上 下
650 / 1,097
第二幕

そうだね。『子ガチャハズレ』なら、引いた瞬間にもう結果が決まってて、誰が育てても結果は同じになって、何をどうしたってその人が変わることはもう

しおりを挟む
そうだね。『子ガチャハズレ』なら、引いた瞬間にもう結果が決まってて、誰が育てても結果は同じになって、何をどうしたってその人が変わることはもうない。ってことじゃないとおかしいよね? 違うの? ねえ?

生まれた子供が<ハズレ>でさ、それでおかしな風になっちゃったって言うのなら、<更生>も有り得ないよね。

なんか、体罰とか含めたメッチャクチャなプログラムで<更生>させる活動とかあったじゃん。あれでホントに<更生>するなら、やっぱ親のやり方が間違ってたって話だよね? あんなので更生したって、一ミリも<美談>にならないんじゃないの? 

『子供もまともに育てられないダメな親でした』

って、トドメ刺されるだけじゃん。それをまあよくもあんなに美談っぽく紹介してたもんだなあと、今じゃ逆に感心するよ。昔はその話を聞いてドン引いてたけどさ。

で、今でも、ニートになっちゃうような子供が<ハズレ>だって言うなら、その子供が何かの出逢いとかを切っ掛けにニートから脱してまっとうに自立できたりしたら、それもやっぱ、『親が失敗した』だけだよね? だって、<切っ掛け>があれば軌道修正できる程度の能力はあったんだよ? 親がそれを引き出せなかったのはなんで?

だからやっぱり、

『育ててみないと分からない』

って時点で、<子ガチャ>なんてないし、親の失敗や手抜きややらかしを子供の所為にしようとしてるだけのただの、

<責任逃れ>

だよね?

これはね、私自身が親で、自分が子供を育ててるからこその実感なんだよ。私の子供達が生まれた時点では、<ハズレ>か<アタリ>かなんて、分からなかったよ? てか、無事に生まれてきてくれただけで<大アタリ>だったけどね。

で、育ててみなきゃ<ハズレ>か<アタリ>か分からないって、うん、<ガチャ>なんかじゃないよね?

てか、そもそも自分の子供を<ガチャ>に例えるような親ってなんなの? としか思わない。

こう言うと、

『自分の親を<ガチャ>に例えるような奴もどうかしてる!』

ってキレるかもだけどさ、でも、最初は確か、子供が事件を起こしたりした時に『ガチャにハズレた』とか言ってたような気がするんだけど? つまり、<子ガチャ>って考え方が先にあって、それに呼応して<親ガチャ>ってのが出てきたんじゃないの? もしそうなら、先に<ガチャ>って考え方をし始めたのは、どっちなのさ?

まあそれはどっちでもいいんだけど、<親ガチャ>って言葉も<ガチャ>ってものの仕組みを考えたら正しくないんだろうけど、

『ガチャの仕組みを考えたら正しくない』

のは<子ガチャ>だって同じだよ? だから最初に<ガチャ>なんて言い出したのがそもそも間違ってたってこと。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

【完結】復讐は計画的に~不貞の子を身籠った彼女と殿下の子を身籠った私

紅位碧子 kurenaiaoko
恋愛
公爵令嬢であるミリアは、スイッチ国王太子であるウィリアムズ殿下と婚約していた。 10年に及ぶ王太子妃教育も終え、学園卒業と同時に結婚予定であったが、卒業パーティーで婚約破棄を言い渡されてしまう。 婚約者の彼の隣にいたのは、同じ公爵令嬢であるマーガレット様。 その場で、マーガレット様との婚約と、マーガレット様が懐妊したことが公表される。 それだけでも驚くミリアだったが、追い討ちをかけるように不貞の疑いまでかけられてしまいーーーー? 【作者よりみなさまへ】 *誤字脱字多数あるかと思います。 *初心者につき表現稚拙ですので温かく見守ってくださいませ *ゆるふわ設定です

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

♡蜜壺に指を滑り込ませて蜜をクチュクチュ♡

x頭金x
大衆娯楽
♡ちょっとHなショートショート♡年末まで毎日5本投稿中!!

断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた

兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。

ショタパパ ミハエルくん

京衛武百十
キャラ文芸
蒼井ミハエルは、外見は十一歳くらいの人間にも見えるものの、その正体は、<吸血鬼>である。人間の<ラノベ作家>である蒼井霧雨(あおいきりさめ)との間に子供を成し、幸せな家庭生活を送っていた。 なお、長男と長女はミハエルの形質を受け継いで<ダンピール>として生まれ、次女は蒼井霧雨の形質を受け継いで普通の人間として生まれた。 これは、そういう特殊な家族構成でありつつ、人間と折り合いながら穏当に生きている家族の物語である。     筆者より  ショタパパ ミハエルくん(マイルドバージョン)として連載していたこちらを本編とし、タイトルも変更しました。

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子

ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。 Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。

処理中です...