兄たちが弟を可愛がりすぎです

クロユキ

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シェル王子の護衛騎士

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コッコッコッ…と二人の足音が廊下に響きシェル騎士団長は後ろから歩く人物に話し掛けていた。
「今夜はウィルの部屋で泊まる事に成りました、貴方に知らせなくてはと思い声を掛けたのです」
「……何故、わたくしも一緒に御同行を…」
「貴方にならウィルを紹介しても良いと思ったからです、もっと早くウィルに貴方の事を紹介したいと思ったのですが、ウィルの体調不良が続いた為紹介が出来なくなりました。
私の気持ちを知っています貴方なら裏切る事は無いと思いウィルを貴方に紹介するのです」
「……」
ニコッとシェル騎士団長は後ろから来る人物に微笑み、話しを聞いていた人物は黙ったまま廊下を歩いていた。
ウィル王子の部屋の前で護衛をしていたジョン騎士とダリル騎士は奥の廊下からランプを持ち歩いて来るシェル騎士団長に気が付いた。
「あれ?シェル団長また戻って来たぞ?忘れ物かな…」
「本当だ……それに後ろに一緒に歩いているのは誰だろう?」
二人の騎士はまたウィル王子の部屋に来るシェル騎士団長に首を傾げ二人は見ていた。
「驚かせてすみません、彼を呼びに行ったのです。
あなた方にも彼を紹介しておきたいと思い連れて来ました」
ジョン騎士とダリル騎士はシェル騎士団長の隣にいる騎士を見て身体が固まっていた。
焦げ茶色の短い髪の毛に焦げ茶色の瞳、端正に整った顔立ちに鍛え上げたと思う体つき、腰には剣を提げ真っ白な騎士服に真っ白なマントを靡かせ、シェル騎士団長の隣に立つ姿は二人の騎士達が見ても震えるような容姿を見せていた。
「彼は私の護衛騎士の一人、エリック・スタール騎士です。
エリック彼等に挨拶を御願いします」
「……分かりました、シェル王子付き護衛騎士のエリック・スタールと申します」
簡単な自己紹介だが側に居るだけでピリピリとした空気を二人の騎士は感じ取っていた。
「…わ、わたくしは見習い騎士団のジョン・ヒルトンと申します」
「お、同じく、見習い騎士団のダリル・ニーズと申します」
ビシッ!とジョン騎士とダリル騎士はエリック騎士に対して敬礼をした。
「今夜私は、ウィル王子の部屋へ泊まる事に成りましたので二人にお知らせします」
「「!!」」
ジョン騎士とダリル騎士は今夜シェル騎士団長がウィル王子の部屋に泊まる事を聞き「えっ!?」っと声に出したいがアーサー騎士と違う為何も言えず二人とも礼を交わすだけだった。
「……」
シェル騎士団長は三人の騎士に話し終えるとウィル王子の扉を叩き部屋の中に入る事にした。
「ウィル、私です。入りますよ」
「はい」
「エリック貴方も入りなさい」
「……はい、分かりましたシェル様」
シェル騎士団長の命でエリック騎士は部屋の中へ通された。
ウィル王子の部屋の中に入ったシェル騎士団長とエリック騎士の姿を見ていたジョン騎士とダリル騎士はホッと緊張した身体に力が抜けるのを感じた、そしてヒソヒソ話しになった。
「おい、どうする?シェル団長がウィル王子の部屋に泊まるって……」
「どうする…って言われても俺達眠れないんじゃないのか?」
ジョン騎士とダリル騎士は、お互い休憩が終わった後また眠く成った時、交代で立ったまま眠るという計画をたてていた。
部屋の中に入ったシェル騎士団長とエリック騎士は身体をベッドの上に起こしたウィル王子の側に寄っていた。
ウィル王子はシェル騎士団長が連れて来た騎士を見て目を丸くしてエリック騎士を見ていた。
「……ウィルそんなに彼の方を見ていますと私が妬けてしまいますよ」
「えっ、妬け……?!」
「クスッ、先ほど私がウィルに紹介したいと言って居ました私の護衛騎士の一人エリック・スタール騎士です。
私の護衛騎士の中で彼が一番若いです…エリック、ウィルに挨拶を御願いします」
シェル王子から言われたエリック騎士が俺のベッドの側に寄り胸に手を当て礼をした後、紹介をしてくれた。
「ウィル王子、御初に御見え致します。シェル王子付き護衛騎士のエリック・スタールと申します」
自己紹介を終えたエリック騎士は真面目な感じを受け、どこか日本人に見える彼に親近感を感じるものがあった。












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