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STORY4
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詩歌が郁斗の元で生活するようになってから約ひと月が経った頃、花房家に動きがあった。
「……え? それは、本当なんでしょうか?」
店での勤務を終えて帰った詩歌は所用で彼女よりも少し遅れて帰宅した郁斗の言葉を耳にするなり驚き、思わず聞き返した。
「うん。信頼出来る筋からの情報なんだよ。詩歌ちゃんにとって父親にあたる花房 慎之介と婚約者にあたる四条 康隆の二人は、裏組織と繋がりがある」
「……裏組織……その、郁斗さんたちヤクザと同じような?」
「まあ、一括りにすれば似たようなものだけど、二人と繋がりがあるのは半グレ集団。その中でも関西で結構悪さしてる組織と深い繋がりがある集団みたいでさ、ちょっと厄介そうな感じなんだよねぇ」
そう言いながら煙草を取り出して口に咥えると、火を点けた郁斗は何かを考えるような素振りをしながらふぅーっと息を吐く。
「それから、奴らは組織に君の捜索を頼んでるね。今はまだ関西周辺を中心に捜索してるみたいで関東の方まで来てないようだけど手掛かり無しとなれば、そろそろこっちの方にも手を回すかもね」
「……やっぱり、義父たちは私を捜しているんですね」
家出からひと月、郁斗が色々な手を使って警察内部に詳しい人物から詩歌の捜索願いが出ていないかを確認してもらったところ、出ていない事が判明。
それを知った詩歌は安堵していたようだけど、監視までして囲っていた娘が居なくなったのに届けを出さない事が、郁斗は不思議で仕方なかった。
同時に花房と四条には警察と関われない事情があると考え、各方面の協力を得て情報収集にあたり、その後も警戒を続けていた。
そして郁斗の読み通り、二人は裏組織との繋がりがある事が原因で警察とはあまり関われない事を知り、詩歌の捜索は組織の人間が行っていると分かったのだ。
「とにかく、今後はこれまで以上に一人で行動する事は控えないといけない。分かるよね?」
「はい」
「店での勤務に関しては、まあそこまで心配する事はないよ。店の中も外も市来組が常に目を光らせてるから。ただ念の為、暫くは常連のみの接客限定にしよう。どこから嗅ぎつけてくるか分からないからね」
「分かりました」
ここ最近は接客にも慣れて新たな暮らしを楽しむ余裕を見せていた詩歌だけど、義父たちが捜している事を知った今、いつ居場所がバレてしまうのかと考えるとだんだん怖くなり、自然と元気が無くなっていく。
そんな彼女を安心させようと郁斗は、
「大丈夫。詩歌ちゃんの事は俺が必ず守るから、心配いらないよ」
煙草の吸殻を灰皿に押し付けると、ソファーに座って俯いてしまった詩歌に優しく言葉を掛けた。
「……え? それは、本当なんでしょうか?」
店での勤務を終えて帰った詩歌は所用で彼女よりも少し遅れて帰宅した郁斗の言葉を耳にするなり驚き、思わず聞き返した。
「うん。信頼出来る筋からの情報なんだよ。詩歌ちゃんにとって父親にあたる花房 慎之介と婚約者にあたる四条 康隆の二人は、裏組織と繋がりがある」
「……裏組織……その、郁斗さんたちヤクザと同じような?」
「まあ、一括りにすれば似たようなものだけど、二人と繋がりがあるのは半グレ集団。その中でも関西で結構悪さしてる組織と深い繋がりがある集団みたいでさ、ちょっと厄介そうな感じなんだよねぇ」
そう言いながら煙草を取り出して口に咥えると、火を点けた郁斗は何かを考えるような素振りをしながらふぅーっと息を吐く。
「それから、奴らは組織に君の捜索を頼んでるね。今はまだ関西周辺を中心に捜索してるみたいで関東の方まで来てないようだけど手掛かり無しとなれば、そろそろこっちの方にも手を回すかもね」
「……やっぱり、義父たちは私を捜しているんですね」
家出からひと月、郁斗が色々な手を使って警察内部に詳しい人物から詩歌の捜索願いが出ていないかを確認してもらったところ、出ていない事が判明。
それを知った詩歌は安堵していたようだけど、監視までして囲っていた娘が居なくなったのに届けを出さない事が、郁斗は不思議で仕方なかった。
同時に花房と四条には警察と関われない事情があると考え、各方面の協力を得て情報収集にあたり、その後も警戒を続けていた。
そして郁斗の読み通り、二人は裏組織との繋がりがある事が原因で警察とはあまり関われない事を知り、詩歌の捜索は組織の人間が行っていると分かったのだ。
「とにかく、今後はこれまで以上に一人で行動する事は控えないといけない。分かるよね?」
「はい」
「店での勤務に関しては、まあそこまで心配する事はないよ。店の中も外も市来組が常に目を光らせてるから。ただ念の為、暫くは常連のみの接客限定にしよう。どこから嗅ぎつけてくるか分からないからね」
「分かりました」
ここ最近は接客にも慣れて新たな暮らしを楽しむ余裕を見せていた詩歌だけど、義父たちが捜している事を知った今、いつ居場所がバレてしまうのかと考えるとだんだん怖くなり、自然と元気が無くなっていく。
そんな彼女を安心させようと郁斗は、
「大丈夫。詩歌ちゃんの事は俺が必ず守るから、心配いらないよ」
煙草の吸殻を灰皿に押し付けると、ソファーに座って俯いてしまった詩歌に優しく言葉を掛けた。
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