド達を避けていた。
幼い頃からメイド達に影で「可愛くない」と言われ続け直接聞いた訳では無いがメイド達が話しをしている事を聞きそれから益々人と接する事を避け幼いウィル王子までも避けるようになっていた。
ジル王子は部屋を出て入浴する場へ向かっていた。
(ウィルは入浴の時はどうしているのだ?自室で身体を拭いて居るのだろうか……私が連れて行き一緒に入浴しても良いがウィルは私と一緒だと嫌だろうか……)
「ジル様!?」
一人で入浴の場へ向かっていたジル王子に聞き慣れない声が自分を呼び後ろを振り向いた。
ジル王子に声を掛けたのは王様の側室の一人ロラ嬢がメイド二人を連れジル王子に声を掛けていた。
ジル王子は父親の王様に護衛として何度かロラ嬢を見掛けた事があり直接声を掛けて来たのは初めての事だった。
パタパタとドレスの両端を両手で持ち上げ小走りで走る姿はジル王子の母親を思い出す。
ガクン!とドレスに靴の爪先が掛かり「きゃっ」とロラ嬢は倒れそうに成った時、ジル王子が腕でロラ嬢の身体を支えロラ嬢は自分の身体を支えている腕に手をやりロラ嬢は顔が真っ赤に成り、「大丈夫ですか?」と近くで聞こえるジル王子の声にただ頷くだけでジル王子の顔を見る事が出来なかった。
「ロラ様!」
慌ててメイド二人が駆け寄りロラ嬢を心配した。
メイド達は王様が毎夜ロラ嬢の部屋に通われていた事を知り、もし懐妊でもしていたらと顔色が青く成りそうだった。
「ロラ様廊下は走る所ではありません、もし御倒れに成りましたらと思うと生きた心地が致しません」
一人のメイドがロラ嬢が懐妊しているかもと言った口調で話しをした為ロラ嬢はムッとした顔をメイドに見せ声を掛けた
「倒れてもわたくしは大丈夫ですわ大袈裟に言わないで」
「ですがロラ様もし御懐妊でも……」
「ジル様の前でその話しはしないで!」
えっ?とメイドの二人はロラ嬢の言葉に驚きジル王子も食卓で見た時とは違うロラ嬢に驚いていた。
「ジル様お疲れのようですが…明日までお休みを頂いてはどうですか?」
「わたくしもその方が宜しいかと、今日は庭園まで足を運ばれたのですウィル王子とご一緒でも気疲れをなさったのでは……」
「まだ御体が万全では御座いません御休みを頂いた方が宜しいかと……」
護衛騎士三人達の意見は同じくジル王子の体調を気にしていた。
「心配を掛けて済まない、庭園へウィルと出掛けた事は私にとっても楽しい一日だった。もっとウィルと一緒に居る事が出来たらと思うほど仕事の事を忘れ弟と過ごせた事が私にとって良い薬と成った」
「ジル様…」
ジル王子は廊下を歩き今日ウィル王子と過ごせた事を騎士達に話しをしている時、反対側から歩いて来るシェル王子とカイザック王子の姿を見掛け、ジル王子はシェル王子に頭を下げシェル王子は側に来ると立ち止まり声を掛けていた。
「ジル、食事からの帰りですか?遅い帰りですが私達を待って居たのですか?」
「ジル兄、何か疲れて見えるが大丈夫なのか?」
「私なら大丈夫だカイザック、兄上聞きたい事があるのだが…ウィルに護衛騎士をまた選ぶ事に成ったと聞いたが……」
「……情報が早いですね…選ぶと言いましても一週間の護衛騎士を選ぶだけです。ウィルに付いて居ました護衛騎士のニック・ライナスは護衛の他の仕事も知って貰う為一週間巡回の仕事を任せる事にしたのです。先々ウィルが自分の足で歩き城下町へ行く日が来ると思います。護衛騎士として任されましたニック・ライナスがウィルにも城下町の様子等を教える事が出来ればと思い巡回の仕事を任せたのです。」
「……」
ジル王子はシェル王子の話しを聞き何故急にウィル王子の護衛騎士を巡回の方へ向かわせるのだ?とジル王子は時々何を考えているのか分からないシェル王子に、あの闘技場で見たシェル王子の姿がジル王子は何故か思い出していた。
「シェル兄早く食事部屋へ行こう」
「そうですね、メイド達に迷惑が掛かりますね…ジル父上達はまだ食事の部屋に居るのですか?」
「……兄上達が来れば父上も助かるだろう…」
「何の事だ?ジル兄」
「部屋に行けば分かる……それでは兄上失礼する」
「……はい、ジルも今日はお疲れ様でした」
「……」
シェル王子とカイザック王子はジル王子に別れを告げた後食事の部屋へと二人は向かった。
「ジル様、今はシェル様方は御部屋には向かわれ無い方が宜しいかと……」
「いや、御二人が行けば空気が変わるかも知れない…」
「でも王様も大変ですよね王妃様方に側室様方の御相手もされて羨ましいと言いますか…」
「おいっ!」
「あっ!……申し訳ありませんジル様」
「フッ、気にするな今夜は私の護衛はしなくても大丈夫だ御前達も今夜だけでも身体を休めてくれ」
「ですが、ジル様……」
「心配するな、入浴が終われば私も休む」
「分かりましたジル様、わたくし達も御休みを頂きます」
「御用が御座いましたら御知らせ下さい」
「ジル様もお早い休息を……」
護衛騎士三人組はジル王子を部屋に送り届けると自分達も休息を取る事にした。
一人部屋に戻ったジル王子はベッドの上で仰向けに成り大の字で身体を寝かせ一人で居る時は素のジル王子に成っていた。
「……ウィルは今は何をしているのだろうか…」
ジル王子は部屋の天井を見て数時間前のウィル王子と唇を重ねた事を思い出していた。
馬車の中で笑顔を見せるウィル王子に「欲しい」と心の中で想いウィル王子の顔を見ると唇に触れたいと思い口付けをしてしまった…
(何度も私の名を呼ぶ声が聞こえたが、柔かな小さな唇が離れられずいつまでも唇を重ねていたいと思ってしまった。今度ウィルに会う時私はウィルの顔を見る事が出来るのだろうか……ウィルは私に会ってくれるだろうか…口付けをした事で私を意識してくれるのなら……)
コンコン!と、扉を叩く音がしてジル王子はベッドの上で横に成っていた身体を起こし部屋に入るように声を掛けた。
「ジル様入浴の御時間で御座いますが…」
「ああっ、有り難う着替えは脱衣室へ置いてくれ」
「はい、分かりました」
ジル王子もまたメイド達に身体を洗う事を嫌い一人でこなしていた。
シェル王子と違いジル王子はウィルの母親が亡くなりその時から一人で何でもするように成りメイド達を避けていた。
幼い頃からメイド達に影で「可愛くない」と言われ続け直接聞いた訳では無いがメイド達が話しをしている事を聞きそれから益々人と接する事を避け幼いウィル王子までも避けるようになっていた。
ジル王子は部屋を出て入浴する場へ向かっていた。
(ウィルは入浴の時はどうしているのだ?自室で身体を拭いて居るのだろうか……私が連れて行き一緒に入浴しても良いがウィルは私と一緒だと嫌だろうか……)
「ジル様!?」
一人で入浴の場へ向かっていたジル王子に聞き慣れない声が自分を呼び後ろを振り向いた。
ジル王子に声を掛けたのは王様の側室の一人ロラ嬢がメイド二人を連れジル王子に声を掛けていた。
ジル王子は父親の王様に護衛として何度かロラ嬢を見掛けた事があり直接声を掛けて来たのは初めての事だった。
パタパタとドレスの両端を両手で持ち上げ小走りで走る姿はジル王子の母親を思い出す。
ガクン!とドレスに靴の爪先が掛かり「きゃっ」とロラ嬢は倒れそうに成った時、ジル王子が腕でロラ嬢の身体を支えロラ嬢は自分の身体を支えている腕に手をやりロラ嬢は顔が真っ赤に成り、「大丈夫ですか?」と近くで聞こえるジル王子の声にただ頷くだけでジル王子の顔を見る事が出来なかった。
「ロラ様!」
慌ててメイド二人が駆け寄りロラ嬢を心配した。
メイド達は王様が毎夜ロラ嬢の部屋に通われていた事を知り、もし懐妊でもしていたらと顔色が青く成りそうだった。
「ロラ様廊下は走る所ではありません、もし御倒れに成りましたらと思うと生きた心地が致しません」
一人のメイドがロラ嬢が懐妊しているかもと言った口調で話しをした為ロラ嬢はムッとした顔をメイドに見せ声を掛けた
「倒れてもわたくしは大丈夫ですわ大袈裟に言わないで」
「ですがロラ様もし御懐妊でも……」
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