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夕暮れ時
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◇◇◇◇
俺の昼飯は惣菜パン一つだった。いや、厳密に言えば、一つ丸ごとは食べていない。
輝夜は惣菜パンを四つ食べてなお、物足りなさそうに腹の音を鳴らした。俺はそれを見て、俺が持っているパンを半分に割り、輝夜に渡した。
だから俺の昼飯は、輝夜と半分ずつに分けた惣菜パンだ。
次に惣菜パンを買ってくる時は、五つから、さらに二つ追加するようにしよう。
パンを食べ終わってから、輝夜が氷魔法を使いたいと言い出した。
飯を食った後、俺は魔力操作を重点的に教えようと思っていたが、輝夜の興味のあることから挑戦するのもいいだろうと、魔法の練習に付き合った。
もう輝夜は魔力を身体で感じるようになった。変な癖がつくこともないだろう。
輝夜は昨日まですんなり出来ていた。『魔力を意識せずに魔法を発動する』とかいう変な癖は、今の輝夜がやろうと思っても、逆に難しくなっているはずだ。
魔法の練習する時に、右手の魔力だけを静止から解放してあげた。輝夜はおぼつかない魔力操作をしながら一生懸命に魔法を使っていた。
◇◇◇◇
魔法の練習をしていたら、あっという間に時間が経つ。
一息ついて、空を見上げる。空の色は青色からオレンジ色に変わっていた。もうすぐ日が落ちて、夜になる。
「魔法の練習は終わりだ」
「え~! もう少しだけ~♡」
ここから教会まで結構な距離がある。輝夜に可愛くお願いされても、輝夜の言う『もう少し』の頼みは叶えてやれない。教会の人たちが心配する。
俺は輝夜の頭の上に手を置いて、ポンポンと優しく叩く。
「ダメだ。また明日があるだろ」
「ッ!」
輝夜は大きな目をさらに大きくした後、何がおかしいのか「へへへ」と、笑う。
「明日、明日か~。……明日も魔法教えてくれるの? 」
「ん? そのつもりだったろ?」
「……」
とたんに口をつぐんだ輝夜に、変な間が空く。輝夜はそのつもりじゃなかったのか?
「ど、どうせ明日も暇だしな」
「……へへへ。ん、そのつもりだった」
「なんだよ。やっぱりな」
輝夜は照れたように笑う。俺が何も言わなかったら、この二人の時間が終わる気がして、咄嗟に俺の口から出た「明日も暇だしな」という言葉。
輝夜の「そのつもりだった」という言葉を聞いて、ホッとしている自分がいた。
この暇つぶしが明日も続いていく。それが、ただそのことが単純に嬉しかった。
「おじさん、どうせなら撫でてよ」
俺が輝夜の頭に乗せている手に、輝夜の手が触れる。この頼みなら聞いてあげれると、俺は輝夜の髪を優しく撫でる。
「これでいいのか?」
「ん、これでいい」
輝夜の顔が夕日に照らされてオレンジ色に染まる。だが、オレンジ色に負けないほどに、輝夜の頬は赤くなっていた。
俺は輝夜の上目遣いに照れくさくなる。
「もういいだろ」と言って、輝夜の頭から手を離す。すると「え~」と非難の声を浴びる。
そそくさと歩きで公園から出ると、教会に足を向ける。
「あれ? おじさんこっちに用事でもあるの?」
「お前を送っていく」
「ほんと!」
夜道を輝夜一人で帰すわけにはいかない。
輝夜は俺が「送っていく」と言うと、花が咲いたように笑顔になって、「こっちこっち」と俺の腕を引っ張り、小走りで俺を急かす。
俺はあんまり教会には近付きたくなかった。
教会に近付くほどに、懐かしい風景が視界にチラつき、気が重くなる。
もう辺りは暗くなって、星の輝きが主張を始める夜の時間になると、俺たちは教会の前まで着いた。
教会を久しぶりに近くで見たが、相変わらずこじんまりとしている。この国で教会は一つしかない。それならもっと大きめに造られてもいいんじゃないかとは思うが。
と、輝夜を教会に送ったし、俺の役目は終わった。
「おじさんこっちだよ」
「えっ!? 待て待て待て!」
輝夜は俺の腕を引きながら、俺の静止の声も無視して、教会の敷地に入っていく。
閉められた教会の建物を横目に、手入れが行き届いている花壇が沢山ある庭を突っ切ると、教会の真後ろには、ボロボロの小さな家があった。
輝夜がその家の扉を叩くと、素早く扉が開いた。
家から出てきたのは、白の修道着をまとったシスター。
「輝夜ちゃん、今日はどこ行ってたん?」
「今日も公園だよ!」
シスターの口調が軽い。そのわりには清楚な雰囲気も持ち合わせている。
容姿は白銀の綺麗な長い髪を持ち、女神が降りてきたかと思うほどに顔も整っている。目尻がキリッとしているのが印象的だ。
修道着からでも分かるほどの大きい胸。胸とは対称的にスラッとしている腰。
そして太ももから足にかけてまで、修道着にはスリッドがある。そのスリッドから見える引き締められた健康的な生脚がエロい。
「輝夜ちゃん? 懐かしい雰囲気を持ってきてくれたね」
シスターはずっと目をつぶっている。
「久しぶりアイク君」
「あぁ、久しぶりだな」
輝夜が俺の腕をトントンと叩く。
「おじさん、シスターを知っているの?」
「知っているも何も、この国でコイツを知らない奴の方が少ないだろ」
盲目聖女ユイカ・サトウ。
コイツは勇者で元聖騎士だ。
俺の昼飯は惣菜パン一つだった。いや、厳密に言えば、一つ丸ごとは食べていない。
輝夜は惣菜パンを四つ食べてなお、物足りなさそうに腹の音を鳴らした。俺はそれを見て、俺が持っているパンを半分に割り、輝夜に渡した。
だから俺の昼飯は、輝夜と半分ずつに分けた惣菜パンだ。
次に惣菜パンを買ってくる時は、五つから、さらに二つ追加するようにしよう。
パンを食べ終わってから、輝夜が氷魔法を使いたいと言い出した。
飯を食った後、俺は魔力操作を重点的に教えようと思っていたが、輝夜の興味のあることから挑戦するのもいいだろうと、魔法の練習に付き合った。
もう輝夜は魔力を身体で感じるようになった。変な癖がつくこともないだろう。
輝夜は昨日まですんなり出来ていた。『魔力を意識せずに魔法を発動する』とかいう変な癖は、今の輝夜がやろうと思っても、逆に難しくなっているはずだ。
魔法の練習する時に、右手の魔力だけを静止から解放してあげた。輝夜はおぼつかない魔力操作をしながら一生懸命に魔法を使っていた。
◇◇◇◇
魔法の練習をしていたら、あっという間に時間が経つ。
一息ついて、空を見上げる。空の色は青色からオレンジ色に変わっていた。もうすぐ日が落ちて、夜になる。
「魔法の練習は終わりだ」
「え~! もう少しだけ~♡」
ここから教会まで結構な距離がある。輝夜に可愛くお願いされても、輝夜の言う『もう少し』の頼みは叶えてやれない。教会の人たちが心配する。
俺は輝夜の頭の上に手を置いて、ポンポンと優しく叩く。
「ダメだ。また明日があるだろ」
「ッ!」
輝夜は大きな目をさらに大きくした後、何がおかしいのか「へへへ」と、笑う。
「明日、明日か~。……明日も魔法教えてくれるの? 」
「ん? そのつもりだったろ?」
「……」
とたんに口をつぐんだ輝夜に、変な間が空く。輝夜はそのつもりじゃなかったのか?
「ど、どうせ明日も暇だしな」
「……へへへ。ん、そのつもりだった」
「なんだよ。やっぱりな」
輝夜は照れたように笑う。俺が何も言わなかったら、この二人の時間が終わる気がして、咄嗟に俺の口から出た「明日も暇だしな」という言葉。
輝夜の「そのつもりだった」という言葉を聞いて、ホッとしている自分がいた。
この暇つぶしが明日も続いていく。それが、ただそのことが単純に嬉しかった。
「おじさん、どうせなら撫でてよ」
俺が輝夜の頭に乗せている手に、輝夜の手が触れる。この頼みなら聞いてあげれると、俺は輝夜の髪を優しく撫でる。
「これでいいのか?」
「ん、これでいい」
輝夜の顔が夕日に照らされてオレンジ色に染まる。だが、オレンジ色に負けないほどに、輝夜の頬は赤くなっていた。
俺は輝夜の上目遣いに照れくさくなる。
「もういいだろ」と言って、輝夜の頭から手を離す。すると「え~」と非難の声を浴びる。
そそくさと歩きで公園から出ると、教会に足を向ける。
「あれ? おじさんこっちに用事でもあるの?」
「お前を送っていく」
「ほんと!」
夜道を輝夜一人で帰すわけにはいかない。
輝夜は俺が「送っていく」と言うと、花が咲いたように笑顔になって、「こっちこっち」と俺の腕を引っ張り、小走りで俺を急かす。
俺はあんまり教会には近付きたくなかった。
教会に近付くほどに、懐かしい風景が視界にチラつき、気が重くなる。
もう辺りは暗くなって、星の輝きが主張を始める夜の時間になると、俺たちは教会の前まで着いた。
教会を久しぶりに近くで見たが、相変わらずこじんまりとしている。この国で教会は一つしかない。それならもっと大きめに造られてもいいんじゃないかとは思うが。
と、輝夜を教会に送ったし、俺の役目は終わった。
「おじさんこっちだよ」
「えっ!? 待て待て待て!」
輝夜は俺の腕を引きながら、俺の静止の声も無視して、教会の敷地に入っていく。
閉められた教会の建物を横目に、手入れが行き届いている花壇が沢山ある庭を突っ切ると、教会の真後ろには、ボロボロの小さな家があった。
輝夜がその家の扉を叩くと、素早く扉が開いた。
家から出てきたのは、白の修道着をまとったシスター。
「輝夜ちゃん、今日はどこ行ってたん?」
「今日も公園だよ!」
シスターの口調が軽い。そのわりには清楚な雰囲気も持ち合わせている。
容姿は白銀の綺麗な長い髪を持ち、女神が降りてきたかと思うほどに顔も整っている。目尻がキリッとしているのが印象的だ。
修道着からでも分かるほどの大きい胸。胸とは対称的にスラッとしている腰。
そして太ももから足にかけてまで、修道着にはスリッドがある。そのスリッドから見える引き締められた健康的な生脚がエロい。
「輝夜ちゃん? 懐かしい雰囲気を持ってきてくれたね」
シスターはずっと目をつぶっている。
「久しぶりアイク君」
「あぁ、久しぶりだな」
輝夜が俺の腕をトントンと叩く。
「おじさん、シスターを知っているの?」
「知っているも何も、この国でコイツを知らない奴の方が少ないだろ」
盲目聖女ユイカ・サトウ。
コイツは勇者で元聖騎士だ。
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