22 / 43
3章
3-6 美女に送る東方美人(ドンファンメイレン)と酔貴妃(スイキヒ)
しおりを挟むランチから帰ってきて和葉はすぐに鹿島に声を掛けられ礼を言われた。
「あ、平戸さんあれ頂きました。ありがとうございました」
「ううん、昨日はありがとう」
そう言い自販機に向かうと鹿島も付いて来た。
彼も何か買うのだろう。
「お先にどうぞ」と譲ると彼は「平戸さんが先に」と遠慮する。
気を遣わなくていいのに。
せっかく譲ってくれたから頭を下げお言葉に甘えると彼は唐突に
「平戸さん、昨日はどうでしたか?」
とランチ会の話題を振ってきた。
「うん。鹿島君も来ればよかったのに」と笑うと
「いや~俺は有田さんと1番接点ないですし」
と言われる。
記憶が確かなら彼とカナちゃんが会ったのは彼女が産休に入る前に妊婦のカナちゃんはお酒が飲めないので鹿島君の歓迎祝いとを一緒にイタリアンを食べに行ったのが最後だ。
まあ、彼以降にも女性派遣社員は入って来たからそれよりは接点あるのにとは思った。
もしかして
「鹿島君、子供嫌いだったりする?」
そう聞くと彼は真剣な顔になって
「そんな訳ないじゃないですか!」
と強めに否定された。
「ああ、すみません」
彼は自分の声が異様に大きくなってた事に気づき口を覆った。
「いや~、本当は抱っことかしたかったですよ。
でもあの子昼寝してたから俺、絶対起こしますって。
そうなったら有田さんに悪いですもん」
赤ちゃんをあやすのは大変そうだが、彼にとってカナちゃんに気を遣っていたのだろうか。
「別にそれくらいじゃカナちゃん怒らないよ」
とフォローをするが彼の気は治らない。
「え~、でも俺将来奥さんに赤ん坊の事で叱られたくないんですよ。
だから結婚して将来産まれる時は絶対父親学校真面目に受けようって決心してるんです。
やっぱりその方が奥さんも助かりますよね?」
ね?と彼は「うん」という返事待ちでそう聞く。
「うん。いいんじゃない」
そう答えるのが今の精一杯だった。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
後宮なりきり夫婦録
石田空
キャラ文芸
「月鈴、ちょっと嫁に来るか?」
「はあ……?」
雲仙国では、皇帝が三代続いて謎の昏睡状態に陥る事態が続いていた。
あまりにも不可解なために、新しい皇帝を立てる訳にもいかない国は、急遽皇帝の「影武者」として跡継ぎ騒動を防ぐために寺院に入れられていた皇子の空燕を呼び戻すことに決める。
空燕の国の声に応える条件は、同じく寺院で方士修行をしていた方士の月鈴を妃として後宮に入れること。
かくしてふたりは片や皇帝の影武者として、片や皇帝の偽りの愛妃として、後宮と言う名の魔窟に潜入捜査をすることとなった。
影武者夫婦は、後宮内で起こる事件の謎を解けるのか。そしてふたりの想いの行方はいったい。
サイトより転載になります。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
裏切りの代償
中岡 始
キャラ文芸
かつて夫と共に立ち上げたベンチャー企業「ネクサスラボ」。奏は結婚を機に経営の第一線を退き、専業主婦として家庭を支えてきた。しかし、平穏だった生活は夫・尚紀の裏切りによって一変する。彼の部下であり不倫相手の優美が、会社を混乱に陥れつつあったのだ。
尚紀の冷たい態度と優美の挑発に苦しむ中、奏は再び経営者としての力を取り戻す決意をする。裏切りの証拠を集め、かつての仲間や信頼できる協力者たちと連携しながら、会社を立て直すための計画を進める奏。だが、それは尚紀と優美の野望を徹底的に打ち砕く覚悟でもあった。
取締役会での対決、揺れる社内外の信頼、そして壊れた夫婦の絆の果てに待つのは――。
自分の誇りと未来を取り戻すため、すべてを賭けて挑む奏の闘い。復讐の果てに見える新たな希望と、繊細な人間ドラマが交錯する物語がここに。
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる