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番外編
初めての。
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私は冬悟さんと結婚した―――今、私はそれを実感できる。
この一冊の本によって!
「とうとうこの禁断の書を手にする日がきたなんて……」
じーんっと感動のあまり、本に頬ずりしてしまった。
感無量。
本を胸に抱きしめた。
今日は冬悟さんは仕事でいない。
私の仕事は土日は完全にお休みだけど、社長である冬悟さんは忙しい。
仙崎さんと竜江さんの二人を連れて出かけて行った。
その隙に私はやりたかったことをやるんですよ……
あくどい笑みを浮かべた。
キッチンに揃えた道具はさりげなく集めてきたものばかり。
その道具を使って、私は特別なことを始める。
今までできなかったことへの飽くなき私の挑戦。
「最初の一ページを開く時がっ!」
スッと指を表紙に触れさせた。
本屋で買ってきた私の憧れの本。
それは―――
『初心者でも作れる!美味しい洋菓子』
表紙はもちろん洋菓子の王者、イチゴのケーキ!
白い生クリームに赤いイチゴがのったキングオブケーキ!
和菓子屋だから職人さん達に遠慮して洋菓子を焼けなかった私の悲しい日々よ。
和菓子屋に洋菓子を焼いた甘い香りが充満するなんて、さすがによくない。
これでも気をつかっているほうなんです!
でも、今や私はこの部屋のキッチンで好きな物をなんでも作れる。
禁断の洋菓子すらも自由に―――
「今日のためにハンドミキサーも手に入れたし……」
憧れだったケーキの型もばっちり入手済み。
ピンポーンとインターホンが鳴った。
どうやら、共犯者、いえ、私の助手がきたようですね。
「お姉ちゃん、ごめん。遅くなっちゃって」
百花がエプロンと飾り用の果物を手にして、やってきた。
私がケーキを作ることを打ち明けると、百花は私もやりたい!と熱意をみせた。
ケーキ作りは乙女の憧れ。
百花が作りたいと言ったのは甘さ控えめなチョコレートケーキやチョコレートクッキーらしい。
でも、今日はまず王道の生クリームとフルーツのケーキを作る―――あれ?チョコレート?
じいっと百花を見つめた。
もしや、まだ夏だけど、来年のあの日を念頭においてのこと?
和菓子屋が一年に一度、洋菓子に一子報おうとあれこれ頭を悩ますあの日。
「ねえねえ、百花。もしかして、つきあっている人がいるの?」
「えっ!?」
百花が目に見え動揺した。
だって、チョコレートといえば、もうあの日しかないし。
いくら鈍い―――じゃない、ぼんやりしている私だって気づくよ!
さあ、お姉ちゃんに話してごらんなさい、とキラキラした目で百花を見つめた。
私はこう見えて人妻!
なにか高度なアドバイスができるかもしれない。
期待に満ちた目で百花を見つめた。
けれど、すいっーと目をそらされてしまった。
えっ、なに……悲しい。
「い、いないわよ。恋人ができたらっていう前提で練習しておこうかなって」
「そうなの?」
「そうよ!」
強い口調で押しきられ、私もそれ以上は問い詰めることはできなかった。
頼れる姉をアピールできるチャンスだったのに……
敗北を知るのは何回目だろうか。
百花の恋人疑惑を払拭できないまま、ケーキ作りを初めた。
まずは材料を計る。
小麦粉を計り、卵を黄身と白身にわけた。
メレンゲが肝心って書いてあったから、ここはしっかりと泡立てていく。
「オーブン温めるわね」
百花はオーブンのスイッチをいれる。
「冬悟さんのマンションにこんな大きいオーブンがあるなんて意外ね」
「冬悟さん。ああ見えて、なんでもできるの。あと、仙崎さんも魚をさばくのすっごい上手でね。包丁の使い方なんて、それこそプロみたいなんだから!」
「へ、へぇー。それはちょっと笑えないわね。ヤクザが包丁使いうまいって……」
百花は頬をひきつらせた。
「もー!ヤクザじゃないってば!」
「お姉ちゃんの冬悟さんラブラブフィルターからはそう見えるんだろうけどね。素人には見えないと思うわよ」
むっ!
失礼な!
百花に反論したけど、向こうも負けずに言い返してくる。
そうしているうちにスポンジが焼き上がった。
「冷ましているうちにフルーツを切らなきゃ。えっと、百花が持ってきたフルーツってこれ?」
「そうよ」
夏場でイチゴがなかったから、メロン、バナナと冷凍のベリー類とキウイ、桃の缶詰など。
フルーツがどっさり用意されていた。
「もしかして、フルーツ多すぎた?」
百花は心配そうにフルーツが入った袋をのぞきこんだ。
「うーん。でも、たっぷりなほうが美味しいよね?」
「のせられるだけ、のせてみる?」
「お姉ちゃん、生クリームもたっぷりのせよう」
「そうだね!」
私と百花は昔から生クリームが好きだった。
けど、和菓子屋という家業に遠慮してそれを言い出せなかった。
私と百花はすっかりテンションが上がってしまって、あれもこれもとフルーツをいれ、生クリームもたっぷりいれた。
仕上がりをまったく考えずに―――
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
夕方、帰ってきた冬悟さんと竜江さん、そして仙崎さんは難しい顔をしていた。
どうしてあんな顔を?
サプライズなのに。
もっと驚いてくれると思っていた私と百花はしんっとして、キッチンのテーブルに座っていた。
いつ食べてもいいようにスタンバイし、お茶と皿を用意して、待っていた私達をジッと見つめる三人。
正しくは私と百花を見て、じゃなかった。
テーブル中央にあるフルーツと生クリームに埋もれたケーキを見つめていた。
なにも言わず、ただ静かに。
「えっと、これさぁ」
竜江さんが口を開いた。
「ケーキです」
「いや、でも、これ」
「ケーキよ」
私と百花は竜江さんがなにかいう前にたたみかけるようにして言った。
「スポンジどこだよ!?生クリームにフルーツのせてあるだけだろ!?」
「ケーキなのに……」
私と百花はしょんぼりした。
あれもこれもとのせすぎたのが悪かった。
生クリームをたくさん食べたいと思ったのと、フルーツが大量にあったせいで、ついノリノリでのせてしまったのだ。
すっかりスポンジが見えなくなり、生クリームの山にフルーツがのっているようにしか見えない。
わかってる。
こんなのケーキじゃないよね……
「ケーキだな」
「へっ!?冬悟さん、それはいくらなんでも―――」
竜江さんがどんっと足で冬悟さんに蹴飛ばされた。
それもかなり強めに。
吹き飛んだ竜江さんが受け身をとって、転がった。
さすが竜江さん。
瞬発力がある。
「羽花。頑張ったな」
「そうですか!?」
「ああ」
「冬悟さんと一緒に食べようと思って、待ってたんですよ」
「いや、冬悟さんって生クリームは苦手……」
仙崎さんが回し蹴りを放ち、それを竜江さんが腕でガードした。
「自分もいただけますか」
仙崎さんの言葉に冬悟さんは黙ってうなずいた。
「どうぞ!仙崎さんもケーキが好きでよかったです」
「竜江。お前は生クリームを食べろよ」
「命令!?」
竜江さんの皿に生クリームをどっさりおかれた。
百花がティーポットを竜江さんのそばにおいた。
お茶をすぐに飲めるようにだろうか。
竜江さん、紅茶が好きなんだなぁと思いながら、皿に取り分けた。
真っ白な生クリームとフルーツ。
カレー用のスプーンで私と百花はすくって食べた。
「わぁー!生クリーム、おいしいですねぇー」
「そうだな」
冬悟さんは優しく微笑んでいた。
ただ竜江さんだけはテーブルに撃沈して、動かなかった。
ちょっと私と冬悟さんがいちゃいちゃしすぎたかもしれませんね?
百花が竜江さんの生クリームを減らし、皿にフルーツをいれてあげるのを眺めながら、そう思っていた。
のんきな私は―――
この一冊の本によって!
「とうとうこの禁断の書を手にする日がきたなんて……」
じーんっと感動のあまり、本に頬ずりしてしまった。
感無量。
本を胸に抱きしめた。
今日は冬悟さんは仕事でいない。
私の仕事は土日は完全にお休みだけど、社長である冬悟さんは忙しい。
仙崎さんと竜江さんの二人を連れて出かけて行った。
その隙に私はやりたかったことをやるんですよ……
あくどい笑みを浮かべた。
キッチンに揃えた道具はさりげなく集めてきたものばかり。
その道具を使って、私は特別なことを始める。
今までできなかったことへの飽くなき私の挑戦。
「最初の一ページを開く時がっ!」
スッと指を表紙に触れさせた。
本屋で買ってきた私の憧れの本。
それは―――
『初心者でも作れる!美味しい洋菓子』
表紙はもちろん洋菓子の王者、イチゴのケーキ!
白い生クリームに赤いイチゴがのったキングオブケーキ!
和菓子屋だから職人さん達に遠慮して洋菓子を焼けなかった私の悲しい日々よ。
和菓子屋に洋菓子を焼いた甘い香りが充満するなんて、さすがによくない。
これでも気をつかっているほうなんです!
でも、今や私はこの部屋のキッチンで好きな物をなんでも作れる。
禁断の洋菓子すらも自由に―――
「今日のためにハンドミキサーも手に入れたし……」
憧れだったケーキの型もばっちり入手済み。
ピンポーンとインターホンが鳴った。
どうやら、共犯者、いえ、私の助手がきたようですね。
「お姉ちゃん、ごめん。遅くなっちゃって」
百花がエプロンと飾り用の果物を手にして、やってきた。
私がケーキを作ることを打ち明けると、百花は私もやりたい!と熱意をみせた。
ケーキ作りは乙女の憧れ。
百花が作りたいと言ったのは甘さ控えめなチョコレートケーキやチョコレートクッキーらしい。
でも、今日はまず王道の生クリームとフルーツのケーキを作る―――あれ?チョコレート?
じいっと百花を見つめた。
もしや、まだ夏だけど、来年のあの日を念頭においてのこと?
和菓子屋が一年に一度、洋菓子に一子報おうとあれこれ頭を悩ますあの日。
「ねえねえ、百花。もしかして、つきあっている人がいるの?」
「えっ!?」
百花が目に見え動揺した。
だって、チョコレートといえば、もうあの日しかないし。
いくら鈍い―――じゃない、ぼんやりしている私だって気づくよ!
さあ、お姉ちゃんに話してごらんなさい、とキラキラした目で百花を見つめた。
私はこう見えて人妻!
なにか高度なアドバイスができるかもしれない。
期待に満ちた目で百花を見つめた。
けれど、すいっーと目をそらされてしまった。
えっ、なに……悲しい。
「い、いないわよ。恋人ができたらっていう前提で練習しておこうかなって」
「そうなの?」
「そうよ!」
強い口調で押しきられ、私もそれ以上は問い詰めることはできなかった。
頼れる姉をアピールできるチャンスだったのに……
敗北を知るのは何回目だろうか。
百花の恋人疑惑を払拭できないまま、ケーキ作りを初めた。
まずは材料を計る。
小麦粉を計り、卵を黄身と白身にわけた。
メレンゲが肝心って書いてあったから、ここはしっかりと泡立てていく。
「オーブン温めるわね」
百花はオーブンのスイッチをいれる。
「冬悟さんのマンションにこんな大きいオーブンがあるなんて意外ね」
「冬悟さん。ああ見えて、なんでもできるの。あと、仙崎さんも魚をさばくのすっごい上手でね。包丁の使い方なんて、それこそプロみたいなんだから!」
「へ、へぇー。それはちょっと笑えないわね。ヤクザが包丁使いうまいって……」
百花は頬をひきつらせた。
「もー!ヤクザじゃないってば!」
「お姉ちゃんの冬悟さんラブラブフィルターからはそう見えるんだろうけどね。素人には見えないと思うわよ」
むっ!
失礼な!
百花に反論したけど、向こうも負けずに言い返してくる。
そうしているうちにスポンジが焼き上がった。
「冷ましているうちにフルーツを切らなきゃ。えっと、百花が持ってきたフルーツってこれ?」
「そうよ」
夏場でイチゴがなかったから、メロン、バナナと冷凍のベリー類とキウイ、桃の缶詰など。
フルーツがどっさり用意されていた。
「もしかして、フルーツ多すぎた?」
百花は心配そうにフルーツが入った袋をのぞきこんだ。
「うーん。でも、たっぷりなほうが美味しいよね?」
「のせられるだけ、のせてみる?」
「お姉ちゃん、生クリームもたっぷりのせよう」
「そうだね!」
私と百花は昔から生クリームが好きだった。
けど、和菓子屋という家業に遠慮してそれを言い出せなかった。
私と百花はすっかりテンションが上がってしまって、あれもこれもとフルーツをいれ、生クリームもたっぷりいれた。
仕上がりをまったく考えずに―――
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
夕方、帰ってきた冬悟さんと竜江さん、そして仙崎さんは難しい顔をしていた。
どうしてあんな顔を?
サプライズなのに。
もっと驚いてくれると思っていた私と百花はしんっとして、キッチンのテーブルに座っていた。
いつ食べてもいいようにスタンバイし、お茶と皿を用意して、待っていた私達をジッと見つめる三人。
正しくは私と百花を見て、じゃなかった。
テーブル中央にあるフルーツと生クリームに埋もれたケーキを見つめていた。
なにも言わず、ただ静かに。
「えっと、これさぁ」
竜江さんが口を開いた。
「ケーキです」
「いや、でも、これ」
「ケーキよ」
私と百花は竜江さんがなにかいう前にたたみかけるようにして言った。
「スポンジどこだよ!?生クリームにフルーツのせてあるだけだろ!?」
「ケーキなのに……」
私と百花はしょんぼりした。
あれもこれもとのせすぎたのが悪かった。
生クリームをたくさん食べたいと思ったのと、フルーツが大量にあったせいで、ついノリノリでのせてしまったのだ。
すっかりスポンジが見えなくなり、生クリームの山にフルーツがのっているようにしか見えない。
わかってる。
こんなのケーキじゃないよね……
「ケーキだな」
「へっ!?冬悟さん、それはいくらなんでも―――」
竜江さんがどんっと足で冬悟さんに蹴飛ばされた。
それもかなり強めに。
吹き飛んだ竜江さんが受け身をとって、転がった。
さすが竜江さん。
瞬発力がある。
「羽花。頑張ったな」
「そうですか!?」
「ああ」
「冬悟さんと一緒に食べようと思って、待ってたんですよ」
「いや、冬悟さんって生クリームは苦手……」
仙崎さんが回し蹴りを放ち、それを竜江さんが腕でガードした。
「自分もいただけますか」
仙崎さんの言葉に冬悟さんは黙ってうなずいた。
「どうぞ!仙崎さんもケーキが好きでよかったです」
「竜江。お前は生クリームを食べろよ」
「命令!?」
竜江さんの皿に生クリームをどっさりおかれた。
百花がティーポットを竜江さんのそばにおいた。
お茶をすぐに飲めるようにだろうか。
竜江さん、紅茶が好きなんだなぁと思いながら、皿に取り分けた。
真っ白な生クリームとフルーツ。
カレー用のスプーンで私と百花はすくって食べた。
「わぁー!生クリーム、おいしいですねぇー」
「そうだな」
冬悟さんは優しく微笑んでいた。
ただ竜江さんだけはテーブルに撃沈して、動かなかった。
ちょっと私と冬悟さんがいちゃいちゃしすぎたかもしれませんね?
百花が竜江さんの生クリームを減らし、皿にフルーツをいれてあげるのを眺めながら、そう思っていた。
のんきな私は―――
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