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ー海上ー106
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「まぁ、とりあえず、帰ろうか? 梅沢君の手当てもしなきゃならないしね?」
裕二は和也が負傷している事を診ずにどうやら気付いていたようだ。
「お前さぁ、隠しているようで、意外にもその腕バレバレなんだからなぁ、もし、折ってて一生使いもんにならなくなってもしらねぇぞ……」
「えー!? 和也怪我してたんですか!? どうして、和也はそういう事を隠すんですか!? 他の事に関しては正直過ぎる位に正直なのに……」
「あー! もう! なんで、お前までそこまで突っ込むんだよー!」
「心配だからですっ!」
「心配だからに決まってるだろ!」
裕実が和也に対してそこまで言うのは分かるのだが何故か望までもが今回に限ってなのかそう言っている。
「分かりました! 正直に言いますよ! 正直にな! 俺は医者が嫌いなんだよっ! ま、そういう事だ。 まぁ、自分で働いている分には全然構わないんだけどな」
「……って、事はー!?」
裕実と望は急に視線を合わせると大声で笑い始める。
「だから、言いたくなかったのによ」
と小さな声で呟く和也。
そう和也は病院に行くのは嫌いなようだ。 和也からしてみたら風邪の場合には病院には行かずに自力で治してしまうような性格なんであろう。
「な、和也……俺が治療してやるっていってもダメなのか?」
望はそう真剣な瞳で和也の事を見つめる。
和也はその望の言葉に安心したような表情をすると、
「ああ、まぁ、望なら安心して……」
「まぁ、なら大丈夫だよな。 それに、こんな怪我位で俺の大事なコンビを失いたくないからよ」
和也は今度安心したような表情から笑顔へと戻すと、
「そうだったな。 望と俺の関係は親友でもあるんだけど、コンビとして仕事してるんだったな」
だが次の瞬間、和也は雄介同様に望が眼鏡をしてない事思い出したのか急に大声をあげるのだ。
「あー!! 望!! 確かお前眼鏡ないんじゃなかったのか!?」
望の方も話に夢中になり過ぎて忘れてしまっていたのか眼鏡が無い事をスッカリと忘れてしまっていたらしい。
「あ、確かに……和也の言う通り流石に俺だって眼鏡がないと治療は出来ないな」
「本当、たまに望って抜けてる所あるよな?」
「悪かったな」
「じゃあ、私がやって上げようか?」
その話を聞いていた裕二が二人の間に割って入って来たようだ。
「さ、流石にいいですよー。 院長にお願いするような怪我ではないですからー」
「じゃあ、新城君に診てもらうかい?」
そう裕二はにやけながら言っている所からすると半分冗談ぎみに言っているのかもしれない。
誰しも弱点を突かれると痛いもんで、そう裕二に言われてしまうと言い返せなく和也。
やはり、そこは新城には和也からしてみたらトラウマみたいなのがまだ残っているのか仕方なく、
「では、院長にお願いします」
裕二は和也が負傷している事を診ずにどうやら気付いていたようだ。
「お前さぁ、隠しているようで、意外にもその腕バレバレなんだからなぁ、もし、折ってて一生使いもんにならなくなってもしらねぇぞ……」
「えー!? 和也怪我してたんですか!? どうして、和也はそういう事を隠すんですか!? 他の事に関しては正直過ぎる位に正直なのに……」
「あー! もう! なんで、お前までそこまで突っ込むんだよー!」
「心配だからですっ!」
「心配だからに決まってるだろ!」
裕実が和也に対してそこまで言うのは分かるのだが何故か望までもが今回に限ってなのかそう言っている。
「分かりました! 正直に言いますよ! 正直にな! 俺は医者が嫌いなんだよっ! ま、そういう事だ。 まぁ、自分で働いている分には全然構わないんだけどな」
「……って、事はー!?」
裕実と望は急に視線を合わせると大声で笑い始める。
「だから、言いたくなかったのによ」
と小さな声で呟く和也。
そう和也は病院に行くのは嫌いなようだ。 和也からしてみたら風邪の場合には病院には行かずに自力で治してしまうような性格なんであろう。
「な、和也……俺が治療してやるっていってもダメなのか?」
望はそう真剣な瞳で和也の事を見つめる。
和也はその望の言葉に安心したような表情をすると、
「ああ、まぁ、望なら安心して……」
「まぁ、なら大丈夫だよな。 それに、こんな怪我位で俺の大事なコンビを失いたくないからよ」
和也は今度安心したような表情から笑顔へと戻すと、
「そうだったな。 望と俺の関係は親友でもあるんだけど、コンビとして仕事してるんだったな」
だが次の瞬間、和也は雄介同様に望が眼鏡をしてない事思い出したのか急に大声をあげるのだ。
「あー!! 望!! 確かお前眼鏡ないんじゃなかったのか!?」
望の方も話に夢中になり過ぎて忘れてしまっていたのか眼鏡が無い事をスッカリと忘れてしまっていたらしい。
「あ、確かに……和也の言う通り流石に俺だって眼鏡がないと治療は出来ないな」
「本当、たまに望って抜けてる所あるよな?」
「悪かったな」
「じゃあ、私がやって上げようか?」
その話を聞いていた裕二が二人の間に割って入って来たようだ。
「さ、流石にいいですよー。 院長にお願いするような怪我ではないですからー」
「じゃあ、新城君に診てもらうかい?」
そう裕二はにやけながら言っている所からすると半分冗談ぎみに言っているのかもしれない。
誰しも弱点を突かれると痛いもんで、そう裕二に言われてしまうと言い返せなく和也。
やはり、そこは新城には和也からしてみたらトラウマみたいなのがまだ残っているのか仕方なく、
「では、院長にお願いします」
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