42 / 92
素に戻っちゃって
しおりを挟む
ところで、実はこの時、役所の窓口の人が、すっごくあたたかい目で見守ってくれてて、それがすっごい恥ずかしくて、さすがに素に戻っちゃって、そそくさと役所を後にした。
でもこれで晴れて私達が家族になったのは事実だから、誰に憚ることなく観音を守ることができる。
だけど、例の男子の方も中学に上がってからは、クラスも離れて、教室自体が別の校舎になったのもあってか、ほとんど関わってくることもなくなって。
結果的には自然消滅みたいな形で収束しちゃったんだよね。
それ自体が、結局、深刻な状況になる前に、学校側が対処してくれたからだと思う。
なにしろ今回のはあくまで、<イジメの疑い案件>という扱いで、厳密には<イジメ>と扱いじゃなかった。
それはそうだよね<イジメ>を犯罪とするなら、さすがに<からかい>程度じゃ犯罪とまでは言えないだろうからね。
これがもし教科書を破られたり上靴を隠されたりとなれば、器物損壊や窃盗という犯罪に当たるわけで、それに対処しないということは、犯罪を見過ごすってことだからね。
よく、『少年法は犯罪を犯した子供に甘い』って言われるけど、そもそも学校では犯罪そのものを見て見ぬフリをすることがこれまで多かったんじゃないかな。
それどころかイジメられてる子供の訴えを揉み消したりもしてた例もあったって言うよね。
そんな学校が子供に人として大切なことを教えられるとは、とても思えない。私自身、自分が通ってた学校ではそういう事を教わった覚えがない。
だけど観音が通ってた学校では違ってて、彼女をからかってた男子生徒のほとんどが、自分のやってることがよくないことだったと学ぶことができたと思う。
一人を除いては、だけど。
学校側が『よくないことだ』って教えようとしてくれてるのに、親がその邪魔をするって、どういうことなんだろう。
『好きな子にちょっかいかけるくらい普通のこと』
だと思ってるのかもしれないけど、
『それくらいで学校に行けなくなるとか、ひ弱過ぎる』
とか思ってるのかもしれないけど、そういう考えの下で育ったのが、大人になってパワハラとかするんじゃないの?
しかも、そのまま結婚とかして、子供ができたら、やっぱり同じようなことを繰り返したりするんじゃないの?
さらに観音はそんなことをするタイプじゃなかったけど、相手によっては報復されて、それこそ自分がイジメの被害者になったりすることもあるんじゃないのかな。
もしそうなったら、誰かをからかったことでその報復としてイジメられるようになったのなら、
『イジメられる側にも原因がある』
みたいに言われるようになるんじゃないのかな。
でもこれで晴れて私達が家族になったのは事実だから、誰に憚ることなく観音を守ることができる。
だけど、例の男子の方も中学に上がってからは、クラスも離れて、教室自体が別の校舎になったのもあってか、ほとんど関わってくることもなくなって。
結果的には自然消滅みたいな形で収束しちゃったんだよね。
それ自体が、結局、深刻な状況になる前に、学校側が対処してくれたからだと思う。
なにしろ今回のはあくまで、<イジメの疑い案件>という扱いで、厳密には<イジメ>と扱いじゃなかった。
それはそうだよね<イジメ>を犯罪とするなら、さすがに<からかい>程度じゃ犯罪とまでは言えないだろうからね。
これがもし教科書を破られたり上靴を隠されたりとなれば、器物損壊や窃盗という犯罪に当たるわけで、それに対処しないということは、犯罪を見過ごすってことだからね。
よく、『少年法は犯罪を犯した子供に甘い』って言われるけど、そもそも学校では犯罪そのものを見て見ぬフリをすることがこれまで多かったんじゃないかな。
それどころかイジメられてる子供の訴えを揉み消したりもしてた例もあったって言うよね。
そんな学校が子供に人として大切なことを教えられるとは、とても思えない。私自身、自分が通ってた学校ではそういう事を教わった覚えがない。
だけど観音が通ってた学校では違ってて、彼女をからかってた男子生徒のほとんどが、自分のやってることがよくないことだったと学ぶことができたと思う。
一人を除いては、だけど。
学校側が『よくないことだ』って教えようとしてくれてるのに、親がその邪魔をするって、どういうことなんだろう。
『好きな子にちょっかいかけるくらい普通のこと』
だと思ってるのかもしれないけど、
『それくらいで学校に行けなくなるとか、ひ弱過ぎる』
とか思ってるのかもしれないけど、そういう考えの下で育ったのが、大人になってパワハラとかするんじゃないの?
しかも、そのまま結婚とかして、子供ができたら、やっぱり同じようなことを繰り返したりするんじゃないの?
さらに観音はそんなことをするタイプじゃなかったけど、相手によっては報復されて、それこそ自分がイジメの被害者になったりすることもあるんじゃないのかな。
もしそうなったら、誰かをからかったことでその報復としてイジメられるようになったのなら、
『イジメられる側にも原因がある』
みたいに言われるようになるんじゃないのかな。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。
昼寝部
キャラ文芸
俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。
その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。
とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。
まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。
これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。
月弥総合病院
御月様(旧名 僕君☽☽︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる