我が娘が風呂上りにマッパで薄暗い部屋でPCの画面を見ながら不気味な笑い声を上げてるんだが?

京衛武百十

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思春期特有の

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中学に上がってからますます鷹揚に振る舞ってるように見える観音かのんだったけど、でも、彼女なりに思うところはあるらしい。

ダンナが、仕事上の付き合いがあって帰りが遅くなったある日、二人でリビングでアニメを見てた時、不意に彼女が言ったんだ。

「私、五月と真凛以外に友達いないんだよね。だからこのままでいいのかなってちょっと不安になる」

その言葉に、私は、

「五月ちゃんとまた何かあったの?」

って聞き返した。<気の置けない友達>だからこそ、つい、ぶつかってしまうこともあるみたいだからね。でも、観音かのんは。

「ううん。そういうんじゃないんだ。別にケンカとかしたんじゃないし、五月と真凛に不満があるってわけでもないんだけどさ、二人だけっていうのは、やっぱり少ないのかなって、なんとなく思っちゃって」

彼女の言葉に、私はふと思い出したことがあった。

『最近の子供は人間関係に憶病になって友達を作ろうとしない』

みたいなことが言われてるみたいな話があったなって。

だけど私は思うんだ。

「でも、友達は多ければいいっていうのも違うんじゃないかな」

って。

「そうなのかなあ。少なくてもいいのかなあ……」

自信なさげにそう言う観音かのんに、

『ああ、これが思春期特有の<漠然とした不安>ってやつかな』

みたいに感じた。

だから私は言ったんだ。

「昔はさ、『親に相談できないことでも友達になら相談できる』みたいなことをよく言われたけど、私は、自分が親になってみてそれに対してすごく違和感を覚えたんだ。

私は、観音かのんを生んだ親じゃないけど、私の意志で観音かのんの母親になることを選んだからね。こうやって私にそういうのを打ち明けてくれるのはすごく嬉しい。それでさ、思うんだ。もし私が実際に観音かのんを生んでたら、自分より他人を頼られるって、情けないなって。

だってそうでしょ? 親は自分の勝手で子供を生むんだよ? そうやって勝手に生んでおいて、自分の子供の悩み事を他人に押し付けるようなのって、すごく情けないと思うんだよ。ずっと子供のことを見てきて、傍にいて、なのに頼ってもらえないなんて、『お前は親としてダメだ』って言われてるようなものじゃないのかなあ。

なんて言うかさ、『なんでも相談できる友達がいる』みたいに言ったら、聞こえはいいけど、子供を育ててきて、ずっと一緒に過ごしてきて、しかも人生経験だってそれなりに積んできてるはずの親より、人生経験がずっと少ない友達の方が頼りになるとか、やっぱ、情けないよ。『親だからこそ話せないことがある』っていうのも、それを肯定的に考えるのって、単に、『子供の相談に乗るのとか面倒臭いから<美辞麗句>でいい感じに誤魔化して他人に丸投げしよう』って言ってるようにしか聞こえないんだよね。私には」

ってさ。

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