5 / 166
1章 第六天魔王、異世界に降り立つ
5話 模擬戦の決着
しおりを挟む
山の上で踏ん反り返っていた士族たちの元にサブローがマリーと共に現れる。
「ギャハハ。大馬鹿者1人でやってくるとは、ここで終わりだな」
「なんと!?ここにもまだ兵が!?マリーよ。逃げるのじゃ」
「逃げても無駄だ。その様子だと生き残ったのは、お前1人だろうからな。これで、流石に大馬鹿者のお前さんでもわかっただろ。奴隷のクズどもでは、士族に勝てねぇってな。安心してくださいよ。坊ちゃんのことは何も言いませんから。その代わり、便宜を図ってくださいよ。追うぞ、野郎ども」
サブローは、丘にマリーに肩車してもらった自分1人だけが辿り着いたと思わせ、丘の上の奴らを下に釣った。
その隙に左右から登らせた部隊によって、挟撃させたのである。
「全く愚かじゃな。お前さんら士族連中なら下で全員伸びておる」
「なんだと!?奴隷どもにアイツらが負けるわけねぇだろ。テメェ、何しやがった!それに、その女、足が早すぎるだろ。ハァハァハァ。全然追いつけねぇ」
「脚力には自信があるだけです!そんな化け物を見る目で見ないでください。若様のお世話は大変なんですから」
「ん?マリーよ。ワシのせいか?」
「何を今更、若様のせいに決まってます。お世話係に肩車させて、走り回らせるなんて、もう懲り懲りですよ」
「悪かった悪かった」
ヤスによって、残っていた14人の士族も倒して、サブローは全軍で丘の上へと進軍しようとしたその時。
「若、中々やりますな。伏兵に挟撃に囮とは。久々に心が踊りましたぞ。さて、では、稽古と行きましょうか」
向かってくるローをヤスが受け止める。
「何をしておるヤス!勝負は終わった」
「御子息様!まだです!ここからロー様が巻き返すには、御子息様を狙うのが1番です!」
「なかなか良い目をしておる。流石、若が名を与えただけはありそうですな。名をなんという?」
「ヤスだ!」
「良い名であるな。それに若、油断しておりましたな。まだまだですぞ。この者が居らなければ、最後の最後で負けておりましたな」
「ロー爺め。卑怯じゃぞ」
「なんとでも言いなさるが宜しい。油断していた若が悪いのですからな」
話しながらもヤスを軽くあしらっているロー。
「御子息様!この隙に、丘を占拠してください。いつまでも耐えられません」
「流石の目の付け所だ。誰1人として、ここを抜かせはしないがな」
ローの気迫に押されてヤス以外は、その場から動けずにいた。
それをヤスが叱咤する。
「何をしている!俺たちはここまで御子息様。いや、サブロー様の策に頼り切っていた。それにサブロー様も言っていただろうこれは、俺たちの戦いだと。今こそ奮い立て、相手はサブロー様を守る最強の盾である。その人の胸を借りられるのだ。これ程、有り難いことはない。それに、こんなところで負けるのなら我らがこの先、生き残ることもないだろう。皆、サブロー様が継いだ先の未来を見たいと思わないのか!」
ヤスの言葉がその場から動けなくなっていた他の奴隷たちの心に響いた。
「お前のいう通りだ。俺たちみたいなのにまで気にかけてくれる領主様なんて、この先、きっと現れない。それにサブロー様には、到底初めてと思えない戦の才覚があった。それを支えられるならこれ程、幸福なことはない。1人1人の力は弱くとも、サブロー様が丘の上にある旗を取る間の時間稼ぎぐらいできなきゃ男じゃねぇ」
皆んながローを取り囲む。
しかし戦うのはヤスだけである。
ヤスが危なくなったら別のやつが出ていき、1人で暫く相手をする。
その光景をローは微笑ましく思い、そして彼らのため教官になったつもりで鍛えていた。
その隙にサブローが丘の上に行ったことを承知の上で。
「どうした。お前たちが若を思う気持ちは、その程度か!」
「つ、強すぎる。ヤス、すまねぇ。俺は攻撃を受けちまったから脱落だ」
「良くやった。ゆっくり休んでいろ」
また1人また1人と仲間たちが脱落していく中、充分休めたヤスが再びローへと挑む。
「再び我が前に立つか。その心意気や。良し」
「あと少し耐えれば、サブロー様が必ず旗を取ってくださる。もう暫く、付き合ってもらいますよロー様」
2人の木剣が何度もぶつかり合う。
「腕は良い。しかし、力任せに剣を振るうだけでは、勿体無い。ヤス、お前には特別にしなやかな剣も見せてやろう」
そう言うとヤスの攻撃を鮮やかに受け流したローが剣を横に傾けて、一閃を放った。
「ゴフッ。今のは一体!?」
「一閃だ。相手の攻撃を受け流し、それをそのまま相手へと返すカウンター技。お前のような力任せに剣を振る者には、手痛いであろう。しかし、勝負はお前の勝ちだ。見てみろ」
「おーい、ヤス。旗は取ったぞ!」
「何、若様だけがしてやったって顔してるんですか!走ったのは私なんですからね!」
「わかったわかったマリー。そう目くじらを立てるでない。後で、金平糖《こんぺいとう》を作ってやるでな」
「良いんですか!?若様、だーいすき」
「マリーは、本当に金平糖が好きじゃな。ワシも大好きじゃが」
信長は生前、ポルトガルからもたらされた金平糖を大層気に入っていたそうで、当時秘匿とされていた金平糖のレシピを何とか手に入れて長崎・京都で作らせたのだ。
しかし、高級品であったため、食べられたのは富裕層のみであったことは言うまでもない。
そして、この世界には金平糖がなかった。
あの味を懐かしいと思ったサブローが再現したところその味の虜となったのがマリーである。
女は甘い物が好きなのである。
それは、万国共通なのであろう。
きっと。
「良かった。サブロー様、うっ。流石に限界だ」
「久々に気合いを入れてしまったな。良い腕だ。その腕を錆びつかせるなよヤス」
「ロー様、ありがとうございます」
ローがどうして士族でありながら奴隷たちに対して偏見が無いのか。
それは、ロルフの前の領主。
即ちロルフの父であるラルフが奴隷を大事にしていたからである。
常々、ラルフは言っていた。
この者たちが縁の下の力持ちをしてくれているからこそ我らもまた生かされているのだと。
その時には意味はわからなかった。
だが、彼は初めての戦場にて、緊張していて浮き足だっていたところを狙われて殺されそうになる。
その時、助けてくれたのは奴隷たちであった。
その時のことをローはずっと恩に感じている。
だから自分だけでも奴隷たちを守れるようになりたいと。
彼もまたこの世界においては、変わり者だったのである。
そして、この考えは度々、奴隷たちを捨て駒のように使い捨てるロルフとぶつかり合うこととなる。
ロルフは、実力のあるロー・レイヴァンドを処断することを考えたが士族連中への影響を考えに考えた結果がサブローの傅役にすることで、戦場から遠ざからせる事であったのだ。
「この勝負、若の勝ちですな」
「ロー爺、ヤスたちに稽古を付けてくれたのだろう?」
「はて、何のことやら。久々に血が滾ってしまいましてな。若のことを見失ってしまっただけのこと」
「素直じゃないな。そう言うのならそういうことにしておいてやろう」
「若、模擬戦でお忘れかと思いますが若の稽古はこれからですからな」
「今からか?うむ。仕方ないな。マリーよ。金平糖はお預けじゃ」
「そんなぁ」
この後、みっちりと扱かれたのは言うまでもない。
当然、3歳児に一本など取れるはずもない。
そして、月日は流れ、サブロー8歳となった時、事件が起こるのであった。
「ギャハハ。大馬鹿者1人でやってくるとは、ここで終わりだな」
「なんと!?ここにもまだ兵が!?マリーよ。逃げるのじゃ」
「逃げても無駄だ。その様子だと生き残ったのは、お前1人だろうからな。これで、流石に大馬鹿者のお前さんでもわかっただろ。奴隷のクズどもでは、士族に勝てねぇってな。安心してくださいよ。坊ちゃんのことは何も言いませんから。その代わり、便宜を図ってくださいよ。追うぞ、野郎ども」
サブローは、丘にマリーに肩車してもらった自分1人だけが辿り着いたと思わせ、丘の上の奴らを下に釣った。
その隙に左右から登らせた部隊によって、挟撃させたのである。
「全く愚かじゃな。お前さんら士族連中なら下で全員伸びておる」
「なんだと!?奴隷どもにアイツらが負けるわけねぇだろ。テメェ、何しやがった!それに、その女、足が早すぎるだろ。ハァハァハァ。全然追いつけねぇ」
「脚力には自信があるだけです!そんな化け物を見る目で見ないでください。若様のお世話は大変なんですから」
「ん?マリーよ。ワシのせいか?」
「何を今更、若様のせいに決まってます。お世話係に肩車させて、走り回らせるなんて、もう懲り懲りですよ」
「悪かった悪かった」
ヤスによって、残っていた14人の士族も倒して、サブローは全軍で丘の上へと進軍しようとしたその時。
「若、中々やりますな。伏兵に挟撃に囮とは。久々に心が踊りましたぞ。さて、では、稽古と行きましょうか」
向かってくるローをヤスが受け止める。
「何をしておるヤス!勝負は終わった」
「御子息様!まだです!ここからロー様が巻き返すには、御子息様を狙うのが1番です!」
「なかなか良い目をしておる。流石、若が名を与えただけはありそうですな。名をなんという?」
「ヤスだ!」
「良い名であるな。それに若、油断しておりましたな。まだまだですぞ。この者が居らなければ、最後の最後で負けておりましたな」
「ロー爺め。卑怯じゃぞ」
「なんとでも言いなさるが宜しい。油断していた若が悪いのですからな」
話しながらもヤスを軽くあしらっているロー。
「御子息様!この隙に、丘を占拠してください。いつまでも耐えられません」
「流石の目の付け所だ。誰1人として、ここを抜かせはしないがな」
ローの気迫に押されてヤス以外は、その場から動けずにいた。
それをヤスが叱咤する。
「何をしている!俺たちはここまで御子息様。いや、サブロー様の策に頼り切っていた。それにサブロー様も言っていただろうこれは、俺たちの戦いだと。今こそ奮い立て、相手はサブロー様を守る最強の盾である。その人の胸を借りられるのだ。これ程、有り難いことはない。それに、こんなところで負けるのなら我らがこの先、生き残ることもないだろう。皆、サブロー様が継いだ先の未来を見たいと思わないのか!」
ヤスの言葉がその場から動けなくなっていた他の奴隷たちの心に響いた。
「お前のいう通りだ。俺たちみたいなのにまで気にかけてくれる領主様なんて、この先、きっと現れない。それにサブロー様には、到底初めてと思えない戦の才覚があった。それを支えられるならこれ程、幸福なことはない。1人1人の力は弱くとも、サブロー様が丘の上にある旗を取る間の時間稼ぎぐらいできなきゃ男じゃねぇ」
皆んながローを取り囲む。
しかし戦うのはヤスだけである。
ヤスが危なくなったら別のやつが出ていき、1人で暫く相手をする。
その光景をローは微笑ましく思い、そして彼らのため教官になったつもりで鍛えていた。
その隙にサブローが丘の上に行ったことを承知の上で。
「どうした。お前たちが若を思う気持ちは、その程度か!」
「つ、強すぎる。ヤス、すまねぇ。俺は攻撃を受けちまったから脱落だ」
「良くやった。ゆっくり休んでいろ」
また1人また1人と仲間たちが脱落していく中、充分休めたヤスが再びローへと挑む。
「再び我が前に立つか。その心意気や。良し」
「あと少し耐えれば、サブロー様が必ず旗を取ってくださる。もう暫く、付き合ってもらいますよロー様」
2人の木剣が何度もぶつかり合う。
「腕は良い。しかし、力任せに剣を振るうだけでは、勿体無い。ヤス、お前には特別にしなやかな剣も見せてやろう」
そう言うとヤスの攻撃を鮮やかに受け流したローが剣を横に傾けて、一閃を放った。
「ゴフッ。今のは一体!?」
「一閃だ。相手の攻撃を受け流し、それをそのまま相手へと返すカウンター技。お前のような力任せに剣を振る者には、手痛いであろう。しかし、勝負はお前の勝ちだ。見てみろ」
「おーい、ヤス。旗は取ったぞ!」
「何、若様だけがしてやったって顔してるんですか!走ったのは私なんですからね!」
「わかったわかったマリー。そう目くじらを立てるでない。後で、金平糖《こんぺいとう》を作ってやるでな」
「良いんですか!?若様、だーいすき」
「マリーは、本当に金平糖が好きじゃな。ワシも大好きじゃが」
信長は生前、ポルトガルからもたらされた金平糖を大層気に入っていたそうで、当時秘匿とされていた金平糖のレシピを何とか手に入れて長崎・京都で作らせたのだ。
しかし、高級品であったため、食べられたのは富裕層のみであったことは言うまでもない。
そして、この世界には金平糖がなかった。
あの味を懐かしいと思ったサブローが再現したところその味の虜となったのがマリーである。
女は甘い物が好きなのである。
それは、万国共通なのであろう。
きっと。
「良かった。サブロー様、うっ。流石に限界だ」
「久々に気合いを入れてしまったな。良い腕だ。その腕を錆びつかせるなよヤス」
「ロー様、ありがとうございます」
ローがどうして士族でありながら奴隷たちに対して偏見が無いのか。
それは、ロルフの前の領主。
即ちロルフの父であるラルフが奴隷を大事にしていたからである。
常々、ラルフは言っていた。
この者たちが縁の下の力持ちをしてくれているからこそ我らもまた生かされているのだと。
その時には意味はわからなかった。
だが、彼は初めての戦場にて、緊張していて浮き足だっていたところを狙われて殺されそうになる。
その時、助けてくれたのは奴隷たちであった。
その時のことをローはずっと恩に感じている。
だから自分だけでも奴隷たちを守れるようになりたいと。
彼もまたこの世界においては、変わり者だったのである。
そして、この考えは度々、奴隷たちを捨て駒のように使い捨てるロルフとぶつかり合うこととなる。
ロルフは、実力のあるロー・レイヴァンドを処断することを考えたが士族連中への影響を考えに考えた結果がサブローの傅役にすることで、戦場から遠ざからせる事であったのだ。
「この勝負、若の勝ちですな」
「ロー爺、ヤスたちに稽古を付けてくれたのだろう?」
「はて、何のことやら。久々に血が滾ってしまいましてな。若のことを見失ってしまっただけのこと」
「素直じゃないな。そう言うのならそういうことにしておいてやろう」
「若、模擬戦でお忘れかと思いますが若の稽古はこれからですからな」
「今からか?うむ。仕方ないな。マリーよ。金平糖はお預けじゃ」
「そんなぁ」
この後、みっちりと扱かれたのは言うまでもない。
当然、3歳児に一本など取れるはずもない。
そして、月日は流れ、サブロー8歳となった時、事件が起こるのであった。
11
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる