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第一章 エルフの少女
64話 「新戦力をゲット」
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妖精による成長の爆発により身体が急成長した龍騎士イリス。
すっかり美少女になったイリスはルンルンだ。
《でも魔力を使うと元に戻る》
《イリスまだ子供だから仕方ない、元に戻る》
《でもちゃんと発散しないとまた太る》
《妖精にしか成長の爆発は出来ない気をつけて》
と言う事らしい。
世の中そんなに都合の良く出来ていないね。
「でも良かった。ありがとう妖精さん達ー!」
《きゃーーーー♪♪♪》
すっかりと仲良くなったイリスと妖精達が抱き合う。
ちなみに、この事を知ったクレアは・・・
「な・・・なんて非常識な・・・」とめっちゃ驚いていたのでかなり特殊な出来事だったのが後ほど判明する。
しかし今は美少女龍騎士イリス様の降臨だ。
《うわー♪うわー♪イリスってこんな感じの少女になるんですねぇ!》
大興奮のシルフェリア。
ロリコンだが美少女も行けるらしい。
「うん!可愛いよ」ブリックリンも絶賛の美少女っぷりだ。
「イリスさま!きれー」
「ありがとうミイ!」
リザードマンの娘のミイに褒められてイリスは妖精ごとミイも抱きしめる。
「《きゃーーーー♪♪♪》」ミイと妖精の歓声が花畑に響く。
「め・・・女神様」とリザードマンのロイが呟くと、
「女神様ではありません」とイリスは即座に否定をした。
とは言え、それはそれ、これはこれ。
ロイの奥さんのレイが作ったお弁当でピクニックを開始する。
「この卵焼き美味しい!」
「これロック鳥の卵なんです」
レイはミイに卵焼きを食べさせながらとんでもない事を言う。
「ええ?!ロック鳥?!大丈夫?!危なくない?!」
イリスが驚くのも無理はない、
「ロック鳥」鳥型の魔物の王と言われている非常に強いSSランクの魔物だ。
知能があまり高くないので魔王にはなれてないが。
「隙をついて頂いて来るだけですから」
ロイは何とも無く言うがそれでもとんでも無くヤバい事なのだ。
「・・・もしかしてロイって滅茶苦茶強い?」
「ん?ロイは強いよ?多分ガストンさんや俺とも良い勝負だと思う」
木の実のスープを飲みながらブリックリンが何気なく言う。
「マジかぁ・・・」
いきなりの土下座の印象が強すぎてロイの強さの事を気にして無かったイリス。
でも考えて見ればその通りだ。
あんな誰も居ない場所で妻と娘を守りながら暮らしていたのだ。
相当な強さが無ければ不可能だろう。
だからロック鳥の卵を盗むなんて離れ技が出来るのだ。
それを聞きイリスは考え込む・・・
「イリス様?」ロイが不思議そうにイリスを見る。
「・・・ねえロイ?良かったら私に雇われない?」
そんな提案をイリスが言い出した。
「えっ?俺・・・私がイリス様に雇われる?」
「うん!ロイ達には何か事情があると思うけど私は聞かない。
でも、このままだとミイには良く無いと思うの・・・」
確かにミイの世界は狭い、狭すぎるのだ。
誰も来ない沼地で父親が食糧を持って来るのを母親と家で待つだけの生活。
そんな事はロイも充分に分かっているのだろう、黙り込んでしまう。
「この先に来る世界的な動乱の時代に備えて私は強い仲間を集めているんだ。
ロイが強いなら報酬と言う繋がりで良いから私に力を貸して欲しい」
つまりロイを傭兵として雇うと言う事やね。
「衣食住の保障とロイ達の身元の秘匿は完全に約束するわ。
ラーデンブルク公国は亜人の差別も排除もしない、ミイを学校に通わせる事も約束出来ると思う」
ラーデンブルク公国はエルフの国だが、その周辺には亜人の少数種族の集落が密集している、差別だの排除などしていたら亡国へまっしぐらだ。
一組のリザードマン一家が来た所で気にする者は居ないだろう。
「あなた・・・」レイが心配そうにロイに話し掛ける。
ロイは考え込んでいるが答えなど最初から出ている。
こんな奇跡的な良い話しなどおそらく二度とは無いだろう。
「よろしくお願いしますイリス様」イリスに頭を下げるロイ。
「良かったぁ!じゃあピクニックが終わったらお引越しだね!」
「えっ?じゃあミイはずっとイリス様といっしょ?」
「そうだよ!よろしくねミイ!」ギュウウとミイを抱きしめるイリス。
こうして龍騎士隊イリスは新しい仲間をゲットしたのだ。
龍騎士隊イリスに入隊したリザードマンのロイ。しかし重大な問題があった。
「でも俺は飛べません、どうしましょうか?」
そうなのです、ロイが乗る竜が居ないのですね。
「う~んそうだねぇ、見つかるまではブリックリンの背中に乗るとしても・・・」
「機動性が落ちるよね」とブリックリンも問題点を指摘する。
何よりも戦力が集中してしまい勿体無いのだ、理想は機動性を活かした個別での隊形を展開したい。
「でも急には見つからないよね!その事は後から考えて、とりあえずは食べよう」
考えても仕方ない事は考えても仕方ない。
イリス達は花畑で妖精達と共に大いに遊んだのだった。
ロイ達は引越しの準備に家に帰ったので、イリスはオーガキングのホワイトの家に戻りロイの事を説明しようとしたら自分が成長した事を忘れていた。
「イリスーーーー??!!」
「おおお??!!」
「まああああああ♪♪可愛い!」
当然めっちゃ驚いた3人。
《ふっふっふ、可愛いでしょう?》なぜかドヤ顔のダメ精霊。
一応経緯を説明したのだが特殊な事例過ぎて誰にも良く分からんかった。
次にロイの事を説明すると、
「へー、そんなに強いリザードマンが居るんですのねぇ」
「私と同じ槍使いですか・・・これは手合わせが楽しみです」
と入隊には反対意見は特に無かったが・・・
ロイの相棒の竜はやっぱり急にはどうにもならないとの意見だった。
どっかに竜居ないかなぁ?と思うイリスだった。
すっかり美少女になったイリスはルンルンだ。
《でも魔力を使うと元に戻る》
《イリスまだ子供だから仕方ない、元に戻る》
《でもちゃんと発散しないとまた太る》
《妖精にしか成長の爆発は出来ない気をつけて》
と言う事らしい。
世の中そんなに都合の良く出来ていないね。
「でも良かった。ありがとう妖精さん達ー!」
《きゃーーーー♪♪♪》
すっかりと仲良くなったイリスと妖精達が抱き合う。
ちなみに、この事を知ったクレアは・・・
「な・・・なんて非常識な・・・」とめっちゃ驚いていたのでかなり特殊な出来事だったのが後ほど判明する。
しかし今は美少女龍騎士イリス様の降臨だ。
《うわー♪うわー♪イリスってこんな感じの少女になるんですねぇ!》
大興奮のシルフェリア。
ロリコンだが美少女も行けるらしい。
「うん!可愛いよ」ブリックリンも絶賛の美少女っぷりだ。
「イリスさま!きれー」
「ありがとうミイ!」
リザードマンの娘のミイに褒められてイリスは妖精ごとミイも抱きしめる。
「《きゃーーーー♪♪♪》」ミイと妖精の歓声が花畑に響く。
「め・・・女神様」とリザードマンのロイが呟くと、
「女神様ではありません」とイリスは即座に否定をした。
とは言え、それはそれ、これはこれ。
ロイの奥さんのレイが作ったお弁当でピクニックを開始する。
「この卵焼き美味しい!」
「これロック鳥の卵なんです」
レイはミイに卵焼きを食べさせながらとんでもない事を言う。
「ええ?!ロック鳥?!大丈夫?!危なくない?!」
イリスが驚くのも無理はない、
「ロック鳥」鳥型の魔物の王と言われている非常に強いSSランクの魔物だ。
知能があまり高くないので魔王にはなれてないが。
「隙をついて頂いて来るだけですから」
ロイは何とも無く言うがそれでもとんでも無くヤバい事なのだ。
「・・・もしかしてロイって滅茶苦茶強い?」
「ん?ロイは強いよ?多分ガストンさんや俺とも良い勝負だと思う」
木の実のスープを飲みながらブリックリンが何気なく言う。
「マジかぁ・・・」
いきなりの土下座の印象が強すぎてロイの強さの事を気にして無かったイリス。
でも考えて見ればその通りだ。
あんな誰も居ない場所で妻と娘を守りながら暮らしていたのだ。
相当な強さが無ければ不可能だろう。
だからロック鳥の卵を盗むなんて離れ技が出来るのだ。
それを聞きイリスは考え込む・・・
「イリス様?」ロイが不思議そうにイリスを見る。
「・・・ねえロイ?良かったら私に雇われない?」
そんな提案をイリスが言い出した。
「えっ?俺・・・私がイリス様に雇われる?」
「うん!ロイ達には何か事情があると思うけど私は聞かない。
でも、このままだとミイには良く無いと思うの・・・」
確かにミイの世界は狭い、狭すぎるのだ。
誰も来ない沼地で父親が食糧を持って来るのを母親と家で待つだけの生活。
そんな事はロイも充分に分かっているのだろう、黙り込んでしまう。
「この先に来る世界的な動乱の時代に備えて私は強い仲間を集めているんだ。
ロイが強いなら報酬と言う繋がりで良いから私に力を貸して欲しい」
つまりロイを傭兵として雇うと言う事やね。
「衣食住の保障とロイ達の身元の秘匿は完全に約束するわ。
ラーデンブルク公国は亜人の差別も排除もしない、ミイを学校に通わせる事も約束出来ると思う」
ラーデンブルク公国はエルフの国だが、その周辺には亜人の少数種族の集落が密集している、差別だの排除などしていたら亡国へまっしぐらだ。
一組のリザードマン一家が来た所で気にする者は居ないだろう。
「あなた・・・」レイが心配そうにロイに話し掛ける。
ロイは考え込んでいるが答えなど最初から出ている。
こんな奇跡的な良い話しなどおそらく二度とは無いだろう。
「よろしくお願いしますイリス様」イリスに頭を下げるロイ。
「良かったぁ!じゃあピクニックが終わったらお引越しだね!」
「えっ?じゃあミイはずっとイリス様といっしょ?」
「そうだよ!よろしくねミイ!」ギュウウとミイを抱きしめるイリス。
こうして龍騎士隊イリスは新しい仲間をゲットしたのだ。
龍騎士隊イリスに入隊したリザードマンのロイ。しかし重大な問題があった。
「でも俺は飛べません、どうしましょうか?」
そうなのです、ロイが乗る竜が居ないのですね。
「う~んそうだねぇ、見つかるまではブリックリンの背中に乗るとしても・・・」
「機動性が落ちるよね」とブリックリンも問題点を指摘する。
何よりも戦力が集中してしまい勿体無いのだ、理想は機動性を活かした個別での隊形を展開したい。
「でも急には見つからないよね!その事は後から考えて、とりあえずは食べよう」
考えても仕方ない事は考えても仕方ない。
イリス達は花畑で妖精達と共に大いに遊んだのだった。
ロイ達は引越しの準備に家に帰ったので、イリスはオーガキングのホワイトの家に戻りロイの事を説明しようとしたら自分が成長した事を忘れていた。
「イリスーーーー??!!」
「おおお??!!」
「まああああああ♪♪可愛い!」
当然めっちゃ驚いた3人。
《ふっふっふ、可愛いでしょう?》なぜかドヤ顔のダメ精霊。
一応経緯を説明したのだが特殊な事例過ぎて誰にも良く分からんかった。
次にロイの事を説明すると、
「へー、そんなに強いリザードマンが居るんですのねぇ」
「私と同じ槍使いですか・・・これは手合わせが楽しみです」
と入隊には反対意見は特に無かったが・・・
ロイの相棒の竜はやっぱり急にはどうにもならないとの意見だった。
どっかに竜居ないかなぁ?と思うイリスだった。
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