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36 子供たちの復讐 ※ルドヴィク
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子供たちが離宮へやってくると聞き、セレーネかザカリアのどちらかが、ついてくると思っていた。
だが――
「お父様ぁ~。離宮で追いかけっこしたーい」
「ぼくも!」
子供二人と護衛のジュスト、ジュストの部下たちのみ。
そして、ジュストの奴は、まったく手を貸そうとしなかった。
「親子水入らず、楽しんでください」
監視はしているものの、子供たちが離宮じゅうを走っていても注意せず、顔色一つ変えずに、暴れまわる姿を眺めていた。
「お父様、お花、きれいね。あっ、壺落としちゃった」
「ひっ! 俺の大事な壺がっ!」
「あ、甲冑が崩れたー」
「先々代の甲冑がっ!」
あちこちで、大きな破壊音がする。
まだ来たばかりでこれだ。
「おいっ! ジュスト、黙ってないで注意しろ! お前は子供の世話をするために、ついて来たのだろう!」
「いいえ、護衛です」
ジュストに助けを求めても、ずっと、この調子だ。
「お二人とも。お怪我はありませんか?」
「大丈夫!」
子供たちの怪我を心配するだけで、俺の身辺の安全はどうでもいいようだ。
「俺は大丈夫じゃないぞ!」
「ルドヴィク様。物より、子供たちのほうが大事でしょう」
「ぐっ!」
笑った顔を見たことがなかったジュストだが、微笑んでいる。
だが、目は冷たい。
この男、怖すぎるだろう。
「なぜ、セレーネを連れてこなかった! あいつが面倒をみるべきだろう」
「離宮で遊んでいるルドヴィク様と違って、セレーネ様はお忙しい。それに、自分の子だと主張するのなら、そんなセリフは言えないのでは?」
「俺は面倒を見たことがないんだぞ」
「なおさら、いい機会ではないのでしょうか」
これがいい機会だと!?
大暴れする子供たちの扱い方がわからない。
ロゼッテが右に走れば、ルチアノは左に走る。
カーテンが破れ、クッションの中の羽根が飛び散り、机の上のインクがぶちまけれた。
「やめろ! 止まれ! おとなしくしろ! そうだ。菓子を食べるぞ! 菓子だ!」
「えー。ロゼッテ、お腹いっぱいだし~」
「ぼくも。それより、お絵かきしたいな」
お菓子で釣っても二人は興味なし、俺に見向きもしないで、暴れまわる。
――なんだこれは悪夢か? 悪夢なのか……?
俺の人生で、ここまで自分の思い通りにならなかったことがあるだろうか。
――いや、ない。
自問自答している間にも、俺の大事にしていた絵画が壁から外され、自分たちが描いた変な絵を飾る。
そして、階段に水を流し、自慢の絨毯は水を吸って色を変えた。
なぜ、ここまでの暴虐が許されるんだ?
「子供は元気が一番ですね。今日も楽しそうでなによりです」
「まさか、これが毎日!?」
「はい(王宮では、ここまで凄まじくありませんが)」
「く……これが、毎日か。冗談ではないぞ」
厨房から鍋を持って来て、ガンガン叩いたり、柱に落書きを始めたあたりで俺の限界は超えた。
「王宮へ帰れ! 帰れっ!」
「えっ!? もう? まだ遊びたいのに……」
まだ暴れるつもりなのか、ルチアノは俺を脅してきた。
「そうだ! ぼくに王位をくれるなら、おとなしく帰るよ!」
なんて恐ろしいガキ……いや、子供だ。
この年齢で王位を奪おうとするなど、考えられない。
「駄目だ! 帰れ! ジュスト! 早く連れて帰れ!」
「構いませんが、本当によろしいのですか? せっかく子供たちが遊びにきたのに、まだ半日も経ってませんよ」
「半日もいたら、離宮がなくなるわっ!」
なくなるのが、離宮だけで済めばいいが、ルチアノの奴は王位を狙ってきている。
「ぼくが王さまになるの反対なの?」
純真な目で、ルチアノは俺に問いかけた。
「俺はまだ王でなければ、ならんのだ」
王でなくなった俺になんの価値があるというのだろうか。
「ルチアノ様、ロゼッテ様。帰りましょうか。昼食の時間までに帰ることになるとは、思いませんでしたが」
ジュストはチクチクと俺に嫌みを言った。
「ああ、それと。セレーネ様は王妃の地位を失っても王妃でした」
「あいつは王妃などではない!」
「陛下の妻という意味ではありません。戻られてからも、民はセレーネ様を敬っている。民にとって、セレーネ様は王妃でなくなっても、この国の王妃であり続けた」
セレーネは妃候補時代からそうだった。
なにをやらせても、完璧にこなし、嫌がらせを受けても、難なくかわし――デルフィーナが王妃になれば、あの顔が歪むだろうと期待していた。
「自分が王だという自信がおありなら、王の地位にこだわる必要はないのではありませんか?」
ジュストは子供たちに帰る準備をさせながら、俺にそう言った。
俺より子供の扱い慣れており、子供たちもジュストを信頼しているのがわかる。
父である俺以上に……
「では、失礼します」
ジュストは子供たちを連れ、出ていった。
子供たちが去り、荒れ果てた離宮の中は、やけに静かに感じた。
「復縁したら、こんな毎日が続くかと思うと、ゾッとするな。まあ、いい。子供はセレーネに任せよう」
侍女たちに部屋を片付けさせ、侍従に上着を持ってこさせた。
インクやら、水やらがハネた上着を着替え、髪を整える。
ようやく自分の時間だ。
「さて、ワインでも飲むか」
ワインが並ぶ棚の前に立つ。
棚にはワインの瓶が並んでいた。
一本はセレーネと結婚した年のもの、もう一本はデルフィーナと結婚した年のもの。
選ぶのはもちろん、セレーネと結婚した年のものだ。
「セレーネが、俺の妃だ」
瓶を手に取り、ワイングラスにワインを注ぐ。
口にすると、ほどよい酸味と微かな苦味を感じた。
喉が乾いていたせいもあり、ワインをどんどん飲んでいく。
ワインをすべて飲み干し、ひと息ついた。
「俺が王だ。誰にも、この地位を奪わせんぞ」
酒には強い方なのだが、なぜか、眠くなってきた。
そういえば、デルフィーナと最後に会った時、ワインの瓶が並ぶ棚にワインの瓶を戻していた。
「む……」
がくっと体から力が抜け、床の上に転がった。
猛烈な眠気に襲われ、起きあがる力がでない。
――待て。これはおかしいぞ。
嫌な予感がした。
ザカリアが生きているということは、デルフィーナに渡した睡眠薬が使われなかったということだ。
――最初から、睡眠薬を持たずに、離宮を出ていたのなら?
デルフィーナは、ザカリアに薬を使わなかったのではなく、使えなかったのか。
誰かが、部屋に入ってくる音がした。
「誰だ」
そう言ったはずが、声は出なかった。
眼球を動かして、目にしたのは、セレーネが王妃になった年のワインの瓶だった。
デルフィーナが王妃になった年のワインを選べば、俺は死なずに済んだのか?
痺れた手足、動かない体。
意識は闇の中に落ちて、消えていく。
薄れゆく意識の中、思い浮かべたのは、少女の頃のセレーネだった。
初めて出会ったその時、妖精のように美しい彼女が妃になってくれたら、どんなに幸せかと思っていた。
妃候補として、最後まで残ってくれた時は、本当に嬉しかった。
――セレーネ。王でなければ、俺は君だけを愛しただろう。
セレーネは、俺にとって完璧すぎる妃だったのだ。
彼女に相応しい王になることを諦め、他の女に逃げた哀れな男の末路――それが俺だ。
一筋の涙が頬をつたい、床に落ち、そして、重い目蓋を閉じた……
だが――
「お父様ぁ~。離宮で追いかけっこしたーい」
「ぼくも!」
子供二人と護衛のジュスト、ジュストの部下たちのみ。
そして、ジュストの奴は、まったく手を貸そうとしなかった。
「親子水入らず、楽しんでください」
監視はしているものの、子供たちが離宮じゅうを走っていても注意せず、顔色一つ変えずに、暴れまわる姿を眺めていた。
「お父様、お花、きれいね。あっ、壺落としちゃった」
「ひっ! 俺の大事な壺がっ!」
「あ、甲冑が崩れたー」
「先々代の甲冑がっ!」
あちこちで、大きな破壊音がする。
まだ来たばかりでこれだ。
「おいっ! ジュスト、黙ってないで注意しろ! お前は子供の世話をするために、ついて来たのだろう!」
「いいえ、護衛です」
ジュストに助けを求めても、ずっと、この調子だ。
「お二人とも。お怪我はありませんか?」
「大丈夫!」
子供たちの怪我を心配するだけで、俺の身辺の安全はどうでもいいようだ。
「俺は大丈夫じゃないぞ!」
「ルドヴィク様。物より、子供たちのほうが大事でしょう」
「ぐっ!」
笑った顔を見たことがなかったジュストだが、微笑んでいる。
だが、目は冷たい。
この男、怖すぎるだろう。
「なぜ、セレーネを連れてこなかった! あいつが面倒をみるべきだろう」
「離宮で遊んでいるルドヴィク様と違って、セレーネ様はお忙しい。それに、自分の子だと主張するのなら、そんなセリフは言えないのでは?」
「俺は面倒を見たことがないんだぞ」
「なおさら、いい機会ではないのでしょうか」
これがいい機会だと!?
大暴れする子供たちの扱い方がわからない。
ロゼッテが右に走れば、ルチアノは左に走る。
カーテンが破れ、クッションの中の羽根が飛び散り、机の上のインクがぶちまけれた。
「やめろ! 止まれ! おとなしくしろ! そうだ。菓子を食べるぞ! 菓子だ!」
「えー。ロゼッテ、お腹いっぱいだし~」
「ぼくも。それより、お絵かきしたいな」
お菓子で釣っても二人は興味なし、俺に見向きもしないで、暴れまわる。
――なんだこれは悪夢か? 悪夢なのか……?
俺の人生で、ここまで自分の思い通りにならなかったことがあるだろうか。
――いや、ない。
自問自答している間にも、俺の大事にしていた絵画が壁から外され、自分たちが描いた変な絵を飾る。
そして、階段に水を流し、自慢の絨毯は水を吸って色を変えた。
なぜ、ここまでの暴虐が許されるんだ?
「子供は元気が一番ですね。今日も楽しそうでなによりです」
「まさか、これが毎日!?」
「はい(王宮では、ここまで凄まじくありませんが)」
「く……これが、毎日か。冗談ではないぞ」
厨房から鍋を持って来て、ガンガン叩いたり、柱に落書きを始めたあたりで俺の限界は超えた。
「王宮へ帰れ! 帰れっ!」
「えっ!? もう? まだ遊びたいのに……」
まだ暴れるつもりなのか、ルチアノは俺を脅してきた。
「そうだ! ぼくに王位をくれるなら、おとなしく帰るよ!」
なんて恐ろしいガキ……いや、子供だ。
この年齢で王位を奪おうとするなど、考えられない。
「駄目だ! 帰れ! ジュスト! 早く連れて帰れ!」
「構いませんが、本当によろしいのですか? せっかく子供たちが遊びにきたのに、まだ半日も経ってませんよ」
「半日もいたら、離宮がなくなるわっ!」
なくなるのが、離宮だけで済めばいいが、ルチアノの奴は王位を狙ってきている。
「ぼくが王さまになるの反対なの?」
純真な目で、ルチアノは俺に問いかけた。
「俺はまだ王でなければ、ならんのだ」
王でなくなった俺になんの価値があるというのだろうか。
「ルチアノ様、ロゼッテ様。帰りましょうか。昼食の時間までに帰ることになるとは、思いませんでしたが」
ジュストはチクチクと俺に嫌みを言った。
「ああ、それと。セレーネ様は王妃の地位を失っても王妃でした」
「あいつは王妃などではない!」
「陛下の妻という意味ではありません。戻られてからも、民はセレーネ様を敬っている。民にとって、セレーネ様は王妃でなくなっても、この国の王妃であり続けた」
セレーネは妃候補時代からそうだった。
なにをやらせても、完璧にこなし、嫌がらせを受けても、難なくかわし――デルフィーナが王妃になれば、あの顔が歪むだろうと期待していた。
「自分が王だという自信がおありなら、王の地位にこだわる必要はないのではありませんか?」
ジュストは子供たちに帰る準備をさせながら、俺にそう言った。
俺より子供の扱い慣れており、子供たちもジュストを信頼しているのがわかる。
父である俺以上に……
「では、失礼します」
ジュストは子供たちを連れ、出ていった。
子供たちが去り、荒れ果てた離宮の中は、やけに静かに感じた。
「復縁したら、こんな毎日が続くかと思うと、ゾッとするな。まあ、いい。子供はセレーネに任せよう」
侍女たちに部屋を片付けさせ、侍従に上着を持ってこさせた。
インクやら、水やらがハネた上着を着替え、髪を整える。
ようやく自分の時間だ。
「さて、ワインでも飲むか」
ワインが並ぶ棚の前に立つ。
棚にはワインの瓶が並んでいた。
一本はセレーネと結婚した年のもの、もう一本はデルフィーナと結婚した年のもの。
選ぶのはもちろん、セレーネと結婚した年のものだ。
「セレーネが、俺の妃だ」
瓶を手に取り、ワイングラスにワインを注ぐ。
口にすると、ほどよい酸味と微かな苦味を感じた。
喉が乾いていたせいもあり、ワインをどんどん飲んでいく。
ワインをすべて飲み干し、ひと息ついた。
「俺が王だ。誰にも、この地位を奪わせんぞ」
酒には強い方なのだが、なぜか、眠くなってきた。
そういえば、デルフィーナと最後に会った時、ワインの瓶が並ぶ棚にワインの瓶を戻していた。
「む……」
がくっと体から力が抜け、床の上に転がった。
猛烈な眠気に襲われ、起きあがる力がでない。
――待て。これはおかしいぞ。
嫌な予感がした。
ザカリアが生きているということは、デルフィーナに渡した睡眠薬が使われなかったということだ。
――最初から、睡眠薬を持たずに、離宮を出ていたのなら?
デルフィーナは、ザカリアに薬を使わなかったのではなく、使えなかったのか。
誰かが、部屋に入ってくる音がした。
「誰だ」
そう言ったはずが、声は出なかった。
眼球を動かして、目にしたのは、セレーネが王妃になった年のワインの瓶だった。
デルフィーナが王妃になった年のワインを選べば、俺は死なずに済んだのか?
痺れた手足、動かない体。
意識は闇の中に落ちて、消えていく。
薄れゆく意識の中、思い浮かべたのは、少女の頃のセレーネだった。
初めて出会ったその時、妖精のように美しい彼女が妃になってくれたら、どんなに幸せかと思っていた。
妃候補として、最後まで残ってくれた時は、本当に嬉しかった。
――セレーネ。王でなければ、俺は君だけを愛しただろう。
セレーネは、俺にとって完璧すぎる妃だったのだ。
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