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三章 仲間集めの旅
助けてくれたのは小人?
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「こっちなのですぅ」
「早く早く」
声は聞こえるのだが一向に姿が見えないし、小麦粉の粉だろうか撒かれた粉でさらに視界も悪い。
「のんびりしてたらあのオークさんが動き出すのですぅ」
「こっち、こっち」
「何処だよ」
声の聞こえる方に問いかけるが向こうから帰って来るのは罵倒じみた感じである。
「もう、こんなのが本当に魔王様の家来なんですぅ?」
「リリス様と一緒にいるところを見ました」
「あの清く正しい魔王様の家来とは思えないぐらい鈍感さんなのですぅ」
「もしかして、私たちの姿が見えていないのでは?」
「!?恥ずかしいですが仕方ないのですぅ」
目の前に羽の生えた小人が飛んでいる。
「てっ敵か?」
「助けてあげたのにその言い草は酷いのですぅ」
プゥと頬を膨らませて怒っている。
「すっすまない。何処に行けばよいのだ?」
「案内するからしっかりついて来るのですぅ」
「わっわかったよ」
ヒラヒラと目の前を蛇行しながら誘導してくれる小人?の案内に従い着いた先は、、、
「ここなのですぅ」
「入って、入って」
小さい家?入れるわけがない。
「何してるのですぅ」
「早く入らないとアイツらが来る」
「そんな小さな家、無理に決まってるだろ」
小人サイズの扉の中に入れという、無理に決まっている。
「早く小さくなるのですぅ」
「人間は小さくなれねぇよ」
「人間?って人間!?どうしたらいいのですぅ?」
「シエラ様、こうなったら仕方ありません。お見捨てになるしか」
「そんなことしたら魔王様に怒られちゃうのですぅ」
「なら何処かにお隠れになってもらうしか」
「もう遅いみたいだ」
オークが粉を振り払い追ってきていた。
「小癪な真似をしてくれたな。お陰で我が妻がぐったりしてしまったでは無いか」
いやいやいやどの口で我が妻とか言ってんの?妻なのにそんな雑な扱いなの?苗床の間違いだろうが。
「まぁよい。どうやらあの隙に逃げるつもりだったようだが残念であったな」
「フフフ。逃げる?違うさ。お前は危険人物だからここに誘き寄せたのさ」
時にはハッタリも重要だ。こう言えば、頭の中脳筋タイプの馬鹿は、何だと!?というはずだ。
「ほぅ。面白い。さらに楽しませてくれるというのか。さぁ、奥の手を見せてみろ」
ええええええ!?効いてないどころかむしろ求めてる!?コイツ馬鹿じゃなくて戦闘狂なのか?
「おい、どうした。何も無いのか?よもや、この俺に嘘を吐いたのでは無いだろうな」
ヤバイヤバイヤバイ。こういうタイプのやつは、楽しみがないと知ると凶暴化して、手が付けられなくなるって昔じいちゃんに聞いた。ハッタリが逆効果だなんて、どうしたら良い?どうしたら?
「くだらん。我が王のため死んでもらうぞ。人間の男よ」
「ルイスだ。お前を殺す男、ルイスだ。覚えとけ」
「ハッハッハッハッ俺を殺すだと。馬鹿も休み休み言うのだな。この状況でお前に何ができる」
周りは木に囲まれていて、後ろには小人たちの住む家。目の前には一丁前に鎧兜を着て、槍と盾を持つオーク。その下半身には、ぐったりとした女?そうだ、コイツはこの女を妻だと言った。だったらこの女を狙えば隙が生まれるかも知れない。だが、同じ人間にそんなことして良いのか?自分が助かるために他者を犠牲にして良いのか?女を傷付けずに隙を生み出す方法は無いか?探せ探すんだ。こんなところで死ぬわけにはいかない。
「貴様は、実につまらん男だ。さっきから奥の手だ。俺を殺すなどと言うが嘘ばかりだ。聞き飽きた死んでもらうぞ」
オークの槍が俺を捉える。
「逃げないことは評価してやろう」
俺は急所を避け、槍を受けるとそのまま女を狙って剣を振り翳した。
「待て、貴様。同じ人間に手を出すと言うのか?」
俺はニッと笑って言う。
「だってそいつはお前の妻なんだろ?だったら魔族だよな身も心も」
「馬鹿な!?早まるな。そいつは我が王の娘なのだ。ええい。触れさせんぞ」
やっぱり、思った通りだ。俺の剣から女を守るため盾を持っていた手で防御に入った。俺は器用にオークの片腕を斬り落とす。
「グワァーーーーーーーーー。きっ貴様ーーーーーーーー。よくもよくも俺の手を殺してやる殺してやる。このまま突き殺してやる」
オークの槍を持つ方の力が増す。
「うぐっ」
まずいこのまま力を加えられたら俺の体に穴が開く。女が目を覚ます。
「オックス様、左手が。いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「案ずるな」
「オックス様に何かあったら。ここはどうか引いてください」
「しかし、この男を殺さなければお前の父に合わせる顔が」
「父よりもオックス様の方が大事なんです」
「わっわかった。わかったからもう泣くでない。命拾いしたな人間の男よ。次に会ったときは容赦せんぞ」
オークは槍を引き抜き撤退した。俺は刺さっていた槍を引き抜かれたことで大量の血を噴き出し、その場に倒れる。これまでなのか?オズモンドに国を売り、父を裏切った売女の俺の母がエルフということしかわからないまま死ぬと言うのか?ハハハ。こんな惨めな死に方かよ。じいちゃん、すまない。約束を果たせそうにないや。俺もそっちに逝くよ。
「早く早く」
声は聞こえるのだが一向に姿が見えないし、小麦粉の粉だろうか撒かれた粉でさらに視界も悪い。
「のんびりしてたらあのオークさんが動き出すのですぅ」
「こっち、こっち」
「何処だよ」
声の聞こえる方に問いかけるが向こうから帰って来るのは罵倒じみた感じである。
「もう、こんなのが本当に魔王様の家来なんですぅ?」
「リリス様と一緒にいるところを見ました」
「あの清く正しい魔王様の家来とは思えないぐらい鈍感さんなのですぅ」
「もしかして、私たちの姿が見えていないのでは?」
「!?恥ずかしいですが仕方ないのですぅ」
目の前に羽の生えた小人が飛んでいる。
「てっ敵か?」
「助けてあげたのにその言い草は酷いのですぅ」
プゥと頬を膨らませて怒っている。
「すっすまない。何処に行けばよいのだ?」
「案内するからしっかりついて来るのですぅ」
「わっわかったよ」
ヒラヒラと目の前を蛇行しながら誘導してくれる小人?の案内に従い着いた先は、、、
「ここなのですぅ」
「入って、入って」
小さい家?入れるわけがない。
「何してるのですぅ」
「早く入らないとアイツらが来る」
「そんな小さな家、無理に決まってるだろ」
小人サイズの扉の中に入れという、無理に決まっている。
「早く小さくなるのですぅ」
「人間は小さくなれねぇよ」
「人間?って人間!?どうしたらいいのですぅ?」
「シエラ様、こうなったら仕方ありません。お見捨てになるしか」
「そんなことしたら魔王様に怒られちゃうのですぅ」
「なら何処かにお隠れになってもらうしか」
「もう遅いみたいだ」
オークが粉を振り払い追ってきていた。
「小癪な真似をしてくれたな。お陰で我が妻がぐったりしてしまったでは無いか」
いやいやいやどの口で我が妻とか言ってんの?妻なのにそんな雑な扱いなの?苗床の間違いだろうが。
「まぁよい。どうやらあの隙に逃げるつもりだったようだが残念であったな」
「フフフ。逃げる?違うさ。お前は危険人物だからここに誘き寄せたのさ」
時にはハッタリも重要だ。こう言えば、頭の中脳筋タイプの馬鹿は、何だと!?というはずだ。
「ほぅ。面白い。さらに楽しませてくれるというのか。さぁ、奥の手を見せてみろ」
ええええええ!?効いてないどころかむしろ求めてる!?コイツ馬鹿じゃなくて戦闘狂なのか?
「おい、どうした。何も無いのか?よもや、この俺に嘘を吐いたのでは無いだろうな」
ヤバイヤバイヤバイ。こういうタイプのやつは、楽しみがないと知ると凶暴化して、手が付けられなくなるって昔じいちゃんに聞いた。ハッタリが逆効果だなんて、どうしたら良い?どうしたら?
「くだらん。我が王のため死んでもらうぞ。人間の男よ」
「ルイスだ。お前を殺す男、ルイスだ。覚えとけ」
「ハッハッハッハッ俺を殺すだと。馬鹿も休み休み言うのだな。この状況でお前に何ができる」
周りは木に囲まれていて、後ろには小人たちの住む家。目の前には一丁前に鎧兜を着て、槍と盾を持つオーク。その下半身には、ぐったりとした女?そうだ、コイツはこの女を妻だと言った。だったらこの女を狙えば隙が生まれるかも知れない。だが、同じ人間にそんなことして良いのか?自分が助かるために他者を犠牲にして良いのか?女を傷付けずに隙を生み出す方法は無いか?探せ探すんだ。こんなところで死ぬわけにはいかない。
「貴様は、実につまらん男だ。さっきから奥の手だ。俺を殺すなどと言うが嘘ばかりだ。聞き飽きた死んでもらうぞ」
オークの槍が俺を捉える。
「逃げないことは評価してやろう」
俺は急所を避け、槍を受けるとそのまま女を狙って剣を振り翳した。
「待て、貴様。同じ人間に手を出すと言うのか?」
俺はニッと笑って言う。
「だってそいつはお前の妻なんだろ?だったら魔族だよな身も心も」
「馬鹿な!?早まるな。そいつは我が王の娘なのだ。ええい。触れさせんぞ」
やっぱり、思った通りだ。俺の剣から女を守るため盾を持っていた手で防御に入った。俺は器用にオークの片腕を斬り落とす。
「グワァーーーーーーーーー。きっ貴様ーーーーーーーー。よくもよくも俺の手を殺してやる殺してやる。このまま突き殺してやる」
オークの槍を持つ方の力が増す。
「うぐっ」
まずいこのまま力を加えられたら俺の体に穴が開く。女が目を覚ます。
「オックス様、左手が。いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「案ずるな」
「オックス様に何かあったら。ここはどうか引いてください」
「しかし、この男を殺さなければお前の父に合わせる顔が」
「父よりもオックス様の方が大事なんです」
「わっわかった。わかったからもう泣くでない。命拾いしたな人間の男よ。次に会ったときは容赦せんぞ」
オークは槍を引き抜き撤退した。俺は刺さっていた槍を引き抜かれたことで大量の血を噴き出し、その場に倒れる。これまでなのか?オズモンドに国を売り、父を裏切った売女の俺の母がエルフということしかわからないまま死ぬと言うのか?ハハハ。こんな惨めな死に方かよ。じいちゃん、すまない。約束を果たせそうにないや。俺もそっちに逝くよ。
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