最前線攻略に疲れた俺は、新作VRMMOを最弱職業で楽しむことにした

水の入ったペットボトル

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第48話

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第48話
「はぁ、寝ただけでこっちはもう1日経ってるのはキツイなぁ」

 今はゲーム内で8日目の21時、そして夜が来ない日なのでこの時間でも外は明るい。
 
「クゥ!」「アウ!」「……!」
「おお、みんなただいま」

 魔獣達が俺が起きたことに気づいて駆け寄って来たので、そのままベッドの上で少し戯れる。

「よし、じゃあ行こうか」

「お、ユーマ起きたのか、おはよう」
「モニカさんおはよう」
「一応畑の水やりは9時頃に魔獣達とやっておいたから、明日まではやらなくていいぞ」
「ありがとう。今からご飯食べるけどモニカさんは?」
「では少しだけいただこう」

 という事でいつものギムルさんに焼いてもらった肉を出し、みんなで食べる。

「ちょっとみんな食べてて」

 俺は1人冷蔵室の10Lミルク保存缶をインベントリに入れ、外に出る。

「確かミルクと砂糖を温めて混ぜたらまた冷やすんだよな。面倒くさいからマグマ袋にミルク保存缶入れるか」

 外から見たら何をしているかわからないだろうが、俺はミルクが沸騰しない程度にマグマ袋にミルク保存缶を入れては出し、入れては出しを繰り返す。その時にミルクを混ぜることも忘れない。

 今思うと、失敗しないように魔法の包丁を右手で持ちながらこの作業をしていたので、見られたらヤバい奴でしかなかったな。

「良し、混ぜるのはこんなもんかな。一旦ここに置いといて、後で小分けにして冷凍室に入れるか。いや、このあと食べる分はウルに凍らせてもらおう」

 こうしてミルク保存缶を外に放置して、一度リビングに戻る。

「おかえり。何してたんだ?」
「少しデザートを作ろうと思ってね。ウルに手伝ってもらえばすぐに食べられると思うよ」
「アウアウ!」
「大丈夫、ルリの分はいっぱいあるし、なんならこれからいつでも食べれるから」

 デザートと聞いて目の色が変わったルリを落ち着かせながら、食事を続けるのだった。

「で、さっき言ってたデザートは私も食べて良いのか?」
「もちろん。なんならお世話になってる人達にあげようかとも思ってるし、意見を聞かせてほしいな」

 先ほど外で冷ましておいた砂糖とミルクの混ざったミルク保存缶から、少しボウルにミルク(砂糖入り)を注ぐ。

「今はいい入れ物がないからボウルで代用して。ウル、これを良い感じに凍らせてほしい」
「クゥ!」

 あっという間に凍ったミルク(砂糖入り)をスプーンで削り取り、皿に盛り付ける。

「はい、マウンテンモウのアイスだよ。一番最初はルリにあげるね」
「アウアウ!」

 すぐにアイスを口に入れ、一瞬味を確認したあとどんどん口に入れていく。

「はい、皆もどうぞ。魔法の包丁を握りながら作ったから、変なことにはなってないはず」
「うむ、美味しいな。これは余計な味付けもなく、マウンテンモウのミルク本来の味が感じられる。ただ、これだけの素材で本当にこの舌触りになるのか?」
「それは多分魔法シリーズが仕事してくれたかな。魔法の包丁を持ってなかったらそもそも砂糖とミルクの分量も、温度調整も、混ぜるのも、全部うまくいかなかったと思う」
「ユーマが魔法シリーズに取り憑かれている理由が分かった気がするよ」

 お、モニカさんも魔法シリーズ教に仲間入りか?

「ユーマはこのアイスの作り方をもともと知っていたのか?」
「いや、今回のはミルクを使って何か作れないかなって調べただけ。でも、小さい頃に牧場でこれとは違う方法でアイスを作ったことはあるよ。塩と氷と卵と、生クリームとか使ってた気がするんだけど、今あるもので作りたかったからね」

 いやぁ、美味しく出来て良かった。流石俺の愛してやまない魔法シリーズ。困ったら助けてくれる魔法シリーズはやはり偉大だ。

「そう言えばユーマは魔法の道具をいくつか落札していたが、それはもう確認したのか?」
「そうだった。昨日急いでマルスさんのところに行ったから、売れた装備のお金とか、落札した魔法シリーズとか、すぐインベントリに入れてそのままだった」

 というわけで見てみると、魔法の搾乳機、魔法のカーペット、魔法の石鹸、魔法の研磨機、魔法のミキサーの5つと10万Gが昨日のオークションで手に入れたものだった。

「この魔法シリーズは全部家に置いておこうかな」
「その道具が使えるなら、ユーマがいない時は代わりにマウンテンモウのミルクも絞っておこうか?」
「本当? それは助かるかも。一応やる時はウル達も呼んであげて。ミルク保存缶は渡しておくから」

 という事で、キッチンに魔法のミキサーと石鹸を置き、魔法のカーペットはリビング、魔法の研磨機は鍛冶部屋、魔法の搾乳機は厩舎に置くことにする。

「魔法の石鹸はキッチンに置いてるから、使う時はどこにでも持っていっていいよ」
「助かる、使わせてもらうよ」

「じゃあアイスの評価としては結構良かったし、食べやすいようにアイス用の容器を作るのと、今後外に植えてる苗が育ったら味も増やそうかな」
「楽しみにしているぞ」

 じゃあ今日もいつも通り冒険に出ようと思うけど、そういえばモニカさんは俺が出ている間何してるんだろう?

「モニカさんはここに来て困っていることってあります?」
「そうだな、もう慣れはしたがやはり目立つことだな。冒険者ギルドで依頼を受けているのだが、声をかけられることが多い。今は偽装の腕輪を使わないと決めているし、どうしたものか」

 確かにモニカさんらしい悩みだな。

「確かにそれは困るか。じゃあ女性の冒険者と組んでみるのはどうです? モニカさんって1人で全部やろうとしそうだし、パーティーとか組んでみたらいいかなって。あ、組んでるならごめんなさい」
「い、いや、ユーマの言う通りだ。私から同性の冒険者に一時的なパーティーの申込みをお願いするよ」
「ま、気軽にやりましょ。外に出るのが嫌になったら農業で稼ぐって手も残ってるし」
「分かった、ありがとうユーマ。気が楽になったよ。行ってくる!」

 やる気のオーラが全身から出ていたが、あのモニカさんに声をかけられた人は怖がらないだろうか。

「よし、俺達も行くか!」
「クゥ!」「アウ!」「……!」

 俺達はクリスタルから南の街に移動した。



「そっか、ダンジョンって、クリアされたのか」

 南の街に着くと、プレイヤー達の会話からダンジョンを攻略したパーティーが出た事がわかった。攻略しただろうパーティー候補なんて1つしかないが。

「最初のボスも初討伐取られて、ダンジョン攻略も先にされた。そうなることは分かってたのに、なんだ、この、悔しさは」

 心の内から燃え上がるような感情が湧き、それと同時に手の先足の先が、凍えるほど冷たくなる。

 そうか、また俺は最前線攻略組に先を越されたのか

 頭をハンマーで殴られたような衝撃が今になって襲ってくる。

【俺は今まで何をしていたんだ?】
 いや、最前線攻略組にダンジョンは元々譲るつもりだっただろ
【ならなんでこんなに悔しい?】
 それは、分からない
【じゃあこれからどうする?】
 レベルを上げてあいつらに追いつく
【1人でか?】
 いや、ウル達と一緒に
【結局俺は何がしたいんだ?】
 ……………………
【俺は、何に後悔している?】
 せっかくウル達と、プレイヤーの誰よりも新しい体験を、特別な体験をしようと思って、いた、の、に。

【それが俺の本心か】
 そうだな

 俺はこれまでも誰かにゲームで負けた時、1位が取れなかった時、どうしても追いつけないと思ってしまった時、悔しいと感じた時、心が張り裂けそうになった時、自問自答をしてきた。
 そしてこれは俺が自分で考える、最前線に居るために必要だった1番の俺の才能だと思っている。

「すぅぅぅ、はぁぁぁ。少し落ち着いた。最前線攻略組には絶対に追いつく」

 目標が決まったところで、これからのことを考える。

「ダンジョンが20層だとして、1回潜った時の記憶を思い出すと、1階の敵が11レベル位の強さだったからそのまま階層ごとに敵のレベルが1ずつ上がるなら、20層の敵は30レベルか。だとするとあいつらは25~7レベくらいで最後のボスを倒してるのか? 俺は18レベだから最大9レベル差くらいついていて……」

 頭の中で最前線攻略組と俺の差を計算し、次に俺が25レベルになるための道を考える。

「(ビッグ・ビーをまた狩りに行くか? いや、あの時500体倒して16レベルになったことを考えると、もう今は経験値的にしょっぱいか。ならどうする? 他のモンスターで……)」
「クゥクゥ!!」

 1人で考えていると、ウルが俺の耳の近くで吠え、意識を戻される。

「あぁ悪い悪い、どうしたウル?」

 ウルやルリ、エメラの方を見ると、みんな手を挙げている。いや、ファイティングポーズか?

「クゥクゥ!!」「アウアウ!!」「……!!」
「あぁ、そっか。また1人で全部考えてた。皆で一緒にだよな。ありがとう」
「クゥ!」

 テイマーには意思疎通というスキルがある。これはウル達魔獣のことを俺が理解しやすくするスキルだと思ってたが、俺の考えてることもウル達に伝わっていたのかもしれない。

「ありがとう。みんなの気持ちは伝わったよ。これからとりあえずレベルをひたすら上げるために、モンスターを狩り続けることになりそうだけど、大丈夫か?」
「クゥ!」「アウ!」「……!」

 みんなの気持ちも確認できたし、あとは俺がどこで、どうやってモンスターを狩るか決めるだけだな。

「最終的にはダンジョンに向かおうと思う。それがレベル上げには一番効率が良さそうだから。ただ、出来るだけ地上でモンスターを倒してから行きたいな。最近は特殊な依頼ばっかり受けて、純粋にモンスターを討伐するような経験値の入る依頼を受けてなかったから、今回は依頼を見て何を倒すか決めよう」

 という事で、冒険者ギルドの依頼掲示板を見に行く。

納品依頼
内容:ブラウンピューマの牙3つの納品
報酬:12,000G
期限:3日間

納品依頼
内容:ヒュージボアの牙5つの納品
報酬:15,000G
期限:1週間

討伐依頼
内容:ブラウンサーペント1体の討伐
報酬:20,000G
期限:5日間

納品依頼
内容:レッドスライムの核5つの納品
報酬:10,000G
期限:4日間(必要数集まり次第依頼取り下げ)

納品依頼
内容:アサシン狐の尻尾5つの納品
報酬:15,000G
期限:4日間

「この5つを受けようか」

 ここでは全ての依頼をモンスターを倒すことで達成できるものにした。
 
 それに今回は道中生えている植物の採取などは一切せず、ただモンスターを狩ることだけを考えるつもりだ。

「商人ギルドでインベントリの中にある使わない素材も売ってから行くか」

 大きな毒針、洞窟ネズミの尻尾、ビッグバッドの羽を売るが、大きな毒針を490も出した時は顔が引きつってたな。それでも全て売れたのは本当に助かった。

「良し、準備はできたし、行こうか」

 自分の中にはまだ最前線攻略組への悔しさが残っているが、ウル達にはこの気持ちが伝わらないようにしたい。
 しかし、魔獣達の俺に対して気を使っている気持ちや、これからの冒険に対するワクワクした感情も少し感じられるので、俺の気持ちも筒抜けなんだろう。

「ウル達には感情の隠し事はもう出来ないから、敢えて言っておく。今日は俺が戦う。皆はついてきてくれ」
「クゥ!」「アウ!」「……!(コクッ)」

 俺はこれまで魔獣達とは並んで歩いたり、1歩下がって歩いたりと、歩く時に魔獣の姿が絶対に見えるようにしてきた。

 しかし今初めて俺は、前にも、隣にもその姿を映すことなく、このパーティーの最前線を自らの意志で歩いたのだった。


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