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キラキラが好きらしい(30話)
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光を発しているピカピカでも惹かれてくるだろうか。試してみよう。だめだったら他の方法を考える。こっち向いて、と念じながら明るいスマホを上下にブンブンと振った。スマホに気づいた様子はない。ウサギに囲まれている小さな金色が見えるのみだ。反応なし。スマホの光で誘き寄せる方法は失敗のようだ。今度はどうやってリスを僕たちのところへ来させるかと考える。数秒ほど悩んでいたが、ハッと閃く。キラキラといえば金の鱗粉。タルトだ。早速、スマホに入ってしまったタルトを呼ぶ。
「タルト、出てこいっ!! あの金色のリスを誘き寄せてくるんだ」
ピコンッピコンッ。
『話は最後まで聞いてください。危うく寿命を迎えるところでした』
「タルトさーん! 出てきてください」
『覗いて呼びかけているのですから文字読めますよね? リッチリスはキラキラが好きです。そのため、好みのものを見つけたらおねだりされます』
「タルトさーん、タルト様。お願いします。出てきてください。お金が湧いてくるリスですよ? 捕まえてたいです。今後、お金に困ることはなくなります。お願いします!!」
『リッチリスに夢中で何も見えていないようですね。もう知りません。このダメ主人。何とかしといてください』
パッと出現したのは黒に輝かしい金の模様がある蝶。金の鱗粉がふわりふわりと舞っている。もう定位置のようになっているのだろう。タルトはオッカの頭の上へ乗った。
「出てきてくれた! ありがとう。よしっ、タルト行ってこい!!」
出てくる様子がなかったタルトが来てくれたことに感動と感謝。思いのままに叫んだ。僕の言葉は見事に無視される。オッカが呆れた視線を向けている気がする。タルトも同様の反応をしていそうだ。僕の誘き寄せ作戦はそんなに良くないものなのだろうか。
「ピュルッ?」
変な声がした。タルトの声かと思ったが、鳴くところは想像できない。一体何の鳴き声だろうか。この声のことをオッカとタルトに聞こうと視線を動かす。彼らの近くに金色のリスがいた。遠くでウサギに囲まれていたから、近くに来ていたことに驚いた。それと同時に鳴き声はリスのものだったのかと納得する。このリスはオッカの周りをぐるぐる回り、じっくりタルトを見ている。
「タルト、出てこいっ!! あの金色のリスを誘き寄せてくるんだ」
ピコンッピコンッ。
『話は最後まで聞いてください。危うく寿命を迎えるところでした』
「タルトさーん! 出てきてください」
『覗いて呼びかけているのですから文字読めますよね? リッチリスはキラキラが好きです。そのため、好みのものを見つけたらおねだりされます』
「タルトさーん、タルト様。お願いします。出てきてください。お金が湧いてくるリスですよ? 捕まえてたいです。今後、お金に困ることはなくなります。お願いします!!」
『リッチリスに夢中で何も見えていないようですね。もう知りません。このダメ主人。何とかしといてください』
パッと出現したのは黒に輝かしい金の模様がある蝶。金の鱗粉がふわりふわりと舞っている。もう定位置のようになっているのだろう。タルトはオッカの頭の上へ乗った。
「出てきてくれた! ありがとう。よしっ、タルト行ってこい!!」
出てくる様子がなかったタルトが来てくれたことに感動と感謝。思いのままに叫んだ。僕の言葉は見事に無視される。オッカが呆れた視線を向けている気がする。タルトも同様の反応をしていそうだ。僕の誘き寄せ作戦はそんなに良くないものなのだろうか。
「ピュルッ?」
変な声がした。タルトの声かと思ったが、鳴くところは想像できない。一体何の鳴き声だろうか。この声のことをオッカとタルトに聞こうと視線を動かす。彼らの近くに金色のリスがいた。遠くでウサギに囲まれていたから、近くに来ていたことに驚いた。それと同時に鳴き声はリスのものだったのかと納得する。このリスはオッカの周りをぐるぐる回り、じっくりタルトを見ている。
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