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ライバル7
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代行業者が着いたので会計を済ませ店外に出た。夜の爽やかな風が頬を撫でる。
藤崎の後について歩いてきた美咲を振り返ると、足元が少しふらついていた。
「如月さん大丈夫?」
優しく美咲の手を握る。
「はい。大丈夫です。」
「じゃ、お先にどうぞ?」
美咲を先に乗せ、代行と話をして乗り込んだ。
車が走り出すと美咲は車窓を眺めた。相変わらず、夜景が美しいなと思っていると段々眠気に襲われそのままドアに寄り掛かって眠ってしまった。
そんな美咲を見て藤崎は美咲の足元に自分の上着を掛けてあげた。
「如月さん着いたよ?」
肩を揺すられてボンヤリと目を開けた。
「んっ?・・ごめんなさい、寝てました?」
「うん。大丈夫だよ?さぁ、行こうか?」
車を降りると代行業者は帰っていった。
「こっちだよ。」
美咲の手を取りマンションに入っていく。エレベーターで8階で降りた。
「ここは?」
「俺の家、如月さん寝ちゃったから取り敢えずね。」
「あっ、ごめんなさい。」
「ふふっ、謝らなくて良いよ。着いた、ここだよ。」
鍵を開けると室内の電気をつける。
「オジャマします・・。」
「うん、どうぞ?」
室内はきちんと片付けられていた。
「ちょっと狭いけどくつろいで?上着預かるよ?」
「あ、ありがとうございます。」
上着を渡すとハンガーに掛けてくれた。
美咲はソファーに座ると
「うわ~フワフワですね。」
「ははっ、気に入ってくれた?」
藤崎は美咲の隣に座って肩を引き寄せて優しく身体を撫でてくれた。
「・・・・。」
「如月さん?」
「はい・・。」
「ごめん、何でも無い。まだ飲めるでしょ?」
冷蔵庫から缶チューハイなど持ってきた。
「これなんて甘くて飲みやすいんじゃない?」
差し出してくれたのはカシスオレンジだった。
「ありがとうございます。」
缶を受け取ると藤崎も缶チューハイを持って隣に座った。
「じゃ、いただきます。」
「うん。」
「どう?会社は?俺は会議とかの時ぐらいしか行かないけど、本社ってお偉いさんとか居るからやりずらくない?」
「確かに・・、空気の悪い時もありますけど。そういう時はさっさと営業に出ちゃいます。」
「ははっ、だよねー?俺もそうだよ。所長の機嫌の悪い時とかさ。」
「おんなじですね?」
美咲が柔らかい笑顔を向ける。
「でも、如月さん良くやってると思うよ?色々嫌な事とかあったんじゃない?」
そう言われると、前に「女の営業は嫌だ」と言われた時の事を思い出した。
思わず目を伏せた。
「あっ、ごめん。変なこと聞いて。折角飲んでるのにそんな話嫌だよね?」
「優しいんですね?」
手元のお酒の缶を見ながら呟いた。
その声があまりにも儚くて思わず抱きしめた。
「ふ、藤崎さん?」
「俺、如月さんの事好きって気持ちは変わってない。もしも…如月さんが好きな人と未来を歩けないなら本気で俺の事考えてくれない?」
「・・それって・・・・。」
まさか、久堂との事に気付いているのか?逡巡した。それ以上何も答えられないでいると口づけを掠め取られる。
「んっ・・・。」
何度も口づけているといつの間にかに舌が入り込んでいた。
「はっ・・藤崎さんっ・・。」
「如月さん、可愛いよ。」
耳元で囁くともう一度口づけをした。
藤崎の後について歩いてきた美咲を振り返ると、足元が少しふらついていた。
「如月さん大丈夫?」
優しく美咲の手を握る。
「はい。大丈夫です。」
「じゃ、お先にどうぞ?」
美咲を先に乗せ、代行と話をして乗り込んだ。
車が走り出すと美咲は車窓を眺めた。相変わらず、夜景が美しいなと思っていると段々眠気に襲われそのままドアに寄り掛かって眠ってしまった。
そんな美咲を見て藤崎は美咲の足元に自分の上着を掛けてあげた。
「如月さん着いたよ?」
肩を揺すられてボンヤリと目を開けた。
「んっ?・・ごめんなさい、寝てました?」
「うん。大丈夫だよ?さぁ、行こうか?」
車を降りると代行業者は帰っていった。
「こっちだよ。」
美咲の手を取りマンションに入っていく。エレベーターで8階で降りた。
「ここは?」
「俺の家、如月さん寝ちゃったから取り敢えずね。」
「あっ、ごめんなさい。」
「ふふっ、謝らなくて良いよ。着いた、ここだよ。」
鍵を開けると室内の電気をつける。
「オジャマします・・。」
「うん、どうぞ?」
室内はきちんと片付けられていた。
「ちょっと狭いけどくつろいで?上着預かるよ?」
「あ、ありがとうございます。」
上着を渡すとハンガーに掛けてくれた。
美咲はソファーに座ると
「うわ~フワフワですね。」
「ははっ、気に入ってくれた?」
藤崎は美咲の隣に座って肩を引き寄せて優しく身体を撫でてくれた。
「・・・・。」
「如月さん?」
「はい・・。」
「ごめん、何でも無い。まだ飲めるでしょ?」
冷蔵庫から缶チューハイなど持ってきた。
「これなんて甘くて飲みやすいんじゃない?」
差し出してくれたのはカシスオレンジだった。
「ありがとうございます。」
缶を受け取ると藤崎も缶チューハイを持って隣に座った。
「じゃ、いただきます。」
「うん。」
「どう?会社は?俺は会議とかの時ぐらいしか行かないけど、本社ってお偉いさんとか居るからやりずらくない?」
「確かに・・、空気の悪い時もありますけど。そういう時はさっさと営業に出ちゃいます。」
「ははっ、だよねー?俺もそうだよ。所長の機嫌の悪い時とかさ。」
「おんなじですね?」
美咲が柔らかい笑顔を向ける。
「でも、如月さん良くやってると思うよ?色々嫌な事とかあったんじゃない?」
そう言われると、前に「女の営業は嫌だ」と言われた時の事を思い出した。
思わず目を伏せた。
「あっ、ごめん。変なこと聞いて。折角飲んでるのにそんな話嫌だよね?」
「優しいんですね?」
手元のお酒の缶を見ながら呟いた。
その声があまりにも儚くて思わず抱きしめた。
「ふ、藤崎さん?」
「俺、如月さんの事好きって気持ちは変わってない。もしも…如月さんが好きな人と未来を歩けないなら本気で俺の事考えてくれない?」
「・・それって・・・・。」
まさか、久堂との事に気付いているのか?逡巡した。それ以上何も答えられないでいると口づけを掠め取られる。
「んっ・・・。」
何度も口づけているといつの間にかに舌が入り込んでいた。
「はっ・・藤崎さんっ・・。」
「如月さん、可愛いよ。」
耳元で囁くともう一度口づけをした。
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