396 / 573
4章 三国鼎立
南海城内にて問答
しおりを挟む
足を踏み入れた南海城内も閑散としていた。上へ上へと上り、やがて一つの扉に辿り着き、それを開ける。そこには、床で裸で体をくねらせて悶える男2人とその中央にこちらに背を向けて立つ男が居た。
???「ようやくここまで来たか待ちくたびれたぞ。王道の遣いよ」
???「兄上様~もっともっと~私を蕩けさせて~」
???「あぁんずるい~私の方が締め付けますから~兄様のを」
劉備「なんなんだ。これは?男同士で?」
???「なんだ男同士がやることは悪いとでも言うつもりか?愛に男も女も無かろう。その床で悶えてるのは俺の弟、士頌と士幹だ。見苦しいところを見せたな劉備よ」
劉備「弟?弟とこんなことを?」
???「そうかお前にも弟が居たのだったな?弟は良い。無条件で兄を慕って付いてきてくれるからな。何の疑問も抱かずに。まぁ士徽の奴は例外だがな」
劉備「貴様!このようなことをして、恥ずかしくはないのか?」
???「何を恥ずかしがることがある。弟たちを見てみるが良い。俺のを恍惚の目で見つめ、俺に犯されるのを待っているそのケツを。可愛いではないか」
劉備「狂っている血を分けた兄弟にそのようなことをするなど正気の沙汰ではない。やはり、貴様はここで殺さねばならんようだ」
陳到「殿が直接手を下す必要はありません。ここは、白毦兵の陳叔至にお任せを」
???「おーっと。ここには大量の爆弾を仕掛けている。劉備以外は動くなよ。といっても帰るなら止めはしないがな」
劉備「何が目的だ」
???「なーに、王道というくだらぬ偽善思想に終止符を打ってやろうと思ってな。一騎討ちをしないか?劉備、お前が1人で俺と戦うのならこの爆弾は爆破しないと約束してやろう」
陳到「敵の挑発に乗ってはなりません殿!」
劉備「俺が受ければ爆弾は爆破させないんだな?」
???「お前ならそう言うと思ったよ。この爆弾を見たらな」
士祇の後ろには、人の形をした者に導火線のようなものがついているがクネクネと動いていた。
???「もう察しは付いてるのだろう?」
劉備「ここの民たちだな?お前はとことん俺をイラつかせるようだ」
???「御名答。人型爆弾と言ってな。人のお腹の中に。あぁ、勿論掻っ捌いてだぞ。そこに爆誕の元を植え込めば、あら不思議、導火線に火を付ければ爆発する人型爆弾の完成ってな。あぁ、無理やりしたと思ってんなら大間違いだぜ。今は袋を被せているがその証拠に声を聞かせてやるよ」
民男「士祇様、早くこの爆弾を起爆してください。あの男を俺が俺が殺すんだ」
民老「まだ若いお前が先に行く必要はない。士祇様、ワシにワシにやらせてくだされ。あの薄汚い簒奪者を殺すために」
民女「士祇様、あの男は強姦王です。私が床に誘って、共に爆発します」
士祇「この通り、皆心からこの実験に協力してくれた」
陳到「何故!?このようなことに進んで協力する」
士祇「先程から劉備のお守りが煩いな。ここで爆発させても良いんだぞ。良い加減黙れよ。いや、この場から去れ。10分以内にお前たちが城内の外に出ないなら爆発させる」
劉備「!?陳到、お前たちはいう通りにせよ。あの爆弾というものがどの規模なのかもわからん。外にいる皆んなも退去させよ」
陳到「しかし、殿を置いてこの場を離れるなど親衛隊の名が」
劉備「これは命令だ!さっさと行け!」
陳到「ぐっ。殿、必ずや無事で帰ってきてください」
劉備「わかっている」
陳到がその場にいた白毦兵の全てを連れて外に出ていく。
士祇「これでようやく2人きりだな。これでも俺はお前のことを認めているんだ。王道という矛盾だらけのくだらない偽善思想に囚われながらもそれを必死に目指そうとするお前をな」
劉備「王道が矛盾だらけのくだらない偽善思想だと?馬鹿にするな!徳を持って皆と手を取り合い国を治めることの何が偽善なのだ!」
士祇「ほぉ?お前が今やっていることは?」
劉備「何が言いたい?」
士祇「力を振り翳して交州を無理やり支配しようとしている。それはな王道とは程遠いと思わんか?」
劉備「なら、お前は話を聞いてくれるのか?私と一緒に王道への道を歩めるか?」
士祇「そこが矛盾なのだ。徳だけで本当に国を治められるとでも?いやはっきり言ってやったほうが良いな。お前が今やっていることは覇道と変わりないおこないだ!」
劉備「!!!!!私の行いが覇道だと?」
士祇「否定できるのか?」
劉備「王道は覇道と対を為しているわけではない。王道は覇道の先にあるもの」
士祇「ほぉ。その真理に到達していたか。流石、王道を語るだけの大馬鹿者ではないようだな」
劉備「桓治殿から教えて貰ったのだ。意味は全くわからなかったが、そういうことか」
士祇「かつてこの国を統一した王が居た」
劉備「秦国の嬴政王のことか」
士祇「流石、中山王の末裔と名乗るだけはあって歴史をきちんと学んでいるようだな。あぁ、嬴政とて、覇道の後は善政を敷くつもりだったのだそうだ。だが、実際はどうだ?あるかもわからぬ不老不死の薬に取り憑かれ、その後を貴様らの先祖である劉邦が強奪したのだ。貴様らはどこまで行っても簒奪者なのだよ」
劉備「そのようなことはない。あの時、国は疲弊していた。民たちが新たな指導者を求めたのだ。だから太祖帝が立ち上がったのだ。決して、簒奪するためではない国を守るためだ」
士祇「なんとでも言えよう。だが、貴様の中に簒奪者の血が混じっているのは確かだ。この世界、見渡せば簒奪者どもの子孫だらけ。だから対して気にもしていなかったがお前はどうやら本物のようだ。だからこそ殺し甲斐があるというもの。さぁ武器を取れ。問答はもう必要ない。次は武で語り合おうぞ」
劉備「なんという圧だ」
劉備は士祇の強者の圧を受けて、一瞬気圧されるのだった。
???「ようやくここまで来たか待ちくたびれたぞ。王道の遣いよ」
???「兄上様~もっともっと~私を蕩けさせて~」
???「あぁんずるい~私の方が締め付けますから~兄様のを」
劉備「なんなんだ。これは?男同士で?」
???「なんだ男同士がやることは悪いとでも言うつもりか?愛に男も女も無かろう。その床で悶えてるのは俺の弟、士頌と士幹だ。見苦しいところを見せたな劉備よ」
劉備「弟?弟とこんなことを?」
???「そうかお前にも弟が居たのだったな?弟は良い。無条件で兄を慕って付いてきてくれるからな。何の疑問も抱かずに。まぁ士徽の奴は例外だがな」
劉備「貴様!このようなことをして、恥ずかしくはないのか?」
???「何を恥ずかしがることがある。弟たちを見てみるが良い。俺のを恍惚の目で見つめ、俺に犯されるのを待っているそのケツを。可愛いではないか」
劉備「狂っている血を分けた兄弟にそのようなことをするなど正気の沙汰ではない。やはり、貴様はここで殺さねばならんようだ」
陳到「殿が直接手を下す必要はありません。ここは、白毦兵の陳叔至にお任せを」
???「おーっと。ここには大量の爆弾を仕掛けている。劉備以外は動くなよ。といっても帰るなら止めはしないがな」
劉備「何が目的だ」
???「なーに、王道というくだらぬ偽善思想に終止符を打ってやろうと思ってな。一騎討ちをしないか?劉備、お前が1人で俺と戦うのならこの爆弾は爆破しないと約束してやろう」
陳到「敵の挑発に乗ってはなりません殿!」
劉備「俺が受ければ爆弾は爆破させないんだな?」
???「お前ならそう言うと思ったよ。この爆弾を見たらな」
士祇の後ろには、人の形をした者に導火線のようなものがついているがクネクネと動いていた。
???「もう察しは付いてるのだろう?」
劉備「ここの民たちだな?お前はとことん俺をイラつかせるようだ」
???「御名答。人型爆弾と言ってな。人のお腹の中に。あぁ、勿論掻っ捌いてだぞ。そこに爆誕の元を植え込めば、あら不思議、導火線に火を付ければ爆発する人型爆弾の完成ってな。あぁ、無理やりしたと思ってんなら大間違いだぜ。今は袋を被せているがその証拠に声を聞かせてやるよ」
民男「士祇様、早くこの爆弾を起爆してください。あの男を俺が俺が殺すんだ」
民老「まだ若いお前が先に行く必要はない。士祇様、ワシにワシにやらせてくだされ。あの薄汚い簒奪者を殺すために」
民女「士祇様、あの男は強姦王です。私が床に誘って、共に爆発します」
士祇「この通り、皆心からこの実験に協力してくれた」
陳到「何故!?このようなことに進んで協力する」
士祇「先程から劉備のお守りが煩いな。ここで爆発させても良いんだぞ。良い加減黙れよ。いや、この場から去れ。10分以内にお前たちが城内の外に出ないなら爆発させる」
劉備「!?陳到、お前たちはいう通りにせよ。あの爆弾というものがどの規模なのかもわからん。外にいる皆んなも退去させよ」
陳到「しかし、殿を置いてこの場を離れるなど親衛隊の名が」
劉備「これは命令だ!さっさと行け!」
陳到「ぐっ。殿、必ずや無事で帰ってきてください」
劉備「わかっている」
陳到がその場にいた白毦兵の全てを連れて外に出ていく。
士祇「これでようやく2人きりだな。これでも俺はお前のことを認めているんだ。王道という矛盾だらけのくだらない偽善思想に囚われながらもそれを必死に目指そうとするお前をな」
劉備「王道が矛盾だらけのくだらない偽善思想だと?馬鹿にするな!徳を持って皆と手を取り合い国を治めることの何が偽善なのだ!」
士祇「ほぉ?お前が今やっていることは?」
劉備「何が言いたい?」
士祇「力を振り翳して交州を無理やり支配しようとしている。それはな王道とは程遠いと思わんか?」
劉備「なら、お前は話を聞いてくれるのか?私と一緒に王道への道を歩めるか?」
士祇「そこが矛盾なのだ。徳だけで本当に国を治められるとでも?いやはっきり言ってやったほうが良いな。お前が今やっていることは覇道と変わりないおこないだ!」
劉備「!!!!!私の行いが覇道だと?」
士祇「否定できるのか?」
劉備「王道は覇道と対を為しているわけではない。王道は覇道の先にあるもの」
士祇「ほぉ。その真理に到達していたか。流石、王道を語るだけの大馬鹿者ではないようだな」
劉備「桓治殿から教えて貰ったのだ。意味は全くわからなかったが、そういうことか」
士祇「かつてこの国を統一した王が居た」
劉備「秦国の嬴政王のことか」
士祇「流石、中山王の末裔と名乗るだけはあって歴史をきちんと学んでいるようだな。あぁ、嬴政とて、覇道の後は善政を敷くつもりだったのだそうだ。だが、実際はどうだ?あるかもわからぬ不老不死の薬に取り憑かれ、その後を貴様らの先祖である劉邦が強奪したのだ。貴様らはどこまで行っても簒奪者なのだよ」
劉備「そのようなことはない。あの時、国は疲弊していた。民たちが新たな指導者を求めたのだ。だから太祖帝が立ち上がったのだ。決して、簒奪するためではない国を守るためだ」
士祇「なんとでも言えよう。だが、貴様の中に簒奪者の血が混じっているのは確かだ。この世界、見渡せば簒奪者どもの子孫だらけ。だから対して気にもしていなかったがお前はどうやら本物のようだ。だからこそ殺し甲斐があるというもの。さぁ武器を取れ。問答はもう必要ない。次は武で語り合おうぞ」
劉備「なんという圧だ」
劉備は士祇の強者の圧を受けて、一瞬気圧されるのだった。
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
えっ俺が憧れの劉備玄徳の実の弟!兄上に天下を取らせるため尽力します。補足説明と登場人物の設定資料
揚惇命
SF
『えっ俺が憧れの劉備玄徳の実の弟!兄上に天下を取らせるため尽力します。』という作品の世界観の説明補足と各勢力の登場人物の設定資料となります。
本編のネタバレを含むため本編を読んでからお読みください。
※小説家になろう様・カクヨム様でも掲載しています。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる