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第二章 本部編
61 研究所
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アルが出ていって俺とパスカルの二人だけになった。
「アル昨日の今日でもう俺の相談に応えてくれるなんて、やっぱりできる男だよな」
俺は感心してパスカルにアルの仕事の早さを伝えた。するとパスカルは、驚くことはなく何言ってんだコイツみたいな顔で俺を見てきた。
「何言ってんだ?サタローがその相談をわしにしてきた時からアルには相談しているぞ。サタローがわしの手伝いをすることも既に決まっていたし」
「へ?」
それってつまりアルが任務に行っている時からアルはこのこと知ってたってことか?
じゃあ昨日のその話初耳ですみたいな反応はなんだったんだ。昨日の相談を聞いてもらうために俺がアルに行った行為はなんだったんだよ!
俺はアルが何をしたかったのかわからずに頭を抱える。パスカルはそんな俺の姿に盛大にため息を吐いていた。
「はぁ、相変わらず騙されやすいな」
「えー、それって…………マジかぁ」
パスカルの一言にまた言いくるめられてしまったことに気がついた。自分の不甲斐なさにうなだれる。
──でもまぁ、アル喜んでたし……いっか
アルにはあれ以上に世話になってるし、今回のことは水に流すことにした。流されやすい俺も悪いし。
でも、アルも俺にレオみたいなことしてくるのかと少し彼への警戒心が強まった気がする。
昨日のことを唸りながら考えていると、パスカルが扉を開けて廊下に出ようとする。
「そんなことどうでもいいから、さっさと仕事場に向かうぞ」
「あっ、うん!」
パスカルに言われるがまま俺は考えるのをやめて、パスカルの後に続いて廊下に出て彼の後を追った。
◇◇◇
「ここは?」
パスカルに連れてこられたのは本部から少し離れた場所にある建物だった。周りには花壇がたくさんありいろんな植物が植えられている。建物はレンガ造りで入り口には「魔法軍・研究所」とかかれたドアプレートがかけられている。
「ここがこれからサタローが手伝う場所だ」
「研究所って?」
「ポーションなどの回復薬を生成する研究所だ」
「ここに医療班の隊員がいるのか?」
隊員がいると言うには少々小さい建物な気がする。それに本部から少し離れているし……
「ここにはいない。ここは研究所であって医療班の隊員たちは別の建物にいる」
「じゃあここは?」
「わしの趣味で作った研究所だ!」
「趣味でってそんなことできんのかよ……」
パスカルってマジで何者なんだよ。リズたち王族にはタメ口でズバズバ意見するし、趣味で建物建てちゃうし、見た目ショタなのに中身ジジイだし……300歳以上生きてるし、ほんとかどうかも怪しいが……
「人員はわし含めて三名しかいないからサタローも安心して働けるぞ」
「はあ……」
パスカルの趣味に付き合っている隊員が二名もいると言うことに驚きだ。もしかしてこの研究所にいる隊員は窓際族なのでは?やばい人なのかもとかなり不安になる。
不安になりながら建物を見ていると近くの窓からドッカーン!!! と大きな爆発音が聞こえ窓ガラスが吹き飛び煙が上がっている。
「うぉぉ!!! なんだ!! 事故か!」
「はぁ、またやらかしたか……ほら、さっさと来い」
「えぇぇぇ!?!?」
盛大に驚く俺に対して、日常の風景のように無反応なパスカル。あんな大爆発が日常茶飯事とか真っ平ごめん被りたい。
研究所内は入ってみると案外普通の内装だった。パスカルは建物の奥に進んで行く。ドアプレートに「実験室」と書かれたドアを開ける。
中を覗くとモノの見事にぐちゃぐちゃになっていた。どうやらこの部屋で爆発は起こしたらしい。
「おい、大丈夫か?」
実験器具や資料などが散乱して人の気配が無いが、どうやら隊員がこの部屋にいるらしい。あんな爆発に巻き込まれてただで済むとは思えないのだが。
心配そうに部屋の中を覗いていると、散乱した物が少し動き出し二ヶ所からそれぞれ人が出てきた。
「ぷはぁ! いやー大失敗ですね」
「だぁああ!! だから言っただろうがもっと慎重にやれって!!」
飛び出てきた二人は俺たちの存在に気づいていないようで、いきなり喧嘩を始めている。
飛び出てきた一人は女の子で爆発によりボサボサになった髪の毛からは渦巻き状のツノと小さな耳が生えている。おそらくレオ達と同じ獣人であることがわかる。
そんな彼女に怒っているのは色黒の男の子で、耳がソフィさんのように少しだけ尖っているのを見るとダークハーフエルフだと思われる。
「どうすんだよ! パスカルさんにバレたら怒られるぞ!」
「でも急いで掃除すればなんとかなりますよ!」
「いや、無理ですけど」
「「ぎゃぁぁ!!!」」
パスカルの声に盛大に驚く二人、なんだかコントでも見ている気分だ。二人はゆっくりとパスカルと俺のいる方に顔を向ける。
二人の顔をしっかり見ることができたが、案の定真っ青な顔をしていた。
「とりあえずさっさと片付けろ!」
「「はいっっっ!!!!」」
パスカルに言われるがまま二人は急いで立ち上がりせっせと片付けを始めた。
俺たちは二人の片付けが終わるまで別の部屋で優雅に紅茶を飲みながら待機していた。
「アル昨日の今日でもう俺の相談に応えてくれるなんて、やっぱりできる男だよな」
俺は感心してパスカルにアルの仕事の早さを伝えた。するとパスカルは、驚くことはなく何言ってんだコイツみたいな顔で俺を見てきた。
「何言ってんだ?サタローがその相談をわしにしてきた時からアルには相談しているぞ。サタローがわしの手伝いをすることも既に決まっていたし」
「へ?」
それってつまりアルが任務に行っている時からアルはこのこと知ってたってことか?
じゃあ昨日のその話初耳ですみたいな反応はなんだったんだ。昨日の相談を聞いてもらうために俺がアルに行った行為はなんだったんだよ!
俺はアルが何をしたかったのかわからずに頭を抱える。パスカルはそんな俺の姿に盛大にため息を吐いていた。
「はぁ、相変わらず騙されやすいな」
「えー、それって…………マジかぁ」
パスカルの一言にまた言いくるめられてしまったことに気がついた。自分の不甲斐なさにうなだれる。
──でもまぁ、アル喜んでたし……いっか
アルにはあれ以上に世話になってるし、今回のことは水に流すことにした。流されやすい俺も悪いし。
でも、アルも俺にレオみたいなことしてくるのかと少し彼への警戒心が強まった気がする。
昨日のことを唸りながら考えていると、パスカルが扉を開けて廊下に出ようとする。
「そんなことどうでもいいから、さっさと仕事場に向かうぞ」
「あっ、うん!」
パスカルに言われるがまま俺は考えるのをやめて、パスカルの後に続いて廊下に出て彼の後を追った。
◇◇◇
「ここは?」
パスカルに連れてこられたのは本部から少し離れた場所にある建物だった。周りには花壇がたくさんありいろんな植物が植えられている。建物はレンガ造りで入り口には「魔法軍・研究所」とかかれたドアプレートがかけられている。
「ここがこれからサタローが手伝う場所だ」
「研究所って?」
「ポーションなどの回復薬を生成する研究所だ」
「ここに医療班の隊員がいるのか?」
隊員がいると言うには少々小さい建物な気がする。それに本部から少し離れているし……
「ここにはいない。ここは研究所であって医療班の隊員たちは別の建物にいる」
「じゃあここは?」
「わしの趣味で作った研究所だ!」
「趣味でってそんなことできんのかよ……」
パスカルってマジで何者なんだよ。リズたち王族にはタメ口でズバズバ意見するし、趣味で建物建てちゃうし、見た目ショタなのに中身ジジイだし……300歳以上生きてるし、ほんとかどうかも怪しいが……
「人員はわし含めて三名しかいないからサタローも安心して働けるぞ」
「はあ……」
パスカルの趣味に付き合っている隊員が二名もいると言うことに驚きだ。もしかしてこの研究所にいる隊員は窓際族なのでは?やばい人なのかもとかなり不安になる。
不安になりながら建物を見ていると近くの窓からドッカーン!!! と大きな爆発音が聞こえ窓ガラスが吹き飛び煙が上がっている。
「うぉぉ!!! なんだ!! 事故か!」
「はぁ、またやらかしたか……ほら、さっさと来い」
「えぇぇぇ!?!?」
盛大に驚く俺に対して、日常の風景のように無反応なパスカル。あんな大爆発が日常茶飯事とか真っ平ごめん被りたい。
研究所内は入ってみると案外普通の内装だった。パスカルは建物の奥に進んで行く。ドアプレートに「実験室」と書かれたドアを開ける。
中を覗くとモノの見事にぐちゃぐちゃになっていた。どうやらこの部屋で爆発は起こしたらしい。
「おい、大丈夫か?」
実験器具や資料などが散乱して人の気配が無いが、どうやら隊員がこの部屋にいるらしい。あんな爆発に巻き込まれてただで済むとは思えないのだが。
心配そうに部屋の中を覗いていると、散乱した物が少し動き出し二ヶ所からそれぞれ人が出てきた。
「ぷはぁ! いやー大失敗ですね」
「だぁああ!! だから言っただろうがもっと慎重にやれって!!」
飛び出てきた二人は俺たちの存在に気づいていないようで、いきなり喧嘩を始めている。
飛び出てきた一人は女の子で爆発によりボサボサになった髪の毛からは渦巻き状のツノと小さな耳が生えている。おそらくレオ達と同じ獣人であることがわかる。
そんな彼女に怒っているのは色黒の男の子で、耳がソフィさんのように少しだけ尖っているのを見るとダークハーフエルフだと思われる。
「どうすんだよ! パスカルさんにバレたら怒られるぞ!」
「でも急いで掃除すればなんとかなりますよ!」
「いや、無理ですけど」
「「ぎゃぁぁ!!!」」
パスカルの声に盛大に驚く二人、なんだかコントでも見ている気分だ。二人はゆっくりとパスカルと俺のいる方に顔を向ける。
二人の顔をしっかり見ることができたが、案の定真っ青な顔をしていた。
「とりあえずさっさと片付けろ!」
「「はいっっっ!!!!」」
パスカルに言われるがまま二人は急いで立ち上がりせっせと片付けを始めた。
俺たちは二人の片付けが終わるまで別の部屋で優雅に紅茶を飲みながら待機していた。
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