十年愛 〜私が愛した人はズルイ人でした。それでも愛するのを止められないのは私の罪ですか?〜

朔良

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研修13

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久堂との口づけで身体から力が抜けてしまった美咲を久堂は難なく受け止めた。
顔を覗き込むと薄っすらと涙が浮かんでいた。その表情に余計に欲が煽られた。

「如月さん?大丈夫?」

「は・・い。」

久堂はそんな美咲を抱き抱えるとベッドへ寝かせてもう一度口づけをする。

「あっ、久堂・さん。」

「もっともっと俺を求めて?」

何度も求められ必死に応える。
その間にも、久堂は耳から首筋・胸元へと指で辿られる。
美咲はくすぐったいのと自分に触れる久堂の指先の熱に侵されていた。
恥ずかしいけど、触ってほしくてもどかしかった。
思わず久堂の首に縋り付いた。

「んっ、久堂さん。」

「如月さん、研修では特に何もなかった?」

「??得には。」

「そう?男だらけの中に如月さんみたいな可愛い子が居たら皆放おっておかないと思うんだけど?」

「そんな、ことないですよ?」

「ホントに?オオカミの檻に子羊を入れるようなものだからね?」

「ふふっ、何ですか?それ。」

美咲がクスクス笑う。その柔らかい笑顔が見たかった。
自分で思っている以上に美咲の事が気になって仕方が無い。
自分が既婚者である以上この関係は終わりに向かっていくしかない。だけど、美咲を誰にも渡したくはなかった。自分がどれだけ矛盾しているか、嫌というほど解っている。
それでも、自分の腕の中で笑っている美咲を手離したくはない。
腕枕をしてあげると、甘えるように久堂に抱きついた。久堂も美咲の髪を梳いてあげる。

「んっ・・気持ち良いです。」

サラサラの長い髪の手触りが良すぎていつまでも触っていたくなった。美咲の全てが愛しくて強く抱き締めた。

「私、久堂さんに『おかえり』って言ってもらえるのが好きなんです。・・変ですよね?」

「そんな事無い。俺も如月さんが『ただいま』って言ってくれるのが嬉しいよ?」

「ふふっ、良かった。」

お互い視線が絡むと、自然に口づけを交わした。

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