私が異世界物を書く理由

京衛武百十

文字の大きさ
上 下
829 / 1,189
第二幕

私は最近、買い物は電子マネーで支払いしてるんだけど、電子マネーの欠点みたいなのを目の当たりにしたんだよね。というのも、私がいつも買い物に行く

しおりを挟む
私は最近、買い物は電子マネーで支払いしてるんだけど、電子マネーの欠点みたいなのを目の当たりにしたんだよね。

というのも、私がいつも買い物に行くスーパーはセミセルフレジで、店員さんが商品の読み込みをしてくれて、いざ支払いをと思って画面操作して電子マネーでの支払いを選択したらさ、

「シャリーン」

って音がして『支払いが完了しました』って表示が出たんだよ。私はまだ電子マネーアプリを入れたスマホを読み取り機にかざしてないのに。

『なんで?』

と思って見たら、読み取り機にカードが置きっぱなしになってて、そっちで決済されちゃったんだ。これにはさすがに、

『え~っっ!?』

って思ったよ。私の前にそのセミセルフレジで決済した人がカードを置き忘れてたんだ。私がそれに気付かずに電子マネー決済を選択したからそのカードがそのまま読み込まれちゃって。

で、店員さんに、

「誰かカードをそのままにしてたから決済されちゃったんですけど」

と伝えたら、

「すいません。お手数ですけどもう一度商品を読み込みますので改めてそれで支払いをお願いします」

ってことで最初からやり直し。結果として二度手間になっちゃったものの、まあそれくらいなら別に気にしないけどさ、問題はカードの人の方だよ。買ってない商品の代金が引き落とされちゃったんだから。

幸い、店内放送したら本人はまだスーパーにいてすぐに来たものの、そのスーパーのシステムでは電子マネーは決済の取り消しはできなかったみたい。そんなわけで現金での返金って対応になるっていうやり取りを、私は自分の商品を買い物バッグに詰めながら聞いてて、そこにカードの持ち主の人がわざわざ、

「ご迷惑をおかけしました」

ってお詫びに来てくれて。

「ああ、いえ。私は大丈夫ですけど、電子マネーってそうなんですね」

と応えさせてもらったよ。

気軽に使えるようになった電子マネーだけど、こういうこともあるんだね。現金支払いだったらそれこそ自分が買ってない商品の支払いなんてすることもないのに、便利なようでいてちょっとしたミスでかえって面倒なことにもなるんだなって思った。

それ以上に、私がもし悪意を持った人だったらこれ幸いとそのままスルーして帰っちゃってたかもね。こんな簡単に他の人のカードで決済がされちゃうってのは怖いと思ったよ。

私はスマホにストラップを付けて置き忘れたりしないようにしてて正解だったな。私も忘れ物が多いタイプだからさ。ストラップを付けるようにする前には何度も携帯電話とか置き忘れてたなあ。

それもそうだし、そのこと以上に、ここで悪意を発揮しないようにしてる自分にもホッとしたよ。そんなことをしてたら子供達にそれこそ顔向けできないし。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

髪を切った俺が芸能界デビューした結果がコチラです。

昼寝部
キャラ文芸
 妹の策略で『読者モデル』の表紙を飾った主人公が、昔諦めた夢を叶えるため、髪を切って芸能界で頑張るお話。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

妻の遺品を整理していたら

家紋武範
恋愛
妻の遺品整理。 片づけていくとそこには彼女の名前が記入済みの離婚届があった。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

処理中です...