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第一章
第5話 冒険者ギルド
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仕事の斡旋所は大きな建物で広場でも目立つ存在だったため、簡単に見つけることができた。隣には宿の主人の言葉通り、冒険者ギルドらしき建物もあった。斡旋所の中に入ると、一階にはたくさん掲示板が設置されていて、そこには多くの求人広告が貼り付けられていた。僕は貼り付けられていた求人広告にざっと目を通していく。
(武器屋の手伝い、魔導具店の店員、酒場の料理補助……結構いろいろあるなぁ)
僕は自分でもなんとかできそうな求人が結構あってほっとした。これなら多分、餓死することだけは避けられるだろう。
僕は求人に応募するかどうかは後で考えることにして一旦、斡旋所を出た。そして、隣にあった冒険者ギルドにも一応寄ってみることにした。冒険者ギルドに入ると、一階は大きなホールになっていて奥に受付がたくさん並んでいた。
そして、そこに冒険者と思しき人たちが長い列を作っていた。受付では皆、何か変な色をした石を提出している。受付の人はその石を受け取ると何やら変な機械のようなものの上に置き、そこに表れた数字を見て代わりにお金を石を提出した人に渡す。
僕がなんだろうと思って見ていると、不意に後ろから声をかけられた。
「……また会うとは思わなかった」
振り向くと例の彼女が立っていた。相変わらず眼帯を付けていて、何を考えているのかわからない雰囲気を醸し出している。
「あれは『魔石』。ダンジョンのモンスターの核で、モンスターを倒すと手に入るもの」
モンスターの核……魔石……。初めて聞く単語だったけど、だいたいどういうものかは推測できた。
「君が冒険者志望だったとは思わなかった。……それとも、ちょっと気になったから寄ってみただけとか?」
「あ、うん、寄ってみただけ……」
「そう……。でも、ちょうどよかった。君、今度私と一緒に冒険者になるための試験を受けない?」
「え、ええ!?」
僕は驚いて素っ頓狂な声をあげた。
「冒険者になるためには試験を受ける必要があるの。『最初の試練』って言われてるんだけど。それでその試験が三日後にあってね。最低二人のパーティで参加しなくちゃならないの。私、それ知らなくてね。でも今からもう一人を見つける時間もないし……」
彼女はそう言って少しうつむく。
「君、暇でしょ? ちょっとダンジョン潜るだけですぐ終わるから。モンスターを相手にするのが初めてでも、私がいるから何の問題もない。手に入った魔石も山分けでいいし、何なら君のほうが多くても構わない。……どう?」
彼女はそう言ってこちらを見てくる。
「えっと、その、危険とかはないの?」
「それはもちろんあるけど、大丈夫。狩猟でも熟練ハンターと一緒なら何も心配することないでしょ? それと同じ」
なんとも微妙な例えだけど、言いたいことはわかった。
(うーん、どうしよう……。魔石は換金できるみたいだし、それでお金が手に入るのならやってみてもいい気はする。彼女もなんか強そうだし……ここは乗ってもいい……かな?)
僕は少し考えて、答えを出した。
「わ、わかった。一緒に試験受けてもいいよ。ただ、本当に危なくなったら棄権してもいいっていう条件つきで……」
僕はそう言った。途中で棄権してもOKという条件だけは絶対に譲れないと思った。
「ふふ、そうこなくっちゃ。でも、本当に危なくなるなんてまずないから安心して。ただ、最低限の準備は必要だから明日一緒に買い物しましょう。君の宿の場所を教えてくれる? 明日、迎えに行くから」
彼女は心なしか嬉しそうに言った。僕は彼女に滞在している宿の場所を教えた。
「それと、君の名前、まだ聞いてなかったね。何ていうの?」
「僕の名前は結人。朝比奈結人」
「アサヒナ・ユイト? じゃあユイトって呼ぶね。私の名前はミサキ、これからよろしく」
……ミサキって普通に和風な名前だなと僕は思った。
(まぁ異世界だし、多分なんでもありなんだろう)
僕は特に深く考えることはなかった。
こうして僕はミサキと一緒に冒険者の試験を受けることになった。
(武器屋の手伝い、魔導具店の店員、酒場の料理補助……結構いろいろあるなぁ)
僕は自分でもなんとかできそうな求人が結構あってほっとした。これなら多分、餓死することだけは避けられるだろう。
僕は求人に応募するかどうかは後で考えることにして一旦、斡旋所を出た。そして、隣にあった冒険者ギルドにも一応寄ってみることにした。冒険者ギルドに入ると、一階は大きなホールになっていて奥に受付がたくさん並んでいた。
そして、そこに冒険者と思しき人たちが長い列を作っていた。受付では皆、何か変な色をした石を提出している。受付の人はその石を受け取ると何やら変な機械のようなものの上に置き、そこに表れた数字を見て代わりにお金を石を提出した人に渡す。
僕がなんだろうと思って見ていると、不意に後ろから声をかけられた。
「……また会うとは思わなかった」
振り向くと例の彼女が立っていた。相変わらず眼帯を付けていて、何を考えているのかわからない雰囲気を醸し出している。
「あれは『魔石』。ダンジョンのモンスターの核で、モンスターを倒すと手に入るもの」
モンスターの核……魔石……。初めて聞く単語だったけど、だいたいどういうものかは推測できた。
「君が冒険者志望だったとは思わなかった。……それとも、ちょっと気になったから寄ってみただけとか?」
「あ、うん、寄ってみただけ……」
「そう……。でも、ちょうどよかった。君、今度私と一緒に冒険者になるための試験を受けない?」
「え、ええ!?」
僕は驚いて素っ頓狂な声をあげた。
「冒険者になるためには試験を受ける必要があるの。『最初の試練』って言われてるんだけど。それでその試験が三日後にあってね。最低二人のパーティで参加しなくちゃならないの。私、それ知らなくてね。でも今からもう一人を見つける時間もないし……」
彼女はそう言って少しうつむく。
「君、暇でしょ? ちょっとダンジョン潜るだけですぐ終わるから。モンスターを相手にするのが初めてでも、私がいるから何の問題もない。手に入った魔石も山分けでいいし、何なら君のほうが多くても構わない。……どう?」
彼女はそう言ってこちらを見てくる。
「えっと、その、危険とかはないの?」
「それはもちろんあるけど、大丈夫。狩猟でも熟練ハンターと一緒なら何も心配することないでしょ? それと同じ」
なんとも微妙な例えだけど、言いたいことはわかった。
(うーん、どうしよう……。魔石は換金できるみたいだし、それでお金が手に入るのならやってみてもいい気はする。彼女もなんか強そうだし……ここは乗ってもいい……かな?)
僕は少し考えて、答えを出した。
「わ、わかった。一緒に試験受けてもいいよ。ただ、本当に危なくなったら棄権してもいいっていう条件つきで……」
僕はそう言った。途中で棄権してもOKという条件だけは絶対に譲れないと思った。
「ふふ、そうこなくっちゃ。でも、本当に危なくなるなんてまずないから安心して。ただ、最低限の準備は必要だから明日一緒に買い物しましょう。君の宿の場所を教えてくれる? 明日、迎えに行くから」
彼女は心なしか嬉しそうに言った。僕は彼女に滞在している宿の場所を教えた。
「それと、君の名前、まだ聞いてなかったね。何ていうの?」
「僕の名前は結人。朝比奈結人」
「アサヒナ・ユイト? じゃあユイトって呼ぶね。私の名前はミサキ、これからよろしく」
……ミサキって普通に和風な名前だなと僕は思った。
(まぁ異世界だし、多分なんでもありなんだろう)
僕は特に深く考えることはなかった。
こうして僕はミサキと一緒に冒険者の試験を受けることになった。
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