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34 再会
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ローザリアを連れて王の間に戻る途中、ユークリッドは念の為「異国の船に乗ったことはあるのか?」と尋ねてみた。
「…ある…」
ローザリアは小さくうなずいた。
「どこの国の船だ?誰が乗っていた?」
ユークリッドがはやる気持ちを抑えながら聞くと、ローザリアは思い出しながら懐かしそうに答えた。
「国、言葉、わからない。髪、目、黒い少年、やさしい子」
あの少年の話は本当のようだな。
ユークリッドはそれでも用心して、王の間に到着しても部屋に入らず、ローザリアに扉の陰から使者たちを確認させた。
「あ!」
ローザリアが明るい声をあげた。その声で十条大臣と一之進が後ろを振り向いた。
「ああっ!」
ぱあっと顔をほころばせた一之進にローザリアが夢中で駆けより、その手を取った。
「嬉しい!会えた!!」
ローザリアは思わぬ再会に感激して目に涙をためている。ジェム大陸から逃亡する際、船で助けてくれた少年だった。
「僕も…!アンデッド倒した聖女の話、街で聞いた。もしかしたらと」
笑顔ではしゃぐローザリア。だが、少年と打ち解けている感じがユークリッドは面白くなかった。
僕にそんな笑顔、見せたことないのに。
「言葉…どうして?」
ローザリアは一之進が片言だが言葉が通じるようになっていることに今更ながら気づいた。
「数週間、この街にいた。学んだ」
この人たちは頭がいいのね。
全く違う文化圏から来た彼らが未知の言葉をこんな短時間に会得しつつあることに、ローザリアは感嘆した。
感動の再会ではあったが、このあと一之進たちから聞かされた話は、戦慄が走る内容だった。
「隣のジェム大陸のアンデッド、この国に来た」
「何だと!?」
一之進の言葉にユークリッドやネイブたちが仰天する。ローザリアも驚きのあまり青ざめている。
「ジェム大陸、アンデッドたくさん出た。逃げ出した船にアンデッド、隠れた」
それで我が国にもアンデッドが現れたのか。
一同にとっては、最近の怪現象に対して腑に落ちる内容だった。
「我が商船ミツハのアンデッド、聖女様、倒してくれた。だが、他の船に潜伏したアンデッド、ここ、上陸した」
「まだ何体くらいいるのだ」
「わからない。僕たち、6体、追い払った」
「6体も…!?一体どうやって戦ったのだ?剣で倒せないモンスターのはずだ」
ユークリッドの問いかけに、一之進が扉の兵士に預けた剣を指差しながら、さらに答えた。
「和音刀、神前で清めた。アンデッド嫌がる。でも完全に殺せない」
殺せないまでも、あのアンデッドたちを追い払えるとは。皆が和音刀に目をやると、その黒い鞘が神秘的に光を反射した。
「二人、どうする?国、帰る?」
ローザリアが一之進たちに心配そうに尋ねると、十条大臣は首を左右に振った。
「アンデッド、将軍様のいる我が国に上陸、避けねばならない。私、報告のため国帰る。息子の一之進、情報収集のため、この国とどまる」
十条大臣に続き、意志の強い目で一之進が言葉を継いだ。
「僕、聖女様、手伝う!」
「…ある…」
ローザリアは小さくうなずいた。
「どこの国の船だ?誰が乗っていた?」
ユークリッドがはやる気持ちを抑えながら聞くと、ローザリアは思い出しながら懐かしそうに答えた。
「国、言葉、わからない。髪、目、黒い少年、やさしい子」
あの少年の話は本当のようだな。
ユークリッドはそれでも用心して、王の間に到着しても部屋に入らず、ローザリアに扉の陰から使者たちを確認させた。
「あ!」
ローザリアが明るい声をあげた。その声で十条大臣と一之進が後ろを振り向いた。
「ああっ!」
ぱあっと顔をほころばせた一之進にローザリアが夢中で駆けより、その手を取った。
「嬉しい!会えた!!」
ローザリアは思わぬ再会に感激して目に涙をためている。ジェム大陸から逃亡する際、船で助けてくれた少年だった。
「僕も…!アンデッド倒した聖女の話、街で聞いた。もしかしたらと」
笑顔ではしゃぐローザリア。だが、少年と打ち解けている感じがユークリッドは面白くなかった。
僕にそんな笑顔、見せたことないのに。
「言葉…どうして?」
ローザリアは一之進が片言だが言葉が通じるようになっていることに今更ながら気づいた。
「数週間、この街にいた。学んだ」
この人たちは頭がいいのね。
全く違う文化圏から来た彼らが未知の言葉をこんな短時間に会得しつつあることに、ローザリアは感嘆した。
感動の再会ではあったが、このあと一之進たちから聞かされた話は、戦慄が走る内容だった。
「隣のジェム大陸のアンデッド、この国に来た」
「何だと!?」
一之進の言葉にユークリッドやネイブたちが仰天する。ローザリアも驚きのあまり青ざめている。
「ジェム大陸、アンデッドたくさん出た。逃げ出した船にアンデッド、隠れた」
それで我が国にもアンデッドが現れたのか。
一同にとっては、最近の怪現象に対して腑に落ちる内容だった。
「我が商船ミツハのアンデッド、聖女様、倒してくれた。だが、他の船に潜伏したアンデッド、ここ、上陸した」
「まだ何体くらいいるのだ」
「わからない。僕たち、6体、追い払った」
「6体も…!?一体どうやって戦ったのだ?剣で倒せないモンスターのはずだ」
ユークリッドの問いかけに、一之進が扉の兵士に預けた剣を指差しながら、さらに答えた。
「和音刀、神前で清めた。アンデッド嫌がる。でも完全に殺せない」
殺せないまでも、あのアンデッドたちを追い払えるとは。皆が和音刀に目をやると、その黒い鞘が神秘的に光を反射した。
「二人、どうする?国、帰る?」
ローザリアが一之進たちに心配そうに尋ねると、十条大臣は首を左右に振った。
「アンデッド、将軍様のいる我が国に上陸、避けねばならない。私、報告のため国帰る。息子の一之進、情報収集のため、この国とどまる」
十条大臣に続き、意志の強い目で一之進が言葉を継いだ。
「僕、聖女様、手伝う!」
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