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ー天災ー62
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次の日は目覚ましの音で目をさます3人。
「んー、眠ぃ……」
そう和也は目を擦りながら半身を起こす。
だが、そう嘆いている和也に気付いた望は、
「……そんな事言ってる場合じゃねぇだろうが!」
「分かってるって!」
そう和也の方はそう言われて何かカチンときてしまったのであろう。 そうイライラしながらベッドのニ階から降りて来るのだ。
和也がイライラとする気持ちは物凄く分かる。 一応、体を休める事は出来ていても、あの地震からはそんなにゆっくりとは休めてはいないのだから。
大きな地震があるとその後には必ずといっていい程、余震というのは続く。 大きな地震を経験すると僅かな揺れでも体の方は敏感になっていて、こういつでも逃げれる準備をしてしまうらしく起きてしまっているのだから。 地震の他にも自然災害というのは本当に恐ろしいものだという事を今まさに感じている。
何故、人間は自然災害というのは怖がるのであろうか。 そこは本当に『死』と隣り合わせなのだから『怖い』と思うのであろう。 例えその大きな地震で助かったとしても、その後は食事もライフラインも今まで通りには行かず先の見えない生活が待っているからというのもあるもかもしれない。 今までの生活ならば『お腹が空いた』と思えば直ぐそこにはコンビニがあるのだから買えば空腹満たされる。 だが今は道も寸断されていて唯一動けるのは空輸だけで、前のようにこう簡単に空腹も満たす事も出来ないのだから。
こう今までは体力的にも精神的にも普通の生活を送っていたのだが、何も無いこの状況に徐々にはあるのだが疲れ果ててしまうのであろう。
そう今まで自由に出来て来た事が出来なくなる。 衣食住これが人間生きていく上で最低限の生活ではあるのだが、それさえも無い状況になっている。 生き残っている者は先が見えない不安しか今はないのだから。
望も雄介の事を起こすと先に起きて座っていた和也の前に腰を下ろす。
先程、和也が文句みたいなのを言っていた理由が分かったような気がした。 和也はいつもは温厚な性格でそんなに文句を言う人間ではない。
和也の顔色が物凄く悪い。 かなり和也的にも疲れて来ているのか凄く辛そうにしている。
「和也、大丈夫か?」
「んー、まぁな」
とは言うものの今の和也はソファに完全に背中を預けてしまっている状態だ。 そう明らかに体が怠そうにしているのだから。
「……和也?」
そう心配そうに声を掛けると望は和也の側へと向かい額に触れてみる。
「やっぱりか。 朝から様子がおかしいと思ってたけど、まさか、熱出してたなんてな」
「ぁ……望の手冷たい……」
「熱があるんだから、俺の手が冷たく感じるのは当たり前だろ。 多分、和也も今までの疲れが出て来たんだろ? 俺達だって、確かに体の方が限界なんだからさ、こう熱が出るって事は体が休みたいって言ってる証拠なんだし、今日位はゆっくり休んでろよ。 後は俺とか他のスタッフがやるからさ」
「んー、眠ぃ……」
そう和也は目を擦りながら半身を起こす。
だが、そう嘆いている和也に気付いた望は、
「……そんな事言ってる場合じゃねぇだろうが!」
「分かってるって!」
そう和也の方はそう言われて何かカチンときてしまったのであろう。 そうイライラしながらベッドのニ階から降りて来るのだ。
和也がイライラとする気持ちは物凄く分かる。 一応、体を休める事は出来ていても、あの地震からはそんなにゆっくりとは休めてはいないのだから。
大きな地震があるとその後には必ずといっていい程、余震というのは続く。 大きな地震を経験すると僅かな揺れでも体の方は敏感になっていて、こういつでも逃げれる準備をしてしまうらしく起きてしまっているのだから。 地震の他にも自然災害というのは本当に恐ろしいものだという事を今まさに感じている。
何故、人間は自然災害というのは怖がるのであろうか。 そこは本当に『死』と隣り合わせなのだから『怖い』と思うのであろう。 例えその大きな地震で助かったとしても、その後は食事もライフラインも今まで通りには行かず先の見えない生活が待っているからというのもあるもかもしれない。 今までの生活ならば『お腹が空いた』と思えば直ぐそこにはコンビニがあるのだから買えば空腹満たされる。 だが今は道も寸断されていて唯一動けるのは空輸だけで、前のようにこう簡単に空腹も満たす事も出来ないのだから。
こう今までは体力的にも精神的にも普通の生活を送っていたのだが、何も無いこの状況に徐々にはあるのだが疲れ果ててしまうのであろう。
そう今まで自由に出来て来た事が出来なくなる。 衣食住これが人間生きていく上で最低限の生活ではあるのだが、それさえも無い状況になっている。 生き残っている者は先が見えない不安しか今はないのだから。
望も雄介の事を起こすと先に起きて座っていた和也の前に腰を下ろす。
先程、和也が文句みたいなのを言っていた理由が分かったような気がした。 和也はいつもは温厚な性格でそんなに文句を言う人間ではない。
和也の顔色が物凄く悪い。 かなり和也的にも疲れて来ているのか凄く辛そうにしている。
「和也、大丈夫か?」
「んー、まぁな」
とは言うものの今の和也はソファに完全に背中を預けてしまっている状態だ。 そう明らかに体が怠そうにしているのだから。
「……和也?」
そう心配そうに声を掛けると望は和也の側へと向かい額に触れてみる。
「やっぱりか。 朝から様子がおかしいと思ってたけど、まさか、熱出してたなんてな」
「ぁ……望の手冷たい……」
「熱があるんだから、俺の手が冷たく感じるのは当たり前だろ。 多分、和也も今までの疲れが出て来たんだろ? 俺達だって、確かに体の方が限界なんだからさ、こう熱が出るって事は体が休みたいって言ってる証拠なんだし、今日位はゆっくり休んでろよ。 後は俺とか他のスタッフがやるからさ」
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