【完結】【R18BL】清らかになるために司祭様に犯されています

ちゃっぷす

文字の大きさ
上 下
29 / 47

29話

しおりを挟む
「〝儀式〟について、教えてもらえるか」
「……はい」

 僕は一日に二度行われる儀式について、どのようなことをするのかや、なぜそのようなことをするのかを説明した。話を聞いている間、大公様は何度か首をひねっていた。
 一通り話し終えても、大公様は依然首を傾げていた。

「ふむ……。抽象的な言葉ばかりで理解に苦しむ。一度やってみた方が早いな」

 そう言って、大公様は立ち上がった。

「ナスト。具体的に、詳細に知りたい」
「は、はい」
「まず〝朝の儀式〟からだ。君は司祭の私室に行くと、まずどうするのだ」
「えっと、ベッドに腰掛けている司祭様の前でひざまずきます」
「ほう」

 大公様がそばにあったベッドに座った。

「私が司祭だとして、君はどのようにひざまずく。やってみよ」
「は、はい。このようにです」

 僕は大公様の脚を広げ、その間でひざまずいた。

「それで? 次はどうする」
「えっと……」
「やってみよ」
「た、大公様にでしょうか……?」
「そうだ」
「よ、よろしいのですか?」
「よい」

 僕はためらいつつ、大公様のズボンに手を伸ばした。そして下着で覆われているペニスを、大公様に協力してもらい表に出す。
 そのペニスに手を添え、舌先で舐めた。少しずつペニスが直立していく。膨らんだ亀頭を口に含むと、大公様が「ん……」と声を漏らした。

「……慣れておるな」
「はい。毎朝欠かさずおこなっておりますので。ですが――」

 ペニスの先から体液が溢れている。僕はそれを舐めとり、根元まで咥え込もうとした。

「――大公様のペニスがとても大きいため、僕の口ではおさまりません」
「……」

 急激にペニスが膨張した。僕は咥え込むのを諦め、根元を手で握り動かしながら、亀頭のくぼみを集中的に舌で刺激した。

「んっ……ナスト。出そうだ」

 言葉を発せないため、僕は頷いた。より激しく手を動しているうちに、大公様のペニスから大量の精液が噴き出した。
 精液を嚥下した僕に大公様は尋ねる。

「君はいつもそんなふうに……美味そうにペニスを咥えるのか」
「美味しそう……ですか? 意識したことはありませんが……ペニスを口の中に含むと、どこかホッとする感覚があります」
「それはなぜ?」

 なぜ……。嘘だと分かっていながらも、いまだに僕は、精液を体内に入れると浄化されている気持ちになるからなのかもしれない。
 そう答えると、大公様は僕に哀れみの目を向けた。

「……そうか。では、次は夜の儀式の手順を教えなさい」
「まず、儀式の前に、着衣したまま触れ合います」
「ほう。どのように」
「えっと……僕が司祭様の膝の上に乗り――」
「やってみなさい」
「は、はい……」

 僕はおそるおそる大公様の膝に乗った。

「そして司祭様が、僕の体を撫でたり、接吻したりします」
「ふむ」

 大公様が僕の腰に手を回した。何度かさすったあと、彼の手が僕の頬に添えられる。軽く引き寄せられ、大公様と唇が重なった。

「こうか?」
「は、はい。他にも、舌を絡め合ったりして――」

 言い終える前に、大公様が再び僕の唇を奪った。大公様の舌が中に入ってくる。その動きに合わせ、僕も舌を絡めた。少し、ヴァルア様の感覚と似ている。
 顔を離すと、大公様は「それで?」と尋ねた。

「それから、司祭様が金の輪を外し……」

 大公様がキャソックのボタンを外し、ペニスを探る。そして、ほんの少し反応しているペニスから金の輪を外した。同時に下着もはだける。

「僕は服を脱ぎ、ベッドの上で――」
「どのようにか、やってみなさい」

 僕は裸になり、ベッドの上で四つん這いになった。大公様に向かって尻を突き出すなんて、どうかしている。恐れ多くて体が小刻みに震えた。
 大公様はそっと僕の尻に触れ、何度か撫でたあと、肛門に吸い付いた。

「た、大公様!?」
「司祭にこうされるのだろう? 君が言ったんだ」
「し、しかし! 僕の穢れた肛門なんかに、大公様が口を添えるなんてそんなこと……!!」
「かまわん。教会に隠された真実を知るためだ」

 そうは言っても、さすがに大公様にこんなことをさせるのは、罪悪感で押しつぶされそうだ。
 僕は名案を閃き、大声で叫んだ。

「ヴァルア様をお呼びください!!」
「……なに?」
「大公様に僕の醜い体を舐めさせるなんて恐れ多いこと、僕にはできません……!」
「わしにはさせられないのに、なぜヴァルアならよいのだ」
「ヴァルア様とは何度かこういったことをしたことがあります! 彼になら僕もあまり罪悪感を――あうっ!!」

 突然尻に痛みが走り、最後まで言えなかった。じんじんする痛みの上に、大公様の手が載せられている。おそらく大公様が僕の尻を平手打ちしたのだろう。

「わしがする。よいな」
「で、でも……」
「ヴァルアはアリスを聴取中だと言っておろう。時間がないのだ。わしに気遣う必要はない」
「は、はい……」

 ここまで言われてしまっては、大人しく従うしかない。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました

SEKISUI
BL
 ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた  見た目は勝ち組  中身は社畜  斜めな思考の持ち主  なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う  そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される    

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

オッサン、エルフの森の歌姫【ディーバ】になる

クロタ
BL
召喚儀式の失敗で、現代日本から異世界に飛ばされて捨てられたオッサン(39歳)と、彼を拾って過保護に庇護するエルフ(300歳、外見年齢20代)のお話です。

転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…

月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた… 転生したと気づいてそう思った。 今世は周りの人も優しく友達もできた。 それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。 前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。 前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。 しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。 俺はこの幸せをなくならせたくない。 そう思っていた…

処理中です...