我が娘が風呂上りにマッパで薄暗い部屋でPCの画面を見ながら不気味な笑い声を上げてるんだが?

京衛武百十

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イヤよイヤよも好きのうち

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好意とか善意とか正義とか、一般的にはポジティブな印象のあるそういうのを盾にしたら 何をやっても許されるっていう発想はそろそろ見直した方がいいんじゃないのかなって気がする。

私も下手したらストーカーみたいに思われそうなことをしてたからとにかく告白することすら許さないっていうのはさすがに行き過ぎだと思うけど、相手が嫌がってやめて欲しいっていう気持ちを表明したらやめるべきなんじゃないかな。やっぱり。

『イヤよイヤよも好きのうち』

なんて、いい加減もう本当にフィクションの中とかネタ以外には使わないでほしいよ。

だけど、そういう自分にばかり都合のいい考え方はそうそうなくならないことも分かってる。

だから観音かのんも、完全には解決してなくても、耐えてたんだ。彼や私に支えてもらいながらでもね。

私はそんな彼女を誇りに思う。

そして、彼女の訴えを聞き流さなかった彼のことをもっと好きになった。

もう、結婚できなくても、結婚しなくても、このままの関係がずっと続けばいいかなとも思ってたけど、こうして、観音かのんや彼との一緒の時間が増えると、やっぱり、自宅に帰るのが寂しくて寂しくて。

私が寂しいのもそうだけど、それ以上に、観音かのんが辛い思いをしてないか、泣きたい気持ちになってないか、とにかく気になっちゃって。

なにしろ、例の男子も同じ中学に進学してたからね。観音かのん自身、それが不安だったみたいだし。

だから、

「結婚してください! 私に、あなたと一緒に観音かのんちゃんを支えさせてください!」

って、中学生になった彼女がいる前で彼に迫ったんだ。

彼は、少し、困ったような表情になったけど、観音かのんが、

「結婚しちゃえばいいじゃん。私、かんちゃんだったら、お母さんでもいいと思うよ」

って言ってくれて。それで彼もとうとう、

「…分かりました。こんなロートルですが、よろしくお願いします」

そう言ってくれたんだ。



こうして、観音かのんが十三歳の誕生日を迎えたその日、三人で婚姻届と同時に、観音かのんとの養子縁組届を、役所に提出しにいくことになった。

「よかったね、かんちゃん。てか、もうこれで<お母さん>なんだな」

書類を受け付けてもらうと、彼女がそう言ってくれて、私、感極まっちゃって、役所の窓口のところで泣いちゃった。

『私これで本当に、観音かのんと彼の家族になれたんだな……!』

って実感が湧いてきて。

「なんだよもう、お母さん。大人なのに」

観音かのんは呆れたようにそう言ってきたけどその顔はすごく優しい感じだった。彼もそっと抱きしめて背中を軽くトントンしてくれてさ……

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